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『Flowerwall』(米津玄師)の音域と所感【加筆】

(2019/02/02)初投稿
(2019/06/16)【補足】を含めmid2F,mid2F#を加筆しました。また解説記事を修正しております。

Flowerwall(米津玄師)、Flowerwall(Kenshi Yonezu)   







【地声最低音】mid1C(C3)

[あ]の日君に出会えたその時から(Aメロ)
分け合えるようになっ[た]
君のそ声が 優しく響いた(Bメロ)


【地声最高音】mid2G(G4)

フラワーmid2G[ウォール] 目のま[えに](サビ)
●色とりどmid2F[り][の][は][で]できた
誰も知らない見たことのないも[の][な]らば(Cメロ)
●地獄か天国か決[め][る]のはそう ふ[た]
mid2F#[り]が選ん[だみ][ち][次]
●や[め][ら]れずわ[らい]あうんだ(ラストサビ)


【補足】

僕らは運命と呼mid2F[び]ながら いつまでも[手]をつないでいた(サビ)
●僕らで名前[を]つけよう(Cメロ)

Flowerwall(米津)












 こんにちは。今回は米津玄師さんのメジャー3枚目のシングル『Flowerwall』(2015)を取り上げます。よろしくお願いします。ちなみに、米津玄師さんの楽曲は前回でも『アンビリーバーズ』を取り上げています。
 さて、この『
Flowerwall』ですが、ニコン D5500のCMソングに起用され、お茶の間でもよく流れました。また、共同編曲家として蔦谷好位置さんが編曲を担当しています。蔦谷好位置さんはSuperflyやYUKIさん、back numberなどのプロデュースも行っており、日本を代表する音楽プロデューサーの一人です。

 ちなみに、
「米津玄師さんのシングル曲の中で一番好きな曲を選べ」と言われたら、私はこの『Flowerwall』を挙げると思います(その日の気分にも左右されます)。
私自身のこの楽曲の好きな点は

①米津さんのシングル曲の中でも曲調が全体的に明るい
②メロディーラインが美しい
③反面、サウンドが荒涼として風景を想起させる点
④歌詞の世界観

以上の4点が素晴らしいと思います。『
Flowerwall』を聞くと、小説『秘密の花園』を思い起こさせます。「庭の一角にある閉鎖された壁。その向こうには何があるのだろう」と考える主人公のメアリー。『Flowerwall』と『秘密の花園』は共通点が多いわけではないと思いますが、私自身はそうした物語の一場面がオーバーラップします。年月を経て、改めて評価される楽曲になるのではないかと予測しています。




 さて、『Flowerwall』の音域についてですが
最低音がmid1C(C3)、地声最高音がmid2G(G4)であります。歌い慣れた男性ならば手を付けやすい楽曲であると思います。

 一方で、
サビやCメロではmid2F,mid2Gといった一般的な男性の最高音に当たる音階が『頻出』します。『サビで1度だけ登場』するのではなく、『頻出』するという点で、少し難易度が上がります。声が元々低い人や、普段歌い慣れていない人は滑らかに発声しづらい可能性があります。

 歌い慣れていない人の場合はキーを下げるなどして練習を重ねてください。声質が元々低い人は少しキーを落としても良いかもしれません。目安としては原曲よりも1~2落とすと良いと思います。

 mid2F,mid2Gといった音階を歌いこなすことはポップスを歌う上で一つのハードル(目標)になります。ゆえに、この『Flowerwall』はよい練習曲になりえます。楽曲もミディアムテンポですので練習しやすいと思います。

 また、楽曲自体も明るい曲ですので、カラオケなどでも歌いやすい作品なのではないでしょうか。

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