こんにちは。今回はあいみょんの『ら、のはなし』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『ら、のはなし』(あいみょん)、Ra no Hanashi(Aimyon)
 

『ら、のはなし』(あいみょん)









【地声最低音】mid1D#(D#3)  

★それはそれは[]ても 居心地が悪いことだろう


【地声最高音】 hiC(C5)  ※曲全体で1か所

★そんな僕[の]hiA#hiC[も]]いつ]きも




 まず、『ら、のはなし』についてです。『ら、のはなし』はあいみょんのアルバム『瞬間的シックスセンス』の収録曲として、2019年に発表されました。演奏時間が3分程度の小曲です。この楽曲は長編アニメーション映画『あした世界が終わるとしても』の挿入歌として書き下ろされました。

 『ら、のはなし』のサウンドについてですが、個人的にはRADWIMPSっぽさ、またSEKAI NO OWARIっぽさも感じます。RADWIMPSっぽさについては、メロディーや歌詞に関して感じます。また、ギターのフレーズなどもそうです。全体として、RADWIMPSの影響の方が非常に色濃く出ている気がします。SEKAI NO OWARIっぽさについては、キーボードの使い方などについてです。楽曲の演奏時間は3分程度なので、曲全体が非常にシンプルな構成になっていると思います。アルバムの中でも、シングル曲やリード曲などの位置づけではなく、緩急で言えば「緩」に当たる曲だと思います。

 『ら、のはなし』の歌詞についてです。アニメ映画の書き下ろしということですが、私自身は「片思いに悩む主人公」といった解釈をしております。『ら、のはなし』というタイトルは「(君が隣にいいてくれた)ら、のはなし」ということを意味しています。「これってやっぱり気持ち悪いかな」などと自分の感情を否定してるところを見ると、積極的に相手にアプローチしているわけではなく、心の中で思い続けているだけの片思いなのだと思います。

 個人的には『ら、のはなし』というタイトルが非常に面白いと思いました。アルバムの中の小曲といった位置づけですが、聴き手に印象付ける工夫がなされていると感じます。




 さて、『ら、のはなし』の音域についてですが、地声最低音mid1D#(D#3)~地声最高音 hiC(C5)でメロディーが構成されております。

 図を見ると低音が辛いイメージがありますが、最低音箇所は多くないので、そうでもないと思います。全体として女性の音域の範囲内といえると思います。

 最高音の登場する場所も1箇所のみなので、思った以上に楽です。上述した最高音の箇所「そんな僕[の]hiA# おhiC[も]]いつ]きも」以外では、一番高い音がmid2G#(G#4)です。歌い慣れていない女性でもアプローチしやすい楽曲の一つではないでしょうか。あいみょんの楽曲の中でも手をつけやすい作品の一つだと思います。

 楽曲のテンポや歌詞の内容などを考えると、カラオケで盛り上がるタイプの楽曲ではありませんが、比較的楽に歌える楽曲として、選択肢に入れておいても良いと思います。今回だけの話ではないですが、「自分が自信を持って歌える」、「調子が悪くてもなんとかなる」といった楽曲があることは、歌の上達において非常に重要なことだと思います。

 また、『ら、のはなし』は男性目線で描かれているとも思いますので、男性が歌っても違和感はないです。声が非常に高い男性であれば、おそらく原曲キーでも歌えます。しかし、一般的な男性であれば、原曲よりも2~3つほど(♭2~3程度)下げた方が歌いやすいと思います。