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『Landscape』(SOLIDEMO)の音域と感想

こんにちは。今回はSOLIDEMO(ソリディーモ)の『Landscape』(2016)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回も前回に引き続き、リクエストによる選曲です。SOLIDEMOを取り上げるのは当ブログにおいては初めてです。

 なお、『Landscape』のMVに関して、アーティストやレコード会社の公式チャンネルなどではフル配信されていません。よって、当ブログにおいても、ラストのサビ途中まで歌われているショートバージョンの動画を添付いたします。ご了承ください。


『Landscape』(SOLIDEMO)


【地声最低音】mid1C#(C#3) 

★裸足のままであmid1C#[る]き出した ある春の[午後](Aメロ)
mid1C#[まだ見ぬ世界のLandscape] (アウトロのラップパート)


【地声最高音】hiA#(A#4)  ※楽曲全体で1か所

★いmid2F[ろ]mid2F#[あ]mid2G#[せな]いMe-hiA#[-mo-][-ries]


【補足】mid2Fmid2G#辺りの注意箇所

★弱音をmid2F[吐]いたね(Aメロ)
★ 途切れず描けたのmid2F[さ](Bメロ)
mid2F[今日]まで[の]mid2F#[軌][跡]

★かmid2F[さ]mid2F#[ね][た]僕らのきず[な](サビ)
★どmid2F[ん]mid2F#[な]mid2G#[未来(あす)]2F#[ぅが][やっ]て来[て]
★きmid2F[み]mid2F#[の][瞳(め)]に届けmid2G#[る][~]
mid2F[幻]mid2F#[さ]えリア[ル]に変えて

★果てしない目的地mid2F[で]も めざしてみたくなるmid2F#[わ]F[け]は(Cメロ)
★ひmid2G#[とり]じゃな[いと]mid2F#[ぉ]mid2F[い]つも感じられるから

『Landscape』(SOLIDEMO)









 まず、SOLIDEMO(ソリディーモ)について少し説明します。SOLIDEMOは8人組の音楽ユニットです。「平均身長180cm以上の高身長、イケメン、聴かせる歌」の3つがコンセプトとなっているそうです。2014年の第56回日本レコード大賞では新人賞を獲得し、最新シングルの『Forever young』が週間ランキングで過去最高位の2位を獲得しています。今後の活躍がますます注目されているボーカルグループです。
 
 さて、『Landscape』についてです。この楽曲は2016年にSOLIDEMOによりリリースされたシングル曲です。作詞は森月キャスさん、作曲はJustin Moretz/Kotaro Egami名義でなされています。森月キャスさんはAAA(トリプルエー)の『さよならの前に』などの作詞でも知られています。この楽曲は、漫画家真島ヒロさん原作のアニメ『フェアリーテイルZERO』のエンディングテーマとしてタイアップがつきました。アニメを視聴していた人はなじみ深い作品でもあると思います。

 次に『Landscape』のサウンドについてです。「歌を聴かせる」ということもあり、美しい歌メロディーです。ボーカルユニットということもあり、フレーズごとに声色が変わる点も新鮮に感じます。ボーカルが非常に強調されるミディアムテンポの楽曲でありますが、リズムが要所要所で四つ打ちのパターンになっております。歌メロディーの美しさや心地よさがありながら、ライブでもノリやすいリズム感になっているのではないでしょうか。

 歌メロディーの構成についてですが、J-POPで多く用いられるようなホップステップジャンプのAメロBメロサビという構成になっています。低音部が続いたAメロが最後にmid2F、Bメロではmid2F#というふうに少しずつ歌メロの音階が上がり、サビへと繋がります。個人的には楽曲全体で美しさが伝わります。この辺りは先述の通り、「歌を聴かせる」という部分に繋がっていると思います。

 ちなみにタイトルの『Landscape』とは「風景」のことを意味し、君と僕の絆が、二人が見てきた(これからも見ていく)風景を通して描かれます。





 さて、最後に『Landscape』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3) ~【地声最高音】hiA#(A#4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりもやや高いです。

 まず、地声最高音hiA#についてですが、ラストのサビで登場します。全体で1か所です。hiA#という音階は必ずしも一般的な音階ではありません。その点は留意しておいてください。ただ、全体で一か所だけですので、頑張ってチャレンジしてみるというのもアリだと思います。当然、歌い慣れていない人が簡単に使いこなせるキーではないので、その点は注意が必要です。

 その他のメロディーラインについてですが、難易度が高いと言える部分は、mid2F~mid2G#辺りの音階です。特にBメロ~サビににかけて頻出します。この辺りの音階は普段歌い慣れている男性であれば、楽しく歌える音階であると思います。
 逆に言えば、普段歌い慣れていない人や高音域が苦手な人はmid2G辺りは苦労する点だと思います。少しずつ練習を重ねてください。場合によってはキーを下げて歌唱するなどもあり得る選択肢です。例えば、原曲キーから2程度下げると、かなり歌いやすくなると思います。練習を重ねて、少しずつキーを上げていくと良いと思います。mid2G辺りは一般的な男性の音階でありますので、hiA#の部分を除けば、努力が報われる可能性が高い楽曲でもあると思います。

 注意すべき点ですが、ボーカルユニットゆえにフレーズごとにパートチェンジすることです。Bメロで顕著なのですが、前のボーカルの声の余韻が残ってるにもかかわらず、次のボーカルが歌唱を始めます。このような場面では、例えば一人で歌う際は忙しくなると思います。また、レコーディングではなく、ライブやカラオケの際は、原曲の細かいニュアンスが再現しにくい場面でもあると思います。

 『Landscape』の楽曲全体を通してみると、mid2F~mid2G#といった音階を歌い慣れるのに良い練習曲になると思います。低音域にも少し余裕があるので、キーを下げて練習するのにもある程度使いやすい作品であると言えます。

 この楽曲を女性が歌う場合、原曲キーから3~4程度上げると良いと思います。女性が歌う場合、ラストのラップパートなど低音部(mid1Eあたり)が大変かもしれません。ラップパートなどはカラオケで高得点を目指すといった目標などが無ければ、自分が歌いやすいキーで歌うと良いと思います。

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