J-POPの音域を調べ、カラオケ等に役立てる

J-POPを中心にボーカルの音域を調べていきます。楽曲の感想なども述べています。

J-POPを中心に歌メロディーの音域を調べ、楽曲の感想なども述べていきます。カラオケや歌ってみたなどに役立てて頂ければ幸いです。

2019年04月

『飛行機』(aiko)の音域と感想

 こんにちは。今回はaikoさんの『飛行機』(2001)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。

『飛行機』(aiko)、Hikouki


【地声最低音】mid1G(G3)  

[あ]なたもあたしも少しずつ大人になって


【地声最高音】hiD(D5)  

★あなたにあったhiA[の]hiD[に]hiB[ー][ー] 行かないで(ラストサビ)




【補足】hiAhiBの注意箇所

★同じ道hiA[を]辿っていhiB[ると]一人お[も]い込ん[でた](Bメロ)
★青いそ[ら]真っ[し]ろな鶴[が]舞う (サビ)
★それはた[だ]眩し[く]て心[を][刺す] 
★あたし[が]ここにいるあ[か]しは
★あなたにあった[の][に][ー] 行かないで(通常サビ)


『飛行機』(aiko)










 まず、『飛行機』についてです。この楽曲は2001年に、シンガーソングライターのaikoさんによってリリースされたアルバム『夏服』に収録された楽曲です。このアルバムには『ボーイフレンド』、『初恋』などのシングル曲も収録されています。『飛行機』はアルバムのリード曲になっていおり、MVも制作されております。また、aikoさんのYouTube公式チャンネルでもMVもフル公開されております。

 『飛行機』の作詞作曲はaikoさんが行い、編曲は島田昌典さんにより行われました。島田昌典さんはaikoさんとは関わりの深いプロデューサーです。当ブログで取り上げたback numberの編曲なども手掛けています。
 『飛行機』はストリングとバンドサウンドによるアレンジがなされたポップなナンバーです。aikoさんらしい楽曲なのではないかと思います。メロディーについては【AメロBメロサビ】から成るJ-POPらしい構成になっており、非常に聴きやすい作品です。シングル作品であってもおかしくないような楽曲ではないでしょうか。

 歌詞については、異性との別れが歌われています。『飛行機』というのタイトルは歌詞の中には出てきませんが、サビで「青い空真っ白な鶴が舞う」とあります。恐らく「鶴=飛行機」という暗喩なのかもしれません。歌詞全体として、優しく包容力のあった「あなた」に対して、甘えていた「わたし」という構図が見えます。遠くに離れていく「あなた」を「鶴=飛行機」と喩えております。空を飛ぶものに対して、「手に届かなくなったもの」というニュアンスもあるかもしれません。
 全体として、分かりやすい比喩や言葉が用いられており、非常に共感を呼びやすい楽曲なのではないかと思います。私自身が初めて手に取ったaikoさんのオリジナルアルバムなのですが、リード曲の子の作品も非常に耳に残っております。




 

 さて、『飛行機』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3) ~【地声最高音】hiD(D5) でメロディーが構成されております。

 最高音がhiDであるため、一般的な女性の音域よりは少し高いかもしれません。ただhiDについては最後のサビの1箇所で、それ以外での最高音はhiBです。一般的な女性の音域であるhiBやhiCといった音域が器用に歌いこなせると選択肢に入ってくると思います。
 Bメロの中でhiBのロングトーンが入ります。この音階がギリギリという方はキーを下げるか、アレンジしてロングトーンを避けるという方法を取った方が良いかもしれません。

 普段カラオケなどで歌い慣れていない女性はhiBを上手く使いこなせるように意識して練習してみてください。歌い慣れない人はキーを1~2つ下げて(♭1~♭2)チャレンジしてみても良いと思います。別れが歌われた曲ですが、決して暗い曲ではなく、どちらかといえば切ない曲です。盛り上がる楽曲ではないですが、カラオケなどで歌っても合うのではないでしょうか。

『LOVEずっきゅん』(相対性理論)の音域と感想

 こんにちは。今回は相対性理論の『LOVEずっきゅん』(2008)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。

『LOVEずっきゅん』(相対性理論)、LOVE Zukkyun(Soutaisei Riron) 


【地声最低音】mid2A(A3)  

[こ][こ]こ ここはhiA[ど]こ


【地声最高音】hiB(B4)  

[宇]hiA[宙] わたし中[央線](Aメロ)
[ラ][ブ] [ラ][ブ] [ラ][ブ]ずっ[きゅん](サビ)




【補足】hiAなどの箇所

★乗り越してhiA [気]づいた 明日は始業式(Aメロ)
★君にhiA[ほ]らラブずっきゅん(サビ)

※ラブ hiB[ラ]hiA[ブ] [ラ][ブ] hiE[ラ]hiD[ブ](間奏の歌詞表示のない部分)


『LOVEずっきゅん』(相対性理論)










 まず、相対性理論について説明します。相対性理論は現在7人組の音楽プロジェストです。結成当初は4人組のインディーロックバンドのくくりでした。これから紹介する『LOVEずっきゅん』もその時期の楽曲です。

 さて、『LOVEずっきゅん』ですが、2008年に相対性理論によりリリースされたアルバム『シフォン主義』のリード曲です。アルバムは2007年に自主製作盤がリリースされていますが、全国流通盤は2008年にリリースされました。『LOVEずっきゅん』彼らの楽曲では最も知られている作品の一つかもしれません。このアルバム『シフォン主義』はCDショップ店員が選ぶ「第1回CDショップ大賞」にて大賞を受賞しており、非常に話題にもなっております。

 『LOVEずっきゅん』のサウンドについてです。オルタナティブなバンドアレンジが非常に心地よいです。小気味の良い乾いたギター、ベースおよびドラムのフレーズも非常に耳に残ります。全体としてバンドの表現力が高いです。
 そうした中でもやはりボーカルの中毒性の高いささやくような歌声が多くの人の耳を惹くのではないでしょうか。歌詞については後々触れますが、中毒性の高いサビのフレーズは全体として00年代頃から多く見られた中毒性の高いアニソンや、ギャルゲームなどの秋葉原文化の影響があるのではないかと思います。
 メロディーについては他の楽曲でも取り上げることの多かった「ヨナ抜き」です。移調するとAメロからサビまでほぼすべてがピアノの黒鍵盤で奏でることが出来ると思います。中毒性とどこか愁いを帯びた懐かしさが『LOVEずっきゅん』のメロディーの強さの秘訣なのではないでしょうか。

 歌詞については、サビの「ラブずっきゅん」も耳を惹きますが、Aメロで展開される歌詞も非常に個性的です。主人公の「私」は「冒険少女」「貝殻集め」といったフレーズから、TVゲームなどを含めた一人遊びが得意な人柄が思い浮かびます。また、意中の「あいつ」は、「発明キッド」、「タイムマシン」といったフレーズから、何となく特徴が連想できます。どこか漫画やアニメ的でもあります。そうした下地があり、中毒性の高い「ラブずっきゅん」というフレーズが活きるようになっているのではないでしょうか。

 『LOVEずっきゅん』は今でもそれなりに知られたナンバーですが、また改めて評価される時期が来るのではないかと思います。メロディーや歌詞だけを見ても非常にクオリティが高く、アニメや漫画といったコンテンツとも親和性が高いと思います。






 さて、『LOVEずっきゅん』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3) ~【地声最高音】hiB(B4) でメロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内であります。

 恐らく、一般的な女性であれば歌詞を覚えた時点である程度形になり得るのではないかと思います。ボーカルやくしまるえつこさんのささやく様な不安定さを思わせる歌声などもあり、多少音程がブレてもそれが返って良い表現になり得ます。カラオケ等で歌い慣れている女性は音程通りにきっちり歌うよりもどこか不安定さを漂わせた方が雰囲気が出るかもしれません。
  ちなみに歌詞の無い間奏の部分でhiE,hiDといった高音域が登場しますが、そこは裏声で歌うと良いと思います。

 普段歌い慣れていない女性でもそれなりに練習すれば、良い具合に歌いこなせるのではないかと思います。声がかなり低い女性は少しキーを下げても良いです。

 一方で、『LOVEずっきゅん』は歌詞自体でみると、電波的で、ややアンダーグラウンドを思わせるものがありますので、歌詞内容的に歌いにくい(合わない)という人も居るかもしれません。TPOなどを考えてもどこでも歌える類ではないかもしれません。その辺は考慮しておいてください。

『欲望に満ちた青年団』(ONE OK ROCK)の音域と感想

 こんにちは。今回はONE OK ROCKの『欲望に満ちた青年団』(2007)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
 

欲望に満ちた青年団(ONE OK ROCK)、Yokubou ni Michita Seinendan


【地声最低音】mid1F#(F#3)  

★お金じゃ[買え]ないもの手に入れmid2F#[て] mid2G#[wow] wow(Bメロ)


【地声最高音】hiB(B4)  ※2番Bメロ

★捕らわれないようにと上向いてあmid2G#[るく]mid2F#[ー] hiB[wow] [wow]




【補足】ラストサビは転調(+2)

★でも今思えば汚mid2F#[か]った(Aメロ)
[もう一度ひ]かり浴[び]て そして[今度はだ]まされぬよ[うに](転調後サビ)
mid2G#[oh] [よ][く]mid2F[ぼうに]満ちた青[年]


『欲望に満ちた青年団』(ONE OK ROCK)










 まず、『欲望に満ちた青年団』についてです。この楽曲は2007年にONE OK ROCKによってリリースされたアルバム『ゼイタクビョウ』に収録された楽曲です。アルバムの中の1曲ではありますが、ファンにも人気のある作品の一つだと思います。

 『欲望に満ちた青年団』のサウンドについてですが、ONE OK ROCKのパブリックイメージとは少し異なるアコースティックギターが使われたミディアムテンポのサウンドとなっております。当然エレキギターも使われているのですが、アコギが使われる分、やや落ち着いた印象を受けます。全体としてブルージーなテイストです。マイナーコードでの進行であることもそうしたことに影響を与えていると思います。
 ボーカルのメロディーについてもTakaさんらしい高音域が目立つような音域ではありません。その分、カラオケではとっつきやすいとも言えます。ちなみに、ラストのサビでは転調が行われ、通常のサビよりもキーが2つ上がります。それでも一般的な男性の音域の範囲内です。こうした楽曲はONE OK ROCKの人気曲では珍しいと思います。

 歌詞についてですが、「挫折から立ち直り、再びを夢を追い始める青年たち」といった歌詞内容です。よく見かけるようなテーマかもしれませんが、使われる言葉遣いなどは非常にユニークであると思います。タイトルの『欲望に満ちた青年団』というものも、ONE OK ROCKの独特さを感じさせます。演奏力や歌唱力もさることながら、こうした独特な言葉づかいも彼らが埋もれずにトップに上り詰めた一つの要因なのではないでしょうか。





 さて、『欲望に満ちた青年団』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)~【地声最高音】hiB(B4)でメロディーが構成されております。

 hiBの場面が1箇所ありますが、フェイクの部分でありますので、場合によっては上手く省略することも可能だと思います。例えば、1番ではこの箇所はmid2G#で歌われております。どうしてもhiBの場面が上手く歌えない場合は、それぞれ工夫することが可能です。

 このhiBを除いたら、次に高い箇所はmid2G#です。そうなると、ある程度歌い慣れた人であれば、一般的な音域であっても対処しうると思います。

 まず、基本として、mid2Fなどの音域を確実に歌いこなせるように練習を重ねてください。歌い慣れていない人だと、この楽曲でも高い可能性ミスをすると思います。ただ、先にも述べましたように一般的な音域の範囲内でありますので、努力すれば報われる可能性が高いです。
 カラオケ等では『欲望に満ちた青年団』がONE OK ROCKの人気曲として上位にランクインしています。これは楽曲のクオリティーのみならず、比較的歌いやすいというという側面もあると思います。

 歌い慣れていない人は最初は苦戦するかもしれませんが、こうした楽曲の特徴を頭に入れて、練習してみてください。


『FLASH』(Perfume)の音域と感想

 こんにちは。今回はPerfumeの『FLASH』(2016)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『FLASH』(Perfume)


【地声最低音】mid2A#(A#3)  

★恋ともぜんぜん 違うエモーション ホント[に] それだけなの


【地声最高音】hiC#(C#5)  

★ひ[か]hiC[る] [さ]hiA#[こう]C#[の][Ligh-]-tning Game



【補足】サビと同じなのですが、間奏の箇所について

hiC[ち]hiA#[は]やぶる


『FLASH』(Perfume)











 まず、『FLASH』についてです。この楽曲は2016年に3人組テクノポップユニットPerfumeによりリリースされたデジタルシングル作品です。作詞作曲編曲はお馴染みの中田ヤスタカさんです。その後リリースされたアルバム『COSMIC EXPLORER』には異なるアレンジで収録されております。

 『FLASH』は映画「ちはやふる -上の句- / -下の句-」のために書き下ろされ、主題歌となりました。こうしたこともあり、配信シングルとしてはPerfume最大のヒット曲にもなりました。YouTube公式チャンネルでもMVが公開され、2019年4月現在、5500万回以上も再生されております。ヒット曲を多く持つPerfumeですが、彼女たちの代表的な作品の一つと言えるかもしれません。


 『FLASH』についてですが、Perfumeらしいエレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)です。分かりやすい特徴として、移調するとメロディーが「ヨナ抜き音階」になります。サビの部分は1か所違うのですが、Aメロ部分は顕著です。こうした特徴はPerfumeでは『レーザービーム』などにもみられ、また中田さんがプロデュースするきゃりーぱみゅぱみゅさんの楽曲にもそうした楽曲があります。
 「ヨナ抜き音階」は日本の古来から見られる音階であり、民謡や童謡などで用いられてきました。スコットランド民謡などでもそうした特徴があるそうです。このようにエレクトロポップでありながら、和のテイストを感じさせる作りになっております。タイアップが競技かるたをテーマにした「ちはやふる」ということもあり、こうしたアレンジが用いられたのだと考えます。


 『FLASH』の歌詞についてです。競技かるたをテーマにした書き下ろしということもあり、試合の緊迫感や一瞬の動きといったものが連想される内容になっております。競技かるたを実際にご覧になった方はご存じでしょうが、競技者の間では、まるで居合い(抜刀術)のような瞬間的な勝負のやり取りが行われます。そうした世界観が歌詞の中にも強く表現されていると思います。

 個人的には「恋ともぜんぜん 違うエモーション今夜は これからなの」というフレーズが好きです。『ちはやふる』の主人公千早は恋よりも競技かるたといった性格なのですが、そうした原作での描かれ方を象徴するようなフレーズだと思いました。「女の子=恋愛」という枠組みに囚われない歌詞の表現が非常に共感できます。

 




 さて、『FLASH』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A#(A#3) ~【地声最高音】hiC#(C#5) でメロディーが構成されております。一般的な女性の音域ですが、人によっては少し高いかもしれません。

 Perfume自体はテクノポップユニットということもあり、必ずしもカラオケなどで歌いやすい楽曲ばかりではないです。その中で、『FLASH』は比較的手を付けやすい作品なのではないでしょうか。低音域については余裕がありますので、声が出にくい人、歌い慣れていない人はキーを下げても良いかもしれません。
 歌い慣れていない人はhiB,hiCといった音階を滑らかに発声できるように意識して練習すると良いと思います。

 もう一つ、『FLASH』を歌う上で気をつけたい箇所はサビのメロディーです。歌詞通り忠実に歌いこなそうとすると、呼吸する場面が少なくなる可能性があります。どこで呼吸をするのかを意識しておいた方が良いと思います。



 

『言って。』(ヨルシカ)の音域と感想

 こんにちは。今回はヨルシカの『言って。』(2017)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
 ヨルシカはこれまでに『ただ君に晴れ』『パレード』『だから僕は音楽を辞めた』を取り上げました。今回が4回目の登場です。

『言って。』(ヨルシカ)、Itte(Yorushika)


【地声最低音】mid1G(G3) 
 

[あ]のね、[わ]たし実は気付いてるの


【地声最高音】hiC#(C#5)  転調前のサビはhiCです。

★人生hiC#[最]hiC[後]hiA#[の][も]愛をうたうのだろう(転調後サビ)


【裏声最高音】hiC#(C#5)

[もっ][と] もっと、ちゃんと言って(ラスト)




【補足】hiAの注意箇所

★夜の雲が高いのってどうすればきhiA[み]もわかるんだろう
hiA[もっ][ちゃん]と言っ[て]よ(2番途中)


『言って』(ヨルシカ)










 まず、『言って。』についてです。この楽曲は2017年にヨルシカによってリリースされたミニアルバム『夏草が邪魔をする』に収録されいるナンバーです。『言って。』はヨルシカのYouTube公式チャンネルでもMVが公開され、2019年4月現在、3200万回もの再生回数を記録しております。ヨルシカの作品の中でも非常に人気の高い楽曲の一つであると思います。

 『言って。』のサウンドについてですが、リードギターが心地よいポップなナンバーです。ギターは作詞作曲および編曲を務めるn-buna(ナブナ)さんが担当しています。演奏の面においても非常に中心的な役割を果たしています。メロディーについては、大サビにおいて転調が行われます。比較的シンプルな楽曲構成でありますが、この転調により、一層耳に残ります。
 
 歌詞についてです。最初に楽曲を聴いた際、私は「自分の気持ちをハッキリさせない異性に対して、想いを伝えてほしいと促している」のだと思いました。
 一方で、『言って。』の歌詞をしっかり見ていくと、必ずしもそうした状況ではないことがうかがえます。作中の「君」がもうこの世には居ないことがほのめかされています。「君」は「私」に対して想いをハッキリと伝える前に亡くなってしまったという状況です。一方で、「私」も「君」に対して特別な想いがあったのだと推測されます。「衝動的な焦燥的な消極的なままじゃ駄目だったんだ」というフレーズは「君」だけでなく「私」にも当てはまっているのだと私は考えます。
 ちなみに歌詞の中に「牡丹は散っても花だ」というフレーズが登場します。「牡丹」の花言葉には「人見知り、恥じらい」という意味があります。「散ってしまった牡丹」とは「亡くなってしまった君」のことを意味し、その散ってしまった牡丹が、私の中で今も輝いていることを喩えているのだと思います。


 両思いであるにも関わらず、お互いに一歩踏み出せなかったまま別れが来てしまったのではないでしょうか。その中で0.5歩ほど踏み出せた「君」に対しての想いが歌詞の中で綴られています。私なりの解釈ですが、「私」が抱く複雑な思いが歌詞の中に垣間見えます。一つは「君」に対して、「もっとハッキリ想いを伝えてくれればよかったのに」という気持ちです。一方で私自身が「「君」に抱いていた想いを伝えることが出来なかった後悔」というのもあると思います。

 後者についてですが、『言って。』の歌詞は「私」は「生きている君」ではなく、「故人となった君」に対して強く迫る内容になっています。既にこの世に居ない君に対する未練は、生前「私」が積極的になれなかったことの裏返しでもあります。もし、「私」が「生前の君」に対して歌詞のように積極的にアプローチしていれば、お互いの恋が実っていたかもしれません。そうした点で、『言って。』の歌詞には「思いをハッキリ伝えてほしいという君への願い」とともに、「遅すぎた君へのアプローチ」という側面もあるのだと私は考えます。





 さて、『言って。』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiC#(C#5)でメロディーが構成されております。音域的には、一般的な女性よりも少し高いです。

 一方で、hiC#の箇所については大サビのみで、高音部が連続して登場するわけではありません。ある程度歌い慣れている女性ならば、届く可能性は高いと思います『言って。』については努力が報われやすい楽曲であると私は考えます。
 
 普段歌い慣れていない女性はまず、hiBまでの音域を滑らかに歌えるように意識してください。この楽曲は低音部に少し余裕がありますので、キーを少し下げて練習するのも良いと思います。
 

 ちなみに、この『言って。』ですが、声が高い男性であれば原曲キーでも歌いこなせる可能性が高いです。歌詞内容的には女性的であり、男性の声質にはあまり合わないかもしれませんが、滑らかな高音域に自信がある方はチャレンジしてみても良いと思います。



管理人プロフィール

もりっしー

北九州市近郊に在住するギター初心者。

「気になる歌の音域データ、感想」を述べていくブログです。

【好きなもの】音楽(特に80年代~のポストパンク、邦楽ロック)/漫画/地理/炭酸飲料

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