J-POPの音域を調べ、カラオケ等に役立てる

J-POPを中心にボーカルの音域を調べていきます。楽曲の感想なども述べています。

J-POPを中心に歌メロディーの音域を調べ、楽曲の感想なども述べていきます。カラオケや歌ってみたなどに役立てて頂ければ幸いです。

2019年05月

『鱗』(秦基博)の音域と感想

こんにちは。今回は秦基博さんの『鱗』(2007)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
秦基博さんは『ひまわりの約束』以来の登場です。


『鱗』(秦基博),Uroko,(Motohiro Hata)


【地声最低音】mid1C#(C#3)  

★傷付くよりは まだ その方が[い]いように思えて
★まだ何ひとつも 君に伝[え]きれてないのに


【地声最高音】hiB(B4)  ※ラストのサビのみ

m2F#[身]m2G#[に][ま][と][っ][た][も][の]hiA#[は捨]hiB[て][て][ー]



【補足】

★少し伸びた前髪を かき上mid2F#[げ]mid2F[た](Aメロ)
★なm2F#[つ]m2F[の]風が 君をどこか(Bメロ)
★言[い][出]せずにいた想[い]m2G#[を][ー] [ねぇ]
m2F#[oh~き][に][いま] [会][い][た][い][ん][だ](サビ)
[会][い][に]hiA#[行]F#[くよ]
m2F#[お]m2F[よ][で][け] 君のもとへ

『鱗』(秦基博)
 まず、『鱗(うろこ)』についてです。この楽曲は2007年にシンガーソングライターの秦基博さんがリリースしたシングル作品です。編曲は亀田誠治さんにより行われております。
 『鱗』はリリース当初はそこまで大きな話題にならなかった印象ですが、長い時間をかけて広く知られていった印象があります。約2年前に、『タッチ』などで知られる漫画家のあだち充さんとのコラボレーションによるMVがYoutubeで公開されました。MVの動画は、2019年5月現在、およそ1300万回もの再生回数を記録しています。楽曲のリリースが2007年、動画公開が約2年前であることを考えると、『鱗』が根強く支持され続けている楽曲であることがうかがえます。

 『鱗』の歌詞についてですが、相手に対して自分の思いを伝えることを描いたラブソングです。「君」に対してひたむきに思いを伝えようとする「僕」を魚に喩えております。タイトルの『鱗』というのは、魚の体表を覆っているあの鱗(うろこ)です。本来、うろこというものは、魚の体を病原体や外的から守るために存在しているものであり、栄養分の補給なども担っております。必ずしも悪いものではないのですが、秦基博さんの『鱗』では、「言い訳」、「(悪い意味で)自分を守るもの」だという意味だと思います。「殻の中に閉じこもる」などのニュアンスに近いのかもしれません。『鱗』をそうした意味合いで使っているのは、非常に独特な喩えだと思いました。

 サビのメロディーについてですが、「僕」のひたむきさが非常に描かれている伸びやかな旋律だと思います。細かい点は後述しますが、高音部が続き、歌いこなすのが非常に大変です。しかし、そうしたメロディーラインが歌詞の内容をよく体現していると思います。秦基博さんのボーカルは「鋼とガラスで出来た声」だと言われているそうですが、彼の独特な声質が活きているメロディーラインなのではないかと思います。良い声質が活きるメロディーラインです。


 


 さて、『鱗』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3) ~【地声最高音】hiB(B4) でメロディーが構成されています。hiBが登場するのは1箇所のみですが、それでも一般的な男性の音域より高いです。

 まず、Aメロ、Bメロはmid2F,mid2G#といった音階が登場します。この辺りは一般的な男性でも歌い慣れてくると届きうる音階です。『鱗』に関しては、一つの目標として、「AメロとBメロを歌いこなす」という基準を定めておくと良いと思います。ポップスの中で「声が高い」とされる楽曲があります。そうした高音の楽曲は、たとえ全て歌いこなせなくても、使える部分だけは練習として使うというのはありうる選択肢だと思います。

 一方で、サビについてですが、通常のサビでもhiA#という音階が登場します。このキーは一般的な音域の男性では歌いこなすのが難しいゾーンです。しかも、上述しているようにmid2F#,mid2G#といった中高音のキーが続く中で、hiA#が登場します。かなり難易度が高いということを留意しておいてください。

 一つの選択肢として、hiA#,hiBといった音階をファルセット気味に歌うという方法がありえると思います。そうした裏声を使う方法だと、少しニュアンスが壊れてしまいそうです。しかし、例えば[会][い][に]hiA#[行]F#[くよ]の部分でいうと、F#[くよ]の箇所で声量が伴った発声ができると、hiA#[行]の部分でファルセットを使ってもあまり違和感がありません。

 ラストのサビで言えば、[も][の]hiA#[は捨]hiB[て][て][ー]」の部分の後半、「[て][ー]」」の部分で声量が伴った発声が出来ると、[の]hiA#[は捨]hiB[て]の部分が裏声でもカバーできると思います。この場合でもmid2F#,mid2G#辺りの音階は滑らかに歌いこなせる必要があります。その点は留意しておいてください。かなり歌い慣れている人が取りうる選択肢です。

 一般的な音域の男性の場合は、原曲よりも2~3程度キーを下げる方法がオーソドックスであると思います。

『ray』(BUMP OF CHICKEN)の音域と感想

 こんにちは。今回はBUMP OF CHIKENの『ray』(2014)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『ray』(BUMP OF CHICKEN)


【地声最低音】mid1A#(A#2)  

m1A#[お]別れしたのはもっと 前の事だったような(Aメロ)
★その時だけのメロディー1A#[を](Aメロ)


【地声最高音】mid2G(G4)  

★考える暇も無い程 あm2F[る]m2G[く]のは大変だ(サビ)
★あの痛2F[み]は わ2F[す]2G[れ]たって消えやしない



【補足】その他のmid2F箇所

★いつmid2F[ま]でどこまでなんて 正常か異常か2F[なん]

『ray』(BUMP OF CHICKEN)
 まず、『ray』についてです。この楽曲は2014年にBUMP OFCHICKENによりリリースされたアルバム『RAY』に収録された楽曲です。アルバムのと同名のリード曲で、リリースに先立ちYoutubeの公式チャンネルでもMVが公開されました。再生回数は2019年現在で、3800万回を越えており、非常に人気の高い作品の一つであると思います。
 また、『ray』はボーカロイドの初音ミクとコラボレーションしたバージョンも制作され、配信限定リリースされております。MVも公開され1300万回もの再生回数を記録しております。

 『ray』のサウンドについてです。一つの方向性として、このアルバム『RAY』の頃からBUMP OF CHICKENのパブリックイメージである「疾走感のあるギターロック」から変化したイメージです。当然、そうした楽曲が消失したわけではないです。それらの方向性の中で、『ray』はBUMP OF CHICKENの近作ではよく見られるようになったエレクトロニカよりのサウンドが導入されている楽曲のです。ボーカルにもエフェクトがかかっております。BUMP OF CHIKCENの中で一つの変化となった楽曲なのではないかと思います。初音ミクとのコラボも、ただ世の中の流れに乗ったというよりは、そうした意図を持ったものなのではないでしょうか。
 ボーカルのメロディーはポップで明るいものですが、四つ打ちのリズムが心地よいです。メロディー自体は必ずしも疾走感を感じさせるわけではないのですが、リズムが軽快感を演出しています。

 歌詞についてですが、個人的に好きだと感じたフレーズは「晴天とはほど遠い 終わらない暗闇にも  星を思い浮かべたなら すぐ銀河の中だ」です。宮沢賢治の小説『銀河鉄道の夜』の一説に、「天の川が本当に川だとするならば、私たち地球もそうした天の川の水の中に住んでいることになる」といった場面が出てきます。これに近いニュアンスは幸村誠さんの漫画『プラネテス』にも登場したと思います。『ray』のこのフレーズは、そうした作品群を想起させるものがありました。今いる自分の場所も星々の煌めく銀河なのだと考えさせられます。

 

 さて、『ray』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#2) ~【地声最高音】mid2G(G4) でメロディーが構成されています。おおよそ一般的な男性の音域であると思います。

 カラオケで歌い慣れている人であれば楽しく歌える楽曲であると思います。普段歌い慣れていない人も努力を重ねることで報われやすい楽曲ではないでしょうか。mid2F,mid2Gといった中高音域を確実に歌いこなせるようにしていきたいです。

 一方で、高音域が得意かつ低音域が苦手な人はキーを少しあげても良いかも知れません。BUMP OF CHICKENは男性にとっては手を出しやすい作品が多いですが、一方で高音域が得意な方にはキーが少し低く感じる可能性もあります。その点だけは留意しておいてください。「キーが低い」と感じていても、高音域が得意でない人は、あまりキーを上げない方が良いかも知れません。その点は各々試してみると良いと思います。
 
 

『Hello,again ~昔からある場所~』(MY LITTLE LOVER)の音域と感想

 こんにちは。今回はMY LITTLE LOVERの『Hello,again ~昔からある場所~』(1995)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『Hello,again ~昔からある場所~』(MY LITTLE LOVER)


【地声最低音】mid1G(G3)  

★泣かないことを誓っm1G[た]まま時hiA[は]過ぎ(Bメロ)


【地声最高音】hiC(C5)  

★hiB[君]hiC[の]hiA[こ]えが(サビ)


【裏声最高音】hiD(D5) 

★今もhiA[む]hiD[に]hiB[ひ][び][く]よ(サビ)



【補足】hiA,hiB等の注意点

リグレットhiB[と] hiA[つ]みを包み込んで(Aメロ)
★僕は一人hiB[に][な][た](Bメロ)
★「記憶の中で ずっと二人は生きていhiA[け]hiB[る]」(サビ)
★それはあ[い][がさ]まよう[影]
★あの[時]見えなかった
★雨はやがて あがっていhiB[たーー](ラストサビ直前)
★Hello, hiA[again a] [feeling] heart(アウトロ)
★Hello, hiB[a-]hiA[-gain] my old dear place

『Hello,again ~昔からある場所~』(MY LITTLE LOVER)
 まず、MY LITTLE LOVERについて少し説明します。MY LITTLE LOVERは3人組の音楽ユニットとして、1995年に結成されました。現在はボーカルのakkoさんのソロプロジェクトとなっていますが、結成当時はキーボードでプロデューサーの小林武史さん、ギタリストの藤井謙二さんが在籍していました。略称としては「マイラバ」が使われています。

 さて、『Hello,again ~昔からある場所~』は、1995年にMY LITTLE LOVERによってリリースされたシングル作品です。タイアップとして、日本テレビ系ドラマ『終らない夏』の主題歌に起用されました。『Hello,again 』はマイラバの代表的な作品として列挙されることが多く、現在でもカバーされることが多いです。2010年に歌手のJUJUさんがこの曲をカバーし、大ヒットしました。人によってはJUJUさんバージョンの方が耳なじみがあるかもしれません。ちなみに、『Hello,again 』が収録されているアルバム『evergreen』も非常にヒットした作品です。

 『Hello,again ~昔からある場所~』のサウンドについてですが、バンドサウンドを基調としたミディアムテンポのナンバーです。小林武史さんプロデュースと聞くと、ストリングスが加わるなど豪華なアレンジがイメージされますが、この楽曲に関しては藤井謙二さんが奏でるエレキギターが非常に重要かつ象徴的な役割をしております。イントロのギターなどは空の青、海の青を思わせます。
 また、『Hello,again』はサビで転調が行われており、こうした仕掛けがサビをより印象的にしています。この転調は、当初作曲を担当していた藤井謙二さんのアレンジの時点で存在していたそうです。

 歌詞についてです。やや抽象的ですが、君との別れについて歌われています。恋愛関係であったのか友人だったのか歌詞の中では分かりにくいですが、「それは愛が彷徨う影」とありますので恋愛関係であったのかもしれません。一方で、2番のサビに「どこかでまためぐるよ 遠い昔からある場所」とあるように、「二人で過ごした昔なじみの風景との別れ」も描かれていると私は解釈しています。
 「「記憶の中でずっと二人は 生きていける」 君の声が今も胸に響くよ それは愛が彷徨う影」というサビのフレーズは、別れと迷いの中にいる「僕」の心情が分かりやすく描かれているのではないでしょうか。
 一方で、2番のサビではそうした迷いの中から前に進もうとする「僕」の姿が描かれています。そうした姿は空に抜けるようなサビのメロディーとも非常にマッチしていると思います。





 さて、『Hello,again ~昔からある場所~』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3) ~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiD(D5)でメロディーが構成されています。地声に関してはおおよそ一般的な女性の範囲であると思います。

 地声最高音hiCについては各サビで1箇所ずつですので、一般的な音域の女性であれば対処しうると思います。楽曲全体を通して、hiA,hiBといった音階が頻出します。hiBあたりは歌い慣れていない女性の場合は滑らかな発声がしづらいと思います。練習を重ねることで少しずつ歌いなれてください。一つの基準として、hiA,hiBあたりを確実に歌えているかを目標に据えるとよいと思います。また、普段カラオケなどで歌いなれている女性にとっては、非常に楽しめる楽曲なのではないでしょうか。

 一方で、声が元々低い女性もいます。そうした方は原曲キーで歌うのは難しいかもしれません。キーを1~2程度下げるとよいと思います。例えば、キーを2つ下げると、mid1F~hiA#あたりになり、男性バンドのスピッツやサカナクションに近い音域になります(難易度が等しくなるわけではないですが、目安として2バンドを列挙しました)。


『初恋』(村下孝蔵)の音域と感想

 こんにちは。今回は村下孝蔵さんの『初恋』(1983)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
 なお、『初恋』はYoutubeの公式チャンネルなどでMVや音源の公開は行われておりませんが、バンドのGOING UNDER GROUNDがカバーしたバージョン(原曲キーより2つ低いです)が公式音源として公開されていますので、そちらを添付させていただきます。ご了承ください。


『初恋』(村下孝蔵)、Hatsukoi(Kozo Murashita)


【地声最低音】mid1F(F3)  

★さmid2F[み]だれはみどりいm1F[ろ](Aメロ)


【地声最高音】mid2G#(G#4)  

mid2F[好きだよと言えず]mid2F#[に] [は]mid2G#[つ][こ][い]
m2F[遠く]m2F#[で]僕は[い]mid2G#[つ]でも君を探し[てた][ー]



【補足】

★悲しくmid2F[さ]せたよ一人の午mid2F#[後は]ー(Aメロ)
★ ふりこ細工のこm2F#[ころ][ー](サビ)
m2F[放課]m2F#[後]のこ[う][て]いを 走る君がいた
mid2F[あ][い]夢だから [む][を]はなれな[い]
m2F[む]ねをはなれな[い] [い]2G#[ー]もはなれな[い](アウトロ)

※アウトロの部分は歌詞がないので、【補足】として記載しました

『初恋』(村下孝蔵)

 まず、シンガーソングライターの村下孝蔵さんについて少し言及します。村下孝蔵さんは1980年から1999年まで活動されていたシンガーソングライターです。残念ながら、1999年に46歳の若さで逝去されたのですが、『初恋』、『ゆうこ』、『踊り子』、『陽だまり』などのヒット曲で知られております。

 さて、『初恋』についてです。この楽曲は1983年に村下孝蔵さんによりリリースされたシングル作品です。村下孝蔵さんの代表的な作品の筆頭とも言えるナンバーです。これまでに数多くのアーティストにカバーされております。原曲を知らなくてもどこかで聞いたことのある作品かもしれません。私自身も初めて知ったのはテレビで披露されたカバーでした。

 『初恋』のサウンドについてです。1983年の楽曲ということもあり、現在巷で流れている楽曲と大きくアレンジが異なります。しかし、メロディーなどについては今も多くの人の心を惹きつけるのではないでしょうか。メロディーの構成はAメロとサビから成ります。非常にシンプルですが、美しいです。

 歌詞については、タイトルにもあるように『初恋』の儚さ、頼りなさ、切なさが歌われております。『初恋』はメロディーとしても美しいのですが、歌詞も他者が真似出来ないようなフレーズが織り成されています。
 個人的に好きなフレーズは2番のサビに登場する「風に舞った花びらが 水面を乱すように 愛という字書いてみては ふるえてたあの頃」という箇所です。恋をした主人公の繊細な心が美しい比喩により映し出されます。単に「共感できる」、「メロディーが美しい」といった要素だけでなく、時代の変化の中で埋もれない独特な点があるからこそ、今も残り続けている作品となっているのではないでしょうか。




【GOING UNDER GROUNDがカバーした『初恋』(原曲よりキーが2つ低い)】


 さて、村下孝蔵さんの『初恋』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3) ~【地声最高音】mid2G#(G#4)でメロディーが構成されております。

 おおよそ一般的な男性の音域と言えますが、ただサビの部分などで息継ぎがしにくい場面があるなど、図で示される以上に難易度が高い楽曲です。要所要所でmid2Fなどの音階が頻出します。

 ちなみに、Youtubeなどで村下さんが生で歌われている映像があります。これらは大体原曲よりも1つ低いキー(♭1)で歌唱されております。つまり、【地声最低音】mid1E(E3) ~【地声最高音】mid2G(G4)です。原曲よりも低いキーですが、そんなことがどうでもよくなるほど歌が上手いです。

 よって、「原曲キー」というのもあくまで目安として考えていただければいいと思います。音域自体も広いわけではなく、mid2F,mid2Gといったキーを練習するのにもよい楽曲だと思います。カラオケなどで歌い慣れている一般的な男性の場合、原曲キーより1~2つ低い音域がちょうどよいのではないかと思います。この場合、地声際高音はmid2Gかmid2F#に設定されます。

『コイワズライ』(Aimer)の音域と感想

こんにちは。今回はAimerさんの『コイワズライ』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『コイワズライ』(Aimer)、Koiwazurai


【地声最低音】mid1F(F3)  

m1F[泣き]虫を笑って [強]がりは気づいて


【地声最高音】hiD(D5)  

hiA#[し]hiC[ら]hiD[ゆ]hiA[きの][様に][ー](サビ)



【補足】

★ありふれた会話や仕草を 少しも忘れたくはhiA[な]hiA#[よ](サビ)
hiA#[ゆ]hiA[ら][り] [き][ら]hiC[り]
★溶けてしまわhiA#[ない][よ][うに]
★空にきらり 瞬いている 星降る夜hiC[に]hiA#[ねが]hiA[いを](ラストサビ)

『コイワズライ』(Aimer)
 まず、『コイワズライ』についてです。この楽曲は2019年にaimerさんによりリリースされたアルバム『Sun Dance & Penny Rain』に収録されたナンバーです。『コイワズライ』はインターネットテレビ局、AbemaTVで配信される恋愛リアリティ番組『白雪とオオカミくんには騙されない♥』のタイアップが付きました。こうしたタイアップの影響があったのかどうかは分かりませんが、Aimerさんの近作の中でも非常に話題になった楽曲の一つだと思います。また、インターネットテレビ局の番組とのタイアップというのも面白いと思います。
 
 『コイワズライ』のサウンドについてですが、Aimerさんの楽曲の中では比較的明るめで非常に共感的な作品だと思います。先に述べたアルバムの『Sun Dance & Penny Rain』は2枚同時にリリースされたのアルバムで、太陽をイメージした『Sun Dance』と雨をイメージした『Penny Rain』に分かれております。『Sun Dance』の側にはアップテンポな楽曲や明るめの曲調の作品が収録されており、今回取り上げている『コイワズライ』はこちらに収録されております。一方で、以前取り上げた『花の唄』、『I beg you』、『Black Bird』はアルバム『Penny Rain』に収録されました。

 『コイワズライ』のメロディーで面白いと思ったのは曲のラストがCメロで終わる点です。つまり、2番のサビが終わると、その後、【Cメロ⇒ラストサビ⇒Cメロ】という展開で楽曲の終盤が展開されるのです。こうした展開は多くはないですが、J-POPでも時折見られたと思います。当ブログでも過去にそうした楽曲が何曲がありました。例えば、米津玄師さんの『灰色と青』はCメロで終わります。ただ、『灰色と青』は非常に盛り上がるCメロであるのに対し、この『コイワズライ』はややしっとりしたCメロです。そうしたCメロの特徴によって、同じ構成であっても楽曲のカラーが異なります。

 さて、歌詞についてですが、ラブソングです。ただ、ラブソングと言っても、片思いもしくは付き合っても恋があまり進展していない初期の状況であると思います。
 個人的に面白いと思った歌詞は2番のAメロに登場する「嘘つきは嫌いで 曖昧を選んで」というフレーズです。本心を隠そうとする際に、「嘘をつく」か「嘘がつけない」のかという違いがあると思います。そうした中で、このフレーズは「嘘を付くのが好きではなく、また上手でもない」主人公の性格が垣間見えるフレーズだと感じました。1番のAメロにも登場する「不器用に笑って誤魔化すんだよ」というフレーズとも繋がっているように思えます。
 



 さて、『コイワズライ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3) ~【地声最高音】hiD(D5) でメロディーが構成されております。 一般的な女性の音域よりは少し広く、また高音部も少し高いです。

 地声の最高音であるhiDについてですが、この場面は裏声で発声してもニュアンスが大きく崩れることはないと思います。高音域が苦手な方は裏声を駆使するのも選択肢です。また、hiCの場面についてもやや裏声気味に歌っても良いのではないでしょうか。
 明るい楽曲ですが、しっとりしています。ゆえにファルセットによる発声でも楽曲が壊れにくいと思います。各々の声質にも寄ると思います。hiCの部分は裏声で歌うのか、地声気味に歌うのか、それぞれ試してみるのもよいかもしれません。

 普段歌いなれていない女性の場合、hiC以上の音階を滑らかに歌うのは難しい人もいると思います。一つの基準として、hiB辺りまでの音階を確実に歌いこなせるように練習をして、そこを基準にキー調整するとよいと思います。『コイワズライ』であれば、原曲キーから3つ下げると(♭3程度)最高音がhiBに設定されます。
管理人プロフィール

もりっしー

北九州市近郊に在住するギター初心者。

「気になる歌の音域データ、感想」を述べていくブログです。

【好きなもの】音楽(特に80年代~のポストパンク、邦楽ロック)/漫画/地理/炭酸飲料

記事検索