J-POPの音域を調べ、カラオケ等に役立てる

J-POPを中心にボーカルの音域を調べていきます。楽曲の感想なども述べています。

J-POPを中心に歌メロディーの音域を調べ、楽曲の感想なども述べていきます。カラオケや歌ってみたなどに役立てて頂ければ幸いです。

2019年09月

『CHEERS』(Mrs.GREEN APPLE)の音域と感想

 こんにちは。今回はMrs.GREEN APPLEの『CHEERS』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。

 ※Mrs.GREEN APPLEも最近リクエストが増えているミュージシャンです。リクエスト曲については、なるべく同じアーティストが連続しない形で少しずつアップロードしていきます。


『CHEERS』(Mrs.GREEN APPLE)


【地声最低音】mid1D(D3)  ※楽曲全体を通して登場

m1D[は]かられるられる今日も 1D[と]りあえずさ(Aメロ)
★だって世界は昨m1D[今](サビ)
★やるせない日々だからこそわm1D[ら]おう


【地声最高音】hiC(C5)  ※Cメロ1回

m2G[見]hiD裏[つけ]hiC地[た]hiB[の][四つ葉]hiA[の][ク]hiB[ロー][バ]G[ー][を]


【裏声最高音】hiG(G5) ※Cメロ1か所

m2G[活気]hiG裏[がな]hiD[く]hiC[な]hiB[っ]C[て]B地[き]m2F#[た]G{な]




【補足】mid2F#~hiE辺りの注意箇所

★教えてよ 君は何故、泣hiA裏[く]m2G[の]を(Aメロ)
★かm2G地[た]m2F#[よ]った世の定規で
m1D[な]まぬるいJUICEでm2F#[乾]m2G[杯](サビ)
hiE裏[シ]hiD[ン]hiC[パ]hiB地声[シ]hiA[ー]
m2G[こ]m2F#[われ]てしF#[まっ][た?]

★あhiD裏[い]hiC[し]hiB地[て]hiA[る]m2G[の][こ]{え]F#[たち]G[も](Cメロ)
★それm2G[で]hiA[も]hiB[ね] このご時世にね

『CHEERS』(Mrs.GREEN APPLE)









 まず、『CHEERS』についてです。この楽曲は、2019年に5人組バンドMrs.GREEN APPLEによりリリースされる予定のアルバム『Attitude』に収録されている楽曲です。アルバムのリリースに先立ち、MVが公開されました。MVの公開は以前当ブログでもレビューした『インフェルノ』、『lonvin'』に続き、3か月連続のリリースになります。
 『CHEERS』はMrs.GREEN APPLEのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2019年9月末現在、約200万回もの再生回数を記録しています。アルバムの発売も迫り、注目度も非常に高まっているといえます。



 『CHEERS』のサウンド等についてです。まず、イントロで登場するシンセの象徴的なフレーズが楽曲のカラーを上手く表現していると思います。どこか遊び心溢れた軽快さが表現されています。DTM(デスクトップミュージック)が盛んになった今っぽさを感じます。また、四つ打ちのリズムが随所に用いられ、楽曲全体を通して高揚感を誘います。他の楽器もこうした軽快感をベースとした演奏になっています。楽曲全体を通して、どの楽器も好きなフレーズがあるのですが、個人的にはとりわけエレキギターのフレーズが随所で光ります。『インフェルノ』と同じ人達が制作したとは思えない振れ幅の感じました。
 
 歌メロディーについては、AメロサビCメロから構成されております。Bメロが無い分、楽曲全体が上手くまとまっているように感じます。それを象徴するように、演奏時間も3分半程度に収まっています。ミセスの歌メロディーは、突拍子もないような高音階のボーカルが随所に登場するイメージなのですが、今回の『CHEERS』でもそれは見られます。主に「息漏れの無い裏声」なのですが、サビやCメロで特に顕著であり、一番高い場面ではhiGにもなります。カラオケ等ではチャレンジされる方は非常に苦戦するのではないかと思われます。

 『CHEERS』の歌詞についてですが、他人や世間の物差しに囚われずに生きていくことが歌われています。ただ、そうした「レールから外れることで生じる不安などもみんなで上手く乗りこなしていこう」という点が、楽曲の軽快さとして強く強調されているように感じました。
 個人的には「教えてよ 人は何故、「幸せ」と追いかけっこしてるの? 彷徨えたら楽だろうな」というフレーズが耳に残りました。少し前に三月のパンタシアの『青春なんていらないわ』の中でも歌詞の中に「正解なんていらないわ」というフレーズが登場しました。「彷徨うこと」や「『効率的に正解に向かうこと』とは異なる別の解を探すこと」が出来にくい現代を象徴しているのではないかと考えました。



 最後に、『CHEERS』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiC(C5) 、【裏声最高音】hiG(G5)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。以下、見ていきます。

 まず、『CHEERS』ではhiC以上の高音域は基本的に裏声が使われています。ボーカルの大森元貴さんは息漏れの少ない裏声を多く用いております。一般的には、まずは息漏れの多い一般的にイメージされる裏声を練習した方が良いと思います。ちなみに最高音hiGについては、私自身判別に迷いましたが、今のところは裏声に分類してあります。このhiG辺りになると、裏声でもかなり高いキーになります。

 次に地声最高音についてです。一番高い箇所はCメロのhiCの場面です。ただ、ここは裏声も入り混じる場面ですので、場合によってはhiCは裏声でも良いのではないかと思います。ただ、地声で歌えるに越したことは無いです。
 『CHEERS』は楽曲全体を通しては、最低でもhiA、できればhiB辺りが安定的に歌える必要があると思います。大森さんは他の楽曲においてもこの辺りのキーは地声で歌いこなすことが多いです。ミセスの楽曲ではこのhiA,hiB辺りのキーが頻出する上に、器用な裏声で高音域を歌唱しますので、難易度は非常に高いです。
 一般的には少しキーを下げて歌唱するのがベストのやり方なのではないかと思います。例えば、原曲キーから2つ程度下げると、かなり歌いやすさが上がります。

 ちなみに、『CHEERS』は音域が非常に広いですので、キーを多く下げて練習するするといったことには向きません。ある程度歌い慣れた人がキーを下げて歌唱するということは可能ですが、普段歌い慣れたない人がキーを下げて練習する場合はかなり難易度が高いと思います。後者の場合は、別の曲で歌い慣れた上で、この曲に取り組んだ方が良いと思います。

 

『What's Going on?』(Official髭男dism)の音域と感想

(2019/09/29)ブログの調子が悪く、動画のリンクが貼れません。トラブル解消次第、動画を添付します。⇒解消しました

 こんにちは。今回はOfficial髭男dismの『What's Going on?』(2016)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『What's Going on?』(Official髭男dism)


【地声最低音】mid1F#(F#3)  

★感情がなくhiA[なっ]てしまえば 苦しくなm1F#[いの]


【裏声最高音】hiC#(C#5)  ※ラストサビで1回

hiC#{愛し]m2G#[て]るよ 



【補足】mid2G#~hiB辺りの注意箇所

★大切な仲間が1人 命を絶ってしm2G#[まっ]hiA[た](Bメロ)
hiA#[僕]m2G#[ら]はもう 生き[抜い][て][ろ][よ](サビ)
★イヤm2G#[ホ]hiA#[ン]hiB[つ]A#{け]G#[たら] 
★1m2G#[人]hiA#[じゃ]hiB[ない][か][ら]hiA[~]
★げんm2G#[じ]hiA#[つ]hiB[ば]かりに

★誰にも言m2G#[え]hiA#[な]hiB[く][て][も]いいけれG#[ど]
hiA#[待っ]m2G#[てよ] [メ][だよ] {メ][だよ]hiB[ら]hiA#[いよ]
hiA#[き]hiB[ず][は]m2G#[消][ない][け]
★くm2G#{ろ]hiA#{こ]hiB[げ][た][せ]A#[か][い][を]

『What's Going on?』(Official髭男dism)










 まず、『What's Going on?』についてです。この楽曲は、2016年に4人組バンドOfficial髭男dismによりリリースされたアルバム『What's Going on?』に収録されている楽曲です。いわゆるリード曲であり、MVも制作されております。
 『What's Going on?』はOfficial髭男dismのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2019年9月現在、約200万回もの再生回数を記録しています。決して知名度が高い楽曲では無いですが、ヒゲダンの活躍により、再度注目される楽曲の一つになり得ると思います。




 『What's Going on?』のサウンド等についてです。イントロにパイプオルガンが使われており、どこか結婚披露宴などを豪華な場面を想起させます(歌詞はそうした内容ではないのですが、MVでは主人公の女性がドレスを着てダンスを踊ります)。楽曲そのものはヒゲダンらしいピアノポップです。メジャーデビュー後は特にダンスミュージックやファンクっぽさが強くなっていきますが、この頃はポップ感がやや強いです。個人的には2番以降のベースギターの音色が非常に好きです。

 『What's Going on?』の特徴的な点は楽曲の終盤に訪れます。2番サビ(もしくはCメロ)が終了すると、楽曲テンポ自体が緩やかになり、ラストのサビへと展開されます。サビメロ自体は通常のサビと大きくは変わりませんが、メロディーの中でしゃくりなどが増え、ボーカルの表現が壮大なものになっていきます。また、楽器の演奏も力強さを増します。こうしたアレンジは歌唱力に定評のあるヒゲダンらしいアレンジとも言えるかもしれません。カラオケなどの場合、ラストのこの場面が上手く歌えるかどうかというのは非常に重要かもしれません。
 
 『What's Going on?』の歌詞についてです。まず、『What's Going on?』は日本語では『どうしたの?』という意味に近いです。英語では頻繁に使われる表現だと思います。歌詞内容としては、ざっくり言えば「世の中の不条理などをヒゲダンの歌を聴いて乗り越えようぜ」というものだと思います。個人的には、「言葉の暴力」などに焦点が当てられている点が、デジタルでのやり取りが当たり前になった今っぽさを感じました。全体として非常に勇気づけられる楽曲だと思います。


 さて、最後に『What's Going on?』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)~【地声最高音】hiB(B4)【裏声最高音】hiC#(C#5) でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。
 
 まず、通常のサビについてはhiBが地声最高音になります。このhiB辺りの音階を、ある程度安定的に歌いこなすことが、『What's Going on?』を原曲キーで歌うことには必要不可欠になります。ただhiBは一般的な男性の音域よりも高いです。
 故に、『What's Going on?』は一般的には難易度が高い楽曲の一つになると思います。ただ、『What's Going on?』はことヒゲダンの楽曲の中では決して高いキーの作品ではありません。故に、ヒゲダンの作品を歌いたいという人には、注目したい楽曲でもあると思います。

 『What's Going on?』は先にも述べたように、hiBやhiA#を安定的に継続して歌唱する力が必要になり、必ずしも一般的な難易度ではありません。裏声などで対処するのも難しいと思います。よって、キーを下げて歌うというのが一番の選択肢だと思います。一般的な男性の場合は、キーを3程度下げると良いのではないかと思います。キーを3つ下げると、最高音がmid2G#に設定されます。キーを下げることに抵抗があるかもしれませんが、自分の音域にあった設定をすることも重要だと思います。キーの高さよりも、自分の得意な音域を使いこなすことがより重要です。


 ちなみに『What's Going on?』は音域自体がとりわけ広いわけでは無いです。故に、キーを下げて練習することにもある程度向いていると思います。普段歌い慣れていない人はキーを思い切って5~6程度下げても良いかもしれません。これで、地声最高音はmid2F(mid2F#)に設定されます。

 Official髭男dismの楽曲全てに言えるわけでは無いですが、彼らの楽曲は音域が広くない作品も多く見られます。藤原聡さんの高音ボーカルが注目されがちですが、キーを下げて練習することに向いた楽曲も多いと思いますので、チェックしてみてください。アレンジもダンスミュージックっぽくあり、ノリがよく歌いやすくもあると思います。
 

『準透明少年』(ヨルシカ)の音域と感想

(2019/11/04)タイトルが間違っておりましたので修正しました。

 こんにちは。今回はヨルシカの『準透明少年』(2018)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『準透明少年』(ヨルシカ)、Juntoumeishounen(Yorushika)


【地声最低音】mid2A(A3)  

★凛として花は咲いた後でさm2A[えも揺]るがなくて


【地声最高音】hiD(D5)  ※1番とラストのサビ

★からhiD[だ]hiC#裏[の]hiB{何]hiA[処]A[で]誰かが叫んでるんだ(サビ)
★君のうhiA[ただ]hiC#[け]hiD裏[で]C#[ぇ]D地[ぇ](ラストサビ)


【裏声最高音】hiD(D5) ※サビで頻出

★長hiD裏[い]hiC#[よ]hiB[る]hiA[の]hiA[こうが]hiC#裏[わ]hiD[で]
★僕をhiA[全]部、全部、hiD[全]hiC#{部]D[透]C#[過し]hiD[て]



【補足】hiAhiB辺り

★今日が来る不hiA[安]感も奪い取って行く(Aメロ)
★誰のhiB裏[こ]hiA[え]だと騒めきだした(Bメロ)
★あの日hiA[き]みが歌った歌を歌う
★このこhiA[こ]ろごと渡したいhiA[か]ら(サビ) 

★くhiB裏[るい]そうだ 愛の歌も(2番Aメロ)
★そんなものはhiA[ない]のと同じだ
★駅前の喧hiA[騒]の中を叫んだ  (2番Bメロ)
★歌だけがきっhiA[と]hiB[ま]A[だ]僕を映す手段だ
hiB裏[目]hiA[が]見えないんだ 想像だったんだ(Cメロ)


『準透明少年』(ヨルシカ)










 まず、『準透明少年』についてです。この楽曲は2018年に音楽ユニット・ヨルシカによりリリースされたアルバム『負け犬にアンコールはいらない』に収録されている楽曲です。アルバムのリリースに先立ち、MVがヨルシカのYouTube公式チャンネルで公開されており、2019年9月現在、約950万回もの再生回数を記録しています。



 
 『準透明少年』のサウンド等についてです。編曲はギターを担当しているn-buna(ナブナ)さんによりなされています。ヨルシカはギターが印象的な作品が多いですが、00年代以降のギターロック彷彿とさせるアレンジだと私は感じました。具体的にはASIAN KUNG-FU GENERATIONやナンバーガールに近いものを感じました。ざっくりとした分類で大変申し訳ないですが、「00年代以降の邦楽ロックが好きだ」という人に紹介したい作品だと感じます。楽曲全体を通して、バンドの音色が非常に活きている楽曲だと思います。個人的には、2番サビ終了後の、リフが非常に耳に残りましたが、楽器の演奏だけを聴いていても心地よく感じます。
  
 歌メロディーについてはAメロBメロサビとった形で馴染みやすいと思います。一方で、2番のAメロBメロは1番と少し異なるメロディーになっており、カラオケなどで歌う際には注意が必要です。
 個人的に特徴的だと考えた点は、サビメロのラストです。hiD[全]hiC#{部]D[透]C#[過し]hiD[て]」となるのですが、歌メロディーの最高音が多く使われて、サビが占められます。
 広く調査したわけではないですが、サビのラストのフレーズに最高音域が集中する歌メロはあまり見られなかったように思えます。この『準透明少年』の音域を調べる過程で、「他にもこうしたメロディーが無いだろうか」と考えるようになりました。サビのラストに高音域が連発されるので、カラオケなどでは大変だろうなと想像できます。
  
 『準透明少年』の歌詞についてです。歌詞の中では主人公が目が見えないだけでなく、誰にも相手にされず孤独であり、間接的な意味で人の目に見えてないような状況が描かれています。そうした中で「君」に気付いてほしいと思い、歌を歌っているという姿が切なさを誘います。「あの日 君が歌った歌を歌う」という1番のフレーズに、君との繋がりを切望する姿を強く感じした。



 最後に、『準透明少年』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3) ~【地声最高音】hiD(D5)、【裏声最高音】hiD(D5)でメロディーが構成されております。一般的な女性の音域よりやや高いといったところです。

 まず、最高音hiDについてですが、私自身が未熟なためもあってか、ボーカルのsuis(スイ)さんの高音域が地声か裏声か判別するのに非常に苦労しました。恐らく地声で間違いないものを「地声」に判別しております。
 『準透明少年』で使われているhiDの箇所では裏声の部分も多くあります。ただ、裏声の中でも「息漏れが少ない」発声がされているように私は分析しています。裏声を練習する過程で、「どの程度息漏れをさせるか」、「息漏れを少なくできるか」といった視点で練習してみると良いと思います。

 『準透明少年』は地声がhiDであるため、人によっては高音域が辛いということもあると思います。この楽曲自体は低音域に下げる余地がありますので、歌い慣れても高音域が辛い人、歌い慣れていない人などはキーを下げることを考えても良いと思います。
 普段歌い慣れていない人は、hiA,hiBといった音階をよどみなく発声できることをまず目標にすると良いのではないかと思います。『準透明少年』のhiA,hiB部分も上に記載してありますので、参考にしてください。

『さよならはエモーション』(サカナクション)の音域と感想

 こんにちは。今回はサカナクションの『さよならはエモーション』(2014)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『さよならはエモーション』(サカナクション),Sayonara ha emotion(Sakanaction)


【地声最低音】mid1D(D3)  

★レシートは レシートは捨てm1D[た]


【地声最高音】hiB(B4)  ※2番サビ

hiB裏[ずっ]m2G[と]hiA[な][み]m2F#[だこ]G[ら][え]



【裏声最高音】hiB(B4) ※1番サビ

hiB裏[ずっ]m2G[と]hiA[な][み]m2F#[だこ]G[ら][え]



【補足】mid2F#hiB辺りの注意箇所

m2G[さよなら]m2F#[は]G[エ]hiA[モー][ション](サビ)
★アスm2G[ヲシ]m2F#[ル](ラスト) 
m2G[ヒ]hiB[カ]hiA[リ][ヲヒ]B[カ]A[リ]G{ヲ]F#[ヌ][ケ]

『さよならはエモーション』(サカナクション)









 まず、『さよならはエモーション』についてです。この楽曲は2014年に5人組バンド・サカナクションによりリリースされたシングル作品です。『蓮の花』との両A面シングルです。その後、2019年にリリースされたアルバム『834.194』に収録されました。予備校テストのCM曲としてタイアップが付きました(ウィキペディアより)。
 『さよならはエモーション』はサカナクションのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2019年9月現在、1000万回を超えています(公式動画が2つ公開されており、両者の再生回数を号瀬刑しております)。人気の高い作品の一つであると思います。




 『さよならはエモーション』のサウンド等についてです。サカナクションはバンドとエレクトロニカの側面が融合したようなスタイルが象徴的ですが、今作はそうしたイメージに近いアレンジなのではないかと思います。個人的には夜を思わせるエレキギターのクリーンなサウンドが非常に耳に残りました。また、イントロ~Aメロのキーボードなども好きです。ベースギターは楽曲全体を通して耳に残るのですが、後半から終盤にかけて特に好きです。
 楽曲全体を通して、バンドの音色に耳を澄ましていたい気持ちになりました。また、1番のサビでは無かった四つ打ちのリズムが、2番以降のサビでは楽曲に躍動感を与えます。ただ、個人的にはそれ以外のドラムも好きです。
 
 『さよならはエモーション』歌詞についてです。タイトルにあるように、別れを通して心を動かされる「僕」の姿が描かれます。エモーションとは「感動」等の意味もありますが、今回は「強い感情の揺らぎ」というニュアンスの方が強いように思います。
 歌詞については、相手との別れに対して、それをまだ受け入れられずにいる「僕」が描かれます。その中で、それを乗り越えていこうとする姿も示されています。サカナクションは「夜」を描いた作品が多く目立ちます。今作も楽曲のテイスト、歌詞内容ともに夜の印象が非常に強い内容になっています。

 個人的には楽曲冒頭の「そのまま 深夜のコンビニエンスストア 寄り道して  忘れたい自分に缶コーヒーを買った レシートは レシートは捨てた」という箇所が好きです。楽曲の冒頭でありながら、「そのまま」という接続詞が使われていることに聴き手の想像を誘います。また、レシートを捨てることを強調してる部分も好きです。個人的には「レシートを捨てる」という小さな行為を通して、「別の何かを捨てた」ということを暗に示しているのではないかと解釈しています。


 

 さて、最後に『さよならはエモーション』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3) ~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiB(B4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。

 まず、地声最高音hiBについてです。2番サビで、比較的はっきりと地声で発声しているのがうかがえます。出来れば地声で発声したいところですが、場合によっては裏声でも良いのではないかと思います。最低でもhiA辺りは地声で歌えた方が安定しやすいのではないかと思います。その点で、一般的な男性の音域と比べて難易度が少し上がります。
 また、普段歌い慣れていない男性の場合は、まずmid2F,mid2Gといった音階を歌いこなせるように意識し練習していくと良いと思います。

 一般的な男性の場合は、原曲キーよりも2程度下げると歌いやすくなるのではないかと思います。原曲キーではサビの中でmid2G,hiAといった音階が登場します。この辺りがキーを下げることでmid2F,mid2Gといった音域になるように調整しております。

 『さよならはエモーション』は音域がやや広いですが、低音部分はmid1Dが最低音なのでは少し余裕があります。ある程度キーを下げても歌唱することは可能だと思います。「練習曲などに向いている」と強く奨める程ではないですが、ある程度キー調整がしやすい楽曲なのではないでしょうか。


『They are』(Mrs.GREEN APPLE)の音域と感想

 こんにちは。今回はMrs.GREEN APPLEの『They are』(2018)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、同曲はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルなどでMV・音源が公開されておりません。故に、当ブログにおいてはアルバムのダイジェスト動画を添付します。その中に20秒程度、『They are』の動画が流れます。ご了承ください。


『They are』(Mrs.GREEN APPLE)


【地声最低音】mid1E(E3)  

★君m2F#[の]前で思っm1E[て]しまう
m1E[ゆ]るし[てく]れなくてい[い] (Aメロ)


【地声最高音】hiA(A4)  

★きm2F#[み]m2G#{を]hiA地[愛][せ][てい]たか(サビ)
★神m2F#[さ]hiA[どう]か(2番サビ)
★かhiA地[ね]hiB裏[が鳴]A[りひ]hiC#[び][い]A[た](Cメロ)
★今頃、hiA地[ぼ]くは hiC#裏[ぼ][くは]ぁぁぁhiA[ぁ](ラストサビ)


【裏声最高音】hiE(E5) ※Cメロで1回

hiA[こん]hiE裏[なん]hiD[じゃ]hiC#{な]hiB[い][ん][だ]C#[ろう]A[か]



【補足】mid2F#hiC#辺り

★あたhiC#裏[た]hiB[め]hiA[て]くれるだけでいい(Aメロ)
★神m2F#[さ]hiA[どう]か、こhiC#裏[たえ][て](サビ)
hiA裏[わ]hiC#[か]hiD[ら][な]hiB[い]A[んだ]

★何一つ返せていhiC#[ない]hiB[の]hiA[~]m2G#[に](2番Bメロ)
★たhiD裏[ましいは知っ]hiC#{て居]hiB[る]hiA[んだ](Cメロ)
hiC#[ほ]hiB[ん]hiA[とう]B{の][あ][いって] 
★数えればm2F#{キ]m2G#[リ]hiA[が]m2F#[な]いけど 
hiA[す][て]hiB[が]hiC#[き][のう]A[のように](ラスト)


※2番サビ終了後、間奏に出てくるフェイクの最高点はhiF#です。

『They are』(Mrs.GREEN APPLE)









 まず、『They are』についてです。この楽曲は、2018年に5人組バンドMrs.GREEN APPLEによりリリースされたアルバム『ENSEMBLE』(アンサンブル)に収録されている楽曲です。タイアップなどは無いようです。また、MVなども公開されておりません。



 『They are』のサウンド等についてです。まず、私としてはMrs.GREEN APPLEはギターロック、シンセポップなどのイメージが強かったのですが、『They are』についてはピアノ、ストリングス等が中心となったアレンジです。歌メロのアレンジなどはゴスペルや福音讃美歌のようなテイストを持っています。必ずしもバンドらしいアレンジではないですが、バンドらしい楽曲が多いアルバムの中でひときわ印象に残ります

 歌メロディーについてですが、構造上はサビが冒頭に来て、AメロBメロサビCメロという形をとります。ただ、構造上そうなっているのであり、多くのリスナーが期待するようなポップなメロディーや極上のバラードではないように思えます。サビの展開の仕方などは特にそう感じます。ただそうした点こそが、今回『They are』で強く意識されているようなゴスペルや讃美歌の面なのではないかと思います。その点がやや取っ付きにくいかもしれませんが、非常に美しいメロディーであります。

 『They are』の歌詞についてですが、「君」の愛を上手く受け取れない、優しさに対しても孤独を感じてしまう「僕」が描かれています。一方で、そうした中で、「僕」自身も愛を上手く表現できずに悩んでいます。歌詞の中では「愛せていたか分からないんだ」と歌っています。歌詞の最後では、相手との別れが訪れ、「孤独」の中で「独りで寂しい」と歌っております。そうした感情の中で、「僕」は相手を愛していたことに気付いていきます。
 私なりの解釈では、恋人同士一緒にいてもに感じてしまう距離、不安、不器用な表現なども含めて「愛」なのだと歌っているように考えています。
 


 さて、最後に『They are』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3) ~【地声最高音】hiA(A4) 、【裏声最高音】hiE(E5)でメロディーが構成されております。地声に関しては、一般的な男性の音域よりも少し高めです。

 まず、上述してあるように『They are』については裏声が多く登場します。記述はしていませんが、mid2F#辺りでもファルセットで歌われている場面もあります。楽曲の盛り上がる場面でも裏声が多く用いられます。そうした意味で、裏声を練習するのに良い楽曲といえるかもしれません。ただ、hiEの場面は裏声でも高めであり、難易度は高いと思います。『They are』のhiE箇所では息漏れがしない力強さを伴った裏声が用いられています。まずは、hiA~hiC#辺りを上手く歌いこなせるように練習してみるのが良いと思います。

 一方、地声については大体、1番高い場面がhiAになります。ただ、『They are』は楽曲全体を通して裏声が多用されていますので、hiAは必ずしも地声である必要はないかもしれません。重要なことは、裏声と地声を上手く使いこなすことで、メリハリのある表現ができることであると思います。
 私は、一般的な男性の音域の範囲内として、「mid2F,mid2G辺りを歌いこなすことを目標にすること」をしばしば言及しています。この裏声が多用される『They are』に関しても、mid2F,mid2G辺りは確実に歌いこなせた方が幅が広がると思います。

 『They are』については、最低音がmid1Eなので、キーを下げる余裕があります。故に、高音域が苦手な人はキーを下げて練習することも可能だと思います。ただ、普段歌い慣れていない人は、裏声の部分などを歌いこなすが大変だと思います。『They are』はキーを下げて練習することも可能だと思いますが、裏声や地声の微妙な表現の使い分けが必要ですので、別の曲で歌い慣れた上でチャレンジするのも選択肢かもしれません。



管理人プロフィール

もりっしー

北九州市近郊に在住するギター初心者。

「気になる歌の音域データ、感想」を述べていくブログです。

【好きなもの】音楽(特に80年代~のポストパンク、邦楽ロック)/漫画/地理/炭酸飲料

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