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『ミラージュ』(ビッケブランカ)の音域

こんにちは。今回はビッケブランカさんの『ミラージュ』(2020)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『ミラージュ』(ビッケブランカ)、MIRAGE(Vickeblanka)
『ミラージュ』(ビッケブランカ)









【地声最低音】mid1F(F3) ※Aメロ

★理由なんてm1F[ひ]m1F#[と]つもなかった


【地声最高音】hiA#(A#4)  ※サビで1~2回登場

★言hiA#[葉]m2G#[が]m2F#[か]m2F[ぜ]に舞うF#[よ]F[ぉ](サビ)


【裏声最高音】hiF(F5) ※各サビで登場

★幻hiF裏[想なん]hiD#[だ]hiC#[よ]D#[そんな]C#[も]


【補足】mid2F#(一部略)hiC#辺りの注意点

★行っm2F[て]m2F#[み]F[よう] (Bメロ)
★今更さらm2F[さ]らと宙に舞うm2F#[よ]F[ぉ]

m2G#[どこ]m2F#[へいくん]m2F[だ] G#[い]F#[つ]F[か](サビ)
m2Fm2F#[[く][か][の]]うへ
★ m2F[か]m2F#[け]m2G#裏[て]hiC[い]hiC#[く]C[ぅ]

★ (その道の先に)m2F[き]m2G#[らめく]m2F#[の]F[は](2番サビ)

★その鱗は強くm2G#[なっ]m2F#[て]m2F[くん][だ]F[よ](ラストサビ)
★僕ら引きm2F[裂]m2F#[け]F[ば]引き裂くほど


 まず、ビッケブランカさんについて少し説明します。ビッケブランカさんは2016年にメジャーデビューした男性シンガーソングライターです。独特な芸名ですが、名前の由来はポルトガル語で「Vicke=海賊のしたっぱ」、「Blanka=純真な思い、白」を意味します。
 ジャンルとしてはR&Bテイストものもあれば、ラップロックっぽいものもあり、様々です。そうしたこともあり、「ポップの魔術師」とも呼ばれているそうです。ハイトーンボイス、先が読めないアレンジや歌メロが特徴的です。2020年初めにリリースされたシングル『Black Catcher』は再生回数が1000万回に達しようとしています。近年、特に活躍が目覚ましい歌手の一人であります。
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 さて、『ミラージュ』についてです。この楽曲は、2020年にビッケブランカさんによりリリースされたシングル作品です。新曲ということもあり、アルバムには未収録です。この楽曲は、テレビドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』のために書き下ろされたものです。

 『ミラージュ』はピアノを基調としたバンドナンバーです。歌メロとしては、やや暗めで悲しげなイメージであります。Aメロが短めであり、Bメロサビが全体として長いです。サビでは裏声のハイトーン(最高音hiF)が登場し、歌い慣れていない人などには手を付けにくい部分かもしれません。

 地声の音域としては、地声最高音がhiA#であり、back number、Mr.Children、スキマスイッチ、サカナクション辺りと近いキーなのではないかと思います。カラオケなどではその辺りを参考にすると良いと思います。
 



 さて、『ミラージュ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiF(F5)で歌メロディーが構成されております。地声については、一般的な男性の音域よりも高めであります。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiA#はサビで登場します。各サビで1~2回程度です。また、サビではmid2G#~mid2F辺りの高めの音が連続的に登場します。一般的な男性の場合、少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。原曲キーから2つ程度下げるのを目安にしてみてください。

 『ミラージュ』ではhiFのハイトーンの裏声が登場します。「息漏れのする裏声」とは異なり、息漏れの極めて少ない裏声です。この辺りは、King Gnu、Mrs. GREEN APPLEといったバンドでも見られます。私なりのイメージですが、2つのバンドよりもビッケブランカさんの『ミラージュ』の方が手を付けやすいのではないかと思います。裏声は地声よりも広げやすいですので、少しずつ練習を重ねてください

 『ミラージュ』は低音部分に余裕があり、キーを下げることが可能です。歌い慣れていない人向けのキー調整も可能だとは思いますが、高めの裏声が登場するなど難しい部分もあるため、歌い慣れた人向けの楽曲であるといえます。

 リクエストを受けるまで、私自身はビッケブランカさんをあまり存じ上げませんでした。記事を書くにあたり様々な楽曲を視聴してみて、もっと深く聴いてみたいと強く感じました。

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