J-POPの音域を調べ、カラオケ等に役立てる

J-POPを中心にボーカルの音域を調べていきます。楽曲の感想なども述べています。

J-POPを中心に歌メロディーの音域を調べ、楽曲の感想なども述べていきます。カラオケや歌ってみたなどに役立てて頂ければ幸いです。

米津玄師

『ドーナツホール』(米津玄師ver.【ハチ】)の音域と感想【加筆】

(2019/02/12)初投稿
(2019/10/27)
mid2Emid2F#の音域も含め、詳細に記載しました。解説部分も加筆しております。


『ドーナツホール』(米津玄師)DONUT HOLE(Kenshi Yonezu)

2013年10月28日投稿【VOCALOID】
2014年04月23日発売【2nd Album「YANKEE」収録】




 ※1)
米津玄師さんの音域について、当ブログではこれまでに、『アイネクライネ』『爱丽丝(アリス)』『打上花火』(DAOKO×米津玄師)『打上花火』(米津玄師ソロver.)『馬と鹿』『海の幽霊』『orion』、『かいじゅうのマーチ』『恋と病熱』『春雷』『Nighthawks』『ナンバーナイン』『灰色と青 ( + 菅田将暉)』『飛燕』、『LOSER 』『ピースサイン』、『砂の惑星』米津玄師作詞作曲『パプリカ』(Foorin)『パプリカ』(米津玄師セルフカバー)『Flamingo』『フローライト』、『メトロノーム』『マトリョシカ』を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。


【地声最低音】mid1B(B2)

★いつからこんなに大きな 思い出せない記憶があった[か]
[もう]一回何回やったって思い出すのはその顔だ


【地声最高音】mid2G(G4) ※曲全体を通して計4か所

m2F#[バイ]バイもう[永]m2E[遠]F#[に] [会]m2G[え][な]E[い]




【補足】mid2Emid2F#の注意箇所

★何も知らないままでm2E[い]るのが(Bメロ)
★簡m2F#[単]な感{情]m2E[ばっ]か数えてE[た]F#[ら] (サビ)
m2F#{あ]m2E[な]たがくれE[た]体温まで忘れてしまった
★故かそんな気m2E[が]するんだ

m2F#[あ]m2E[な]たを確[か]めるただ一つE[の証]F#[明]
★あなたのm2E[名]m2F#[前は]


初音ミクのバージョンは1オクターブ上【mid2B(B3)~hiG(G5)】になります
『ドーナツホール』(米津玄師ver.)









 こんにちは。今回は
米津玄師さんの『ドーナツホール』(2014)を取り上げます。よろしくお願いします。米津玄師さんはに続き、5度目の登場になります。

 『ドーナツホール』はボーカロイドの楽曲として2013年に米津玄師さん(ハチさん)が投稿した作品ですが、2014年に米津玄師さん2枚目のアルバム(メジャーとしては初アルバム)『YANKEE』に自身によるカバーが収録されています。
 
youtube動画は初音ミクのバージョンになります。



 
 さて、『ドーナツホール』についてですが、米津さん自身は「少年漫画のような作品」と評しております。私もこれについては同様に考えており、少年漫画でありそうな描写が歌詞の中で描かれています。また、TVゲーム等にもありそうな描写であるように感じます。主要キャラの欠けている記憶が物語の謎になり、それがカギになって話が進行していくのはよくあるパターンです。

 しかし、欠けている記憶を『ドーナツの穴』だと喩えている部分が米津さんの個性の一つだと思います。

★ドーナツの穴みたいにさ 穴を穴だけ切り取れないように
★あなたが本当にあること 決して証明できはしないんだな

というフレーズが出てきます。ここが私の一番記憶に残った歌詞です。また、他の場面でも穴についての描写が出てきます。具体的には以下のフレーズです。

★この胸に空いた穴が今 あなたを確かめるただ一つの証明


 
の回でも出てきましたが、米津さんの歌詞の特徴の一つとして、「自分の欠けた部分を相手(あなた)が持っている」というものがあります。こうした点も、米津さんらしい価値観が出てきます。
  
 サウンドの点で面白いと思った点は、イントロに出てくる声です。これは声を早回したものと思います。これがあることにより、ただの疾走感のあるロックサウンドという枠を超えて、どこか謎めいた印象や混沌感を与えることに成功していると思います。また、歌詞の世界観が広がりを見せます。
 米津玄師さんの作品では同じ『
YANKEE』の収録曲『TOXIC BOY』でも同じような手法が見られます。また、他のアーティストですが、声を逆再生するというものも見られます。

 
 さて、『ドーナツホール』の音域ですが、地声最低音mid1B(B2)~
地声最高音mid2G(G4)で構成されています。大よそ一般的な男性の音域の範囲内であります。

 まず、地声最高音mid2Gについてはサビで1回ずつ登場します。これは一般的な男性の音域の範囲内でありますが、普段歌い慣れていない人の場合、スムーズな発声が損なわれやすいです。同様に、mid2F#辺りもそうです。『ドーナツホール』ではmid2E、mid2F#、mid2G辺りがサビの高い部分に当たります。練習を重ね、確実に歌いこなせるようにしたいです。そうした点で、ドーナツホールは比較的努力が報われやすい楽曲といえます。

 一方で、高音域が得意な男性の場合は、キーが低すぎて歌いにくい場合があるかもしれません。キーを少し上げるという調整もあり得ると思います。

 また、この楽曲では米津玄師さんの楽曲の特徴である「速い言い回し」というのが顕著に出てきます。そうした点において、歌詞を覚えていないと確実に失敗する楽曲です。「速い言い回し」の曲は、キーが低くても苦しくなりがちです。音の途切れる場面でしっかり呼吸をすることを意識してください。そうした点を心がければ、カラオケなどでも歌いやすい一曲になると思います。


『馬と鹿』(米津玄師)の音域と感想

 こんにちは。今回は米津玄師さんの『馬と鹿』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。

 ※米津玄師さんの音域について、当ブログではこれまでに、『アイネクライネ』『爱丽丝(アリス)』『打上花火』(DAOKO×米津玄師)『打上花火』(米津玄師ソロver.)『馬と鹿』『orion』、『かいじゅうのマーチ』『恋と病熱』『春雷』『Nighthawks』『ナンバーナイン』『灰色と青 ( + 菅田将暉)』『飛燕』、『LOSER 』『ピースサイン』、『砂の惑星』米津玄師作詞作曲『パプリカ』(Foorin)『パプリカ』(米津玄師セルフカバー)『Flamingo』『フローライト』、『メトロノーム』『マトリョシカ』を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。


『馬と鹿』(米津玄師)、Uma to Shika(Kenshi Yonezu)


【地声最低音】mid1C(C3)  

★冷めきれないままのm1C[こ]ころで
★一つ一つ無くした果てに m1C[よう]やく残ったもの


【地声最高音】hiA#(A#4)  ※曲全体で1か所

★君じゃhiA#地[な]m2G#[きゃ]m2G[駄]m2F[目]だと(ラストサビ)


【裏声最高音】hiA#(A#4) 

★行hiA#裏[こう] はm2F[な]m2G[も]m2G#[咲]G[か]F[い]内に



【補足】mid2Fmid2G#の注意箇所

★こm2G[れ]m2F[が あ]F[じゃ]G[な][れ]ば(サビ)
★何とm2F[呼]ぶのか僕は知らm2G[な][かっ]
★ただひm2F[と]m2G[つ]だけ張り裂G[け]m2G#[る][く]F[ら]いに
m2F#[い]m2F[た]みは消えなm2G[い]m2G#[ま][ま]でいい

★晴m2F[れ]m2F#[間][を]結えばまだつm2F[づく][~]m2G(Cメロ)
m2F#[い]m2F[た]みは消えなm2G[い]m2G#[ま]F[ま]でいG[い](ラストサビ)

『馬と鹿』(米津玄師)









 まず、『馬と鹿』についてです。この楽曲は2019年に、シンガーソングライターの米津玄師さんがリリースしたシングル作品です。テレビドラマ『ノーサイド・ゲーム』の主題歌として書き下ろされました。作詞作曲は米津玄師さんが行っております。
 『馬と鹿』は米津玄師さんのYouTube公式チャンネルでMVが公開され、2019年9月現在で、およそ1300万回もの再生回数を記録しています。MV公開から10日での記録ですので、非常にハイペースです。
 
 『馬と鹿』のサウンドについてです。まず、本作のアレンジは、米津玄師さんとともに、『海の幽霊』も担当した坂東祐大さんによりなされています。そうしたこともあり、バンドサウンドとともに、オーケストラの音色が非常に印象的な作品になっています。素人目には、オーケストラのアレンジについて、英国の代表的なロックバンドRadioheadの『Burn The Witch』を想起させてるような箇所が見られると思いました(使用されている楽器などを含め、厳密には異なると思うのですが)。
 個人的に好きだと思った場面は、サビの終わりの直後に登場するギターとオーケストラのフレーズです。知識が不足しているゆえに、具体的な指摘は出来ないのですが、どことなくRPGのサウンドなどで使われてもおかしくないようなイメージが想起されました。短いフレーズですが非常に耳に残っています。
 
 歌詞についてです。まず、タイトルの『馬と鹿』ですが、「馬鹿」という言葉が想起されます。歌詞の中には「バカ」という言葉は直接出てきませんが、サビで歌われるフレーズ「あまりにくだらない願いが消えない」はタイトルの意味を連想させると思います。私なりの解釈ですが、「どこか愚かさを帯びたような願いや夢であっても、無骨に貫いていきたい」という意味合いが込められているのだと思います。タイアップの『ノーサイド・ゲーム』にあるように怪我が付き物であるラグビーの世界なども強く思い起こさせられます。
 個人的に好きだと感じたフレーズはCメロの「行こう 花も咲かないうちに」という箇所です。具体的には述べられていませんが、「冬の季節」、「種や芽の時期」といったニュアンスが込められていると思います。全体として、ゴツゴツして、傷だらけ、土臭い歌詞全体の中で、一つ美しいものを想起させられました。



 さて、最後に『馬と鹿』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3) ~【地声最高音】hiA#(A#4) 、【裏声最高音】hiA#(A#4)でメロディーが構成されております。大よそ、一般的な男性の音域の範囲内なのですが、1か所あまり一般的でないキーが含まれています。以下、細かく見ていきます。

 まず、AメロBメロではそこまで高いキーは登場しません。逆に高音域が得意な人は低音部が少しきついかもしれません。まずは、確実に音程が取れることを目標にしておくと良いと思います。歌い慣れてくると、音の強弱なども適切になり、低音部であっても上手さを感じる発声が出来ると思います。

 通常のサビ・Cメロは地声の最高音がmid2G#です。各サビで2回ずつ登場します。このmid2G#辺りの音階は男性ボーカルの一つのボーダーラインになり、地声で発声するのが難しくなり始める音階でもあります。ある程度歌い慣れている人であっても地声では難しい場合もありますので、状況によってはキーを下げるということも考えてください。

 一方で、サビの高音部ではmid2Fmid2G辺りのキーが多く登場します。この辺りは一般的な男性であれば届きうる音階です。ただ、普段歌い慣れていない人はスムーズな発声が損なわれる場合が多いです。しっかり声を出し慣れて歌いこなせるようにしたい音階です。少しずつ慣れていってください。

 さて、地声最高音hiA#についてですが、この音階は一般的な男性にとっては出しやすい音階ではありません。また、オリジナルのニュアンスを考えると、裏声で処理するのはあまり適切ではないように私には感じます(演奏スタイル、アレンジなどにより当然異なります)。
 このhiA#ですが、楽曲全体で1か所ですので、頑張ってチャレンジしてみてください。ある程度歌い慣れた人であれば、出る可能性もあります。ただ、やはり一般的なキーではありませんので、無茶な練習やノドに負担を掛け過ぎる練習は避けるべきです。
 ミュージシャンの経歴などを音域の面から見てみると、「キャリアが確立された時期」の方が「活動初期」に比べて、キーが高くなるような方も見られます。長い期間をかけることで高い音も出やすくなることがありますので、根気や努力というものも重要なのではないかと思います。時間をかけて、歌の練習をしていきたいです。


 

『恋と病熱』(米津玄師)の音域と感想

 こんにちは。今回は米津玄師さんの『恋と病熱』(2012)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『恋と病熱』(米津玄師),Koi to Byounetsu(Kenshi Yonezu)


【地声最低音】mid1G(G3)  

★沢山増えた m1B[ま]どに滲む雲を見ていた


【地声最高音】mid2G(G4)  

m2E[あい]m2G地声[さ]m2E[たい]こと


【裏声最高音】mid2G(G4) 

★眩暈m2E[に]m2F#[お]ぼれてm2E[ゆ]m2G裏[め]m2E[見]ていた



【補足】mid2Emid2F#の箇所

★「何処にも行けない私mid2E[を]どうする?」
m2E[空っ]ぽになるまで 詰め込んで
★誰も嫌いm2F#[た]m2E[く]ないから

『恋と病熱』(米津玄師)









 まず、『恋と病熱』についてです。この楽曲は2012年にシンガーソングライターの米津玄師さんによりリリースされたアルバム『diorama』に収録されている楽曲です。アルバムの発売に先立ち、MVが公開されました。ちなみに、『diorama』はこれまでボカロPのハチとして活動していた米津玄師さんが、本人名義でリリースした初のアルバムです。
 『恋と病熱』は米津玄師さんのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2019年9月現在、約1900万回もの再生回数を記録しています。このMVでは最後のサビが省略されているのですが、非常に多くのアクセスが集まっております。

 『恋と病熱』のサウンドについてです。最近はストリングスなどを交えたアレンジなども見られる米津さんですが、『恋と病熱』はバンドサウンドが基調となった緩やかなテンポの楽曲です。イントロのギターサウンドが印象的です。個人的には、サビのリードギターなども耳に残りました。
 また、この『恋と病熱』では最後最後のサビメロディーが途切れるようにして演奏が終了します。こうした演出も非常に聴き手の想像を喚起する仕掛けだと思いました。個人的には、cosMo@暴走Pさんによる初音ミクの楽曲『初音ミクの消失』のアウトロを思い出しました。

 『恋と病熱』の歌メロディーについてですが、私個人としては米津玄師さんのメロディーメイカーとしての資質の高さを再確認させられました。『Lemon』や『パプリカ』、『打上花火』などではそうした面が遺憾なく発揮され、多くの人の耳に届くことになりましたが、ファーストアルバムに収録されている『恋と病熱』においても、そうしたメロディーメイカーとしての端緒を感じました。

 
 『恋と病熱』の歌詞についてです。タイトルにもあるように恋をテーマにした作品です。ちなみに、『恋と病熱』というタイトルは宮沢賢治の詩の表題から引用されています。
 楽曲『恋と病熱』では、タイトルにあるように主人公の感じる恋の苦しみが描かれます。一方で、主人公は恋のみならず、どこか社会に適合できないような鬱屈としたものを感じます。「誰も嫌いたくないから ひたすら嫌いでいただけだ 皆のこと 自分のこと 君のこと」などからそのように感じました。他者に対して距離を取った振る舞いをしているのが想像できます。自己肯定感も低いため、恋に対してもあまり積極的ではないように私には感じられました。人間として当たり前である「恋心を抱くこと」に対して、「許し(赦し)」を願う姿は非常に印象的です。
 



 さて、最後に『恋と病熱』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3) ~【最高音】mid2G(G4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。

 まず、地声最高音についてですが、mid2Gです。これはサビの中で発声されております。同じフレーズを裏声で歌っている場面も見られますので、読者の皆様が歌唱したり、練習したりする際は裏声でも良いかもしれません。特に、普段歌い慣れていない人の場合、mid2G辺りはボーダーラインの一つになります。故に、サビのmid2Gの場面を裏声で統一するのはあり得る選択肢だと思ってください。

 『恋と病熱』についてですが、普段歌い慣れていない人はキーを少し下げて練習するのもアリかもしれません。例えば、キーを1つ下げて、最高音をmid2F#辺りに設定するのも良いと思います。ただ、『恋と病熱』は低音域にはあまり余裕がありませんので、キーを下げ過ぎると逆に歌いにくくなる可能性もあります。その点は留意しておいてください。

 米津玄師さんの作品についてですが、キャリアの初期の作品の方がキーが低めの曲が多い印象です。歌の練習をしたい方は、初期の作品を選択肢に入れてみても良いかもしれません。





『パプリカ』(米津玄師)の音域と感想

こんにちは。今回は米津玄師さんの『パプリカ』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
 当ブログでは、以前にFoorinの歌う『パプリカ』を取り上げました。今回は、米津さんのセルフカバーによる作品です。

 ※米津玄師さんの音域について、当ブログではこれまでに、『アイネクライネ』『爱丽丝(アリス)』『打上花火』(DAOKO×米津玄師)『打上花火』(米津玄師ソロver.)『馬と鹿』『海の幽霊』『orion』、『かいじゅうのマーチ』『恋と病熱』『春雷』『Nighthawks』『ナンバーナイン』『灰色と青 ( + 菅田将暉)』『飛燕』、『LOSER 』『ピースサイン』、『砂の惑星』米津玄師作詞作曲『パプリカ』(Foorin)『パプリカ』(米津玄師セルフカバー)『Flamingo』『フローライト』、『メトロノーム』『マトリョシカ』を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。

『パプリカ』(米津玄師)、Paprika(Kenshi Yonezu)


【地声最低音】mid1D(D3)  

★曲りくねり はしゃいだ道 青葉の[も]りで駆け回る
★遊び回り 日差しの街 だ[れ]かが呼んでいる


【地声最高音】mid2F#(F#4)  

★パプリmid2F#[ィ]ィカ は[な]が咲いたら
mid2F#[こ]ころあそば[せ]あなたにとどけ
mid2F#{会]いに行くよ [な][き]を抜けて 
★ 晴れた空に種[を]蒔こう(ラストサビ)




【裏声最高音】hiB(B4) 

★ハレルヤ ゆmid2F#[め]hiA[を][え]hiB[がい][た]2F#[ら]


【補足】mid2F辺りの注意点

★夏mid2F[が]来る 影が立つ(Bメロ)
★見つmid2F[け]たのはいち2F[ば]ん星 明日も晴れるかな
★一人一人 なmid2F[ぐ]さめるように(2番Bメロ)

『パプリカ』(米津玄師)









 まず、『パプリカ』についてです。この楽曲は2018年「〈NHK〉2020応援ソング プロジェクト」として、2020年の東京五輪を応援する目的で制作され、2018年8月にリリースされました。歌唱は5人の小学生男女で構成される混声ユニットFoorinが担当しています。作詞作曲編曲はシンガーソングライターの米津玄師さんが行っております。NHK『みんなのうた』の2018年8月・9月の曲としても起用され、同年の紅白歌合戦のキッズコーナーでもこの『パプリカ』が披露されました。NHKのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2019年8月現在、1億回を超える再生回数を記録しています。

 幼児や児童を中心に爆発的な人気を記録した『パプリカ』ですが、先日、米津玄師さん自身がカバーしたバージョンが、NHKの『みんなのうた』で披露されました。また、米津玄師さんのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2日間で既に500万回以上の再生回数を記録するなど話題になっております。
 現在、配信やCDでのリリースはありませんが、それらを期待するファンも多いと思います。


 さて、『パプリカ』のサウンドについてです。以前、『パプリカ』でもレビューしましたが歌メロについてはヨナ抜きの音階が用いられ「和」を感じさせるアレンジになっています。一方で、Aメロの旋律がFoorinバージョンと少し異なっており、使われる音域も広くなっています。

 また、Bメロからサビにかけて転調が行われています。これはFoorinバージョンでも同じです。J-POPではよく見られる転調の一つで、同様のアレンジにAKB48の『ポニーテールとシュシュ』などが挙げられます。楽器の初心者は苦労される場面だと思います。また、歌い慣れていない人はこうしたアレンジで音程が取りづらく感じるかもしれません。
 
 一方で、米津さんバージョンではサウンド自体も「和」の要素が強く感じられるアレンジになっています。FoorinバージョンのBメロで使われていましたが、米津さんバージョンにおいてはCメロで三味線が使われています。また、尺八・篠笛など楽器も登場し、和のテイストが演出されています。一方でシンセサイザーも要所要所で活躍し、和でありながらデジタル感も感じられ、どこか不思議な世界観に誘われます。特にサビの冒頭部分などはそうしたものを感じます。

 


 さて、最後に米津玄師バージョンの『パプリカ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】mid2F#(F#4) 、【裏声最高音】hiB(B4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。

 地声部分については最高音がmid2F#で米津さんの作品の中では少し低いと言えます。ただ、【ハレルヤ ゆmid2F#[め]hiA[を][え]hiB[がい][た]2F#地[ら]】の部分は裏声と地声が入り混じる場面ですので、その辺は少し難易度が高いかもしれません。

 テンポも緩やかですので、普段歌い慣れている人であれば、ある程度歌いこなせやすい楽曲だと思います。一方で、あまり歌が得意でない人、歌い慣れていない人はmid2F#辺りはスムーズな発声が損なわれやすいと思います。ただmid2F#は、努力すれば到達しやすい音階ですので、少しずつ慣れていってください。場合によっては、キーを下げて練習するなどしても良いと思います。

 ちなみに、先述しておりますが、米津さんのセルフカバーは、Aメロの部分がFoorinバージョンとは少し旋律が異なります。どちらのバージョンで歌っても大きな違いはないと思いますが、テイストとしてはFoorinバージョンの方が明るめでポップです。また、キーの違いを除けば、難易度もFoorinバージョンの方が低いと思います。逆にAメロが少し低い分、米津さんの方がやや暗めのテイストになります。

 
 

米津玄師作詞作曲『パプリカ』(Foorin)の音域と感想【一部加筆】

(2019/03/15)初投稿
(2019/08/03)米津さんがセルフカバーされましたので、音域を一部記載します。詳細は後日アップ。
(2019/08/11)米津玄師さんのセルフカバーについてレビューしました。

 こんにちは。今回は小学生ユニッFoorinが歌う『パプリカ』(2018)について取り上げたいと思いま
す。よろしくお願いします。この楽曲は米津玄師さんが作詞作曲された楽曲として知られています。


 ※米津玄師さんの音域について、当ブログではこれまでに、『アイネクライネ』『爱丽丝(アリス)』『打上花火』(DAOKO×米津玄師)『打上花火』(米津玄師ソロver.)『馬と鹿』『orion』、『かいじゅうのマーチ』『恋と病熱』『春雷』『Nighthawks』『ナンバーナイン』『灰色と青 ( + 菅田将暉)』『飛燕』、『LOSER 』『ピースサイン』、『砂の惑星』米津玄師作詞作曲『パプリカ』(Foorin)『パプリカ』(米津玄師セルフカバー)『Flamingo』『フローライト』、『メトロノーム』『マトリョシカ』を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。



『パプリカ』(Foorin)、Paprika


【地声最低音】   mid2A(A3)

★曲りくねり はしゃいだ道([]ち)  青葉[]森もりで駆け回[る]
★遊びまわり 日差しの街 誰(だ[れ])かが呼んで[いる]





【地声最高音】  hiD#(D#5) ※サビ 
 

★ハレルヤ 夢[]え[がい][]なら [hiC#]

『パプリカ』(Foorin)










 まず、『パプリカ』についてです。この楽曲は「〈NHK〉2020応援ソング プロジェクト」として、2020年の東京五輪を応援する目的で制作され、2018年8月にリリースされました。歌は5人の小学生男女で構成される混声ユニットFoorinが担当し、作詞作曲編曲はシンガーソングライターの米津玄師さんが行っております。NHK『みんなのうた』の2018年8月・9月の曲としても起用され、同年の紅白歌合戦のキッズコーナーでもこの『パプリカ』が披露されました。
 2019年3月現在、YouTubeのNHKの公式チャンネルでは3500万回以上もの再生回数を記録しており、非常に人気の高い作品になっております。



 『パプリカ』は「みんなのうた」でも起用されるような楽曲ということで非常にポップなサウンドワークになっております。メロディーも非常に親しみやすいです。
 
 所々でヨナ抜き音階のフレーズが見られ、『和』を感じるテイストになっております。米津さんの作品では『打上花火』などにそうした趣向が凝らされております。「ヨナ抜き音階」とは、非常に大雑把な説明をすれば、ピアノの黒鍵盤のみで演奏できるメロディーです。全ての部分がそうなのではないのですが、要所要所でヨナ抜き音階のメロディーラインが見られ、どこか懐かしい世界へと導かれるようです。
 
 さて、『パプリカ』の歌詞についてです。田舎の緑豊かな風景の中で友達と遊んだ記憶が思い起こされるような郷愁を誘う歌詞になっております。パプリカの花言葉の一つに「君を忘れない」というものがあるそうです。この歌詞の中でも主人公と「あなた」は離れ離れになって会えないというような状況が垣間見えます。そうした中で頭の中を巡る楽しい思い出は、あなたで溢れているという非常に暖かい歌詞内容です。



 さて、パプリカの音域についてですが、地声最低音 mid2A(A3)~地声最高音hiD#(D#5)でメロディーが構成されております。やや高音域に寄っています。高音域が得意で歌い慣れている人であれば、楽しく歌えると思います。

 声の低い女性は少し苦労するかもしれませんので、キーを2~3程度(♭2~♭3)下げると良いと思います。メロディーが非常に優しいので、高音部分は裏声気味に歌っても問題ないかもしれません。



※米津玄師さん自身がNHKの『みんなのうた』でセルフカバーされたようです。私自身も拝見しましたが、キーはFoorinバージョンよりも4つ低いキーのようです。
 ただ、Aメロの一部でFoorinとは異なるメロディーラインを取っています。そのため、米津さんバージョンはmid1D~hiBとなります。「夢[]え[がい][]なら」の箇所は裏声で発声されていますので、大よそ一般男性の音階の範囲内と言えます。米津玄師さんバージョンの詳細はこちら。(2019/08/03)




 ちなみにこの『パプリカ』ですが、女優の上白石萌歌さんが編曲家の菅野よう子さんのアレンジによりカバーされています。ストリングなどを交えた豪華なアレンジになっております。音源のリリースは無いのですが、NHKの公式チャンネルでも公開されております。こちらは最後の大サビで転調が行われており、最高音がhiEになっております。




管理人プロフィール

もりっしー

北九州市近郊に在住するギター初心者。

「気になる歌の音域データ、感想」を述べていくブログです。

【好きなもの】音楽(特に80年代~のポストパンク、邦楽ロック)/漫画/地理/炭酸飲料

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