J-POPの音域を調べ、カラオケ等に役立てる

J-POPを中心にボーカルの音域を調べていきます。楽曲の感想なども述べています。

J-POPを中心に歌メロディーの音域を調べ、楽曲の感想なども述べていきます。カラオケや歌ってみたなどに役立てて頂ければ幸いです。

サカナクション

『夜の踊り子』(サカナクション)の音域と感想【修正】

(2019/04/03)初投稿
(2019/11/11)地声最高音が間違っていたので修正しました(mid2G→hiA)。


 こんにちは。今回はサカナクションの『夜の踊り子』(2012)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『夜の踊り子』(サカナクション)、Yoru no Odoriko(Sakanaction)


【地声最低音】mid1D(D3)  ※Aメロ

★f跳ね[た] 跳ねた 僕[は]跳ねた 小学生みたいに


【地声最高音】hiA(A4)  ※サビで登場

★逃m2G[げ]m2F#{る]G[よ] G{げ]hiA[る]G[よ] 


【裏声最高音】hiB(B4) 

★mid2G[今泣いて何分か後] hiA裏[に行] hiB[く]




【補足①】2番以降のサビ(歌詞の無い部分)でhiD(D5)

★今泣いて何年か後の自分 hiD[oh] hiC[oh] hiB[oh] oh

【補足②】その他の注意箇所

★どm2G[こ]mid2F#[へ][行こう] こ[こ][に][居よう][と][してる]?
★わ[らっ]てい[たい][ろう] (大サビラスト)
m2G[今泣いて何分か後] hiA裏[に行]  hiB裏[く]
『夜の踊り子』(サカナクション)










 まず、『夜の踊り子』についてです。この楽曲は、2012年にサカナクションによりリリースされたシングル作品です。2013年に発表されたアルバム『sakanaction』にも収録されております。学校法人モード学園の2012年度CMソングとしてのタイアップが付きました。
 『夜の踊り子』はレコード会社のビクターエンタテインメント、サカナクションのYouTube公式チャンネルでそれぞれ公開され、2019年4月現在で合計2300万回以上の再生回数を記録しております。サカナクションの作品の中でも人気の高い楽曲の一つだと思います。

 『夜の踊り子』のサウンドについては、サカナクションらしいエレクトロニカとロックサウンドが融合された楽曲だといえます。『踊り子』とあるようにダンスロック的なアプローチでもあると思います。サカナクションの楽曲群の中では非常にポップな作品の一つです。

 歌詞についてです。サカナクションは歌詞が非常に短く、様々な解釈が出来る作品だと思いますが、いわゆるラブソングだと解釈しております。同時に、夢に向かった応援ソングのようにも解釈できます。
 ラブソング的な解釈をすると、「君」に思いを伝えることが出来ず、夜に逃げてしまった主人公の話です。最終的に「今泣いて何年か後の自分 笑っていたいだろう」と思いを伝えようとする結末です。

 一方、夢に向かった応援ソングとしては「明日を素通り (ヨルニニゲタダケ) 朝を素通り」とあるように、自分の夢や目標を見つめずに、今を楽しむ姿のような解釈です。ここでは、「僕」とともに夜を楽しむ友人として「君」が登場します。その「君」もいつの間にか居なくなってしまいます。そうした中で「僕」も自分を見つめ直し、夢や目標に向かって進んでいく決意をするという解釈です。

 歌詞についてはそれぞれ見方があると思いますが、山口一郎さんらしい詩的な歌詞だと思います。





 さて、『夜の踊り子』の音域についてですが、【地声最低音】 mid1D(D3)~【地声最高音】hiA(A4) 、【裏声最高音】hiB(B4)、フェイクhiD(D5)でメロディーが構成されております。上に貼られた図を見ると、高音部分が高く見えますが、フェイクhiDや裏声hiBによるものです。地声の部分は一般的な男性の音域よりもやや高いです。


 まずは、『夜の踊り子』はサビの一部で登場するhiAを除くと、mid2G,mid2F#が非常に重要な箇所になります。mid2Fやmid2Gといった中高音域を確実に発声できるように練習を心がけてください。歌い慣れている人や声の高い人は、この辺りのキーはこなせると思います。一方、歌い慣れていない人はぎこちない発声になりがちです。ただ努力で克服しうる音階ですので、少しずつ慣れていってください。最初は少しキーを下げても良いと思います。

 地声最高音hiAはサビの一部に登場します。この部分は場合によってはスムーズな発声が難しい人もいると思います。その場合は、最初のサビのフレーズ【どm2G[こ]mid2F#[へ][行こう] こ[こ][に][居よう][と][してる]?】と同じキーで歌唱するのもアリと思います。ただ、同じフレーズの繰り返しになるので、原曲のニュアンスが少し崩れます。
 器用に裏声が使える方は、地声最高音hiAの部分を裏声で歌唱しても良いかもしれません。このように歌い慣れていく中で、原曲の地声のhiAに声が届いていくこともあります。長い目でチャレンジしてみてください。

 裏声についてですが、私は地声を少しずつ弱くしていくイメージで裏声を出しております。少しずつ弱くしていく中で、地声よりも高い音が、出やすくなります。裏声であれば、家などでも練習しやすいと思います。

『さよならはエモーション』(サカナクション)の音域と感想

 こんにちは。今回はサカナクションの『さよならはエモーション』(2014)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『さよならはエモーション』(サカナクション),Sayonara ha emotion(Sakanaction)


【地声最低音】mid1D(D3)  

★レシートは レシートは捨てm1D[た]


【地声最高音】hiB(B4)  ※2番サビ

hiB裏[ずっ]m2G[と]hiA[な][み]m2F#[だこ]G[ら][え]



【裏声最高音】hiB(B4) ※1番サビ

hiB裏[ずっ]m2G[と]hiA[な][み]m2F#[だこ]G[ら][え]



【補足】mid2F#hiB辺りの注意箇所

m2G[さよなら]m2F#[は]G[エ]hiA[モー][ション](サビ)
★アスm2G[ヲシ]m2F#[ル](ラスト) 
m2G[ヒ]hiB[カ]hiA[リ][ヲヒ]B[カ]A[リ]G{ヲ]F#[ヌ][ケ]

『さよならはエモーション』(サカナクション)









 まず、『さよならはエモーション』についてです。この楽曲は2014年に5人組バンド・サカナクションによりリリースされたシングル作品です。『蓮の花』との両A面シングルです。その後、2019年にリリースされたアルバム『834.194』に収録されました。予備校テストのCM曲としてタイアップが付きました(ウィキペディアより)。
 『さよならはエモーション』はサカナクションのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2019年9月現在、1000万回を超えています(公式動画が2つ公開されており、両者の再生回数を号瀬刑しております)。人気の高い作品の一つであると思います。




 『さよならはエモーション』のサウンド等についてです。サカナクションはバンドとエレクトロニカの側面が融合したようなスタイルが象徴的ですが、今作はそうしたイメージに近いアレンジなのではないかと思います。個人的には夜を思わせるエレキギターのクリーンなサウンドが非常に耳に残りました。また、イントロ~Aメロのキーボードなども好きです。ベースギターは楽曲全体を通して耳に残るのですが、後半から終盤にかけて特に好きです。
 楽曲全体を通して、バンドの音色に耳を澄ましていたい気持ちになりました。また、1番のサビでは無かった四つ打ちのリズムが、2番以降のサビでは楽曲に躍動感を与えます。ただ、個人的にはそれ以外のドラムも好きです。
 
 『さよならはエモーション』歌詞についてです。タイトルにあるように、別れを通して心を動かされる「僕」の姿が描かれます。エモーションとは「感動」等の意味もありますが、今回は「強い感情の揺らぎ」というニュアンスの方が強いように思います。
 歌詞については、相手との別れに対して、それをまだ受け入れられずにいる「僕」が描かれます。その中で、それを乗り越えていこうとする姿も示されています。サカナクションは「夜」を描いた作品が多く目立ちます。今作も楽曲のテイスト、歌詞内容ともに夜の印象が非常に強い内容になっています。

 個人的には楽曲冒頭の「そのまま 深夜のコンビニエンスストア 寄り道して  忘れたい自分に缶コーヒーを買った レシートは レシートは捨てた」という箇所が好きです。楽曲の冒頭でありながら、「そのまま」という接続詞が使われていることに聴き手の想像を誘います。また、レシートを捨てることを強調してる部分も好きです。個人的には「レシートを捨てる」という小さな行為を通して、「別の何かを捨てた」ということを暗に示しているのではないかと解釈しています。


 

 さて、最後に『さよならはエモーション』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3) ~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiB(B4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。

 まず、地声最高音hiBについてです。2番サビで、比較的はっきりと地声で発声しているのがうかがえます。出来れば地声で発声したいところですが、場合によっては裏声でも良いのではないかと思います。最低でもhiA辺りは地声で歌えた方が安定しやすいのではないかと思います。その点で、一般的な男性の音域と比べて難易度が少し上がります。
 また、普段歌い慣れていない男性の場合は、まずmid2F,mid2Gといった音階を歌いこなせるように意識し練習していくと良いと思います。

 一般的な男性の場合は、原曲キーよりも2程度下げると歌いやすくなるのではないかと思います。原曲キーではサビの中でmid2G,hiAといった音階が登場します。この辺りがキーを下げることでmid2F,mid2Gといった音域になるように調整しております。

 『さよならはエモーション』は音域がやや広いですが、低音部分はmid1Dが最低音なのでは少し余裕があります。ある程度キーを下げても歌唱することは可能だと思います。「練習曲などに向いている」と強く奨める程ではないですが、ある程度キー調整がしやすい楽曲なのではないでしょうか。


『モス』(サカナクション)の音域と感想

 こんにちは。今回はサカナクションの『モス』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『モス』(サカナクション),Moth(Sakanaction)


【地声最低音】mid1F(F3)  

m1F[か]かえても[か]なえら[れ]ないこ[と](Bメロ)
★マイノリティ m1F[あ]めに打た[れ](サビ)


【地声最高音】hiC(C5)  

mid2F[揺]mid2G#[れ]mid2G[て]るこhiC[こ]hiA#[ろずっ][と](サビ) 
hiA#[三つ目]mid2G#{の]hiC[眼]



【裏声最高音】mid2G#(G#4) 

★君のこと (mid2G裏{ソウゾウデ]mid2G#{キ][ズ]mid2F{ニ])


【補足】mid2Fmid2G#辺りの注意点

★ラmid2F[ラ] [ラ] [ラ] [ラ]mid2G#[ラ]mid2G[ラ]]ラ(イントロ)
mid2F[マ]mid2G#[ユ]mid2G[割っ]て蛾[に]なる(サビ冒頭)


※ラララの部分は歌詞カードには表記されていません
『モス』(サカナクション)









 まず、『モス』についてです。この楽曲は2019年に5人組バンドサカナクションによりリリースされたアルバム『834.194』に収録されている楽曲です。タイアップとして、フジテレビ系ドラマ『ルパンの娘』の主題歌に起用されました。ただ、書き下ろしなどではないようです。
 『モス』はサカナクションのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2019年8月現在、200万回超の再生回数を記録しています。MVでは繭の中から這うように登場するフロントマンの山口一郎さんが印象的なMVになっています。

 『モス』のサウンドについてです。以前レビューした『忘れられないの』のように、7~80年代の日本のポップスをモチーフにしたようなイントロが印象的な楽曲になっています。ちなみに、この頃は『J-POP』という言葉はありません。『J-POP』は大よそ平成以降の邦楽で用いられることが増えていきます。山口一郎さん自身はC-C-Bや山本リンダさん、トーキングヘッズ辺りの楽曲からアイデアを広げていったようです。山本リンダさんの楽曲『狙いうち』(1973)あたりは高校野球の応援の定番になっているので、若い世代でも知っている人も多いと思います。
 個人的には、Aメロ、Bメロ(2番以降が特に)の楽器の音色が非常に好きです。また、ラストサビに向けたララララの箇所のギターも耳に残ります。楽曲全体を通して民俗音楽的なアレンジのドラミングも気になりました。

 余談になりますが、邦楽は音楽配信などで、ネット普及以前にリリースされた作品の品ぞろえがあまり良くないと言われることが多いです。私自身もYouTubeなどでも80年代以前のミュージシャンが公式チャンネルで動画を公開していることは少ないように感じます。そうした点の権利関係などが上手く解決されて、音楽配信などがもっと盛んになってほしいと強く感じます。

 『モス』の歌詞についてです。まず、『モス』についてですが、英語のMothから来ており、蛾を意味します。決して人気の高い昆虫ではありません。
 サカナクションの歌詞は抽象性が高く、様々な解釈ができるのが魅力の一つですが、私はどこかマイナーなものが好きな主人公が、自分を出せないまま君に近づけずに終わっていく様をが描かれていると思います。
 ただ、そうしたことが楽曲では必ずしも否定的には描かれていません。それは、「抱えても 叶えられなくても 比べても 一人でうずくまってもつまづいても 誰かが指差しても 次の場所を 行けるとわかってたんだろう」という歌詞に象徴されると思います。願いが叶わず、負けることが分かっていても、次の場所に飛び立てることを夢見ています。そうしたことを「繭を割る」と表現していますが、自分はやはりマイナー感の強い「蛾」であると考えているようです。好きなものがなかなか周りと合わずに苦労している人には強く共感できる歌詞ではないかと思います。
 個人的には、「揺れてる心ずっと 三つ目の眼」という歌詞が印象に残りました。私なりの解釈ですが、心を「三つ目の眼」と表現している点が面白く感じました。
 


 さて、最後に『モス』の音域についてですが、
【地声最低音】mid1F(F3) ~【地声最高音】hiC(C5) 、【裏声最高音】mid2G#(G#4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。

 まず、地声最高音のhiCはサビで登場します。ハッキリと地声で発声しております。故に、『モス』を原曲キーで歌唱する場合は裏声などで対応するのは難しく、地声でhiCを発声する必要があると思います。その点で、ハードルの高い作品だと言えます。

 その他の『モス』の音域的な特徴は、低音部(mid1F)が男性ボーカルにしては高めであることです。故に、キーを下げて歌唱したりするのには向いている楽曲でもあります。キーが高いと感じられる方は、キー調整を行うのも有力な選択肢の一つだと思います。例えば、原曲キーから4つ程度下げると、地声最高音がmid2G#辺りに設定されます。一般的な音域の男性はこの辺りを一つの基準と知ると良いと思います。
 一方で、いつも申しますように、普段歌い慣れていない男性の場合は、こうしたmid2F,mid2G等の音階がスムーズに発声することが出来ません(一般的な男性)。故に、歌い慣れてた上で、この『モス』にチャレンジすると良いと思います。
 先に列挙した原曲キー-4よりもさらに下げると、普段歌い慣れてない人でも高音部は歌いやすくなると思います。しかし、あまり下げ過ぎると低音部がかなり歌いにくくなるのではないかと私は考えました。その辺は、各々で試してみてください。

 『モス』はテンポも速く、カラオケなどでも盛り上がりやすい楽曲だと思います。原曲キーで歌うのは大変だと思いますが、キーを下げたとしても盛り上がれる楽曲になるのではないでしょうか。

 ちなみに『モス』は女性が歌唱しても良い楽曲であると思います。音域的には、男性よりも女性の方が少ないキー調整で自分に合った調整が出来ると思います。



『忘れられないの』(サカナクション)の音域と感想

 こんにちは。今回はサカナクションの『忘れられないの』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『忘れられないの』(サカナクション)、Wasurerarenaino(Sakanaction)


【地声最低音】mid1E(E3)  

★ 春風で揺れるはm1E[な] 手を振る君に見えた(Aメロ)
★ずっと ずっと m1E[か]くしてたけ[ど](Bメロ)



【地声最高音】hiA(A4)  

★僕の答えmid2F#[を]ぉ またhiA[用]意しhiA[て](Bメロ)
hjiA[夢][たいな]mid2G#[こ][の日を](サビ)


【補足】その他の注意点

★忘れmid2F#[ら]れないの(Aメロ冒頭)

『忘れられないの』(サカナクション)









 まず、『忘れられないの』についてです。この楽曲は2019年にサカナクションによりリリースされたアルバム『834.194』に収録されている楽曲です。2枚組のアルバムですが、1枚目の1曲目に収録された楽曲で、リード曲です。また、携帯電話会社ソフトバンクのCMタイアップが付いており、、山口一郎さん自身も出演しております。
 『忘れられないの』はサカナクションのYouTube公式チャンネルでもMVが公開されております。2019年6月に公開され、2019年7月現在で約500万回もの再生回数を記録しています。約2週間での再生回数を考えると注目度の高さがうかがえます。

 『忘れられないの』のサウンドについてです。80年代に日本で隆盛を誇ったシティ・ポップというジャンルを彷彿とさせる楽曲に仕上がっています。シティ・ポップは近年米国など海外でも注目されており、山下達郎さんや竹内まりあさんなどが代表されます。そもそもシティ・ポップ自体が当時の海外のポップスのサウンドから大きく影響を受けたジャンルですので、それが現在の米国などでも一つのムーブメントになっているのは非常に面白く感じます。サカナクション自体もそうした近年の流れを受けているのかもしれません。ちなみにMVも当時を彷彿とさせるような仕上がりになっているようです。

 私はシティ・ポップ自体について多くを知っているわけではないですが、『忘れられないの』のギターのカッティングなどはまさにそうした形を強く感じます。また、曲全体で言えば、イントロ、サビやAメロのサウンドは非常にシティ・ポップ感を感じます。一方で、歌メロやBメロ辺りはサカナクションっぽさが強く残っているように思えます。興味のある方はこの時代のサウンドを掘り下げてみても面白いかもしれません。





 さて、『忘れられないの』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3) ~【地声最高音】hiA(A4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも少し高いです。

 まず、Bメロラストからサビ全体にかけて、地声hiAという音階が頻出します。hiAは一般的な男性では少し高いと思います。それがボクシングのジャブのように何度も登場します。ある程度歌い慣れている人であっても、高い声が得意でない人は難しいと感じるかもしれません。その点については留意しておいてください。
 『忘れられないの』に登場するhiAは裏声で対処するというのも難しいです(楽曲のニュアンスが崩れやすいと思います。)。よって、高音域が辛いと感じられる方は素直にキーを下げた方が良いと思います。原曲から1~2程度下げると、大よそ一般的な男性の音域(mid2G[#])になります。

 ちなみにキーだけ見てみると、女性が歌ってもよい音域だと思います。声が低い方は原曲キーでも良いかもしれません。一方で、一般的な女性の場合は、原曲から少しキーを上げた方が歌いやすいです。2~3程度上げるのが目安になると思います。

 テンポは比較的緩やかですが、明るめの楽曲ですので、カラオケなどで歌っても映えると思います。

『ナイロンの糸』(サカナクション)の音域と感想

 こんにちは。今回はサカナクションの『ナイロンの糸』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『ナイロンの糸』(サカナクション)、Nylon no Ito


【地声最低音】mid1C(C3)  

★何かを食べて眠くなっ[て]


【地声最高音】hiA(A4)  

hiA[こ]mid2G[の海]mid2F[に居たい](サビ)
hiA[こ][の海][に]hiA[帰っ][た]二人[は]いたい[けに]



【補足】mid2Fの注意点

★厚着で隠す あmid2F[の]日のこと [oh][oh]
★君が消える 影が揺れる あ[ま]えてもて[い]っぽ

『ナイロンの糸』(サカナクション)









 まず、『ナイロンの糸』についてです。この楽曲は、2019年にリリースされたサカナクションのアルバム『834.194』(はちさんよんいちきゅうよん)に収録されている楽曲です。大塚製薬の「カロリーメイト」のCMソングのタイアップが付きました。同コマーシャルにはサカナクションのフロントマンである山口一郎さんも出演しております。余談ですが、山口一郎さんは近年は楽曲提供とともに積極的に企業のCMに出演しております。その中で、個人的には携帯電話会社auが関わる月面プロジェクトのCMが印象に残っています。

 『ナイロンの糸』のサウンドについてです。エレキギターのアルペジオが印象的ですが、徐々にエレクトロな要素が加味されて、サカナクションらしいサウンドになっていきます。メロディーについては、一般的なJ-POPとは少し異なりますので、どのように分類するか難しいところですが、(Aメロ⇒Bメロ)×2⇒サビというように私は見ています。洋楽ではこうした歌メロの構成はよく見ます。必ずしも取っ付きにくい楽曲ではないと思いますが、もしかしたら、「サビがなかなか来ない」みたいな感じられ方をする人も居るかもしれません。ただ、『ナイロンの糸』は楽曲の後半から盛り上がりを見せる作品ですので、そうした点は多くの人を惹きつけうる要素だと思います。

 歌詞についてです。山口一郎さんらしい抽象的な歌詞です。私なりの解釈ですが、今は会えなくなった「君」との海で過ごした日々を回想しているのだと思います。歌詞のラスト「この海に帰った振りしてもいいだろう」というフレーズから、やや現実逃避的なニュアンスもあるのではないかと感じました。
 タイトルの『ナイロンの糸』についてですが、歌詞の中では「縒れてた古い糸を 静かに手で巻き取る様に いつかはわかる あの海のこと」という場面で糸が登場します。絡まったり、よれてた状態の糸が整理されていくように、「海での出来事」も心の中で整理できていくということなのだと思います。「今は完全に整理できていない君との海での記憶」をよれた糸に喩え、それを『ナイロンの糸』タイトルに据えているのだと考えます。
 ちなみに「ナイロン」の用途は幅広く、釣り糸などにも使われます。山口一郎さんは釣り好きでもありますので、そうした背景がナイロンを選んだ理由の一つなのかもしれません。また、「海のこと」は釣りとも関係しているのかもしれません。




 さて、最後に『ナイロンの糸』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3) ~【地声最高音】hiA(A4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。

 まず、Aメロ、Bメロまではmid2Fが最高音になります。ここの辺りは、歌い慣れていない人は少し苦戦するかもしれませんが、努力を重ねると歌いこなせる範囲だと思います。

 最後の盛り上がる部分でhiAという音階が地声で登場します。hiA辺りになると、歌いこなすのは少し難しくなります。場合によっては歌いこなすまでに時間を多く要したり、歌いこなせなかったりすることがあることを留意しておいてください。声が低い人は、原曲キーから1~2程度下げても良いかもしれません。これで最高音がmid2G#,mid2Gに設定されます。

 ある程度高音域が得意な人の場合は、楽しく歌いこなすことが出来る楽曲であると思います。一方で、『ナイロンの糸』は楽曲の展開が従来のJ-POPとは少し異なります。また、楽曲のテンポもミディアムテンポからスローテンポ気味です。よって、カラオケなどで盛り上がる類の楽曲とは言い難いです。ただ、楽曲の歌詞内容自体はTPO的に汎用性が高いと思いますので、いつ歌っても問題ないように感じられます。

管理人プロフィール

もりっしー

北九州市近郊に在住するギター初心者。

「気になる歌の音域データ、感想」を述べていくブログです。

【好きなもの】音楽(特に80年代~のポストパンク、邦楽ロック)/漫画/地理/炭酸飲料

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