J-POPの音域を調べ、カラオケ等に役立てる

J-POPを中心にボーカルの音域を調べていきます。楽曲の感想なども述べています。

J-POPを中心に歌メロディーの音域を調べ、楽曲の感想なども述べていきます。カラオケや歌ってみたなどに役立てて頂ければ幸いです。

RADWIMPS

『祝祭 (Movie edit) feat. 三浦透子』(RADWIMPS)の音域と感想

 こんにちは。今回はRADWIMPSの『祝祭 (Movie edit) feat. 三浦透子』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『祝祭 (Movie edit) feat. 三浦透子』(RADWIMPS),Shukusai(Movie edit)feat.Touko Miura


【地声最低音】mid2B(B3)  

m2B[ゆうう]つな一日の始m2F#[ま]m2G#[りが](Aメロ)


【地声最高音】hiB(B4)  

m2F#[聴]m2G#[き]{た][い][きょ][く][も][見]hiB[つ][か][ら]ない(Aメロ)
m2G#[臆病]m2F#[と][や][ま]{い][][と][し]hiB[た]G#[ら] (Bメロ)
★きhiB[み]m2G#[ぃじゃな]m2F#[いとな]いよ(サビ)



【補足】mid2F#hiA辺りの注意箇所

m2G#[治るけ]m2F#[は][も][な][いぼ][の](Bメロ)
m2F#[わ]るくF#[は]hiA[な]m2G#[い][よ]
※oh oh oh m2F#[oh] hiA[oh] m2G#[oh] oh [oh](サビ直前)

※Bメロとサビの間で登場する歌詞の無い部分です。

『祝祭 (Movie edit) feat. 三浦透子』(RADWIMPS)









 まず、『祝祭 (Movie edit) feat. 三浦透子』についてです。この楽曲は2019年に4人組バンドRADWIMPSによりリリースされたサウンドトラックアルバム『天気の子』に収録されている楽曲です。新海誠監督の長編アニメ映画『天気の子』のために制作された楽曲で、主題歌の一つでもあります。

 『祝祭(Movie eidt)』のサウンドについてです。ピアノなどを交えたバンドサウンドです。イントロとアウトロで登場する空に抜けるようなツインエレキギターが美しいです。エレキギターのユニゾン(もしくはコーラス)は、洋楽ではハードロックやヘヴィメタルなどでよく用いられる印象で、日本のポップスでも時折見られます。
 個人的にはベースやドラムも非常に耳に残ります。歌メロディーはポップな歌モノでありますが、楽曲全体を通して軽やかさと疾走感を感じるのはベースやドラムのリズム感が非常に重要な役割を果たしているように感じます。また、Aメロやサビではエレクトロニカな音色も一部交えられ、キラキラ感が演出されています。

 ちなみに、以前の『グランドエスケープ』の回で、私は「(Movie edit)とクレジットされているので、別のバージョンがリリースされる可能性がある」ことについて言及しました。この『祝祭』についてもそうだと思います。そして、どうやら主題歌5曲についてフル尺のバージョンが収録された作品がリリースされるようです(音楽ナタリーより)。
 どのようなアレンジになるかは分かりませんが、ボーカルを三浦透子さんがメインに担当されていますので、野田洋次郎さんと桑原彰さん二人のギターが生かされたアレンジがより強調されるといいな、と個人的には期待しています。エレクトロニカな部分が強調されるかもしれませんし、ボーカルの大サビのようなものが付け加えられるかもしれません。想像が膨らみます。

 
 『祝祭』の歌詞についてです。「青春」という言葉がピッタリ当てはまるようなラブソングです。movie editということで楽曲自体が非常に短いのですが、その短い尺の中でフックになるようなフレーズが随所に散りばめられていると思います。
 個人的に好きだと感じたフレーズは「臆病とは病だとしたら治る気配もない僕の目の前に現れたあなたは まるでさも救世主顔」という箇所です。『祝祭』に登場する「僕」はどこか憂鬱で冴えない部分を抱えたフレーズが要所要所で見られます。一方、「君」は全体として快活さが強調されているように感じます。先に挙げた歌詞は、そうした2人の人となりや間柄を端的に表したフレーズだと私自身は感じました。



 
 最後に、『祝祭 (Movie edit) feat. 三浦透子』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)~【地声高音】hiB(B4) でメロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内と言えます。

 まず、地声最高音についてはhiBになります。このhiBという音階はある程度歌い慣れた女性であれば到達しうる音階です。もし普段歌い慣れていない人であれば、一つの目標としてhiA#やhiBを掲げてみるのも良いかもしれません。逆に普段歌い慣れている人であれば、楽しめる音階なのではないかと思います(場合によってはもっと高いキーの方がよいという人もいるかもしれません)。

 『祝祭』の音域全体で見てみると、およそ1オクターブでメロディーが作られております。故に、音域自体は広くなく、キーの調整なども行いやすいです。普段歌い慣れてない人や、声が低い人などはキーを少し下げても良いかもしれません。一方、高音域が得意な女性はキーを上げても良いと思います。そうした融通が利きやすい楽曲です。努力が報われやすい曲とも言えると思います。

 以前レビューした『グランドエスケープ』(【地声最低音】mid1E(E3) ~【地声最高音】hiB(B4) )と比較しても、音域が狭い分、『祝祭』の方がアプローチしやすいです。
 

『セプテンバーさん』(RADWIMPS)の音域と感想

 こんにちは。今回は夏の終わりということで、RADWIMPSの『セプテンバーさん』(2006)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
 なお、『セプテンバーさん』はYouTube公式チャンネルでライブ映像が公開されていますので、当ブログではそちらの動画を添付いたします。


『セプテンバーさん』(RADWIMPS),September San


【地声最低音】mid1A(A2)  

★僕も   きっ[とセ]プテンバー


【地声最高音】mid2G(G4)  ※ラストのサビで連発

★そんな顔でぼmid2F#[く]mid2G[見]2F#[る]の(Aメロ)
mid2F#[この]mid2G[こ]2F#[え]ならば届く気がし[た]んだ(サビ)
★声が響きmid2F#[だ]す   そこに意味は[な]mid2G[く][と]


【裏声最高音】hiA(A4) ※楽曲全体で1か所

hiA裏[きっ]となんでもないセプmid2F#[テン]バー yeah ye-[-ah]



【補足】mid2F#の注意箇所

★「もう少しだけここにいさmid2F#[せて]」(Aメロ)
★僕が見mid2F#[つ]けてきてあげる(1番サビ)
★そんな時にひとりぽmid2F#[つん]と(2番Aメロ)
★希望mid2F#[を]   僕ら拾う[よ]   君は見てる2F#[の?](2番サビ)
★今まさに目のmid2F#[ま]えにいるよ

『セプテンバーさん』(RADWIMPS)









 まず、『セプテンバーさん』についてです。この楽曲は、2006年に4人組バンドのRADWIMPSによりリリースされアルバム『RADWIMPS 3〜無人島に持っていき忘れた一枚〜』に収録されているナンバーです。シングル作品ではなく、アルバムの中の一作品ですが、人気の高い楽曲です。
 『セプテンバーさん』は、RADWIMPSのYouTube公式チャンネルでは2013年のライブの模様が公開されており、2019年8月現在、およそ600万回もの再生回数を記録しています。人気の高い楽曲だと思います。
 
 『セプテンバーさん』のサウンドについてです。夏の終わりが歌われたナンバーということもあり、ミディアムテンポのセンチメンタルな楽曲です。楽曲全体を彩るアルペジオを中心としたリードギターの音色が印象的です。うろこ雲が広がる晩夏の空が思い浮かぶようです。
 歌メロディーについてですが、AメロBメロが「静」、サビが「動」といったJ-POPのシングル曲とは異なり、楽曲全体で美しい旋律が目立ちます。どこがサビでどこがAメロといった区別がしにくい楽曲でもあると思います。そうした一つの証拠として、地声最高音はサビだけではなくAメロなどにも登場します。
 
 『セプテンバーさん』の歌詞についてです。タイトルにあるように、「セプテンバー=9月」を意味します。やや、抽象的な内容ですが、「夏の終わりのもの悲しさ」とそれでも「2人で過ごす輝きは9月にも続いてく」という前向きさが描かれていると思います。絶妙なバランスで歌詞が成り立っています。夏のまぶしさやキラキラ感の反面、やや影が薄くなりがちな9月ですが、そうした世界に目が向けられています。 
 個人的には、「手と手をとれば揺れる心が   抱えた不思議   それはテレパシー」というフレーズが非常にロマンティックで好きです。



 さて、最後に『セプテンバーさん』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A(A2) ~【地声最高音】mid2G(G4) 、【裏声最高音】hiA(A4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域を丸々使ったような音域です。

 まず、地声最低音は冒頭のAメロで2か所登場します。この冒頭以外は登場しませんので見た目よりも低音部はきつくないと思います。


 次にmid2Gは楽曲の全体で所々登場します。そして、ラストのサビではmid2F#とmid2Gが連発で登場します。具体的には

”さぁ今だから   この声だから   さぁ今ならば   この声ならば

こんな僕だけど  そう君となら   何もないけれど   そう今ならば
この声ならば   そう君となら”

の場面です。この点は少し辛い箇所でもあると思いますが、mid2F#,mid2Gといった音階が安定的に歌いこなせるかが試される場面だと言えます。

 『セプテンバーさん』ではmid2F#とmid2Gという音階が地声の高音部分を構成します。これは一般的な男性の音域といえますが、歌い慣れてない人などはスムーズに発声できない音階でもあります。そうした点で、『セプテンバーさん』は良い練習曲になると思います。

 一方で、低音部が1番のAメロで非常に低いので、キーを下げて練習する際は1番のAメロはあまり気にしない方が良いです。努力が報われやすい楽曲だと思います。


 ちなみに、この『セプテンバーさん』は歌手のAimerさんがカバーしている楽曲でもあります。Aimerさん自身はmid1D#~hiD#といった音域で歌唱しています(サビの部分はhiC#、hiCが中心)。RADWIMPSの原曲よりも6つ高い音域です。
 ただ、『セプテンバーさん』は女性のキーとしては少し音域が広めです。また、キーもやや高めで、男性キーと比較して難易度が高いです。その点は留意しておいてください。 一方で、歌詞内容的には女性が歌っても申し分ない作品だと思います。
 
 

『グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子』(RADWIMPS)の音域と感想

 こんにちは。今回はRADWIMPSの『グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
 なお、『グランドエスケープ』については、2019年8月現在、公式のMVや音源は公開されておりません。故に、当ブログにおいても動画の添付は行いません。ご了承ください。


『グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子』(RADWIMPS)、『Grand Escape(Movie edit) feat.Touko Miura


【地声最低音】mid1E(E3)  

★ 繋ぎ合う手をm1E[選ん]だぼ[くら](Aメロ)
★もう少しで運命の[~] m1E[向][う](野田洋次郎パート)


【地声最高音】hiB(B4)  

hiB[重]力が眠りmid2F#[に]mid2G#[つ]く(Bメロ)
★来たhiB[るべき]hiA[日]mid2G#[の]2F#[た][め][に][夜][を][超][え](コーラス)



【補足】

★叶わぬと知ってmid2G#[い]mid2F#[な]がら(Aメロ)
★1000年に一度のmid2F#[きょ]う(Bメロ)
★連れ戻されmid2F#[な]い場2F#[所]mid2G#[へ]
★ゆmid2F#[め]mid2G#[に]hiA[僕][ら][で]帆を張っ2F#[て](コーラス)
★怖くないmid2F#[訳ない でもと]mid2G#[まんない]
hiA[ぼ]mid2G#[く]mid2F#[ら]hiA[こ]mid2G#[い]2F#[が]言う

『グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子』(RADWIMPS)









 まず、『グランドエスケープ(Movie edit)feat.三浦透子』についてです。この楽曲は、2019年にRADWIMPSによりリリースされたサウンドトラックアルバム『天気の子』に収録されている楽曲です。新海誠監督の長編アニメ映画『天気の子』のために制作された楽曲で、主題歌の一つでもあります。

 『グランドエスケープ』のサウンドについてです。これまでRADWIMPSはギターを中心としたバンドサウンド、もしくはピアノを基調としたアレンジが多く見られた印象です。しかし、この『グランドエスケープ』については、ピアノの演奏も行われているのですが、シンセサイザーの音色が非常に目立つアレンジになっています。
 
 歌メロに関しての象徴的なアレンジの一つが、楽曲の終盤に登場するコーラス(サビ)の部分です。こうしたアレンジを耳にし、サカナクションを連想された方も多いと思います。私自身もそうでした。ただ、サカナクションのコーラスアレンジは、英国のロックバンドQueen(クイーン )などに近い印象です。クイーンのコーラスは、オペラや熟練した声楽のニュアンスです。
 一方で、『グランドエスケープ』に関しては、三浦透子さんの声質がかなり残ったアレンジです。映画の書き下ろしということもありますが、どこか私達一般人に近く、ティーンエイジャーの決意のような青さや瑞々しさが表現されていると思います。

 
さて、この『グランドエスケープ』ですが、(Movie edit)とクレジットされています。つまり、今後別のアレンジによるバージョンがリリースされる可能性があると私は考えております。例えば、私個人としては、Bメロ⇒野田洋次郎さんのボーカルのパート⇒サビ(コーラス)は(Movie edit)では展開が非常に目まぐるしく感じます。楽曲の変化が早いです。映画の尺というものもあるゆえに、楽曲全体を通しても3分程度の短いアレンジになっていますが、もし別バージョンがあるとするならば、この辺はより長い尺を使って表現されるのではないかと思います(もし違っていたらすみません)。




 さて、最後に『グランドエスケープ(Movie edit)feat.三浦透子』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3) ~【地声最高音】hiB(B4) でメロディーが構成されております。ボーカルは三浦透子さんが主に担当していますが、声の高い男性ボーカルがこうした音域を取ることが多い気がします。女性ボーカルにしては少し低めです。

 この『グランドエスケープ』ですが、ボーカルを担当するのが男性か女性かにより指摘すべき点が変わってくると思います。
 まず、男性についてですが、一般的にはかなり高い音域です。地声最高音であるhiBだけ見ると、滅茶苦茶高いわけではないですが、全体として中高音域が連続で登場し、かなりきついです。ニュアンスも声を張るというより、柔らかな声質です。原曲のニュアンスを忠実に表現するのであれば、高い声が出るというだけでなく、高い音域を柔らかく表現する能力が必要になります。その点において、原曲キーは非常にハードルが高いです。男性の場合は、一般的にはキーを下げて対応するのがベストだと思います。
 
 次に女性についてです。女性については一般的には少しキーが低く感じる人も居るかもしれません。ただ、メインボーカルを三浦透子さんが担当しているということもあり、男性よりも合いやすいと思いいます。
 コーラスに関しては原曲自体もそこまでエモーショナルな表現がされているわけではありません。ゆえに、例えば高音域が得意な女性であっても、キーをそんなに高く上げる必要は無いと思います。一方で、地声最低音のmid1Eは女性にしてはかなり低めです。この辺りも含め、それぞれに合ったキーを調整をすると良いと思います。

『愛にできることはまだあるかい』(RADWIMPS)の音域と感想

 こんにちは。今回はRADWIMPSの『愛にできることはまだあるかい』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『愛にできることはまだあるかい』(RADWIMPS)、AI ni Dekiru koto ha mada aru kai


【地声最低音】mid1C#(C#3)  

[あ]きらめたものと賢いものだけが


【地声最高音】mid2F#(F#4)  

mid2F#[あ]mid2E[い]にできることはまだあるかい(サビ)
★なmid2E[ぜこの手をすり]mid2F#[抜]mid2E[ける]物ばかり与えたか(Cメロ)



【補足】その他の象徴的な点

★勝者の時代に何処で息をmid2C#[吸う](Aメロ)
mid2E[何もない僕]たちになぜ2E[夢を見]させたか(Cメロ)


『愛にできることはまだあるかい』(RADWIMPS)









 まず、『愛にできることはまだあるかい』についてです。この楽曲は2019年にRADWIMPSによりリリースされたサウンドトラックアルバム『天気の子』に収録されいる作品です。新海誠監督による日本のアニメーション映画『天気の子』の主題歌となっています。新海誠さんとのタッグは前作の『君の名は。』でも話題になりました。 

 『愛にできることはまだあるかい』のサウンドについてです。映画の主題歌ということもあり、序盤はピアノを基調としたしっとりとしたアレンジで、野田洋次郎さんのボーカルが非常に目立つ作品です。楽曲が進行するに従い、バンドが加わり、ストリングスなども参加していきます。
 歌メロディーについては便宜上Aメロ、サビ、Cメロという構成にしていますが、J-POPらしいサビが豪勢でドラマティックなものではありません。どちらかと言えば、洋楽であるようなverse-chorus形式に近いように思えます。この楽曲の場合は、verse1,verse2,chorusといった感じだと思います。演奏時間は7分近くある大作ですが、メロディー自体の抑揚はそこまで大きくなく、ピアノの弾き語り、バンド、ストリングス、コーラスなども含めて楽曲が盛り上げられています。
 前作の『君の名は。』で流れた『前前前世』、『夢灯籠』、『なんでもないや』などの作品と比較してみても、やはりメロディーはしっとりして落ち着いたアレンジです。





 さて、最後に『愛にできることはまだあるかい』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3) ~【地声最高音】mid2F#(F#4) でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。

 まず、地声最高音はmid2F#です。これはある程度歌い慣れている男性であれば、歌いこなせる可能性が高い音階です。練習を重ねて確実に歌えるようにしておきたいです。【補足】でも記述していますが、mid2E,mid2C#といった、J-POPでは高音部としてはあまり高くない音階が目立ちます。これは、この楽曲のキーがあまり高くないことを示しています。
 
 普段歌い慣れていない人の場合、mid2F#辺りが苦労される箇所であると思います。そうした場合はキーを下げて、練習しても良いと思います。音域自体は広いわけではないですので、キーの調整もしやすいです。演奏時間が7分と長い楽曲ですが、練習したり、歌い慣れたりするには良い楽曲だと思います。

 これらを考慮すると、『愛にできることはまだあるかい』は努力すれば報われやすい楽曲であると言えると思います。

 そうした楽曲的な特徴もあるため、高い音域が得意な人はキーが低いように感じられるかもしれません。場合によっては少しキーを上げても良いと思います。ただ、原曲はしっとりしたニュアンスですので、キーを上げ過ぎて高音部で声を張り上げるような発声になってしまうと、楽曲の良さが損なわれてしまうかもしれません。その点は留意しておいてください。

 ちなみに女性がこの楽曲を歌唱する際は、原曲キーよりも5~6程度上げると良いと思います。この辺りを一つの目安として、個人差により微調整してください。
 
 先にも述べましたが、前作の映画『君の名は。』で主題歌となった『前前前世』、『夢灯籠』、『スパークル』、『なんでもないや』と比べるとしっとりしており、高音部も高くありません。その点でカラオケなどで盛り上がるような作品とは言い難い側面はありますが、前作の4曲と比較して難易度は低いです。

『おしゃかしゃま』(RADWIMPS)の音域と感想

 こんにちは。今回はRADWIMPSの『おしゃかしゃま』(2009)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。

『おしゃかしゃま』(RADWIMPS)、Oshakashama


【地声最低音】mid1E(E3)  

★神様に気付いたらなってたの 何様な[の]さ(Aメロ)


【地声最高音】mid2G#(G#4)  

mid2F[だから何だっ]mid2G[て]mid2G#[言うん][だ][ぁ](サビ)



【裏声最高音】hiA#(A#4) 

★いけmid2F[な]hiA#[い]hiA[な]mid2G[ら][ば ど]こに(Cメロ)


【補足】

★一mid2F[体どうなって]mid2G[るんダ・ヴィン]2F[チ](Bメロ)
mid2F[来世があったって 仮に無くたって](サビ) 
★ならば mid2F[どう]mid2G[れ][いい?](Cメロ)


『おしゃかしゃま』(RADWIMPS)










 まず、『おしゃかしゃま』についてです。この楽曲は2009年にRADWIMPSによりリリースされたアルバム『アルトコロニーの定理』に収録されている作品です。アルバムのリード曲になります。
 『おしゃかしゃま』はMVが制作され、RADWIMPSのYouTube公式チャンネルでも公開されております。2019年4月現在、4000万回もの再生回数を記録しています。映画『君の名は』に提供した楽曲を除けば、この『おしゃかしゃま』が最も再生されている作品ということになります。

 『おしゃかしゃま』のサウンドについてです。まず、イントロのエレキギターが非常に印象的です。このイントロはボーカルの野田洋次郎さんが紡ぎ出したものだそうです。楽曲全体を通して非常にテクニカルな演奏だと思います。個人的にはAメロのギターやベースの動きも好きです。
 メロディーについては、非常にテンポの速く、韻を踏んだ節回しで成り立っています。RADWIMPSの楽曲はラップ・ロック(ミクスチャーロック)などのジャンルに分類されることが多いですが、『おしゃかしゃま』はまさにそうしたラップ、ヒップホップなどの要素を持ったラッドらしいメロディーでもあると思います。カラオケなどで歌唱するのはかなり骨が折れると思います。
 
 歌詞についてですが、タイトルの『おしゃかしゃま』とあるように「神様」といったワードから膨らませた歌詞内容になっております。私なりの解釈ですが、序盤では「神様」というものを生み出した人間の好き勝手さが嘆かれるように歌われており、中盤では現世に嫌気が差した主人公の姿が描かれております。歌詞の終盤では厭世的だった主人公が前向きに道を探っていくフレーズが垣間見えます。全体として非常によく出来た歌詞だと思います。





 さて、『おしゃかしゃま』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】mid2G#(G#4) 、【裏声最高音】hiA#(A#4)でメロディーが構成されております。おおよそ一般的な男性の音域の範囲内であると思います。
 
 まず、『おしゃかしゃま』は非常に速いラップのようなメロディーテンポですので、音域自体は広くありません。地声最高音がmid2G#なので、サビが辛いという人も居ると思います。声が低い人はキーを下げるなり対応しても良いと思います。

 一方、原曲キーで歌唱する場合は、mid2F,mid2Gといった音階が頻出します。サビは基本的にmid2F,mid2G,mid2G#の3音で構成されます。この辺りの音階は、歌い慣れていない人だとスムーズな発声が難しいキーでもあります。故に、練習を重ねることでmid2F等の音階を淀みなく歌いこなせるようにしてください。この辺りの音階であれば、一般的な男性の場合は届きうる範囲であります。

 『おしゃかしゃま』の難しい点は音域よりもむしろ、メロディーテンポに合わせて歌唱することだと思います。非常に速いテンポの楽曲です。
 一般的には、『おしゃかしゃま』を原曲のテンポで完全に歌い切るのはかなり難しいと思ってください。ライブ映像などを拝見しても、野田さん自身もCDのままで歌唱していません。たとえば、サビは原曲のまま歌うと、ブレスを入れるタイミングがほとんど無いです。

 対策としてはメロディーの一部で少し妥協して、ブレスを入れることです。サビの部分で言えば、「生まれ変わったって 変わらなくたって んなこたぁどうだっていいんだぁ」という2番目のフレーズの最後、「ぁ」の部分を妥協して無理矢理ブレスを入れます。
 原曲では「ぁ」の部分にも音符(mid2F)が割り当てられており、省略すると原曲と少しニュアンスが変わります。しかし、現実的にCD通りに歌い切るのは難しいので、ここ1音を省略して、ブレスを入れてください。ライブなどでは野田さんはそうした方法を使っているようです。
 逆に、呼吸に自信がある方は、サビの最初から最後までぶっ通しで歌うか、どこか上手いタイミングでブレスを入れてください。

 非常に難しい楽曲ですが、歌えると間違いなくカッコいい楽曲だと思います。当然ですが、歌詞はしっかり覚えておくことも肝要です。
管理人プロフィール

もりっしー

北九州市近郊に在住するギター初心者。

「気になる歌の音域データ、感想」を述べていくブログです。

【好きなもの】音楽(特に80年代~のポストパンク、邦楽ロック)/漫画/地理/炭酸飲料

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