J-POPの音域を詳しく調べる

J-POPを中心にボーカルの音域(キー)をそこそこ詳しく、細かく調べていきます。最高音や最低音以外も表記してます。楽曲の感想なども述べています。

J-POPを中心に歌メロディーの音域を調べます。カラオケや歌ってみたなどに役立てて頂ければ幸いです。

菅田将暉

『さよならエレジー』(菅田将暉)の音域と感想【加筆】

(2019/03/09)初投稿
(2020/06/24)mid2E~mid2F#辺りまで詳細に記載しました。解説も一部加筆しております。

 こんにちは。今回は俳優・歌手として活躍する菅田将暉さんの『さよならエレジー』(2018)を取り上げます。よろしくお願いします。菅田将暉さんは当ブログでは初登場となります。俳優業を中心に行う歌手では、以前に上白石萌音・萌歌姉妹を取り上げました。

 

『さよならエレジー』(菅田将暉),Sayonara Elegy (Masaki Suda)
2018年2月21日発売【アルバム『PLAY』収録】

『さよならエレジー』(菅田将暉)










【地声最低音】mid1C#(C#3)  ※Aメロ

★吐き出した孤独という名のm1D#[く]m1C#[も](Aメロ)


【地声最高音】mid2G#(G#4)  ※2番・ラストサビで1回ず

m2G#[流]m2F#[れぼ]m2F[しを]みた F#[流]F[れぼ]しをみた


【補足】mid2D#(一部のみ)mid2F#辺りの注意点

m2D#[はじ]m2E[て][の]D#[ス]m2F[を](Bメロ)

m2F#[あ]m2F[い]が僕に噛みつF[いて](サビ) 
★離さないと言うけれm2F[ど]
★さみしさのカタm2F[チは]m2F#[変][わ]らないF[み]たいだ



 まず、『さよならエレジー』についてです。この楽曲は2018年の連続ドラマ『トドメの接吻』の主題歌として書き下ろされました。作詞作曲はシンガーソングライターの石崎ひゅーいさんです。石崎ひゅーいさんは『夜間飛行』などの楽曲で知られています。
 楽曲は2019年3月現在、ソニーミュージックのyoutube公式チャンネルで6100万回以上再生されています。楽曲公開1年でこの再生回数は驚異的であり、2018年の代表的なヒット曲の一つだといっていいと思います。



 サウンドとしては、アコースティックギターを基調としたギターロックであります。メロディーも非常に歌謡的です。アコギを基調としたギターロックはスピッツなどが非常に近いスタイルですが、エレキギターなどの音作りはスピッツというよりもBUMP OF CHICKENなどの00年以降のバンドのアレンジに近いと思います。
 前奏などに登場する象徴的なリードギターの音色がテクニカルでありながら、哀愁漂う世界観を演出しています。まさにタイトルの『エレジー(悲歌・哀歌)』というに相応しいサウンドであると思います。

 歌詞については失恋ソングなのですが、「噛み付いて離れないほどに強く愛されたとしても 心の穴(寂しさ)は埋められなかった」という非常に悲しさを伴った内容になっていると思います。「お互いそりが合わずに別れた」とか、「旅立ちによる別れ」といったある意味正当な理由がある別れではありません。そうしたどこか理不尽な悲しさを歌っています。

 「初めてのキスを繰り返して欲しくて」とありますが、恋の初期衝動のような状態はいつまでも続くわけではありません。時間が経過するごとに気持ちが醒めてしまいますし、相手とのやり取りもどこかぎこちなさを伴い始めます。ある意味で恋というものの宿命なのかもしれません。そうした恋の宿命が、石崎ひゅーいさんの独特な表現で描き出されていると思います。



 さて、『さよならエレジー』の音域についてですが、地声最低音   mid1C#(C#3)~地声最高音   mid2G#(G#4) でメロディーが構成されています。大よそ、一般的な男性の音域の範囲内、もしくは少し高いといったところです。

 まず、地声最高音mid2G#は2番サビ・ラストサビで1回ずつ登場します。ちなみに、サビの特徴的なフレーズである【m2F#[あ]m2F[い]が僕に噛みつF[いて]】はmid2F#です。mid2G#辺りになると、歌い慣れてた人であっても発声が難しくなる音階になります。場合によっては、キーを下げることも選択肢に入れてよいと思います。

 ※mid2Gやmid2Fという音域は一般的な男性の音域であり、当ブログでもそのように記述しております。しかし、声を出し慣れていない人だとスムーズな発声が損なわれやすい音域です。また、声が低い方はこの音域でも難しいと感じることもあり得ます。

  音域を分析したり、またカラオケなどで歌い慣れてくるとどうしてもhiAやhiB以上といった高音域に注目が集まりがちです。しかし、歌い慣れた人とそうでない人はmid2Gやmid2Fといった発声でもやはり違いが出てきます。

 そうした意味で、この『さよならエレジー』という楽曲は一つの目安にもなると思います。努力は必要ですが、一般的な音域の男性ならば届きやすい楽曲だと思います

 『さよならエレジー』は低音部分に余裕があり、キーの調整は可能です。ただ、歌い慣れていない人はスムーズに行かない部分が出てくるかもしれません。難易度が高いというわけではないですが、決して歌いやすい楽曲ではありません。その点は留意しておいてください。

 ちなみに、楽曲提供者である石崎ひゅーいさん自身は同曲をキーを2つ上げて歌唱しています。mid1D#~hiA#という音域になります。高音域が得意な人の場合は、こちらの方が歌唱しやすいかもしれません。



『灰色と青 ( + 菅田将暉)』(米津玄師)の音域と感想【加筆】

(2019/03/20)初投稿
(2019/11/25)mid2Eも含め詳細に記載しました。

 こんにちは。今回は米津玄師さんの灰色と青 ( + 菅田将暉)』(2017)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。

 ※米津玄師さんの音域について、当ブログではこれまでに、『アイネクライネ』『爱丽丝(アリス)』『打上花火』(DAOKO×米津玄師)『打上花火』(米津玄師ソロver.)『馬と鹿』『海の幽霊』『orion』、『かいじゅうのマーチ』『恋と病熱』『春雷』『Nighthawks』『ナンバーナイン』『灰色と青 ( + 菅田将暉)』『飛燕』、『LOSER 』『ピースサイン』、『砂の惑星』米津玄師作詞作曲『パプリカ』(Foorin)『パプリカ』(米津玄師セルフカバー)『Flamingo』『フローライト』、『メトロノーム』『マトリョシカ』を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。

『灰色と青 ( + 菅田将暉)』(米津玄師),Haiiro to Ao  (+ Masaki Suda),
(Kenshi Yonezu)


【地声最低音】mid1B(B2)

★今はなんだかひどくむm1B[な]しい


【地声最高音】hiA(A4) ※米津玄師パート2回  

★何故かm2E[わ][も]ないのに胸hiA[がい]mid2G#[]mid2F#[く]て [に]F#[じ]E[む]


【補足①】サビ部分の最高音はmid2G#

★どれm2E[だ]m2F#[け]m2G#[背]丈([た][け])が変わろE[う]とも
★変m2E[わ]m2F#[ない]m2G#[な][に]E[か]がありますF#[よう]E[に]
★ m2E[は]m2F#[じ]m2G#[ま]F#[り]は青いE[色]

【補足②】菅田将暉パートについてmid2G#が最高音

★変m2E[わ]m2F#[ない]m2G#[な][に]E[か]がありmid2G#[ま][]ようE[に](大サビ)
★m2G#[ラ]m2F#[ラ]m2E[ラ]F#[ラー] [ラ][ラ][ラ][ラー] [ラ][ラ][ララー]

【補足③】その他の箇所

★朝日m2E[が]E[ぼ]る前の欠けた月を

『灰色と青 ( + 菅田将暉)』(米津玄師)











 まず、『灰色と青(+菅田将暉)』についてです。この楽曲はアルバム『BOOTLEG』の発売に先立ち、公開された楽曲です。表記されているように、俳優・歌手として活躍されている菅田将暉さんとのデュエットです。アルバムのラストを飾る楽曲であるため、『BOOTLEG』の中でも重要な位置づけだといえます。

 『灰色と青』は非常に人気の高いであり、2019年3月現在、米津玄師さんのYouTube公式チャンネルでは再生回数が1億200万回を超えております。米津さんの人気がロックファンやボカロファンだけに留まらず、幅広い層に広がった一因に、『アイネクライネ』、『Lemon』、『打上花火』そして『灰色と青』のような比較的ゆったりした楽曲の完成度が非常に高かったことがあると私は考えます。

 この楽曲の面白いと思った点は、楽曲の構成です。この楽曲はサビではなく、最後にCメロが来て終わっている点です。正確には2番サビ、Cメロ、大サビ、Cメロとなっております。

 歌詞については「若いころの懐かしい記憶と、その多くが変わってしまったことを憂う」内容になっております。その中で、主人公は「今も歌う」と決意しております。時間を経るごとに、人も環境も大きく変わってしまいます。「心から震えたあの瞬間に もう一度出会えたらいいと強く思う」とありますように、少年時代のようなワクワク感はいつまでも維持し続けるのは難しいのかもしれません。

 個人的には「ひしゃげて曲がった あの自転車で走り回った」「靴を片方茂みに落として探し回った」といったフレーズが描写を鮮明にしていると思います。耳に残ります。





 さて、灰色と青の音域についてですが、地声最低音mid1B(B2)~地声最高音 hiA(A4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の最高音はmid2G辺りですので、やや高音部が高くなっております。歌い慣れていない人は、最初はキーを少し下げた方が無難だと思います。

 この楽曲は二人で歌う場合、菅田将暉さんのパートであれば、hiAという音階を避けられます。それでもmid2G#が最高音になりますので、ある程度歌う練習をしておく必要があると思います。

 以前レビューした菅田将暉さんの『さよならエレジー』でもmid2G#が登場します。『灰色と青』の方が難易度が高いですが、『さよならエレジー』がある程度歌いこなせる人ならば、この『灰色と青』(菅田将暉パート)も手の届く範囲にあると思います。エレジーの回でも申しましたが、mid2Fmid2Gという音域をしっかり歌えるようにしておきたいです。歌い慣れていない人だと苦労する音階ですが、努力すれば報われやすい難易度です。

 ただ、あくまで目安ですので、元々声が低くて、努力しても届かない場合もあります。その場合はやはりキーを下げてください。多分、その域に達している場合、原曲キーを下げても一般的なレベルよりもはるかに上手くなっていると思います。

 米津さんのパートではhiAという音階が登場します。声質によってはこのhiAは難しくなる可能性もあります。その場合、hiA部分は裏声などでごまかしても良いので、他の部分でカバーしてください。もし「hiA部分以外は滑らかに歌えた」のであれば、恐らく非常に完成度の高いレベルに仕上がってると思います。



『呼吸』(菅田将暉)の音域と感想

 こんにちは。今回は菅田将暉さんの『呼吸』(2017)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
 なお、この楽曲は公式チャンネルではフル公開されていません。よって、当ブログにおいてもショートバージョンの動画を添付いたします。ご了承ください。


『呼吸』(菅田将暉)、Kokyuu(Msaki Suda)


【地声最低音】mid1B(B2)  

★もどかしさとせつなさが[ゆ]めをみせた
★抑えきれずひとりきりで[も]がいた


【地声最高音】hiA(A4)  ※Cメロで1回登場

mid2G[満]mid2F#[た][れ]hiA[る][日なん][か][ない]  [君]を愛したい


【補足】mid2F#mid2G辺りの箇所

mid2G[い]mid2F#[き][す]2G[う] 2G[い][き][は]く(通常のサビ)
★ただそれだけのmid2F#[こと]mid2G[ーで] 
★ラララララ mid2G[ララ]mid2F#[ラ]ララララ(2番サビ終了後)
★好きです 好きでした 今mid2F#[じゃ]mid2G[と][ど]かない(Cメロ)


『呼吸』(菅田将暉)









 まず、『呼吸』についてです。この楽曲は2017年に歌手の菅田将暉さんによりリリースされたシングル作品です。前作『見たこともない景色』が携帯電話会社のCMソングとしてタイアップが付き、次作の『さよならエレジー』がドラマの主題歌として大ヒットしました。ちょうどその2作の谷間でリリースされた作品がこの『呼吸』です。
 作詞は菅田さんと、飛内将大さんによりなされています。作曲編曲は飛内将大さんが行っております。飛内さんはAimerさんなどのプロデュースでも有名です。やや知名度も低く、MVもショートバージョンでの公開ですが、興味を持たれた方はフルバージョンで視聴してみても良いと思います。非常に良い曲です。

 『呼吸』のサウンドについてです。ミディアムテンポ~アップテンポの中間くらいのバンドサウンドです。全体としてメロディーが非常に良いと思います。菅田さんの声質や歌声も非常に明瞭で歌詞がスッと入ってきます。菅田さんは俳優として活躍されていますが、米津玄師さんとのコラボなどが行われているように、歌手としての声質も非常に良いと思います。
 また、『呼吸』ではリードギターも非常に耳に残ります。とりわけ2番終了からCメロでの演奏が印象的です。最近はギターソロが目立つ楽曲も減ってきましたが、この楽曲では、2番終了からCメロのエレキギターがギターソロのような存在感を発揮していると思います。
 歌メロディーについては、大よそAメロとサビという構成であり、Bメロが無い分非常にタイトにまとまっています。
  
 歌詞についてです。いわゆる失恋ソングです。『呼吸』というタイトルがあるようにサビの「息をすう 息をはく ただそれだけのことで どうしてこんなに苦しいのだろう」というフレーズが非常に耳に残ります。歌詞内容としては失恋がテーマの作品ですが、このフレーズがあることにより、失恋ソングという枠に留まらず、「人生」を歌う楽曲へとイメージが広がります。




 さて、最後に『呼吸』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2) ~【地声最高音】hiA(A4) でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりもやや高いです。

 まず、地声最低音mid1Bについてです。この箇所についてはAメロで登場するのですが、この地声最低音mid1Bはmid1Dに置き換えてもほとんど違和感はないと思います(絶対音感がある人は少し違和感があるかもしれません)。地声最低音は普段はあまり意識しないかもしれませんが、この辺はキーを下げて練習する際に効いてきます。

 さて、最高音はhiAで、Cメロで登場します。また、通常のサビではmid2G,mid2F#などが登場します。この辺りは人気曲である『さよならエレジー』(地声最低音   mid1C#(C#3)~地声最高音   mid2G#(G#4)、通常サビはmid2F#)よりはやや難易度が上がります。hiA辺りになると、努力しても難しい人が居ますので、その辺は留意しておいてください。

 一般的な男性の音域であれば、地声最高音はmid2G辺りまでは届きうると思います。故に、『呼吸』はそうした音階の練習に向いていると思います。『呼吸』は音域がやや広く、低音部も低いため、キー調整が難しく感じます。しかし、地声最低音mid1Bはmid1Dで歌っても違和感はあまり無いですので、少しであればキー調整しても大丈夫だと思います。
 原曲キーから1~2程度下げると、最高音がmid2G#(mid2G)、サビの最高音がmid2F#(mid2F)になるので、歌いやすくなります。高音部がキツイ方はキーを下げて練習しても良いと思います。

 『呼吸』の歌詞は失恋ですが、曲調はややアップテンポ寄りで明るいイメージですので、カラオケなどでも歌いやすいと思います。



『キスだけで feat. あいみょん』(菅田将暉)の音域と感想

 こんにちは。今回は菅田将暉さんの『キスだけで feat. あいみょん』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『キスだけで feat. あいみょん』(菅田将暉),Kiss dakede feat. Aimyon(Msaki Suda)


【地声最低音】mid1C(C3)  ※菅田さんが歌唱

★確かめな[く]ても 湿ってく


【地声最高音】hiA(A4)  ※あいみょんさんが歌唱しています

★傷つけmid2G[て]mid2F[も かま]hiA[わ][な][い][の]?(2番サビ)
hiA[抱]mid2F[きし]めて キスだけで(Cメロ)


【裏声最高音】hiA(A4) ※菅田さんが歌唱

★傷だらmid2G[け]mid2F[に なる]hiA裏[と][し][て][も]
hiA[抱]mid2F[きし]めて キスだけで(Cメロ)


【補足】mid2F,mid2Gの箇所

★抱きしmid2F[め]てもらえないでしょう(Aメロ)
★揺らいでく しmid2F[ず]みたいの(Bメロ)
★キスだmid2G裏[け]mid2F[で]いけそうなの(サビ)
★重なり合いたい気持ちをmid2G[ま]mid2F[た][で](Cメロ)

『キスだけで feat. あいみょん』(菅田将暉)









 まず、『キスだけで feat. あいみょん』についてです。この楽曲は2019年に菅田将暉さんによりリリースされたアルバム『LOVE』に収録されている作品です。アルバムの発売に先立ち、YouTubeの公式チャンネルにMVが公開されました。2019年7月現在、500万回もの再生回数を記録しています。人気、話題性が非常に高い作品だと思います。タイトルにあるようにシンガーソングライターのあいみょんさんが作詞作曲を手掛け、菅田さんとデュエットしております。

 『キスだけで』のサウンドについてです。アコースティックギターなどを基調としたナンバーです。派手なアレンジなどは行われず、菅田さんとあいみょんさんの二者のボーカルが活かされるようなアレンジがなされていると思います。メロディーもAメロBメロサビという構成ですが、ラストはサビがありません。ボーカル含めて全体としてしっとりしたアレンジです。
 それ故にボーカルの歌唱についても「声を張る」というよりは「裏声気味にしっとり歌う」という形です。上記の音域については便宜上、地声裏声についてある程度区別していますが、高音域はそれぞれの特性に合わせて裏声地声で歌うと良いと思います。

 『キスだけで』の歌詞についてです。「わたし今日は女だから」というフレーズが象徴的ですが、これは「生理」の暗喩だと思います。ちなみに女性のパートを菅田さんが歌い、あいみょんさんが男性のパートを歌唱しています。セックスに積極的でない女性と、肩透かしを食らったような男性の姿が描かれます。
 あいみょんさんの男性パートのところで歌詞が「今日『も』女だから」となっているのは、男性側が「いつも断れている」ように感じているのかもしれません。生理周期は大よそ月1回程度ですので、頻繁に会っている恋人同士であれば、いつも断られているわけではないと思うのですが、そうした男性の気持ちがこの「今日も」に込められているような気がします。





 さて、最後に『キスだけで』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiA(A4)でメロディーが構成されております。大よそ一般的な男性の音域であります。

 菅田さんが中心にということで、こうした音域になっているのだと思います。ちなみにあいみょんさんの歌唱音域はmid1D~hiAと女性としては低めです。また、hiA部分については菅田将暉さんは裏声で、あいみょんさんは地声で歌唱しております。どちらで歌うかは歌われる方の声の性質に合わせると良いと思います。楽曲全体がしっとりしていますので、そうした表現が出来るように心がけると良いと思います。

 『キスだけで』の楽曲全体を見てみると、mid2F,mid2Gといった音階がよく登場します。こうした音階は普段歌い慣れていない人ではぎこちない発声になりますので、しっかり練習して歌い慣れておくようにしてください。普段歌い慣れていなくても、ある程度練習を重ねていけば、努力が報われるような楽曲だと思います。



『まちがいさがし』(菅田将暉)の音域と感想

(2019/05/23)初投稿
(2019/06/05)公式chにてMVがアップされましたので、添付します。また一部追記を行いました。


 こんにちは。今回は菅田将暉の『まちがいさがし』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
 

『まちがいさがし』(菅田将暉)、Machigai Sagashi (Masaki Suda)


【地声最低音】mid1A(A2)  

[ま]ちがいさがしの間違いの方に  生まれてきたような気でいた[けど] (Aメロ)


【地声最高音】hiB(B4)  

★ぼhiA[く]hiB[の][む]ねを真っ[直]mid2F#[ぐ]



【裏声最高音】hiB(B4) 

★ふhiA裏[か]hiB裏[い][は]るのす[み]m2F#[で]


【補足】

★まちがいさがしの正解のm2F#[ほ]うじゃ(Aメロ)
★きmid2F#[み]mid2G[の][目]がつ[ら][ぬ][い]た(サビ)
★たm2F#[い]2G[く][つ]なくら[い]に何気なく傍にいて
★さm2F#[み]hiA[し][さ]が 何を育んだでしょう(2番Aメロ)
★ただ強くお2G[もう]2F#[だ]け(ラストサビ)

『まちがいさがし』(菅田将暉)

 まず、『まちがいさがし』についてです。この楽曲は2019年に、菅田将暉さんによりリリースされたシングル作品です。この楽曲はフジテレビ系ドラマ『パーフェクトワールド』の主題歌として起用されました。ちなみに私はドラマを視聴していないのですが、現在までに菅田将暉さん自身はドラマには出演していないようです。

 『まちがいさがし』のサウンドについてですが、菅田さんのボーカルが生きるようなアレンジがなされていると思います。ドラマの書き下ろしではないそうなのですが、ドラマや映画に非常にマッチするようなアレンジだと思います。サビではストリングスなども加わっていきます。そうした意味ではオーセンティックなJ-POPという感じかもしれません。
 メロディーについてもまさしくそうしたJ-POPらしい構成です。ドラマの主題歌としてマッチするようなサビがドラマティックに盛り上がる作りになっております。以前申し上げたかもしれませんが、特にドラマなどの主題歌の場合、サビを強調するためにAメロなどがかなり低い音域で展開されがちです。この『まちがいさがし』も最低音部はmid1Aであり、かなり低いです。そしてサビのキーは非常に高いです。

 個人的なイメージですが、米津玄師さんの代表曲の一つでもある『Lemon』と通じるような作りをしていると思います。私自身の知識が不足しているため具体的な指摘は出来ませんが、サビの部分などは特にそうしたイメージです(「音域の面、歌唱の注意点」の部分で分かる範囲で後述します)。全体として、メロディー構成で独特な展開などはないですが、その分、ボーカルの菅田さんの声のよさが非常に活きていると思います。菅田さんは俳優として活躍されていますが、歌手としての声質も特徴的だと思います。

 歌詞についてですが、間違いだらけの人生の中で「君」に出会えた喜びが謳われています。人生は必ずしも自分の思ったとおりの道に進めるようなものではないですが、そうした間違いような人生の中があったからこその出会いもあるわけです。そうした中で、「君」に出会えた喜びが歌われています。

 ちなみに、『まちがいさがし』のようなニュアンスの比喩は米津さん自身の楽曲の中でも過去に見られました。『Bremen』(2015)というアルバムに収録された『雨の街路に夜光蟲』という楽曲の一部に「曖昧な作りの間違い探しみたいだった 何が間違いで何が正しいかわからない」というフレーズが登場します。そうした楽曲と比較してみても面白いかもしれません。




 さて、最後に『まちがいさがし』の音域についてです。【地声最低音】mid1A(A2) ~【地声最高音】hiB(B4) でメロディーが構成されています。一般的な男性の音域より高いです。全体として音域も広めです。ただ、hiBという音階が使われる楽曲の中では手を付けやすいのではないかと考えます

 さて、hiBという最高音が非常に気になります。ボーカルの菅田さんは地声と裏声、それぞれで歌っております。恐らく、このキーを安定的に地声で歌うのは一般的にはかなりしんどいと思います。ただ、地声で歌っているhiB部分は、裏声で歌ってもニュアンスが大きく崩れることはありません。よって、高音域が苦手という人は、hiBの箇所は全て裏声で歌っても良いと思います。

 一方で、サビの「ぼhiA[く]hiB[の][む]ねを真っ[直]mid2F#[ぐ]」の「真っ直ぐ」の部分はhiAという音階ですが、出来るだけ地声で歌えた方がいいと思います。歌いなれていない人は、まずmid2F,mid2Gといった音階を確実に歌いこなせるように意識してください

 ちなみにサビの部分です。以前米津玄師さんの『Lemon』の回でも似たような指摘ししましたが、ブレスを上手く意識するとサビの発声がしやすい可能性があります。


 (君の目が)(貫いた) (僕の胸)を(真っ直ぐ)  (その日から)(何もかも) (変わり果て)(た気がした)

とカッコで分割したところで明確に区切って意識的に息をするようにしてください。
ただ、(僕の胸)を(真っ直ぐ)の部分はブレスを入れにくい(呼吸をしにくい)と思います。これは個人差があると思いますが、

①そのまま(僕の胸を真っ直ぐ)と一呼吸で全部歌いきる
②(僕の胸)を(真っ直ぐ)の「を」の部分を少し曖昧にしながら、一呼吸入れる

といった方法が考えられると思います。「真っ直ぐ」の部分は出来るだけ地声で歌いたいところです。各々試行錯誤してみてください。高音域ですが、『Lemon』のようにサビの部分を区切りやすいので、歌い慣れた人であれば、ある程度こなせる可能性はあると思います。


長くなりましたが、まとめると

①hiB箇所は裏声でも大丈夫(地声で歌えるに越したことは無い)
②hiAは出せた方が原曲のニュアンスが再現しやすい(ぼ[く][の][む]ねを真っ[直]mid2F#[ぐ]
③サビはブレスを意識する

です。

 友人とのカラオケなどで盛り上がるタイプの曲ではないと思いますが、非常に良い曲です。ちなみに、『まちがいさがし』は菅田将暉さんの人気曲(『さよならエレジー』等)と比較すると、難しい部類に入ると思います。その点だけは留意しておいてください。



管理人プロフィール

もりっしー

北九州市近郊に在住するギター初心者。

「気になる歌の音域データ、感想」を述べていくブログです。

【好きなもの】音楽(特に80年代~のポストパンク、邦楽ロック)/漫画/地理/炭酸飲料

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