J-POPの音域を調べ、カラオケ等に役立てる

J-POPを中心にボーカルの音域を調べていきます。楽曲の感想なども述べています。

J-POPを中心に歌メロディーの音域を調べ、楽曲の感想なども述べていきます。カラオケや歌ってみたなどに役立てて頂ければ幸いです。

back number

『青い春』(back number)の音域と感想

 こんにちは。今回はback numberの『青い春』(2012)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『青い春』(back number)、Aoi Haru


【地声最低音】mid1D(D3)  ※歌詞の無い部分でmid1B

m1D[け]いさんは合ってるはず[な]のに[ぃ] m1B[oh] oh(Aメロ)
m1D[負]けじと明日へと向かう(Bメロ)


【地声最高音】hiC(C5)  ※転調後(+1)のサビ

★そhiA#[れでも それ]hiC[で]G[も](転調後サビ)



【補足】mid2FhiA#あたり

★型にはめ込まm2F#[れたっ]て(Bメロ)
★ m2F#[立ち上がっ]てはまm2G[た][あ]こがれて(Cメロ)
★さまm2G[よ]m2F#[っ]

★踊m2G[り]m2F[な]がら羽ばたく為のス[テー]ジで(転調後サビ)
★這hiA#[いつくばっ]m2G#[てい]m2G[て][も][~]
★そm2F[の]m2G[な]m2G#[か]G[で][~]F [ね]hiA#[がっ][て][る][の]F[さ]
★光m2G[につ]m2F{つま]れるその日々を

『青い春』(back number)









 まず、『青い春』についてです。この楽曲は、2012年に3人組バンドback numberによりリリースされたシングル作品です。フジテレビ系のドラマ『高校入試』のために書き下ろされ、主題歌に起用されました。同年にリリースされたアルバム『blues』およびベストアルバムに収録されています。
 この『青い春』はback numberのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2019年9月現在、3200万回もの再生回数を記録しています。back numberのMVでは数少ないフル公開の作品です。個人としては、「back numberの楽曲の中で好きなものはどれか」と問われれば、この『青い春』が最初に思い浮かぶ曲の一つです。

 次に『青い春』のサウンドについてです。back numberは他のプロデューサーと共同で編曲を行うことが多いのですが、この『青い春』はバンドのセルフプロデュースであります。 バンドのセルフプロデュースということもあり、ギター、ベース、ドラムといった音色が主体となっております。ミディアムテンポの楽曲で、歌メロディーはやや憂いを帯びております。アコースティックギターも使われており、Mr.Childrenなどを彷彿とさせます。

 歌メロディーについては、AメロBメロサビCメロという馴染みやすい形ですが、Bメロがやや短めでテンポよくサビに向かいます。また、ラストのサビで転調が行われます。キーが通常のサビに比べて1つ上がり、楽曲を盛り上げます。演奏時間が4分弱で、非常にまとまっています。個人的にはドラマの主題歌は5分近く、もしくはそれ以上になることが多いイメージですが、その点で『青い春』はやや特徴的であると思いました。

 『青い春』の歌詞についてです。書き下ろされたドラマが高校入試をテーマとしたミステリードラマというこということで、そうした内容に沿っているものなのだと思います。ただ、私としてはドラマの主題歌というものを超えて、今の若者などが抱えた苦悩のようなものが描かれているのではないかと思います。私自身も楽曲を聴いたときに非常に共感する部分が多くありました。
 個人的に好きだと思ったフレーズは「まぁいいやが増えたのは 大人になったからじゃなく きっと空気の中に変なものを 俺らが考え過ぎんのを よしとしない誰かさん達が 混ぜて垂れ流しているんだろう」という2番のAメロBメロの部分です。私自身は「陰謀的」、「裏から誰かが糸を引いている」といった考え方はあまりしません。ただ、個人的には「まあいいや」ではなく、「何で」と考えたりするのが好きなのです。私自身は、この部分については「『まあいいか』で本当にいいの?」という清水依与吏さんのメッセージなのではないかと考えています。



 さて、最後に『青い春』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3) ~【地声最高音】hiC(C5) でメロディーが構成されております。ちなみに、歌詞の無い部分で、mid1Bが登場します。一般的な男性の音域よりも高いです。

 まず、『青い春』はラストのサビで転調が行われ、キーが1つ上がります。転調前のサビではhiB、転調後はhiCが地声最高音になります。各サビで1回ずつですのでhiBが2回、hiCが1回登場することになります。歌メロディーのテンポがやや速めですので、仮にこの場面(hiB,hiC)を落としたとしても、そこまで目立たないと思います。当然その場合、他の場面は安定的に歌える必要があります。
 目安として、hiA,hiA#辺りのキーを安定的に出せることが一つの目標になるのではないかと思います。具体的にはサビの「這hiA#[いつくばっ]m2G#[てい]m2G[て][も][~]」のhiA(hiA#)が続く部分です。ここは確実に発声したいです。

 一般的な男性の場合、原曲キーから2~3程度下げると歌いやすくなると思います。先に挙げたhiA#の部分がmid2G(#)に設定されます。やや高いですが、キーを下げる場合、この辺りを目安にしたら良いのではないかと私は考えています。
 ちなみに、普段歌い慣れていない人は、このキーでも滑らかに歌いこなせない可能性があります。その点は留意しておいてください。

 この『青い春』は低音部分はやや余裕がありますが、高音部分がかなり高いですので、キー調整をして練習するのには向かないのではないかと思います。サビのやや早口な言い回しなども難易度を上げています。別の曲である程度歌い慣れた上でチャレンジした方が良いと思います。


『僕の名前を』(back number)の音域と感想

 こんにちは。今回はback numberの『僕の名前を』(2016)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、『僕の名前を』はアーティストやレコード会社の公式チャンネルなどでフル尺公開されておりません。よって、当ブログにおいても公式のショートバージョンの動画を添付いたしますご了承ください。

『僕の名前を』(back number)、Boku no Namae wo


【地声最低音】mid1A#(A#2)  

m1A#[ぼ]くの痛いところを


【地声最高音】mid2G#(G#4)  

★良m2G#[かっ]m2F#[た]m2F[ら]残りF[の]F#[ぜ]F[ん]ぶ(サビ)
★つm2G#[ながってしまう]m2F#[の]m2F[が]怖くて(Cメロ)


【裏声最高音】hiA(A4) 

★大切m2F[に]m2F#[す]hiA裏[るっ]F[て]F[も](サビ)



【補足】mid2Fmid2G#辺りの箇所

★ 君m2F[は]きっと未来から来たんだろう(Aメロ)
★いらm2F[ない]m2F#[もい]F[で]だらけの(Bメロ)
★僕m2F[の]m2F#[あ]F[た]まを
★君はわm2F[ら]m2F#[っ]F[て]抱きしめm2F#[て]m2F[く]れた

m2F#[い]m2F[ま] 君F[の]手をにF[ぎ]F#[っ]F[て](サビ)
★出来るm2F[だ]m2F#[け]F[目]を見F[て]
★まとめて君に全部あm2F[げ]m2F#[る]F[か]
★だかm2F[ら]m2F#[もう ぼ]m2F[く]は君2F[の]ものだ

★形があるといつかm2F[こ]われてしF[ま]F[な]ら(Cメロ)
★初めからつm2F[く]m2F#[ら]m2G#裏[な]2F[け]ればその方がF[いい]
m2F[なのに君]m2F#[は]2F[何]度も
★何度も僕m2F[のな]m2F#[ま]F[えを] F[oh~]


『僕の名前を』(back number)









 まず、『僕の名前を』についてです。この楽曲は2016年に3人組バンドのback numberによりリリースされたシングル作品です。八田鮎子さんの同名漫画を原作とした映画『オオカミ少女と黒王子』のために書き下ろされた楽曲で、主題歌になっております。back numberはここ4年ほどは映画のタイアップなど書き下ろし作品が好評で、数も増えていっている印象です。そうした中で、この『僕の名前を』も熱烈なオファーがあったのではないかと思います。

 『僕の名前を』のサウンドについてです。まず、編曲はback numberと蔦谷好位置さんによる共同クレジットになっています。少女漫画を原作とした映画の主題歌ということもあり、ストリングスを交えた緩やかなバンドナンバーになっています。ストリングスを交えたアレンジと聞くと、バンドサウンドとの比重が気になりますが、この『僕の名前を』ではバンドの音色も非常に映えるアレンジであると思います。イントロのストリングスの音色などが印象的ですが、個人的にはこの場面で刻まれるドラムも非常に耳に残ります。

 歌メロディーについてです。1番ではAメロBメロサビという馴染み深い展開であると思います。一方で、2番はAメロの後に、Cメロが挟まれ、最後のサビに突入していきます。こうしたメロディー展開は最近の作品である『HAPPY BIRTHDAY』でも見られます(ちなみにこちらは小林武史さんがプロデュースに関与しています)。こうしたメロディー構成は、サビが1回少ない分、楽曲全体がタイトになり、密度が高くなります。その中で、Cメロは2番のサビのような役割と、最後のサビへのくさびのような役割を果たしていると私は感じました。楽曲全体で非常に重要な役割を担っています。

 歌詞についてです。私は原作の漫画も映画も見ていないので、そちらからの論評は出来ないのですが、個人的に「君と出会って知ったんだよ だからもう(中略)僕の全ては君のものだ」というサビメロのフレーズが耳に残りました。好きになった異性に対して、自分をそこまで捧げることが出来るという
フレーズにまず驚きました。良い意味で、非常に突き刺さるフレーズだと感じました。多くの人に届きうる強いフレーズだと思います。

 

 さて、最後に『僕の名前を』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#2) ~【地声最高音】mid2G#(G#4) 、【裏声最高音】hiA(A4)でメロディーが構成されております。大よそ一般的な男性の音域の範囲内だと言えます。

 まず、地声最高音mid2G#についてですが、サビやCメロで登場します。このmid2G#辺りが一般的な男性の音域のボーダーラインになります。よって、ある程度歌い慣れた一般男性の場合、『僕の名前を』は歌いこなせるか否かのギリギリのラインになる人が多いかもしれません。

 『僕の名前を』は、日本の男性ボーカルのポップスで多く登場するmid2F,mid2Gといった音階がスムーズに歌いこなすことが非常に重要になる楽曲です。それらをチェックするのに役に立ちそうな作品と言えると思います。上述しておりますが、楽曲内では、特にmid2F,mid2F#といった音階が頻出します。

 この『僕の名前を』は曲全体を見ると、音域が少し広めです。最低音部分はmid1A#ですので、一見するとあまり余裕がないように感じます。ただ、こうした場面はAメロで1回ずつですので、キーを下げて練習するといったことも可能だと思います。もしキーを下げて練習する場合は、地声最低音などはこだわらなくてよいと思います。

 『僕の名前を』はややゆったりしたテンポでカラオケなどで盛り上がる類の楽曲ではないと思いますが、歌いこなせるとかっこいい作品なのではないかと思います。
 

『クリスマスソング』(back number)の音域と感想

 こんにちは。今回はback numberの『クリスマスソング』(2015)を取り上げたいと思います。クリスマスの時期には早いですが、よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、『クリスマスソング』は、アーティストおよびレコード会社の公式チャンネルなどでMVがフル公開されていません。よって、当ブログにおいても、ショートバージョンの動画を添付いたします。ご了承ください。


『クリスマスソング』(back number)、Christmas Song


【地声最低音】mid1B(B2)  

m1B[あ]れ なんで恋なん[か]してんだろう


【地声最高音】hiA(A4)  ※1番サビとラストサビで登場

★サンタとやらに頼んでもしhiA地[か]m2G#[た]m2F#[な]いよ[な][ぁ]
★かm2F#[っ]m2G#[こ]hiA[わ]G#[る]F#[いし]


【裏声最高音】hiC#(C#5) 

★でもm2G#[こんな]hiA[こ]hiB[と]hiC#裏[つ]hiB[たえ]たら(サビ)



【補足】mid2F#hiB辺り

★らしmid2F#裏[く]hiA[ない]m2G#[こ]F#[と]ばが浮2F#[か]G#[んで] (Aメロ)
★わざとらしくきらめく街のせいかm2F#[な](Bメロ)

★会いm2F#[た][と][も][か]い[す]m2G#[う]が(サビ)
★君m2F#[の]ことどうおF#[も]m2G#[う]F#[か] 
m2G#裏[い]いよ そんなこと自分で分hiA裏[か]hiB[っ]m2F#[て]るよ
★長くなm2F#[る]m2G#裏[だけだ]hiA[か]hiB[ら]まとG#[める]F#[よ]
★君が好m2F#[き]

★あの時君に 出会って ただそれm2F#[だけで]~(Cメロ)
★自分の知らなかった自分が次からつm2F#[ぎに]

『クリスマスソング』(back number)









 まず、『クリスマスソング』についてです。この楽曲は、3人組バンドback numberにより2015年にリリースされたシングル作品です。この楽曲はタイアップとして、フジテレビ系ドラマ月9『5→9〜私に恋したお坊さん〜』の主題歌に起用されました。
 『クリスマスソング』は配信でのミリオンセールスを記録しており、2019年時点でのback numberの最大のヒット曲となっています。2015年の初頭に『ヒロイン』がヒットした彼らですが、この『クリスマスソング』により「back number=冬の話題曲」という図式が強くなったのかもしれません。
 ちなみに、この楽曲はレコード会社ユニバーサルミュージックジャパンのYouTube公式チャンネルでMVの一部が公開されており2019年9月現在、9300万回もの再生回数を記録しています。フル配信でないにもかかわらず、1億回に迫る再生回数を記録しているのは、極めて異例だと言えます。

 『クリスマスソング』のサウンドについてです。編曲はback numberと小林武史さんによりなされています。また、弦編曲について小林武史さんと四家卯大(しかうだい)さんがクレジットされています。四家卯大さんはMr.Childrenとも縁が深く、1990年代から楽曲のストリングスアレンジを担当しています。また、Mr.Childrenの櫻井和寿さんとプロデューサーの小林武史さんを中心に結成されたチャリティーバンドBank Bandにおいてもチェロ、およびストリングスアレンジなどで参加しております。

 こうしたこともあり、ストリングスが非常に存在感を発揮するクリスマスらしいアレンジになっています。小林武史さんのプロデュースの際は、こうした傾向が強いように感じます。個人的には、2番のAメロ~Bメロが非常に耳に残りました。ベースギターに始まり、キーボードや弦楽が加わっていく様が心地よいです。歌メロディーについてはAメロBメロサビCメロサビという多くの人に馴染みやすい展開です。



 さて、最後に『クリスマスソング』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2) ~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりもやや高いです。

 まず、地声最高音hiAについてですが、1番サビ、ラストのサビでそれぞれ2回登場します。この音階については一般的な男性の音域よりも少し高いです。故に、ある程度歌い慣れている人であっても、hiA部分については上手く発声できない可能性もあります。
 器用に裏声が駆使できる方であれば、裏声で対応することも可能かもしれませんが、私自身は難しいのではないかと思います。その辺は各々で試行錯誤してみてください。もちろん、地声でhiAの箇所を発声できることがベストです。

 最高音のhiAにも注目が集まりがちですが、一方でmid2F,mid2Gといった音階を確実に歌いこなすということも非常に重要です。この辺りの音階であれば、一般的な男性であっても到達しうる可能性が高いです。よって、上でピックアップしたmid2F#,midi2G#などの音階が滑らかに発声できることを念頭に置いて、練習してみてください。普段歌い慣れていない人は、このmid2F,mid2G辺りがハードルになっている可能性が高いです。

 一般的な男性の場合、キーを少し下げて歌うというのも十分にあり得る選択肢です。原曲キーよりも1~2程度下げると、地声の最高音がmid2G(#)程度に設定されます。
 一方で、『クリスマスソング』は音域がやや広めで低音部もあまり余裕がありません。キーを大きく下げると、Aメロ辺りが歌いにくくなる可能性があります。また、サビでは裏声なども多く駆使する必要があります。よって、普段歌い慣れていない人が『クリスマスソング』のキーを大きく下げて歌い慣れたりすることについては、私自身はあまりお勧めしません。

 『クリスマスソング』は今の時期(9月上旬)はまだ早いですが、興味を持たれた方は、12月に備えて練習をしても良いかもしれません。
 

『花束』(back number)の音域と感想

 こんにちは。今回はback numberの『花束』(2011)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です(返信できずで、すみませんでした)。

 なお、『花束』はアーティストやレコード会社の公式チャンネルでフル配信されていません。よって、当ブログにおいてもショートバージョンの動画を添付いたします。ご了承ください。


『花束』(back number)、Hanataba


【地声最低音】mid1A(A2)  ※Aメロ

★どう思う?1A[こ]れから2人で やっていけると思う?


【地声最高音】hiA#(A#4)  ※転調後サビで2回

★ふたhiA#{りが]mid2G[忘]mid2F[れな][け][れ]
★きmid2F[っ]mid2G[と]hiA#[す]mid2G#[れ][ない][から]


【裏声最高音】hiC(C5)  ※転調後サビで登場

mid2F[あや]まる[しか]hiC裏[ん]hiA#[しゃの]mid2G[言][葉]
★君とならどmid2F[ん]mid2G[な]hiC裏[あ]hiA#[さ][もよ][る]も夕方[だ][っ][て]



【補足】mid2Fmid2G#辺りの注意箇所

mid2F#[い]mid2G[ま][ま][の]ぼくは(Cメロ)
★曲がっm2F#[た]事ばっかだった 気がするんだよ
★だからせめてきmid2F#[み]のとこには
★まっmid2F#[す]ぐには[しって]mid2G[くよ][oh]

★僕はmid2G[何]mid2F[回]だって何十[回]mid2G#[だ][って](転調後サビ)
mid2F[き]みと抱き[合っ]mid2G[て][手]を 繋いで[キ][を][て]
mid2G[あ]mid2F[まい][あ]まいこの気持ち[を]
★何も問mid2F{題]mid2G[は]mid2G#[ない][じゃ][ない]
★ケンカもするんだろうけmid2F[ど]
mid2F[笑い合っ]mid2G[て]mid2G#[生][き]
★いけるんじゃないかおmid2G[も]mid2F[うん][よ]

『花束』(back number)









 まず、『花束』についてです。この楽曲は2011年に3人組バンドのback numberによりリリースされたシングル作品です。メジャー2枚目の作品です。タイアップとして、音楽番組『CDTV』の月間テーマ曲になっております。編曲はback numberと島田昌典さんによりなされています。島田昌典さんは『オールドファッション』(2018)や『fish』(2014)なども担当されています。

 『花束』のサウンドについてですが、ミディアムテンポのギターロックです。近年はストリングスを大胆に取り入れるなどのアレンジも目立つback numberですが、この楽曲ではバンドの音色が非常に目立ちます。ギター、ベースなどの音色以外では、イントロのキーボード、サビでピアノの音色などが取り入れられたりしております。back numberは3人組バンドということもあり、一人当たりの仕事が多くなりがちです。特に、作詞作曲を手掛けるギター&ボーカルの清水依与吏さんは、非常にハードワークが求められます。
 この『花束』に関して、例えばギターの仕事量が凄まじいといったことは無いと思います。しかし、そこにメロディアスな歌メロディーを歌唱しつつ、ギターも奏でなければならない、ソロも弾かなければならないとなると、やはりボーカルの大変さというものを感じます。

 歌メロディーについてです。AメロBメロサビというJ-POPで多く見られる形です。Aメロが低音、Bメロサビへと進行する形で楽曲が盛り上がっていきます。また、最後のサビでは転調が行われ、楽曲がドラマティックに締めくくられます。こうした形も日本のポップスでは多く見られるものです。
 一方で、『花束』には2番というものがありません。つまり、1番のAメロBメロサビ⇒Cメロ⇒転調サビという形になっています。そこも特徴的な点だと思います。2番が無い分、タイトにまとめられ、密度が濃くなっているように感じます。

 
 『花束』の歌詞についてです。まず、タイトルの『花束』についてですが、この楽曲内では「花束」もしくは「花」というフレーズは登場しません。つまり、『花束』というタイトルについては聴き手が自由な解釈をしやすいと言えます。私なりの解釈では「二人の仲むつまじさの暗喩」として『花束』が使われているのだと考えます。また、「だからせめて君のとこには まっすぐにまっすぐに走ってくよ」というCメロのフレーズで、何となく主人公が花束を抱えているような描写が思い浮かびます。

 歌詞についてですが、個人的にはやや情けなさを隠し切れない主人公の姿が思い浮かびます。「ごめんごめんありがとうごめんくらいのバランスになる危険性はすこし高めだけど許してよ」辺りのフレーズを見て、そのように感じました。ただ、どこか愛らしさや母性などがくすぐられる憎めない男性像が思い浮かびます。こうした頼りなさや弱さが垣間見えるような歌詞もback numberの魅力なのではないかと思います。






 さて、最後に『花束』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A(A2) ~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiC(C5) でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。また、音域自体も広めだと思います。

 まず、『花束』はラストのサビで転調が行われ、キーが1つ上がります。通常のサビでは地声最高音がhiA,転調後はhiA#になります。一般的な男性の音域では少しきついかもしれません。できれば地声で発声したい箇所ではありますが、もし、器用に裏声が使えるのであれば、hiA場面は裏声でも良いかもしれません。ただ、その場合でもmid2F,mid2Gといった音階を地声で確実に歌える必要があります。

 『花束』を歌いこなすうえでの基本はmid2F,mid2Gといった音階を確実に歌いこなすことが一つの基準となります。普段歌い慣れていない人は、このmid2F、mid2Gの音階を安定的に発声できるようにすると良いと思います。『花束』ではサビの一部を除いて、このmid2F,mid2Gの音階が頻出します。コレラを意識して練習すると良いと思います。

 一方で、『花束』は音域が広めの作品でもあります。故に、少しだけキーを下げる程度ならまだよいのですが、例えば、3つ以上下げるとなると、低音部がかなりしんどくなると思います。ゆえに、『花束』はキー調整による練習にはあまり向きません。普段歌い慣れていない人は別の曲で歌い慣れた上で、この『花束』にチャレンジした方が良いと思います。

 『花束』は歌詞も分かりやすく共感しやすい内容です。カラオケなどでも歌いやすい作品だと思います。

『幸せ』(back number)の音域と感想

 こんにちは。今回はback numberの『幸せ』(2011)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
 back numberは前々回『SISTER』を取り上げたのですが、その後『幸せ』へのリクエストがありましたので、今回取り上げることにしました。
 『幸せ』はベストアルバムにも収録されている楽曲ですが、カップリング曲であることもあり、MVや音源が公式チャンネルにアップロードされていません。よって、当ブログにおいても添付動画などはございません。ご了承ください。


『幸せ』(back number)、Shiawase

【地声最低音】mid1B(B2)  

★ほん[と]うはもう知ってたの


【地声最高音】hiA(A4)  

★あなたが恋に落ちてゆmid2F#[く] [そ]mid2G[の]hiA[よ][こ][で][わ][た][は](Bメロ)
★何にも気mid2F#[付]かないでわhiA[らう]m2G[あ][な]たの
★よmid2F#[こ]mid2G[か]hiA[ら][背]中押す[か]ら(サビ)
★どこかで手F#[は]G[打]hiA[てな][かっ][た]のかな(Cメロ)
★私がえmid2F#[ら]mid2G[ん][で]望んでhiA[恋][し][たん][だ][から]



【補足】

★そっとあなたに恋をしてmid2F#[い]たの(Bメロ)
★横顔m2F#[を]m2G[ず]m2F#[っ]と見ていまし[た]
★最mid2F#[初]から [あな]mid2G[た][の][あ][わ]せしかね[が][っ][て]いないから(サビ)
★それがたとえわ[た]しじゃ[な]ーいとしても ちゃんと最後[は] 
★誰よりもmid2F#[し]mid2G[あ][わ]せにしてあげ[てー]
★こんなに好mid2F#[き]mid2G[に][な]る前[に](Cメロ)
★かF#[な]G[わ][な]くても気持ちが伝えられなくても
★本m2F#[[当]m2G[だ][よ]


『幸せ』(back number)









 まず、『幸せ』についてです。この楽曲は2011年にback numberによりリリースされたシングル『はなびら』の中に収録された楽曲です。ちなみにこのシングルは、back numberにとっては記念すべきメジャー1枚目です。『幸せ』はアルバム『スーパースター』のラストナンバーとして収録され、ベストアルバム『アンコール』にも収録されました。そうした意味では隠れた名曲といった位置づけなのかもしれません。

 『幸せ』のサウンドについてです。この楽曲の編曲はback numberと新屋豊さんによってなされています。新屋さんがストリングスアレンジを担当しています。back numberは近年は『ヒロイン』、『ハッピーエンド』、『瞬き』、『HAPPY BIRTHDAY』など冬の名曲を連発していますが、そうした人気曲のアレンジの萌芽がこの『幸せ』にはあるのではないかと思います。ストリングスアレンジも印象的ですが、バンドの演奏も負けないくらいに存在感を発揮しております。前奏のギターリフなどが印象に残ります。

 歌詞についてです。以前に、『ハッピーエンド』という楽曲をレビューしましたが、歌詞の世界観としては『ハッピーエンド』と近いと思います。自分が引き下がることにより「相手の幸せを祈る」という形です。ただ、この『幸せ』は『ハッピーエンド』よりも好きな相手との距離が遠い印象があります。
 いずれにしても非常に切ない歌詞内容です。「あなたの背中を押す」と言いながら、全体として「あなた」への未練を感じさせます。また、「女性から男性に向けた楽曲」という点でも特徴的であると思います。




 最後に『幸せ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2) ~【地声最高音】hiA(A4) でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも少し高いです。

 『幸せ』は地声最高音がhiAという点で少し難易度が高いと思います。このhiAの箇所は裏声で対処しやすい場面もあります。ただ、Cメロの『hiA[恋][し][たん][だ][から]ぁ』は地声で歌わないと楽曲のニュアンスが変化してしますと思います。原曲キーでチャレンジするならば、できればhiA辺りまで地声で歌えた方が良いと思います。

 hiAは声質によっては努力しても届かないという人も居ると思います。よって、キーを下げるということを考えておいてもよいと思います。一般的な男性の場合、原曲キーから1~2程度下げると歌いやすくなると思います。これにより、最高音がmid2G#(mid2G)に設定されます。

 また、『幸せ』はmid2F#,mid2Gといった音階が頻出します。hiAが難しいとしてもmid2F#,mid2Gといった音階を練習するのには非常に良い楽曲であると思います。ただ、音域自体は狭いわけではなく、また低音部もあまり余裕がありません。その点で、普段歌い慣れていない人にとっては練習曲としてはあまりお勧めできないかもしれません。その点は留意しておいてください。

 

 
管理人プロフィール

もりっしー

北九州市近郊に在住するギター初心者。

「気になる歌の音域データ、感想」を述べていくブログです。

【好きなもの】音楽(特に80年代~のポストパンク、邦楽ロック)/漫画/地理/炭酸飲料

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