J-POPの音域を調べる(リクエスト受付停止中)

J-POPを中心にボーカルの音域を調べていきます。楽曲の感想なども述べています。

J-POPを中心に歌メロディーの音域を調べ、楽曲の感想なども述べていきます。カラオケや歌ってみたなどに役立てて頂ければ幸いです。

加筆予定の記事

『ゴーゴー幽霊船』(米津玄師)の音域と感想【加筆】

(2019/02/13)初投稿
(2020/01/14)mid2Dmid2G辺りまで詳細に記載しました。

 ※米津玄師さんの音域について、当ブログではこれまでに、『アイネクライネ』『爱丽丝(アリス)』『打上花火』(DAOKO×米津玄師)『打上花火』(米津玄師ソロver.)『馬と鹿』『海の幽霊』『orion』、『かいじゅうのマーチ』『恋と病熱』『春雷』『Nighthawks』『ナンバーナイン』『灰色と青 ( + 菅田将暉)』『飛燕』、『LOSER 』『ピースサイン』、『砂の惑星』米津玄師作詞作曲『パプリカ』(Foorin)『パプリカ』(米津玄師セルフカバー)『Flamingo』『フローライト』、『メトロノーム』『マトリョシカ』を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。

『ゴーゴー幽霊船』(米津玄師)、Go Go Yuureisen(Kenshi Yonezu)
2012年5月16日にリリース(インディーズアルバム『diorama』収録)


【地声最低音】mid1A#(A#2)

枯れたインクペンでを描いて

【地声最高音】 mid2G(G4) ※☆は曲全体を通して計12か所

m2D[電光板の]m2G[こ]D[と]ばになD[れ]
あんまりm2D[急に]m2G[わ]D[ら]うので(1番サビ)

(注)ラストのサビ終了後、「あんまりな嘘とf知るのさ(あんまりな嘘【
知るのさ)」のカッコの部分が裏声でhiA#となります。


【裏声最高音】hiA#(A#4)  ※楽曲全体で1回

★あんまりm2D[な嘘]hiA#[と]D[知]るのさ(ラストサビ)




【補足】mid2Dmid2Fの注意箇所

継いで接いでまたマザーグース 夜はm2D[何][も]泣いてまた明日

それゆけm2D[幽]かな言葉捜せ(サビ)
沿線上の扉壊せ 見えないm2D[僕を信]じてくれ
なら全部忘れて m2F[ワアワアワアワア](2番サビ前)

『ゴーゴー幽霊船』(米津玄師)








 
 こんにちは。今回は米津玄師さんの『ゴーゴー幽霊船』(2012)を取り上げます。よろしくお願いします。米津玄師さんはに続き、6度目の登場になります。
 
 『ゴーゴー幽霊船』は2012年2月に米津玄師さんのyoutubeの公式チャンネルに投稿され、同年5月にインディーズアルバム『diorama』の収録曲としてリリースされました。
 『ハチ』名義でボカロPとして活躍していた米津玄師さんのですが、本人名義としてのデビュー作となります。2019年2月現在、youtubeでの再生回数も3800万回を超えており、この頃の作品では非常に人気の高い作品となっています。世界観としてもボカロP時代の作品と地続きにあるような世界観であると思います。



 さて、この『ゴーゴー幽霊船』ついてです。「幽霊船」というのは2つの意味があると思います。1つは主人公の影の薄さ、社会からの隔絶といった意味です。これは

「ずっと病欠のセブンティーン」
「僕は幽霊だ 本当さ 君の目には見えないだろうけど」

といったフレーズに象徴されています。

更に「幽霊船」の2つ目の意味として「夢も目標もなく、当てもなく夜をさまよう私
の暗喩」でもあると思います。つまり、米津玄師さんの代名詞でもあるどこにも行けない私」が「幽霊船」として表現されているのです。

 漂う幽霊船と聞くとポルトガルの海を漂う
メアリー・セレスト号を思い出します。ミステリー作品などでもしばしば題材にされます。また、ドラゴンクエストⅢにも目的なく漂う幽霊船が登場しました。
 ちなみ「幽霊船」というフレーズを使った音楽で個人的に印象的なのは、日本のロックバンドTHE HIGH-LOWS(ザ・ハイロウズ)の『ハスキー (欲望という名の戦車)』です。この楽曲の中で「幽霊船が」以下のように登場します。

★枯葉のような舟で ユーレイ船にあった
★そしてもう戻らない もう二度と戻らない
★うたおうハスキーボイス

 ハイロウズの場合の幽霊船はかなりポジティブな使い方をしていると思います。

  
 『ゴーゴー幽霊船』のサウンド面では、まずイントロですぐに楽器によるサウンドに入らず、タメを作っている点、サビの前の「デデデ電光板」といった点、サビの最後の歌詞を異なるメロディーで繰り返す点などが特徴的です。個人的には、Aメロの後ろで入るギターサウンドが非常に面白いと思いました。
 また、歌メロディーについてはサビを中心にヨナ抜き音階になっております。



 さて、最後に『ゴーゴー幽霊船』の音域について述べます。この楽曲の音域は地声最低音mid1A#(A#2)~
地声最高音mid2G(G4)で構成されています。低音がややきついかもしれませんが、全体として、一般的な音域の男性でも歌いやすい作品だと思います。逆に声が高い人は少しキーを上げた(#1~2程度)方がいいかもしれません。

 mid2Gに次ぐ高い音階としてmid2Dという音階が多く登場します。そうした意味で、『ゴーゴー幽霊船』は比較的歌いやすい高さなのではないかと思います。mid2Gが多く登場しますので、その点のよい練習台にもなります。

 一方で歌詞が非常に独特であり、あまり一般的でない漢字も使われています(例:発条【ゼンマイ】)。歌詞をちゃんと覚えておくというのは米津さんの楽曲を歌う上で非常に重要です。
  
 この楽曲を女性が歌う場合、キーが高い人と低い人では対応を変えた方が良いです。キーが低い女性は原曲キーから6程度(#6程度)上げると良いと思います。逆にキーが高い人はキーを4つ程度下げて(♭4)1オクターブ上を歌うと良いと思います。個人差がありますので、色々試してみてください。

 

あいみょんの音域調査『○○ちゃん』『ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌』

 こんにちは。今回はあいみょんさんのインディーズ1stミニアルバム『tamago』から、『○○ちゃん』(2015)『ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌』の2曲を取り上げます。よろしくお願いします。

 ※あいみょんさんの音域について、当ブログでは、これまでに『マリーゴールド』『今夜このまま』『愛を伝えたいだとか』『君はロックを聴かない』『満月の夜なら』『夢追いベンガル』『ふたりの世界』『○○ちゃん』、『ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌』『恋をしたから』『プレゼント』『あした世界が終わるとしても』『ら、のはなし』『泣き出しそうだよ feat あいみょん』(RADWIMPS)『どうせ死ぬなら』『ハルノヒ』『キスだけで feat. あいみょん』(菅田将暉)『真夏の夜の匂いがする』【あいみょん提供曲】『猫』(DISH//)を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。


①『○○ちゃん』(あいみょん),○○(marumaru) chan(Aimyon)

2015-05-20 発売【インディーズ1stミニアルバム『tamago』収録】


【地声最低音】mid1G(G3)

★私のこれまでの恋(こ)は この強がりな性格f邪魔をして
自分も傷つきさよる そしてまたハズレを引く 

【地声最高音】
hiD(D5)  1か所のみ

★得7f意なことも趣味もな7fい おまけに勉強もでど hiB hiChiD



【裏声最高音】hiD(D5) 1か所のみ

私のどこがメですか?


『○○ちゃん』(あいみょん)










 まず、『○○ちゃん』の音域についてです。『○○ちゃん』は地声最低音   mid1G(G3)~地声最高音     hiD(D5) 、裏声最高音hiD(D5)で構成されています。こうしてみると最高音がhiDと高いですが、これは後半のサビの一か所のみです。通常のサビは「誰か叶(か)えてね」の色付き太字の部分がhiCです。

 難易度としては、あいみょんの楽曲の中では標準的な部類ですが、少し難しい部分も含んでいるというところだと思います。ボーカルの力強さを再現しようとすれば大変かもしれません。あたりが比較の対象になると思います。
 
 声が低く、高い声が出にくいという人はキーを下げた方がといいと思います。目安としては原曲より2つ下辺り(♭2辺り)だと思います。

 『○○ちゃん』の楽曲についてですが、「可愛くなる努力は医者に頼っちゃったけど」といった、あいみょんらしい毒気を含んだ内容の歌詞になっております。何となく椎名林檎さんや阿部真央さんあたりを彷彿とさせます。




②『ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌』(あいみょん), Now Na Young Ni Bakauke Surunoha Atarimaeda No Kurakka (Aimyon)
2015-05-20 発売【インディーズ1stミニアルバム『tamago』収録】


地声最低音   mid1G#(G#3)

ザギンで見かけたアベックの女はパイオツカイデーだったな


地声最高音 
    hiC#(C#5)  

★この街(ま 毎日エブリタイム誘惑ばっかさ hiC

『ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌』











 次に『ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌』についてです。音域は
地声最低音   mid1G#(G#3)~地声最高音hiC#(C#5)  となっております。最高音はhiC#ですがサビの一部分だけです。また、メロディーも親しみやすいので、あいみょんの楽曲ではかなり歌いやすい楽曲ではないかと思います。カラオケなどで歌いやすい『マリーゴールド』(最高音域がhiB)と比較してみると面白いかもしれません。

 難点としては、歌詞がいわゆる『死語』で埋め尽くされており、
①覚えるのが大変、
②歌うのがちょっと恥ずかしい
③楽曲自体の知名度が低い

といった点が挙げられるかもしれません。
 また、「ザギンで見かけたアベックの女はパイオツカイデーだったな」といった声を張って歌うのが躊躇われるフレーズもあります。そうしたハードルを越えられる人にはお奨めできる明るい曲だと思います。




 さて、この『ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌』ですが、個人的には歌詞のセンスは滅茶苦茶高いと思います。かつての流行語でった『死語』を集めて歌にしようとするセンスが普通ではありません。
 ミュージシャンの中には
①「歌詞の中で、時代を象徴するようなフレーズ(流行語)は避ける」
②「時代の移り変わりの激しい情報機器などの用語は歌詞に入れない」

といった配慮をしている人が居ます。代表例としては、山下達郎さんやスピッツの草野マサムネさんです。サウンドやメロディーについてのセンスもそうですが、言葉選びも相まって世代を超える名曲が生まれてくるのだと私は思うのです。
 
 そうした考えに対して、意図的に逆を突いて、『死語』で埋め尽くし、それを「忘れないで」と肯定するのは非凡であると思います。何度も使える手法ではないと思いますが、その1回を発想できたセンスは凄いです。





『ピースサイン』『砂の惑星』(米津玄師)の音域調査

こんにちは。今回は米津玄師さんのアルバム『BOOTLEG』から、『ピースサイン』(2017)『砂の惑星』の2曲を取り上げます。よろしくお願いします。(※『砂の惑星 ( + 初音ミク )』については、youtubeの公式で公開されてる初音ミクバージョンを添付します)
 
 ※米津玄師さんの音域について、当ブログではこれまでに、『アイネクライネ』『爱丽丝(アリス)』『打上花火』(DAOKO×米津玄師)『打上花火』(米津玄師ソロver.)『馬と鹿』『海の幽霊』『orion』、『かいじゅうのマーチ』『恋と病熱』『春雷』『Nighthawks』『ナンバーナイン』『灰色と青 ( + 菅田将暉)』『飛燕』、『LOSER 』『ピースサイン』、『砂の惑星』米津玄師作詞作曲『パプリカ』(Foorin)『パプリカ』(米津玄師セルフカバー)『Flamingo』『フローライト』、『メトロノーム』『マトリョシカ』を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。


①『ピースサイン』(米津玄師),Peace Sign(Kneshi Yonezu)♪
 

2017年6月21日発売【アルバム『BOOTLEG』収録



【地声最低音】mid1D#(D#3)

いつか僕らの上をスレスレに 通り過ぎていったあの飛行機を(Aメロ)
★不思議なくらいに憶えてる 意味もないのに なぜ
残酷運命が定まってるとして それがいつの日か僕の前に現(あら)れるとして(Bメロ)
★どうでもいい思(も)えた その心を
★君の言葉で蘇る 鮮やかにも 現れてい(Cメロ)



【地声最高音】mid2G#(G#4)  

★どうしようもないど熱烈にー(サビ)mid2G(G4)
★食べかけのま捨てた夢(め)を もう一度取り戻(も)せ

『ピースサイン』(米津玄師)









 まず、『ピースサイン』の音域についてですが、地声最低音mid1D#(D#3)~
地声最高音 mid2G#(G#4) でメロディーが構成されています。音域はあまり広くないですが、上記するように最低音mid1D#が頻繁に登場します。高音域が得意な人はキーを上げることもありえますが、いずれにしても思った以上に余裕がないです。見た目以上に難しい楽曲だと思います。
 ちなみに、イントロの『オーオーオー』の部分の音域で一番高い点は、mid2G(G4)となります。よって、イントロの声の部分も再現しようとすると意外としんどいです。

 メロディーの節回しは速いので、①歌詞をちゃんと覚えておいてください。米津さんやRADWIMPSとBUMP OF CHICKENといったミュージシャンのテンポの速い曲は、歌詞を途中でミスすると、置いていかれることが多いです。
 また、②音の『継ぎ目』を意識することも大切です。具体的には


★「もう一度(継ぎ目)遠くへ行け(継ぎ目)遠くへ行けと(継ぎ目)僕の中で誰かが歌う(継ぎ目)どうしようも(継ぎ目【可能ならば】)ないほど熱烈にぃいぃぃ(継ぎ目)

といった感じです。『(継ぎ目)』の部分では音を繋げずに切ることを意識してください。呼吸が苦しくなると音程が狂いやすくなります。(継ぎ目)の部分で呼吸を節約するイメージを持つと安定すると思います。

 楽曲はアニメ『僕のヒーローアカデミア』のオープニングでも使用されたこともあり、人気が高く、カラオケなどでも盛り上がります。見た目以上に難しい楽曲ですが、手が届かないほど難しいわけではないと思います。





①『砂の惑星 ( + 初音ミク )(米津玄師),Peace Sign( + Miku Hatsune ),(Kneshi Yonezu)♪ 
2017年11月1日発売【アルバム『BOOTLEG』収録

地声最低音   mid1F(F3)

★今後千年草も生えない 砂の星さ
らりくらり歩き回り たどり着いた祈り
★歌って踊ろうハッピーバースデイ 砂漠に林檎の木を植よう

地声最高音 
mid2G#(G#4)  

★イェイ今日の日はサンゴーズダウン つまり元どおりまでバイバイバイ

『砂の惑星 ( + 初音ミク )』(米津玄師)









 
 次に『砂の惑星 ( + 初音ミク )』について言及します。この楽曲はヒップホップの要素が非常に強い作品です。音域自体も地声最低音 mid1F(F3)~地声最高音 mid2G#(G#4)で構成されており、比較的狭い音域のポップソングといえるでしょう。
 音域が比較的狭いため、高音域がキツイと思われた方はキーを下げるのも手だと思います。

 この楽曲は歌詞のメロディーが独特であり、また歌の節回しも速いです。特に2番の「ぶっ飛んでいこうぜもっと~未會有の思い出は電子音」のあたりです。歌詞カード無しでは聞き取れないレベルだと思います。
 この楽曲についても、ピースサインで述べたように

①歌詞をしっかり覚えておく
②音の継ぎ目を意識する


といった対応が重要だと思います。
 
 楽曲についてはボカロ文化の現状について米津さんが考えたことが描写されていると言われています。サウンドも非常にかっこよく、中毒性が高い作品です。








米津玄師の音域調査『飛燕』と『LOSER』

 こんにちは。今回は米津玄師さんのアルバム『BOOTLEG』から、『飛燕』(2017)『LOSER』(2016)の2曲を取り上げます。よろしくお願いします。(※『飛燕』についてはyoutubeの公式で楽曲が公開されていませんので、当ブログでも動画は貼りません。ご了承ください)
 
 ※米津玄師さんの音域について、当ブログではこれまでに、『アイネクライネ』『爱丽丝(アリス)』『打上花火』(DAOKO×米津玄師)『打上花火』(米津玄師ソロver.)『馬と鹿』『海の幽霊』『orion』、『かいじゅうのマーチ』『恋と病熱』『春雷』『Nighthawks』『ナンバーナイン』『灰色と青 ( + 菅田将暉)』『飛燕』、『LOSER 』『ピースサイン』、『砂の惑星』米津玄師作詞作曲『パプリカ』(Foorin)『パプリカ』(米津玄師セルフカバー)『Flamingo』『フローライト』、『メトロノーム』『マトリョシカ』を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。


①『飛燕』(米津玄師),Hien(Kneshi Yonezu)♪ 
2017年11月1日発売【アルバム『BOOTLEG』収録

【地声最低音】mid1D(D3)

翼さえあればと 灰を前に嘆いてた(Aメロ)
★lala lalalalala lalalala(2番のサビ終了後の場面) 1か所のみ

【地声最高音】
hiA(A4)  

★ずっと 風が吹いていた あの頃から 変わぬまま(サビ)


『飛燕』(米津玄師)










 まず、『飛燕』について取り上げます。アルバム『BOOTLEG』のオープニングを飾る一曲です。
 『飛燕』の音域については、地声最低音   mid1D(D3)~地声最高音 hiA(A4) でメロディーが構成されています。これまで取り上げてきた楽曲の中では低音部がやや高く、サビもhiAと少し高いという印象です。
 カラオケなどで歌い慣れている人であれば、比較的歌いやすい楽曲であると思います。音域には個人差がありますので、キーが高いと感じる男性がいれば、キーを2程度下げて(♭2)みるといいと思います。

 以前より申しておりますが、米津玄師さんの楽曲は頑張れば報われる作品が多いです。特に、この『飛燕』はメロディーの節回しもあまり速くないので、手も付けやすいと思います。『飛燕』はシングル曲ではないですが、多くの人の耳に残りやすい楽曲です。お奨めできる一曲です。
 
 また、一般的に米津さんの楽曲は音域が低音部に広いものが多いので、女性がチャレンジしにくいと私は考えているのですが、この飛燕』は別です。女性でも手をつけやすいと思います。
 
 女性の場合、個人差はありますが原曲よりキーを3~4上げる(#3~#4)のを目安にすると良いのではないでしょうか。

 さて、楽曲そのものについての個人的な感想ですが、オリエンタルな音作り、世界観が心地よいです。特にバックで終始流れるアコースティックギターが非常に心地よいです。ちなみにこの『飛燕』は宮崎駿さんの漫画『風の谷のナウシカ』に着想を得ているそうです。
 映画版ナウシカは見たことある人も多いでしょうが、【漫画版】のナウシカは知らない人もいるかもしれません。この漫画版のナウシカは超が付くほどの名作です。読んだことのない人は是非ともお奨めしたい作品です。いずれ映画でもリメイクされる可能性が高いと言われています。





②『LOSER』(米津玄師),LOSER(Kneshi Yonezu)♪ 
2016年9月28日発売【アルバム『BOOTLEG』収録


【地声最低音】mid1C#(C#3) ※2番のサビ終了後~

愛されたいならそう言おうぜ 思(も)ってるだけじゃ伝わらない


【地声最高音】hiA#(A#4)  

★アイムアルーザー ずっと前から聞こえ(サビ)mid2G#



【フェイク】 mid2G#(G#4)  曲のラスト(youtube公式では3:47~)

★聞こえてんなら声出していこうぜ yeah yeah yeah

『LOSER』(米津玄師)









 次に、『LOSER 』の音域について取り上げます。この楽曲は地声最低音   mid1C#(C#3) ~地声最高音 hiA#(A#4) 、フェイクmid2G#(G#4)となっております。米津さんの楽曲全体の傾向ですが、インディーズアルバムや初期の楽曲と比べて、ここ数年は最高音域が高くなる傾向にあります。この楽曲もそうした流れを踏襲したものであります。この楽曲はサウンド的には、近年の欧米のヒップホップの影響が強いと思います。
 
 地声最高音のhiA#についてですが、この音を地声で安定的に発声するのは、「キーが低く、歌い慣れていない人」には大変だと思います。「アイムアルーザー ずっと前から聞こえ」の場面です。この点については、発声が難しい場合は、裏声やかすれ声などで対応しても良いのではないでしょうか。後に続く「いつかポケットに隠した声が」の部分がしっかり歌えていれば、不自然な印象は少ないです。徐々に慣らしていけばいいと思います。
 
 この楽曲に関しての難点はメロディーを噛まずに歌い切ることだと強く思います。付け焼刃の対応で歌い切るのはほぼ無理だと思いますので、しっかり歌詞を覚えるのが重要です。

 高音域を出す際も、音程を外さずに歌うときも、歌詞が頭に入ってないと歌そのものに集中できません「歌詞を覚えておく」というのも歌を上手く歌う上では、相当重要であると考えてください。






米津玄師『フローライト』と『メトロノーム』の音域

 こんにちは。今回は米津玄師さんの『フローライト』(2015)、『メトロノーム』の2曲を取り上げます。よろしくお願いします。


 ※米津玄師さんの音域について、当ブログではこれまでに、『アイネクライネ』『爱丽丝(アリス)』『打上花火』(DAOKO×米津玄師)『打上花火』(米津玄師ソロver.)『馬と鹿』『海の幽霊』『orion』、『かいじゅうのマーチ』『恋と病熱』『春雷』『Nighthawks』『ナンバーナイン』『灰色と青 ( + 菅田将暉)』『飛燕』、『LOSER 』『ピースサイン』、『砂の惑星』米津玄師作詞作曲『パプリカ』(Foorin)『パプリカ』(米津玄師セルフカバー)『Flamingo』『フローライト』、『メトロノーム』『マトリョシカ』を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。

♪『フローライト』(米津玄師)、Fluorite(Kenshi Yonezu)

2015年10月7日発売【アルバム『Bremen』収録】


【地声最低音】mid1C#(C#3)

壊そうと思えば瞬く間に 壊せてまうものを(Bメロ)


【地声最高音】
mid2G(G4)  

フローライト こんなものが 世界で一番輝(かが)いて見えるのは(サビ)
確かめていたんだ らは mid2F#
ふいにそれは何かし て   会う
ラララ ララララ ラララ ラララ

【裏声最高音】hiA(A4) 

フローライト フローライト こんなものが

『フローライト』(米津玄師)











 まず、『フローライト』の音域についてです。同曲は地声最低音mid1C#(C#3)~地声最高音 mid2G(G4) 裏声最高音hiA(A4)となります。この楽曲は米津さんの作品の中では歌いやすい部類なのではないかと思っています。

 米津さんの楽曲の特徴としては、①音域が比較的広い、②高低差が激しい、③速い節回し(メロディーライン)といった点が挙げられます。
 
その点、この『フローライト』は

①音域はそこまで広くない
②「サビはそこそこ高い音域、AメロとBメロは低音域」と、場面ごとで使う音域がある程度決まってる。
③『LOSER』や『ピースサイン』などと比較すると、節回しは速くない

 ただ、歌詞を覚えずにぶっつけ本番で歌えるほど、ゆったりとしたメロディーでもないので、歌詞などはしっかり覚えておく必要があります。
 サビの後半、「確かめていたんだ らは~ふいにそれは何かし て   会う」は高音域が苦手で歌い慣れてない人には大変かもしれません。しかし、個人的に非常に気持ちの良いメロディーラインだと感じますので、ぜひ多くの人にチャレンジしてほしいと思います。詞の内容としても非常に歌いやすいものだと思います。
 米津さんの作品は努力すれば、報われやすい楽曲が多いと思います。
 
 ちなみに『フローライト』は蛍石とも呼ばれます。個人的には、この歌詞の中で出てくる「今 は何処で何をしているかな 心 配なんかしていない 君のことだからな」というフレーズが好きです。相手の女性の人物像、男女の適度な距離感が推測出来て好感が持てます。






♪『メトロノーム』(米津玄師),Metronome(Kenshi Yonezu)


【地声最低音】mid1D(D3)

★ずっと叶わない思いばかり 募らせていては(Bメロ)
★次第 見えなくなっていく(Cメロ)


【地声最高音】mid2G(G4)  

も減らない僕を 飛ばしてほしいんだ(サビ)
★地球の裏側でいつ また出会えるかな(Cメロ)



【裏声最高音】hiC(C5) 

伝えたい思いが募(つまま  【hiB hiA miD2G (裏声)


『メトロノーム』(米津玄師)  

 次は、同じアルバムの『Bremen』に収録された『メトロノーム』を取り上げます。youtubeでの再生回数は4300万回を超えており、この時期の楽曲の中では人気の曲であると思います。ちなみに『フローライト』は約1500万回です。

 『メトロノーム』の音域は地声最低音   mid1D(D3)~地声最高音mid2G(G4)、 裏声最高音hiC(C5)で構成されています。地声部分は一般的な男性の音域になります。ただ、曲全体を通して、比較的上下が激しい曲でもあると思います。たとえば、Cメロ部分は『次第 見えなくなっていく』『地球の裏側でいつ また出会えるかな』と、地声の最低音と最高音が出てきます。故に、歌いこなすには、安定した力量が必要だと思います。

 注意点は、サビの後半「伝えたい思いが募(つまま」の部分は裏声(ファルセット)になります。歌い慣れていない人は裏声を使うのは大変だと思います。しかし、良い練習の機会でもありますので、チャレンジしてみて下さい。裏声は「地声で歌う場合よりも力を抜くイメージ」で歌うと良いと思います。