J-POPの音域を調べる(リクエスト受付停止中)

J-POPを中心にボーカルの音域を調べていきます。楽曲の感想なども述べています。

J-POPを中心に歌メロディーの音域を調べ、楽曲の感想なども述べていきます。カラオケや歌ってみたなどに役立てて頂ければ幸いです。

Mrs.GREEN APPLE

『鯨の唄』(Mrs.GREEN APPLE)の音域

 こんにちは。今回はMrs.GREEN APPLEの『鯨の唄』(2017)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『鯨の唄』(Mrs.GREEN APPLE)、Kujira no Uta


【地声最低音】mid1D(D3)  

m1D[散]らばっD[ち]まったアD[イ]デンティティが
m1D[手]を挙m2G[げ]て叫んでいるのも(ラストサビ)

【地声最高音】hiC(C5)  ※サビの直前

★僕の居hiA#[場]hiA[所]に気hiD裏[付]hiC地[か]hiB[せ]よう A[oh]


【裏声最高音】hiG(G5) ※各サビで2回ずつ登場

★手hiB[を]hiD[挙]hiG[げ]D[て] D[さ]C[け]B[ん]hiA[でい]B[る]A[の]




【補足】mid2G(一部略)hiD辺りの注意箇所

★ひょんなこm2G[と]からhiA[ま]hiB地[よ]G[い]hiD裏[こ]G[んだ]
★m2G[見]hiA[慣]hiB[れ]G[た]A[も]G[のは]何一つ無いな

★だれhiA[か]hiB[が]ぁ きっと見hiD裏[てい]hiC[る]hiB[か]C[ぁ]

hiD裏[あ]hiC[め]hiB[が]hiA[上]B[がっ]A[た]ぁ 
hiD裏[そ]hiC[ら]hiB[が見]hiA[え]たら

『鯨の唄』(Mrs.GREEN APPLE)









 まず、『鯨の唄』についてです。『鯨の唄』は、2017年に5人組バンドMrs.GREEN APPLEによりリリースされたアルバム『Mrs.GREEN APPLE』に収録されているナンバーです。タイアップなどはありませんが、演奏時間が6分を超えるスケールの大きな楽曲であります。アルバムリリースと同時にMrs.GREEN APPLEのYoutube公式チャンネルでMVが公開され、2020年1月現在、600万回近い再生回数を記録しております。

 『鯨の唄』は演奏時間が6分を超える壮大なバラードです。ストリングスも用いられており、中西亮輔さんがアレンジを担当しております。ミセスの大森元貴さんは裏声を多用したハイトーンのボーカルが特徴的ですが、本作『鯨の唄』においてもそうした歌唱が色濃く出ております。
 ボーカル場面において印象的だと感じたのはラストサビの「hiB[い]hiD[つ]hiG[ま]D[で]」の部分です。通常サビの部分【手hiB[を]hiD[挙]hiG[げ]D[て] 】と比べて、音が1つ(「手(m2G)の部分」)少ないのですが、その少しの違いで印象に残りました。

 『鯨の唄』の音域的な特徴についてです。先に述べたように、ボーカル大森元貴さんのハイトーンボイスが今回でも遺憾なく発揮されております。以前レビューした僕のことと毛の色が似ていますので、比較してみてもよいかもしれません。音域は広めですので、キー調整で歌唱するとしても、ある程度歌い慣れておく必要があります。



 さて、『鯨の唄』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3) ~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiG(G5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。以下、見ていきます。

 まず、サビについては「裏声」と「地声」が目まぐるしく入れ替わるように器用に使われてり、こうした部分で非常に難易度が高いです。これは以前レビューした僕のことについても共通する部分です。原曲キーで歌唱する際はhiB,hiCといった高いキーを歌いこなすことも重要ですが、その中で裏声を交え器用に使いこなすことも求められます。

 一般的な男性の場合は、キーを下げて歌唱するのがオーソドックスな選択肢になると思います。例えば、原曲キーから4~5つ下げて地声の最高音をmid2G(#)辺りに設定するとかなり歌いやすくなると思います。一方で、ミセスの場合は、その中で器用な裏声も求められますので、その点でハードルが高いです。そこについては留意しておいてください。

 『鯨の唄』は音域が広い楽曲ですが、低音部分に少し余裕がありますので、キーの調整は可能であります。ただ、普段歌い慣れていない人が歌いやすい音域に設定するのは難しいです。裏声なども多用されておりますので、「しっかり歌い慣れた人向けの楽曲」であると言えます。私なりの印象ですが、僕のことより少し難易度が低いです(それでも難しい)。


『サママ・フェスティバル!』(Mrs.GREEN APPLE)の音域

 こんにちは。今回はMrs.GREEN APPLEの『サママ・フェスティバル!』(2016)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回もリクエストによる選曲です。


『サママ・フェスティバル!』(Mrs.GREEN APPLE),Samama Festival!


【地声最低音】mid1C#(C#3)  

★灼熱の日々にめげない 一年にm1C#[い]ちどの季節さ
m1C#[は]なびへC#[連]れてって


【地声最高音】hiC#(C#5)  ※サビで頻出

★遊hiC#[ぼ]hiB[う] C#[サ]B[マ]hiA[マ]m2G#[マ][マ][フェス]ティバル


【裏声最高音】hiE(E5) ※楽曲全体で1回

★二度と戻れhiB[な]hiA[いこ]m2G#[の]A[い]B[ま]hiE[を](Cメロ)

※地声にも聞こえるのですが、息漏れの少ない裏声とします。




【補足】mid2G#hiC#辺りの注意箇所

★大好きなものがどんどん増hiA[え]m2G#[て]

★メグリメグルm2G#[な]か 君hiA[を見]G#[つ]けた(サビ)
★hiB[運命の]出会いを信じてm2G[みま]しょう
hiA[ギラギ]hiB[ラ]A[浴]m2G#[び]
★ワクm2G#[ワ]hiA[ク][し]ちゃうよね

★日に焼けたhiB[は]hiA[だこ]m2G#[そ][な]B[つ]A[だ]{ね] (Cメロ)
★メグリメグルm2G#[な]か 君hiA[を見]hiB[つ]G#[け]G#[た]
★わhiB[すれ]hiC#裏[ない][で]m2G#[よ] 胸に抱くエネルギー(ラストサビ)
『サママ・フェスティバル!』(Mrs.GREEN APPLE)









 まず、『サママ・フェスティバル!』についてです。この楽曲は、2016年に5人組バンドMrs.GREEN APPLEによりリリースされたシングル作品です。2017年にリリースされたアルバム『Mrs. GREEN APPLE』に収録されています。

 『サママ・フェスティバル!』はそのタイトル通り、夏をテーマとした楽曲です。11月に取り上げるには少し時期がずれているかもしれませんが、アップテンポのバンドサウンドです。バンドにキーボードが編成されているということもあり、前奏や間奏などでキーボードも存在感を示します。2番終了後の間奏でギターとキーボードの掛け合いのようなソロが見られるのも面白いです。

 『サママ・フェスティバル!』の大まかな音域的な特徴についてです。大森元貴さんは全体として地声裏声ともに高音域が多く登場するボーカリストですが、この『サママ・フェスティバル!』においてはサビを中心に地声の高音域が非常に目立ちます。hiB,hiC#等です。これらの音はミセスの作品では裏声で発声されることも多いのですが、今回については地声で発声しています。そうした点が難易度を高めているのではないかと思います。大森さん自身は楽に発声しているように聞こえますが、非常に高いキーです。




 さて、『サママ・フェスティバル!』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3) ~【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。

 まず、地声最高音hiC#はサビの後半で頻出します。上では表記はしていませんが、【wow hiC#[wo]w】の部分もhiC#です。バンドなどで演奏する場合は、この部分はバンドメンバー全員で歌唱したりしても良いかもしれません。可能であれば、オーディエンスなどに歌唱してもらうのもアリだと思います。全てボーカルが担当すると非常にしんどいです。また、カラオケなどでも周りの人に歌ってもらうのも一つの選択肢です。

 ミセスの楽曲は基本的に高音域が連発されます。一般的な男性の場合、原曲キーから4~5程度下げると歌いやすくなると思います。5つ下げると、最低音がlowG#なるのですが、歌い慣れている人であれば、この辺りはギリギリ出るのではないかと思います。

 普段歌い慣れていない人は別の曲で歌い慣れた上でチャレンジするのがベストだと思います。『サママ・フェスティバル!』は音域が広めの曲なので、キーを大きく下げるのは難しいです。

 このように『サママ・フェスティバル!』はややハードルが高い作品なのですが、上手く歌いこなせればカラオケなどでも盛り上がりやすい楽曲だと思います。


『インフェルノ』(Mrs.GREEN APPLE)の音域と感想【加筆修正】

(2019/08/13)初投稿
(2019/10/20)地声最低音のミスを修正しました(lowG#→lowE)。最高音を地声と裏声で分けて記載しました。記事も一部加筆しております。


 こんにちは。今回はMrs.GREEN APPLEの『インフェルノ』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
 今回、低音部分が少し自信がありません。もしかしたら、後々修正するかもしれません。ミスってたらごめんなさい。


『インフェルノ』(Mrs.GREEN APPLE)、Inferno


【地声最低音】lowE(E2) ※サビ直前で登場

lowE[お]とが出る玩具も 痛みを飛ばす魔法も


【地声最高音】hiB(B4) ※Cメロで1回

★じごmid2G#[く]hiB[じゃあ]2G#[ま]hiB[いし]


【裏声最高音】hiE(E5)  ※全体でラストサビ1回

hiE[無]hiD#[いん]hiC#[だ]hiB[と][云][フ]



【補足】サビとCメロの注意箇所

★永遠hiC#裏[は]hiB[無いん]mid2G#[だ]と(サビ)
hiC#[無]hiB[いん]2G#[だ]と云2G#[フ]
★僕hiB{ら]mid2G#[は]命の火が
★消えmid2G#[る]hiA[の][日]までA[あ]G#[る]いてゆく

★伝えきれずに失mid2G#[恋](Cメロ)
hiB[め]hiA[ん]mid2G#[ど く]2G#[い]ぃが

『インフェルノ』(Mrs.GREEN APPLE)【修正】









 まず、『インフェルノ』についてです。この楽曲は2019年に5人組バンドのMrs.GREEN APPLEによりリリースされたシングル作品です。2019年8月の現在、配信限定のリリースです。この楽曲は大久保篤さんによる原作漫画『炎炎ノ消防隊』のアニメ化に伴い、主題歌として書き下ろされた作品です。『炎炎ノ消防隊』は現在、週刊少年マガジンで連載されています。
 『インフェルノ』はMrs.GREEN APPLEのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2019年8月現在、250万回もの再生回数を記録しています。MV公開から10日余りでの記録ですので非常に注目度の高い作品だと思います。

 『インフェルノ』のサウンドについてです。ミセスはキーボードを含んだバンド構成ということもあり、個人的には鍵盤が活かされてたアレンジが目立つ印象でした。しかし、疾走感のあるギターロックで、AメロBメロからサビへとジャンプする展開です。アニメの主題歌ということもあると思います。 
 楽曲全体で見ると、AメロBメロサビCメロの構成であるにも関わらず、演奏時間が4分足らずで非常にタイトです。一昔前だとこの構成にギターソロによる間奏のようなものが定番でしたが、そうしたアレンジが無い分、楽曲全体がコンパクトです。この辺は最近の一つの流れだと思います。
 個人的に好きな箇所は2番Bメロ後半のリードギターです。このフレーズはここだけでしか演奏されません。しかし、それ故に非常に耳に残りました。また、Bメロからサビにかけてのブレイクも1番と2番で変化を付けており、そうした場面も印象的でした。

 『インフェルノ』の歌詞についてです。全体として、「闇」と「光」、「火」といったものを連想させるフレーズが多く使われています。MVもそうしたものを意識して、赤いサーチライトなどが使われています。
 個人的に好きだと思った歌詞は、ラストサビの「音が出る玩具も 痛みを飛ばす魔法も 全部僕にとっての宝物」というフレーズです。ここは一般的なサビの1オクターブ下を歌唱しています。最後のサビの前の静けさといったアレンジです。やや抽象的な歌詞ですが、それ故に様々な解釈を想起させます。




 さて、最後に『インフェルノ』の音域についてですが、【地声最低音】lowE(E2) ~【地声最高音】hiB、【裏声最高音】hiE(E5)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも広い音域で、かつ高いです。これまで当ブログで取り上げてきた作品で一番広い音域なのではないかと思います。

 まず、低音部についてですが、lowという音階が複数回登場します。ただ、この辺りは多少正確さを欠いても影響が少ないではないかと思います。『インフェルノ』は2019年8月現在、カラオケでのフル配信はまだされていないようですが、カラオケで点数が気になる方は、この低音部と高音部の音域差により、非常に難易度が上がると思います。

 次に裏声最高音についてです。楽曲全体ではhiEという音階がラストのサビで登場します。この部分は裏声で発声されていますが、「息漏れが極めて少ない裏声」であります。つまり、裏声でも声自体はしっかりはっきり発声されていますので、その分難易度が上がります。

 地声最高音hiBについては、Cメロのラストで登場します。1フレーズのみの登場ですが、非常に重要な場面です。上手く発声したいところです。

 一方、通常のサビではhiC#、hiB,hiAといった音階が登場します。こちらの音階を確実に歌いこなせるようにすることの方が重要度は高いと思います。hiC#,hiBについては裏声ですが、ファルセットではなく、ある程度明瞭さを伴った発声をする必要があります。その点は留意しておいてください。単に「地声がhiA,でhiB,hiC#はファルセット」といった楽曲ではありません。ボーカル大森元貴さんさんの特徴でありますが、全体として器用な発声が求められます。

 
 『インフェルノ』は音域自体が非常に広い楽曲です。故に、キーを下げて1曲を通した練習をするのには向きません。練習曲として使用するならば、「キーを下げて、サビとCメロだけ練習する」といった使い方をした方が良いです。

 音域自体は非常に広い楽曲ですが、歌い慣れて、高音域が非常に得意な人であれば意外と手が付きやすい楽曲なのではないかと思います。ただ、やはり誰しも歌える楽曲ではありません。「難しい楽曲だが、高音域が得意な人は意外と形になりやすいのではないか」ということです。
 
 
 

『ロマンチシズム』(Mrs.GREEN APPLE)の音域

 こんにちは。今回はMrs.GREEN APPLEの『ロマンチシズム』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、今回は地声最低音について少々自信がありませんので、参考程度にしておいてください。


『ロマンチシズム』(Mrs.GREEN APPLE)、Romanticism


【地声最低音】mid1D(D3)  

★ m1D[で]もこの熱意は募る(Bメロ)


【地声最高音】hiD(D5)  ※Cメロで瞬間的に登場

m2G[決して]hiD[な]hiC[い]hiA#[かhiC[ら]hiD地[ぁ]



【裏声最高音】hiD#(D#5) ※Cメロとラストサビで1回ずつ

hiA#地[若]hiC裏[気]hiD[の]hiD#[い]D[たり]hiA#[なん]m2F[か]m2G[じゃ]
hiD[あ]hiA#[な]hiC[た]hiD[に]hiD#[恋]D[を]C[す]A#[る]



【補足】mid2FhiDの注意箇所

★あなたってm2F[人]hiA#裏[ど]hiA[ん]m2G[な]F[人](Aメロ)
★白熊の様に 涼しげで居m2F{たい]の(Bメロ)

★高m2F[ぶっ]F[勇]気を持って声掛けるぅぅぅm2G[ぅ]F[ぅ](サビ)
★流石にそm2F[ろ]そろ m2G[あ]m2F[な]たに恋する 
★私にm2F[気]づいて欲2F[し]いのです
★愛を愛し 恋にm2F[恋]する

m2G[ぐ]m2F[う]G[ぜ]F[ん]m2G[ひ]hiA[つ]hiA#[ぜん]?(Cメロ)
m2G[お]hiA[も]hiA#地声[える 君に]hiC裏[め]A#[ぐ]C[り]A#{会]C[え]hiD[たの]

m2F[みじ]かいhiA#裏[は]hiA[る]m2G[が終]F[わっ]てゆく(ラスト)
m2F[あた]らしhiA#地[い]hiA[じ]A#[だ]A[い]m2G[と]m2F#[生]G[き]A[てい]A#[る]

『ロマンチシズム』(Mrs.GREEN APPLE)









 まず、楽曲についてです。『ロマンチシズム』は2019年に、5人組バンドMrs.GREEN APPLEによりリリースされたシングル作品です。化粧品会社のCMのタイアップが付きました。楽曲は最近(10月)発売されたアルバム『Attitude』に収録されています。
 『ロマンチシズム』はシングルリリースの後に、ミセスのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2019年10月現在、約1500万回もの再生回数を記録しています。半年足らずでの再生回数ですので、非常に注目されている楽曲であるといえます。

 

 
 『ロマンチシズム』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3) ~【地声最高音】hiD(D5)、【裏声最高音】hiD#(D#5)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いのですが、サビ等は必ずしもそうとはいえません。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiDとありますが、『ロマンチシズム』は「楽曲全体が滅茶苦茶キーが高い」というわけではありません。例えば、上述するように、サビに関してはmid2G,mid2Fあたりの音階で構成されております。この辺りの音階であれば、一般的な男性でも届きうるキーです。

 地声最高音hiDについては、Cメロで登場します。また、登場する場面も非常に瞬間的で、すぐに次のフレーズに移ります。よって、例えば「裏声で処理する」などしてもあまり目立たないのではないかと思います。
 一方で、ラストのサビ、Cメロでは地声最高音としてhiA#辺りまでの音階が登場します。この辺りの音階はボーカルの大森元貴さんは地声で歌うことが多いです。よって、原曲キーで歌唱する場合、最低このhiA#辺りの音階はが歌いこなせたいところであります。

 このhiA#については、必ずしも一般的な音階ではありません。よって、多くの人の場合はキーを少し下げて歌唱した方が歌いやすいと思います。たとえば、原曲キーから2つ程度下げると、mid2G#に設定されます。この辺りであれば、ある程度努力が報われやすい音階であります。

 この『ロマンチシズム』は音程が取れることも重要ですが、裏声や地声の区別するだけでなく、声について様々な抑揚を付けることが重要になります。場面場面に様々なカラーが登場しますので、それを上手く表現することが必要になります。例えば、一つのサビについても、前半と後半では声のカラーが少し違います。また、サビとCメロ、サビとラストでも色合いが異なります。キーを下げても良いと思います。声を上手く使いこなす練習曲として、『ロマンチシズム』は利用する価値が高い作品なのではないかと私自身は強く感じました

 ちなみに、『ロマンチシズム』は女性が歌ってもよい楽曲であると思います。ただ、低音部分がやや女性には歌いにくいかもしれません。原曲キーで歌う場合、図で示されるmid1Dの場面はmid1F辺りに置き換えてもあまり違和感はないと思います。それらを考慮しても、女性の音域からすれば、やや低音部が強調されやすい楽曲です。よって、キーを少し上げた方が歌いやすいと思います。一つの目安として、原曲キーよりも2つ程度上げてみると、かなり歌いやすくなるのではないでしょうか。

『僕のこと』(Mrs.GREEN APPLE)の音域と感想

こんにちは。今回はMrs.GREEN APPLEの『僕のこと』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回もリクエストによる選曲です。


『僕のこと』(Mrs.GREEN APPLE)、Boku no Koto


【地声最低音】mid1C(C3)  

★努力も孤独も m1C[む]くわれないことがある


【地声最高音】hiB(B5)  ※サビを中心に登場

m2G[あ]hiD裏[あ] hiB地[な]hiA[ん]G[て]すてG[きな]hiB[日だ](サビ)
hiB[せ]hiA[まい]B{ひ]A[ろい]B[せ]A[か]G[い]
hiB地[そ]hiA[ら]m2G[への]G{び]hiA[か]hiB[たも]hiA[ぉ]


【裏声最高音】hiG(G5) ※1番のサビで登場

hiB[な]hiA[お]m2G[りきら]なG{い]hiA[き]hiB[ず]hiG[も]
hiG[す]hiF#[べ]hiE[て]hiD[ぼ]hiG裏[く]m2G[の]hiA[こ]hiB地[と]




【補足】mid2GhiE辺りの注意箇所

★でもm2F#[ね]m2G[僕]2F#[は]何かに怯えている(Aメロ)

★しm2G[あわせと思]hiA[える]hiB裏[きょ]G[うも] (サビ)
★ゆm2G[め敗れ挫]hiA[ける]hiB裏[きょ]G[う]A[も]
hiD裏[き]hiC[せ]hiB[き]hiA[を]m2G[うたう]

m2G[大]hiC[人]hiD[に]hiE裏[な]hiD[る]m2G[につ]m2G[わ]hiA[す]hiB[れ]A[る](サビ2)
hiC[今]hiB[日]hiA[と]m2G[いう ぼ]hiC[く]hiB{の]A[こ]G[と]
★冬にm2F[咲]m2G[く]m2F[は]なに 命が芽吹くよ(Cメロ)
★駆m2G[け]hiA{る]hiA#[は] 雪の大地

『僕のこと』(Mrs.GREEN APPLE)









 まず、『僕のこと』についてです。この楽曲は2019年に、5人組バンドMrs.GREEN APPLEによりリリースされたシングル作品です。『僕のこと』は年末年始に行われる全国高等学校サッカー選手権大会のために書き下ろされた作品で、中継をテレビなどで視聴された方はお馴染みかもしれません。同曲はアルバム『Attitude』にも収録されています。
 『僕のこと』はMrs.GREEN APPLEのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、2019年10月現在、約1100万回もの再生回数を記録しています。1年足らずでの再生回数ですので、非常に注目度の高い作品の一つといえると思います。




 『僕のこと』のサウンド等についてですが、楽器によるアレンジ、歌メロディー含め全体として非常に壮大なアレンジの楽曲です。バンドの演奏のみならず、ストリングスやホーンセクションなどを交えられております。個人的にはサビでのドラムフレーズが非常に好きです。特に1番、ラストサビが印象的です。

 歌メロについてですが、先に述べたように壮大なアレンジに適合するかのように、サビメロが複数あるよなインパクトの強い楽曲構成になっています。例えば、1番はAメロサビ1サビ2といったような豪華な構成になっています。特にサビ2は同じようなメロディーはここでしか登場しません(厳密にはCメロの後に1オクターブ下のメロディーがあります)。これに加え、Cメロが加わり、非常に豪勢です。全国サッカー大会の応援歌ということもあり、非常に勇気づけられる楽曲なのではないかと想像されます。




 
 最後に、『僕のこと』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】hiB(B5) 、【裏声最高音】hiG(G5)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。

 まず、Mrs.GREEN APPLEの大森元貴さんのボーカルの特徴ですが、裏声と地声を行ったり来たりするようなボーカルが展開されます。とても器用に裏声を多用しております。私自身はミセスの楽曲全てを知っているわけでは無いですが、地声に関しては大体hiB~hiC辺りが最高音になることが多いような気がしています。

 『僕のこと』についても、地声最高音はhiBになっており、hiBについても状況に応じて地声か裏声化を使い分けています。このhiBをすべて裏声で対処することが出来ないかを私自身考えてみたのですが、やはり地声で歌えるに越したことは無いと思います。
 hiBは一般的な男性の音域と比べて高めです。それがサビを中心に何度も登場しますので、やはり高難易度といえると思います。

 一方、裏声についてもhiG,hiF#といった音階が登場し、器用な発声が求められます。大森さんは息漏れの少ない裏声を使用していますので、一層難易度が高いです。裏声については、まず「息漏れの多い柔らかい裏声(ファルセット)」がある程度使えるように練習するのが良いと思います。また、歌詞の無いフェイクの部分を使って練習してみても良いかもしれません(歌詞のある部分をルルルなどで歌って練習するのもアリ)。ファルセットは日本の住宅環境などでも練習しやすいと思います。

 これらを踏まえ、一般的な男性の場合は、やはりキーを下げるというのが無難な選択肢だと思います。原曲キーから3~4程度下げて、mid2G(#)あたりに設定するのが良いと思います。
 いつも申しておりますが、この辺りの音階でも普段歌い慣れていない人にとってはハードルが高いです。『僕のこと』については低音部も比較的音階が低いです。よって、キーを大きく下げて練習することにはあまり向かないと思います。mid2F,mid2G等を歌いこなせるようになった時点で、キーを下げてチャレンジしてみてください。