J-POPの音域を調べる

J-POPを中心にボーカルの音域を調べていきます。楽曲の感想なども述べています。

J-POPを中心に歌メロディーの音域を調べ、楽曲の感想なども述べていきます。カラオケや歌ってみたなどに役立てて頂ければ幸いです。

aiko

『桜の時』(aiko)の音域

 こんにちは。今回はaikoさんの『桜の時』(2000)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は桜の季節ということもあり、自選曲です。


『桜の時』(aiko)、Sakura no Toki


【地声最低音】mid1G(G3)  

m1G[す]べて報われた気がm2G#[す]hiA[る]hiB[よ][ぉ](Aメロ)


【地声最高音】hiC#(C#5)  ※サビで多く登場します

★降っm2G#[て]hiC#[く]hiB[る]G#[あ]めがめいG#[わ]くで

★優しm2G#[くつないで まっす]hiC#[ぐ]hiB[ま]G#[え]を見て(サビ)
m2G#[どんな困難だ]hiB[ぁ]hiC#[ぁっ]
★たいした事ナイって 言hiC#[え]hiB[る]m2G#[よう]


【裏声最高音】hiE(E5) ※各サビで登場

★しm2G#[あ][せ][キ][を す]hiB[る]hiC#[の]hiE裏[が]




【補足】mid2G#hiB辺りの注意箇所

★ 間違いじゃないとは言いm2G[切]れない(Aメロ)
★ あm2G#[り]hiA[がと]G#[う]
★はm2G#[る][来][とこ][川]hiA[辺]G#[は]桜が(Bメロ)
★あなたは言う あたしはうm2G#[な]hiA[ず]hiB[く]

m2G#[み][て][つ][い][ぇ](サビ)

『桜の時』(aiko)









 まず、『桜の時』についてです。この楽曲は、2000年にシンガーソングライターのaikoさんによりリリースされたシングル作品です。ちょうど20年前の楽曲です。アルバム『桜の木の下』や、ベストアルバムにも収録されております。カルピスウォーターのCM曲としてのタイアップが付きました。

 さて、『桜の時』はミディアムテンポのポップなナンバーです。「桜」をテーマにしていますが、「別れ・旅立ち」といったテーマではなく、「あなたと巡っていく季節」として桜が描かれています。桜についてはこういう描かれ方も多いような気がします。
 歌メロについては、AメロBメロサビという形に近いのですが、Aメロ(タイプ2)のようなものが挿入されており、少し趣向を凝らしているように感じます。私自身知識がつたないため、上手く言語化できないのですが、ポップな楽曲でありながら、全体として音程を取り辛いのではないかとも感じました。




 さて、『桜の時』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。大よそ一般的な女性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiC#ですが、サビを中心に登場します。この辺りの音階は女性の音域の範囲内ですが、登場回数が多いため、歌い慣れた人でもしんどいのではないかと思います。場合によっては、キーを下げることも考えてみてください。

 上述していますが、『桜の時』ではmid2G#という音階が多く登場します。mid2G#は女性の音域で言えば決して高いキーではありませんが、この辺りをしっかりに歌いこなせると、歌唱が安定してきます。このmid2G#辺りに注目して歌いこなせているかどうかを確認してみても良いと思います。

 『桜の時』は音域的にはやや広めで、キーを下げる余地は少ないです。地声最高音はそこまで高くないですので、歌い慣れていない人向けにもある程度のキー調整は可能であります。

 『桜の時』はポップな楽曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

『青空』(aiko)の音域

 こんにちは。今回はaikoさんの『青空』(2020)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。今回は高音部分の地声裏声の区別が微妙です(最高音については大丈夫です)。その辺りについて後々修正が入るかもしれません。その点はご了承ください。


『青空』(aiko)、Aozora


【地声最低音】mid1F#(F#3)  

★あぁ知ってm1G[し]m1F#[まっ]たんだ(冒頭)

【地声最高音】hiC(C5)  ※サビおよびCメロ

★いm2G[ま思い]hiA#[か]hiC[え][すと]ぉ(サビ)
★ゆm2G[がんだ]hiA#[あ]hiC[お][い]

m2G[か]hiA#[みの]hiC[毛]A#[と][か][ごい] [気]にしていA#[た]G[に] 

【裏声最高音】hiD#(D#5) ※サビおよびラストサビ

m2G[馬鹿み]hiD#裏[た]hiD[い][な](サビ) 
m2G{馬鹿み]hiD#裏[た]hiD[い]hiC[だな]A#[ぁ](ラストサビ)
★ほhiD#裏[ん]hiD[と]hiC[う]hiA#[は]涙で

※地声にも聞こえるのですが、今のところ裏声としておきます




【補足】mid2G(一部のみ)~hiBの注意箇所

★触れてはいけない手を かhiA[さねてはいけ]ない唇を(冒頭)
★脱いでしhiA#[まい]m2G[たいほ]どくG[るしくてか]A#[しい](Aメロ)
★自分に戻m2G#[れ]hiA#[る]わけが
m2G[だ]hiA#[け]hiB[ど]G[無]G[に] G[出来]ないよ(Bメロ)
★ずっとm2G#[そ]hiA#[む]けてた

★ちょっとくm2G[ちびるに]力入れて(サビ)
★にでm2G[も] G[うな]m2G#[ず]hiA#[い]G[てっ]
m2G[な]hiA#[ん]G[だよ]あんなに好A#[き]だったのに(Cメロ)

『青空』(aiko)









 まず、『青空』についてです。この楽曲は、2020年にシンガーソングライターのaikoさんによりリリースされたシングル作品です。タイアップなどは確認されませんが、現在aikoさんの一番新しいシングル作品です。
 余談ですが、aikoさんは最近、Spotifyなどサブスクリプションでの音源が解禁され、またYouTubeでもこれまで制作されたMVがフル効されました。今後、多く取り上げていけたらと考えております。

 さて、『青空』はaikoさんらしいポップな作品です。サウンドとしては、シティポップ風のアレンジになっています。私はどことなくチャイナチックなものも感じました。作詞作曲はaikoさんによりなされていますが、編曲はTomi Yo(トオミヨウ)さんによりなされています。Tomi Yoさんはこれまで多くのアーティストの編曲に携わっており、菅田将暉さんの『まちがいさがし』編曲でも知られています。
 
 『青空』の音域的な特徴についてです。大よそ女性の音域の範囲内でありますが、サビでやや高めの音階が連続する部分があり、苦しいと感じられる場面もあるかもしれません。地声最低音はmid1F#ですが、冒頭で1回のみの登場であり、その他の場面ではmid2A#辺りが最低音になります。




 さて、『青空』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3) ~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内であるといえます。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1F#についてです。これは冒頭で1回登場します。冒頭のメロディーは最初だけの登場になります。この場面を除くと、mid2A#辺りが最低音になります。

 地声最高音hiCについてですが、サビやCメロで登場します。この辺りは一般的な女性の音域の範囲内であります。原曲キーで歌える人も多くいるのではないでしょうか。一方で、hiC辺りが苦しい人もいるかもしれません。そうした人の場合は、キーを少し下げても良いと思います。また、普段歌い慣れていない人は、このhiCやhiB辺りが1つのボーダーラインになりやすいです。

 裏声最高音のhiD#についてですが、ここは地声のようにも聞こえて判別に苦労しました。後々修正が入るかもしれませんが、カラオケなどで歌唱する場合は、裏声気味に歌っても大丈夫です。ただ、原曲のニュアンスを考えると、息漏れの多い裏声よりも、息漏れが少ない地声に近い裏声の方が良いと思います。

 『青空』は音域的には一般的な女性の声域を一杯一杯使うような形の歌メロになっています。ただ、先にも述べましたが、mid1F#は冒頭の1回のみですので、キーを下げる余地は少しはあるのではないかと思います。

『カブトムシ』(aiko)の音域と感想【MVフル公開】

(2019/06/09)初投稿
(2020/02/29)MVがフル公開されましたので添付しました。aikoさんは取り上げたい楽曲が多くありますので今後、投稿が増やしていきたいです。

 こんにちは。今回はaikoさんの『カブトムシ』(1999)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
 aikoさんについては、当ブログでは以前に『飛行機』をとりあげました。興味を持たれた方はそちらもどうぞ。


『カブトムシ』(aiko)、Kabutomushi


【地声最低音】mid1G#(G#3)  

★そう言[わ]れてもあたしは弱い(Aメロ)
★さ[そ]われたあたしはhiC[か]hiA#[ぶと]むし(サビ)


【地声最高音】hiC(C5)  

★ 指先は凍hiC[え]hiA#[る]程冷たい(Aメロ)
★さ[そ]われたあたしはhiC[か][ぶと]むし(サビ)
hiC[あ]まいに[お]いに



【裏声最高音】hiF(F5) 

hiC[しょ]hiA[う][が]hiF裏[い]hiA#[わ][れ]hiD#裏[る][こと]はないでしょう(サビ)


【補足】

★少し背の高hiA#[い あな]hiB[たの耳]に寄せたおでこ


『カブトムシ』(aiko)










 まず、『カブトムシ』についてです。この楽曲は1999年にシンガーソングライターのaikoさんによりリリースしたシングル作品です。長いキャリアの中で数多くの名曲を生んできたaikoさんですが、『カブトムシ』は代表的な楽曲の一つとして列挙されることが多いと思います。編曲はaikoさんの作品を多く担当されている島田昌典さんにより行われています。
 2017年に、午後の紅茶のCM曲として、女優の上白石萌歌さんがこの楽曲をカバーし、話題にもなりました。

 aikoさんの作曲は半音を多く使用した(半音の上下をともなう)メロディーラインが特徴の一つだと言われています。この『カブトムシ』でもそうした特徴が非常に表れています。サビの箇所でいえば、「少し背の高hiA#[い あな]hiB[たの耳]に」のhiA#,hiBの箇所です。具体的には表記していませんが、「少し背の高」の部分もmid2G,mid2G#です。また、aikoさんは音楽理論的にはあまり見られないような型にはまらないメロディーやコード進行を行っていると言われます。その点についても言及したいのですが、私自身の知識が著しく不足しておりますので割愛します。そうしたことを私自身も具体的に言葉に出来るようになりたいものです。

 歌詞についてですが、ラブソングです。「相手に惹かれてゆく自分自身」をカブトムシであると喩えています。こういう場合は「蝶々」などが定番な比喩ですが、ここで「カブトムシ」を持ってくる辺りがaikoさんの独特さなのだと思います。また、カブトムシの「硬い殻を持った外骨格」という特徴から、「弱い自分を隠しながら強く振る舞う自分自身」という意図もあるようです。こうした比喩も非常に特徴的で、面白いです。





 さて、『カブトムシ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3) ~【地声最高音】hiC(C5) 、【裏声最高音】hiF(F5)でメロディーが構成されております。地声の関しては大よそ一般的な女性の音域の範囲内であると言えます。

 とはいえ、地声の最高音hiCについては、Aメロでも登場し、またサビでは頻出します。声があまり高くない女性or普段歌い慣れていない女性の場合は、少しキツいのではないかと思います。ある程度歌い慣れているという前提で、キーを原曲から1~2下げるということも選択肢として考えてよいと思います。
 一方、高音域が得意で、ある程度歌い慣れた方であれば非常に楽しめる楽曲なのではないかと思います。

 先にも述べましたが、aikoさんの楽曲は半音の上下が頻出します。人によってはある程度聴き慣れていないとメロディーが歌いづらいかもしれません。しっかりメロディーを聴いて、覚えておくということも重要だと思います。
 盛り上がる類の曲調ではないですが、非常に人気の高い楽曲ですので、カラオケなどでも歌いやすいと思います。

 

『飛行機』(aiko)の音域と感想

 こんにちは。今回はaikoさんの『飛行機』(2001)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。

『飛行機』(aiko)、Hikouki


【地声最低音】mid1G(G3)  

[あ]なたもあたしも少しずつ大人になって


【地声最高音】hiD(D5)  

★あなたにあったhiA[の]hiD[に]hiB[ー][ー] 行かないで(ラストサビ)




【補足】hiAhiBの注意箇所

★同じ道hiA[を]辿っていhiB[ると]一人お[も]い込ん[でた](Bメロ)
★青いそ[ら]真っ[し]ろな鶴[が]舞う (サビ)
★それはた[だ]眩し[く]て心[を][刺す] 
★あたし[が]ここにいるあ[か]しは
★あなたにあった[の][に][ー] 行かないで(通常サビ)


『飛行機』(aiko)










 まず、『飛行機』についてです。この楽曲は2001年に、シンガーソングライターのaikoさんによってリリースされたアルバム『夏服』に収録された楽曲です。このアルバムには『ボーイフレンド』、『初恋』などのシングル曲も収録されています。『飛行機』はアルバムのリード曲になっていおり、MVも制作されております。また、aikoさんのYouTube公式チャンネルでもMVもフル公開されております。

 『飛行機』の作詞作曲はaikoさんが行い、編曲は島田昌典さんにより行われました。島田昌典さんはaikoさんとは関わりの深いプロデューサーです。当ブログで取り上げたback numberの編曲なども手掛けています。
 『飛行機』はストリングとバンドサウンドによるアレンジがなされたポップなナンバーです。aikoさんらしい楽曲なのではないかと思います。メロディーについては【AメロBメロサビ】から成るJ-POPらしい構成になっており、非常に聴きやすい作品です。シングル作品であってもおかしくないような楽曲ではないでしょうか。

 歌詞については、異性との別れが歌われています。『飛行機』というのタイトルは歌詞の中には出てきませんが、サビで「青い空真っ白な鶴が舞う」とあります。恐らく「鶴=飛行機」という暗喩なのかもしれません。歌詞全体として、優しく包容力のあった「あなた」に対して、甘えていた「わたし」という構図が見えます。遠くに離れていく「あなた」を「鶴=飛行機」と喩えております。空を飛ぶものに対して、「手に届かなくなったもの」というニュアンスもあるかもしれません。
 全体として、分かりやすい比喩や言葉が用いられており、非常に共感を呼びやすい楽曲なのではないかと思います。私自身が初めて手に取ったaikoさんのオリジナルアルバムなのですが、リード曲の子の作品も非常に耳に残っております。




 

 さて、『飛行機』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3) ~【地声最高音】hiD(D5) でメロディーが構成されております。

 最高音がhiDであるため、一般的な女性の音域よりは少し高いかもしれません。ただhiDについては最後のサビの1箇所で、それ以外での最高音はhiBです。一般的な女性の音域であるhiBやhiCといった音域が器用に歌いこなせると選択肢に入ってくると思います。
 Bメロの中でhiBのロングトーンが入ります。この音階がギリギリという方はキーを下げるか、アレンジしてロングトーンを避けるという方法を取った方が良いかもしれません。

 普段カラオケなどで歌い慣れていない女性はhiBを上手く使いこなせるように意識して練習してみてください。歌い慣れない人はキーを1~2つ下げて(♭1~♭2)チャレンジしてみても良いと思います。別れが歌われた曲ですが、決して暗い曲ではなく、どちらかといえば切ない曲です。盛り上がる楽曲ではないですが、カラオケなどで歌っても合うのではないでしょうか。