『スマイル』(森七菜)の音域

　まず、歌手としての森七菜（もりなな）さんについて少し説明します。女優として活躍されている森七菜さんは2020年に『カエルノウタ』で歌手デビューします。同曲は、岩井俊二さんの映画『ラストレター』の主題歌として制作されました。その後、森さん自身が出演するオロナミンCのCMで『スマイル』をカバーします。森さんは歌手デビューして間もないですが、今後の活躍が期待されます。
　ちなみに、歌手デビュー以前には、アニメ映画『天気の子』のプロモーションで、主題歌の『愛にできることはまだあるかい』を 醍醐虎汰朗さんとデュエットしております。
　
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　さて、『スマイル』についてです。この楽曲は、2020年に女優の森七菜さんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のリリースになります。同曲は、森さん自身が出演する炭酸栄養ドリンク・オロナミンCのCMソングとして話題を呼びました。

　『スマイル』は、1996年に男性2人組バンドのホフディランの楽曲をカバーしたものであります。同曲は、テレビアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のエンディングテーマ曲としてタイアップが付きました。

　原曲の『スマイル』は男性ボーカルが歌唱しているということもあり、男性から女性に向けたメッセージソング（もしくはラブソング）になっています。逆に森七菜さんのスマイルは女性ボーカルということもあり、同性の友人に送るメッセージのように私は感じました。



　さて、『スマイル』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)～【地声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。大よそ、一般的な女性の音域の範囲内であります。以下、見ていきます。

　まず、地声最高音hiC#については、Cメロで2回だけ登場します。この辺りは、一般的な女性の音域の範囲内でありますが、高い声が得意でない人にはしんどいかもしれません。高音が苦手な方は少しキーを下げても良いと思います。
　このhiC#場面以外では、hiBを最高音として歌メロが作られております。この辺りであれば、比較的手を付けやすいとのではないかと思います。しっかり練習しておくと、余裕を持って表現が出来るようになりますので、少しずつ鍛錬を重ねてください。

　『スマイル』は音域自体はそこまで広くないですので、キー調整もしやすいです。普段歌い慣れていない人向けの調整も可能です。その点で練習曲としてもお奨めできます。

　ちなみに、声が非常に高い男性は森七菜さんのバージョンでも歌唱できるのではないかと思います。ヒゲダンなどの曲を歌いこなせる人は女性バージョンの方が歌いやすいかもしれません。