『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』(UNISON SQUARE GARDEN)の音域

★m2F#[そう]やっ[て]強[がる]m2G#[わ]hiA#[り]G#[に]F#{は]【Bメロ】

★m2F#[君の名前]m2F[も 思い]F#[出せ]m2G#[ない]

★m2F#[ベストタイミング]、hiA#[さあその]m2G#[目]A#[を]G#[貸]F#[せ]


　まず、『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』についてです。この楽曲は、2015年に3人組ロックバンドUNISON SQUARE GARDENによりリリースされたアルバム『DUGOUT ACCIDENT』（ダグアウト・アクシデント）に収録されております。
　同アルバムは、シングル以外の曲や未収録曲を集めたコンピレーションアルバムであります。『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』も2013年よりライブで披露されていましたが、この度、初収録される運びとなりました。同アルバムのリード曲となり、MVも制作されております。

　『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』はアップテンポのバンド曲です。間奏で流れるシンセサイザーが印象的です。この曲は、サビフレーズのインパクトが凄まじく、私自身初めて聴いた際に、一発で刺さって離れなくなりました。ユニゾンをあまり知らない人にも興味を持ってもらえる1曲なのではないかと思い、今回紹介しました。

　『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』の音域的な特徴についてです。図にも示しておりますが、音域は狭く、キーが高めです。こうした特徴を持った作品は、高いキーを歌いこなす力だけでなく、持久力が要求されます。ユニゾンはこうした曲が多く、私自身も1曲歌うとヘトヘトになります。

　さて、『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3) ～【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

　まず、地声最高音hiA#はBメロサビで登場します。曲全体でも多く登場します。また、上述しておいりますが、この楽曲はmid2F～mid2G#辺りが乱舞します。中高音を1曲ずっと歌い切る持久力が必須です。地声最高音がhiA#の曲の中でもかなりしんどい部類になるのではないかと思います。
　よって、一般的な男性の場合はキーを下げた方が歌いやすいです。目安として、原曲キーから3つ程度下げてみてください。

　『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』は歌メロが1オクターブちょうどで作られており、音域自体は広くありません。よって、キー調整の融通は利きやすいです。大きなキー調整に抵抗がないのであれば、歌い慣れていない人向けの調整も可能だと思います。一方、同曲は、曲のテンポが速く、息継ぎが大変な場面もあります。そうした点は、難しい点の一つだと思います。

　『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』は原曲キーで歌唱する場合は、声の高い人向けの作品ですが、キー調整を加えれば、カラオケなどでも楽しく歌えるのではないかと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。