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『ALONE』(B’z)の音域

 こんにちは。今回はB’zの『ALONE』(1991)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。B’zのYouTube公式チャンネルでスタジオライブの動画が公開されましたので、今回取り上げてみました。


『ALONE』(B’z)
『ALONE』(B'z)の音域






【地声最低音】mid1C(C3) 

m2E[ゆ]m2G[う][け]の街は[は]げしさをそっとm1C[わ]すれてる【Aメロ】


【地声最高音】hiA(A4)  ※曲全体で7回(アウトロ除く)

★いm2G[つ]か見た空が hiAG[ぼ]くの[ぉ]心を帰すよ どこかに【Aメロ】
★ALONE 僕m2F#[ら]はそ[れ]hiA[ぞ]m2G#[れ][の][な]を 【サビ】


【補足】mid2E(一部略)hiBを含むフレーズ一覧 

★新しい暮らm2E[し]にも 少しは慣れて[き]たm2G[け][ぉ]【Bメロ】
★勝手な僕は m2E[き]m2G[み][お]もい出[す]

m2E[抱い]て生[ま]m2F#[れ] [め]m2F#[ぐ]り逢うために【サビ】

★I was born m2G#[to] hiA[fall] [in] love【アウトロ】
m2F#[You] know, We’re [all] alone
★Hold your dreams m2G#[it] hiAhiB[ne][ver] [ends]   
m2F#[Naked] eyes in the sky…

 まず、『ALONE』(アローン)についてです。この楽曲は、1991年に2人組ロックユニットB’zによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同年にリリースされた『IN THE LIFE』に初収録されております。CDシングルとしてはミリオンヒットを記録、ベストアルムバムにも収録され、ファンにも人気の高い1曲です。
 同曲は、2021年にスタジオライブの模様が、B’zのYouTube公式チャンネルで公開されました。B’zには他の曲にもリクエストを戴いているのですが、スタジオライブの動画をきっかけに今回ブログで取り上げてみようと思いました。スタジオライブは、ボーカル稲葉浩志さんのアレンジがなされ、一部CD音源とは違う部分はありますが、参考になることも多いです。

 『ALONE』は春などに合いそうなロックバラード曲です。アルバムバージョンではアウトロの英語詞がオープニングにも登場します。歌メロはAメロBメロサビといった形で作られており、全体としてメロディアスな楽曲です。
 B’zは1990年代半ば頃から、ロック色が強くなりますが、それ以前のポップ色の強い時期の作品としては、この『ALONE』が思い浮かぶ人も多いのではないかと思います。ライブでは稲葉浩志さんがピアノを伴奏しながら、この楽曲を歌唱することもあります。
 作詞をした稲葉さんは、デモテープを聞いた際に「夕焼け」が想起され、そこから「夕焼け見ながら、好きだった人を思う光景」を歌詞にしたそうです。

 『ALONE』の音域的な特徴についてです。この楽曲は、男声としてはやや高めの作品であり、キーを下げた方が歌いやすいです。ただ、キー下げの余地は意外と多くないので、歌い慣れた人向けです。簡単な楽曲というわけではないですが、B’zの作品としては比較的取っ付きやすい部類のなるのではないかと思います。


 最後に『ALONE』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1CについてはAメロで登場します。低音が苦手な方はmid1Dなどに置き換えてもよいと思います。

 一方、地声最高音hiAについてはAメロとサビで登場します。回数としては7回でありますが、mid2G,mid2G#とコンボになっております。この辺りは一般的な男性の声域よりも高めですので、キーを下げた方が歌いやすいです。目安として、原曲キーから2つ程度さげてみてください(♭2)。
 同曲を原曲キーで歌唱する場合は、mid2E~hiA辺りをしっかり歌いこなせるかが試されます。Aメロ~サビまで広く登場しますので、しっかり練習を重ねてください。

 ちなみに、同曲はアウトロの英語詞の部分でhiBが登場します。ここは歌詞表記されていないので、最高音には含めておりませんが、このアウトロなども歌唱すると、hiBが最高音になります。高音が得意な方はアウトロも含めチャレンジしてみてください。

 『ALONE』は音域自体が広めであります。低音部分に若干の余地はあり、キー調整は可能ですが、歌い慣れた人向けの調整になるのではないかと思います。ビギナーなどがキー調整をして歌唱することにはあまり向きません。その辺りは留意しておいてください。

 B’zは1990年代半ば頃からロック色の強い作品が増え始め、歌い慣れた人でもなかなか手を付け難くなります。ただ、1990年代初期の作品には、ポップでキーもhiA程度の作品も多いです。ある程度高音域が得意な人であれば、チャレンジしやすいですので、興味を持たれた方は『ALONE』以外の初期曲も探してみてください。当ブログでは以前に、『いつかのメリークリスマス』(過去記事)『Pleasure’91 ~人生の快楽~』(過去記事)を取り上げたことがあります。

 『ALONE』は一般的な男性の声域より高めですが、B’z作品では取っ付きやすく、一般的にもよく知られた楽曲です。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. ぴたっくま より:

    B’z(今回は自選とのことですが)やミセスは人気はもちろんですがリクエストが沢山来てるから比較的短いスパンで取り上げられるのでしょうか?気になったので質問しました(この2組は個人的には歓迎の意味です)

    • もりっしー より:

      ミセスとB’zは確かに少し力を入れてます。
      リクエストが来ているというのもありますが、
      ミセスに関しては、私自身がカラオケなどがしっかり練習したいと感じたのもあると思います。
      上手く歌えるわけではないですが、自分とミセスは相性がいいです。

      あと、B’zに関しては、最近ライブの動画が上がっていることや
      「初期曲がポップ色が強く、少しずつロック系にシフトしていった」ので
      もしかしたら、hiAくらいの人がhiC位まで出せるようになるきっかけになりうるかもしれない
      とも思ってます。私自身もすごく好きですが。

      • ぴたっくま より:

        沢山リクエストが来たから頻繁に取り上げる、という訳でもないのですね

        • もりっしー より:

          特定の曲に、複数の人からリクエストが来る場合は少し考慮します。
          ぴたっくまさんのリクエストだと、
          ユニゾンの「リニアブルーを聴きながら」と「Invisible Sansation」は、
          実は前者から先に記事にする予定でしたがが
          別の方からもリクエストを戴いたので、急遽「Invisible Sansation」に切り替えました。