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『endscape』(UVERworld)の音域 [2007年]

 こんにちは。今回はUVERworldの『endscape』(2007)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『endscape』(UVERworld)
『endscape』(UVERworld)の音域






【地声最低音】lowG(G2) 

lowG[む]かしの経験に足を取られて lowG[在]りもしない壁を自分で作ってたんだ【Aメロ】

※低音が苦手な方はこだわらなくてもよいと思います。

【地声最高音】hiA#(A#4)  ※曲全体で13回程度

m2G[僕たちは]hiA#[こ]m2G#[の][世界に な]が[く]生き過m2F[ぎたの]かな【Bメロ】

★わhiA#[すれ]ない様にと 僕はいm2G[き]m2F[を止]め[た]【サビ】
hiA#[ひ]m2G#[ら]m2G[くひ]hiD裏[と]G[み]につ[よ]G#[く]A#[う]つし出す 


【裏声最高音】hiD(D5) ※サビで登場

hiA#[ひ]m2G#[ら]m2G[くひ]hiD裏[と]G[み]につ[よ]G#[く]A#[う]つし出す【サビ】


【補足】mid2Fmid2G#を含むフレーズ一覧

★大事m2G[にし]m2G#[す]G[ぎ]m2F[ると]壊れ[て]G[いき][そ]うで【Aメロ】
★かけがえないもm2G#[のを]m2G[つく]m2F[るの]が怖か[ぁ][た]

m2G[ねぇ][たえはないよ]m2F[ぉ] 今日の景m2G#[色]G[を]【サビ】

★昨日の 赤い海を飲み干して青にm2F[変え]て行く【Cメロ】
m2F[明日]のじ[ぶ]m2G[ん]m2G#[に] 重ねて行く

 まず、『endscape』(エンドスケープ)についてです。この楽曲は、2007年にロックバンドUVERworldによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2008年にリリースされた『PROGLUTION』(プログリューション)に収められました。ベストアルバムとしては、『ALL TIME BEST -FAN BEST- (EXTRA EDITION)』という配信限定のバージョンに収められております。
 アルバム『PROGLUTION』は、『シャカビーチ〜Laka Laka La〜』、『浮世CROSSING』といったシングル曲も収められております。最近はストリーミング等も盛んであり、単純比較はできませんが、CDとしての売上はオリジナルアルバムでは2番目の売上枚数15万枚を記録しております(私個人としても予想外でした)。

 『endacape』は、竹宮惠子さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『地球へ…』(テラへ)のオープニングテーマ曲としてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、同曲は、当時のバンドとしては最高初動売上を獲得しました。配信では、10万ダウンロードを超え、ゴールド認定もされております(Billion Hits!より引用)。
 ちなみに、竹宮惠子さんは、萩尾望都さん、大島弓子さん、山岸涼子さんらとともに「花の24年組」ともいわれる、女性漫画家の大御所であります。『風と木の詩』、『地球へ…』などの作品で知られ、後の文化にも大きな影響を与えました。2014年には紫綬褒章を受章しております。


 さて、『endscape』はアップテンポのバンドナンバーです。ちなみに、アルバムバージョンでは前奏が少し短めになっております。アニメの主題歌ということもあり、頭サビで作られており、その後AメロBメロサビと展開いたします。作詞TAKUYA∞さん、作曲はUVERworld、編曲はバンドと平出悟さんの共同名義で行われております。

 『endscape』の声域的な特徴についてです。同曲は、男性としては高いレンジで歌メロが作られております。また、AメロやCメロでは低音域が強調されており、その分音域も広くなっております。サビでは一部裏声が用いられておます。、私個人の印象としては、UVERworldの作品としては意外と珍しいのではないかと感じました。一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすく、また低音域が広い分、女性が原曲キーで歌うのは大変かもしれません。



 最後に『endscape』の音域についてですが、【地声最低音】lowG(G2)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性としては高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音lowGはAメロで登場します。ここはメロの歌い出しの部分ですので、低音域が苦手な方は別の高い音階で代替してもよいと思います。若干のニュアンスの違いは出ますが、大きな違和感はないと私自身は判断しました。
 私なりの一つの目安ですが、『endscape』の低音域としてはmid1D辺りまでが必須ではないかと思います。この辺りは低音域が苦手な男性にはやや低く感じると思います(歌唱は十分可能です)。また、女性については、この辺りでメロディーを展開するのはかなりしんどいです。女性の場合は、キーを上げた方が歌いやすいと思います。

 一方、地声最高音hiA#はサビなどを中心に登場します。曲全体で少なくとも10回以上登場し、多めです。よって、一般的な男性の場合は、キーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください(♭2~♭3)。


 『endscape』は低音域の音程に厳密にこだわらなければ、キーを下げることは可能です。ただ、lowGなどにこだわらなくても比較的低めのレンジが登場しますので、大きなキー下げには向きにくいです。「歌い慣れた人が少しのキー下げを行う」といった形が自然なのではないかと私は考えております。そのため、ビギナーの練習曲などには向きにくいです(UVERworldの作品は難しいものが多いです)

 『endscape』を原曲キーで歌唱する場合サビで多くみられるhiA#やmid2G#などをしっかり歌いこなせる力が求められます。また、一部を除くと、曲全体の多くの場面でmid2F~hiA#などが登場します。そのため、スタミナなども必要不可欠です。こうした特徴もUVERworldの作品の顕著な傾向です。声域的な側面でみると、高音域が得意な男性が合いやすいと思います。女性の場合は、低音域がしんどいですので、原曲キーより上げた方が歌いやすいです。

 『endscape』はアップテンポのバンドナンバー、歌詞なども前向きであり、カラオケなどでも挑戦しやすいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. 優雅 より:

    リクエストに応えてくださってありがとうございます。知りたかった曲の一つです。
    hiA#がどの場面で出てくるか少し分かりづらかったので知れてよかったです。

  2. 優雅 より:

    またリクエストします。
    uverworldさんのD-tecnolifeの音域が知りたいです。デビュー曲ですごく好きな曲です。
    お忙しいとは思いますがよろしくお願いします!

  3. もりっしー より:

    コメントありがとうございます。
    ウーバーは他にも多くリクエストが来てますので
    少し遅れるかもです。
    少しずつですが、更新していきます。