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『great escape』(cinema staff)の音域

 こんにちは。今回はcinema staffの『great escape』(2013)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲になります。


『great escape』(cinema staff)
『great escape』(cinema staff)の音域






【地声最低音】mid1E(E3) 

m1F#[た]とえば俺が俺じゃないm1F#[と]して【Aメロ】
m2F#[だ]m2E[れ]かの呼ぶ声がF#[み][み]鳴りに変わm1E[っ]m1F#[た]【Bメロ】


【地声最高音】hiA(A4)  ※曲全体10回

m2F#m2E[ふ][い][み]をお]hiA地[れ]F#[は][抜]け出しF#[た]【サビ】
★(また会おうぜ、)地m2F#[図に]m2E[ない]hiA[場]F#[所]でぇ[ぇ]F#[ぇ]【ラストサビ】


【裏声最高音】hiA(A4) ※Bメロで登場

m2F#地[と]m2G#裏[が]hiA裏G#[まっ][み]たいだ【Bメロ】

【補足】mid2F#mid2G#を含むフレーズ一覧

★お前はお前だとm2F#[言い]m2E[き]れるのか?【Aメロ】
m2F#[さ]m2E[あ]、目を覚ませ【Bメロ】
★(生きた屍みたいだった)俺m2F#[た]ぁちは、壁[の][と]【サビ】

m2F#[あ]らしのm2G#[か]G#[た][へ]  m2F#[踏]F#[込]m2E[み]【Cメロ】
★ m2F#[お]F#[い]m2E[き]り抜いて言m2F[っ]F#[た]。「m1F#[お]れはお前m2E[だ]

 まず、cinema staff(シネマ・スタッフ)について少し説明します。cinema staffは2003年より活動するロックバンドです。元々は高校の同級生同士で結成され、2006年にベース担当の三島さんが加入し、現在の編成となります。2008年にインディーズデビュー、2012年にメジャーデビューしました。

 cinema staffのジャンルとしては、オルタナティブロック、マスロック、ポストロックなどに属します。変拍子の演奏、残響感のあるサウンド等が魅力でありながら、歌メロのよさもある点で稀有なバンドであります。
 バンドの人気の高い楽曲としては、進撃の巨人のエンディングテーマとなった『great escape』、『Name of Love』辺りがよく知られております。私個人としては、『望郷』、『白い砂漠のマーチ』、『海底』なども好きであり、演奏が非常に好きなバンドです。現在は、インディーズに戻って活動をされており、2021年には新作アルバム『海底より愛をこめて』をリリースされております。


 さて、『great escape』(グレート・エスケープ)についてです。この楽曲は、2013年に4人組ロックバンドcinema staffによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、『Drums,Bass,2(to)Guitars』に収められており、ベストアルバムなどにも収録されました。アルバム『Drums,Bass,2(to)Guitars』には、『borka』や進撃の巨人のキャラクターであるミカサをイメージした『fiery』などが収められております。

 『great escape』は諌山創さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『進撃の巨人』のエンディングテーマとして起用されました。楽曲の質も相まって、配信では10万ダウンロードを超え、ゴールド認定されております。また、cinema staffのYouTube公式チャンネルでは、750万回を超える再生回数を記録しております。バンドとしては特に知名度の高い楽曲の1つだといえます。


 『great escape』はアップテンポのポストロックナンバーです。アニメの主題歌ということもあり、歌メロの良さが目立ちますが、その中でテクニカルなサウンドワークになっております。作詞はベース担当の三島想平さん、作曲はcinema staff、編曲はバンドに加え、亀田誠治さんが携わっております。亀田さんは、アルバムの『borka』も担当されております。ちなみに、アルバムバージョンではアウトロの演奏が加えられております。
 『great escape』は『進撃の巨人』の第1期のアニメの際に書き下ろされた作品であります。一方で、私自身は漫画版を最後まで拝読しているのですが、まるで物語の後半や核心まで見通していたかのような歌詞表現だと感じます。サウンドも良いのですが、歌詞も非常に耳に残る作品であります。


 『great escape』の音域的な特徴についてです。同曲は、一般的な男性の音域よりも高めのレンジで歌メロが作られております。最高音でhiAが多く登場し、また全体を通してmid2F#辺りの中高音域がよく見られます。そのため、ある程度スタミナも要求されるのではないかと思います。一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいd巣。
 『great escape』はcinema staffの演奏の特徴もありますが、ややリズムが取り辛い面があります。その辺りはしっかり楽曲を聴き込んで、慣れておきたいところであります。



 最後に『great escape』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EはBメロで登場します。この辺りは、一般的な男性の音域の範囲内でありますが、高音域が得意な男性の場合は少し歌いにくく感じられるかもしれません。また、女性にとってはかなり低めのレンジになります。女性の場合、低音域が得意な方は原曲キーでも良いですが、一般的にはキーを上げた方が歌いやすいです。

 一方、地声最高音hiAについてはサビを中心に登場します。登場回数は曲全体で10回と多めです。また、同曲はmid2E~mid2F#辺りの中高音域が多く見られます。そのため、一般的な男性の場合は、少しキーを下げた方が歌いやすいです。目安として、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『great escape』は低音域に余地があり、キー下げなどは可能です。歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに調整することができると思います。歌い慣れていない人向けの調整についても可能でありますが、もしかしたら低音域が若干歌いにくく感じられるかもしれません。
 また、cinema staffはボーカルの飯田瑞規さんの艶のあるボーカルが魅力的なバンドでもあります。原曲のような表現をする際は、キー調整をするだけでなく、しっかり歌い慣れておく必要があります。また、先にも述べたように、リズムも少し取り辛いです。その辺りは留意しておいてください。

 『great escape』を原曲キーで歌唱する場合、サビで多く見られるhiA辺りを地声でしっかり歌いこなせる必要があります。先述しておりますが、mid2E~mid2G#辺りも比較的多く、曲全体を通して中高音域を歌いこなす力、スタミナも求められます。
 よって、原曲キーで歌う場合、「標準よりも高音域寄りの男性」、「ある程度高音域が得意な男性」などが合いやすいです。女性については、低音域が得意な女性であれば、原曲キーでの歌唱が可能といえます(通常はキーを上げた方が歌いやすいです。)。

 『great escape』はアップテンポのバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいのではないかと思います。私自身も非常に好きなバンド、作品であり、楽曲とともにバンドの他の曲もおススメしたいです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. dust bank より:

    ノリアキ – know real key
    リクエストします。

    • もりっしー より:

      リクエストありがとうございます。
      リストアップしておきます。