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『ねぇ』( YOAKE ) の 音域

こんにちは。今回はYOAKEの『ねぇ』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。最近話題の楽曲ということもあり、また調査もしやすそうだと感じ、記事にしてみました。


『ねぇ』(YOAKE)、Nee(YOAKE)
『ねぇ』(YOAKE)の音域






【地声最低音】mid1D(D3) 

m1Em1F[と][も]や])るせない どFE[れ[も]つ]まらない【Aメロ】
★一緒に観てm1F[た][い]画も[マ][ガ][う]たも 隣に君はいm2E[ない]【Bメロ】
m1E[な]Em1D[だ[なん]て流してみm2G裏hiA[ちゃっ[て]【通常サビ】


【地声最高音】hiA(A4) ※ラストで3回

★やっぱりわhiA地-[すれ]m2GF#[るま]で 好[きで]いよう]と思ってるよ【ラストサビ[転調₊2]】


【裏声最高音】hiB(B4) ※ラストサビで登場

★涙m1E[なん]て流してみhiAhiB裏[ちゃっ[て]【ラストサビ[転調₊2]】


【補足】mid2Fmid2G#を含むフレーズ一覧

★ねぇ、聞いてよ くだm2Em2G[ら[ない][と]なんかでさ【Aメロ】
★恋はしばらm2Em2G[く[ちょっ][いい]や もうつG[ら]い]
★空いた穴が寒m2Em2F[す[ぎ]て]
★傷は癒えてm2Em2G#[は[き]た]けど
m2E[ねぇ]、二度と恋なんてする[もん]【通常サビ】

★手抜きの歌詞を 落書きしてみm2Fm2E[てる]ぅ]【Dメロ】
m2F#m2E[ねえ]き]みのこと忘れちゃ[いF#[たく]て]【ラストサビ[転調₊2]】
m2G[もう]、思い出す事もなくm2E[なっ]たって


 まず、『ねぇ』についてです。この楽曲は、2022年に音楽プロジェクトYOAKEによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとしてリリースされ、アルバムとしては2023年3月にリリース予定の『YOAKE』に収録が見込まれております。同アルバムには、『なぁ』、『ぎゅ』など過去に配信リリースされた楽曲14曲が収められる豪華な内容になっております。

 YOAKEは楽曲ごとにボーカルが変わるなど、固定メンバーのない音楽プロジェクトです。今回取り上げる『ねぇ』がTik tokでバズり、ストリーミングランキングでもいまだに上位に位置しております。YOAKEのYouTube公式チャンネルでは800万回を超える再生回鵜数を記録しております。

 YOAKEは今年放送されたテレビ番組にも出演しましたが、その際は顔出しをせずに楽曲を演奏歌唱されました。最近はyamaさん、ずっと真夜中でいいのに。などあえて顔出しをせずにテレビ番組などに登場される歌手も多くなっている印象です。


 『ねぇ』はノリの良いミドルナンバーです。アコースティックギターやキーボードなどが基調となっており、全体としてクリアなサウンドが印象的です。歌詞にについては失恋がテーマとなっておりますが、メロディー自体はかなり明るく、そうした対比が魅力的でもあります。
 ちなみに、同曲はラストサビで転調し、キーが2つ上がります。キーが2つ変わるとサビでの歌いやすさや曲の印象もかなり変わりますので、カラオケなどでは注意が必要です。同曲の作詞作曲はYOAKEによりなされました。

 『ねぇ』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られております(全体でみるとmid2G辺りが15回程登場)。人によっては原キーだと少し体力的にも辛くなるかもしれません。そのため、通常は少しキーを下げた方が歌いやすいです。
 一方で、同曲はサビで地声最低音mid1Dが登場するなど、意外とアップダウンが求められる場面があります。全体でみると親しみやすいメロなのですが、急激に音程が上下する場面がありますので、メロをしっかり聴いて覚えておきたいです。
 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常は少しキーを上げた方が歌いやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度上げてみてください。



 最後に『ねぇ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Dは1番と2番のサビで登場します。これ以外ではAメロ等でmid1E辺りが多いです。この辺りは男性の音域の範囲内です。最低音mid1Dはサビで登場するため、アップダウンが激しいです。そのため、安定した音程キープが求められそうです。
 mid1D,mid1E辺りは女性の音域としてはかなり低いので、女性が同曲を歌唱する場合、通常は少しキーを上げた方が歌いやすいです。

 次に、地声最高音hiAはラストサビで登場します。同曲はラストサビで転調し、キーが2つ上がります。そのため、通常サビではmid2Gが最高音となります。hiAは全体で3回程度、またmid2G#,mid2G辺りは全体で20回近く登場するため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと私は分析しました。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『ねぇ』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。一方、同曲はそれなりに音域が広いです。そのため、もしかしたらビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。もしキー調整をしても難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。

 『ねぇ』を原曲キーで歌唱する場合、高音はmid2E~hiA辺りをしっかり歌いこなせる力が求められます。同曲は一部で低い場面が登場するのですが、全体を通してみるとmid2E~mid2G辺りの中高音が頻出します。そのため、人によってはスタミナも求められます。これらを踏まえると、「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
 先述のように、同曲はサビで一部低音域が要求される場面があります。全体としては中高音が多いのですが、低音も安定も不可欠になります。


 『ねぇ』は韻を踏んだノリの良いポップであり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. 優雅 より:

    調査お疲れ様です!
    D-51の「Brand New World」の調査をお願いしたいです。この曲はおそらく誰もリクエストしてないはず…
    以前コメントで言ったボーカル複数人の曲は
    もう少し後でリクエストします!

    • もりっしー より:

      D-51リストアップしておきます。
      まだ彼ら取り上げたことないですね。