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『あー夏休み』( TUBE ) の 音域

こんにちは。今回はTUBEの『あー夏休み』(1990)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、同曲はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルではライブの映像がショートバージョンで公開されております。当ブログでもこの動画を添付いたします。ちなみに、この動画は原曲よりも半音低いレンジで歌唱されております(それでもかなり高いですが)。その点はご了承ください。


『あー夏休み』(TUBE)、Ah Natsuyasumi(TUBE)
『あー夏休み』(TUBE)の音域







【地声最低音】mid1F#(F#3) 

★誰かれ振り向く切m1F#[れ]m1G#[み] [feel] m1G[so] G#[Good!]【Aメロ】


【地声最高音】hiB(B4) ※全体で8回

hiBhiAm2G#^[あー]な][や]す])み【サビ】
★チョイト泳ぎ疲れ胸にhiBm2G#[co]ol] hiA[b]a]by


【補足】mid2F#(一部略)hiAを含むフレーズ一覧

★夏のm2F#m2G#[しょ[う]じょ一度お願いしたいね【Aメロ】
hiA[Hold] m2G#[me] m2F#[tight] [夢G#hiA[と[ちゃう]の]かい]【サビ】
m2G#hiA^-F#[こ[ん]な]出][い]は夏の数だm1F#[け] m1G#[恋した]けど

※hiAがサビを中心に頻出(全体で30回程度)

 まず、『あー夏休み』についてです。この楽曲は、1990年にロックバンド・TUBE(チューブ)によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年にリリースされた『N・A・T・S・U』(ナツ)に初収録されました。アルバムは出荷ベースで40万枚以上のセールスを記録し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。

 さて、TUBE(チューブ)は1985年にデビューしたロックバンドです。今回の『あー夏休み』のように「夏」を連想させるヒット曲が多く、バンドのスタイルもサーフロック、レゲエロック、ラテンロックなどの印象が強いです。今回の楽曲以外では、『ガラスのメモリーズ』、『シーズンインザサン』などがカラオケでよく歌われているようです。サザンオールスターズなどとともに夏を彩るロックバンドとして高い人気を誇っております。
 ちなみにバンド名のTUBEは、サーフィン用語の「チューブ・ライディング」から由来しているようです。私も今回の記事で初めて知った言葉ですが、画像検索してみると面白いかもしれません。


 さて、『あー夏休み』はアップテンポのバンド曲です。夏らしいサウンドアレンジであり、歌メロのAメロBメロサビと盛り上がります。作詞はボーカルの前田亘輝さん、作曲は前田さんとギター担当の春畑道哉さん、編曲はTUBEによりなされました。
 同曲はCDでのセールスではTUBEの中で際立って高いヒットを記録したというわけではないと思います。ただ、2010年以降もCMで使用され続け、2015年には配信部門で10万ダウンロードを達成しました。そうしたこともあってか、TUBEのパブリックイメージを形成する1曲であり、長らく愛され続ける楽曲だといえそうです。


 『あー夏休み』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては、高いレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいです。
 同曲はAメロBメロ辺りはそこまで高くないレンジが続きますが、サビでは高音域のmid2F#~hiB辺りが非常に多くなります。とりわけmid2G#,hiA辺りが非常に多く、ある程度高音域が得意な男性でないと歌いこなすのが大変なのではないかと推測されます。サビではロングトーンなども見られ、高音域が得意な男性だと歌って気持ちがよさそうだとも思います。終盤はサビが3回も繰り返されるので注意が必要す。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、「原キー」かもしくは「少しキーを上げた」方が歌いやすいと思います。今回は低音域でmid1F#~mid1G#辺りがみられるため、女性だと少し低く感じる部分が出てくるかもしれません。歌詞内容が「男性から女性に向けたラブソング」のような印象ですので、その点で男性の方が歌いやすそうだとも私は感じました(カラオケでも男性に人気だ高いようです)



 最後に『あー夏休み』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)~【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiBはサビを中心に登場します。登場回数は8回です。最高音hiBに次いで、同曲はhiAをピークとする場面が全体で30回前後登場します。そのため、男性曲としてはかなり高いです。また、後半はサビが連続するため、体力的にも辛くなりやすそうだと私は感じました。
 こうしたことを踏まえると、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから3~4つ程度下げてみてください(♭3~4程度)。


 『あー夏休み』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ある程度歌い慣れた人であれば、大よそ自分が得意なレンジに調整することができると思います。一方、今回はサビで最低音mid1F#が登場するなど、低音~高音まで広く要求されます。こうしたことを踏まえると、ビギナーの練習曲には使いにくそうだと私は感じました。同曲はメロディー自体は親しみやすく、その点では覚えやすそうです。

 『あー夏休み』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F#~hiBといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は【★hiA[Hold] m2G#[me]m2F#[tight] [夢G#hiA[と[ちゃう]の]かい]】に代表されるように、サビでは中高音域が超頻出です(反面、最低音mid1F#も登場し、アップダウンも大きい)。そのため、体感的にはかなり高く感じやすそうだと私は推測しました。また、2番サビからラストサビにかけては間奏もなく、3回のコーラスが続きます。
 こうしたことを踏まえると、「高音域が得意な男性」が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、「標準よりやや低め~低めの音域の女性」などはもしかしたら原曲キーがマッチする可能性もありそうです(歌詞については男性向きな印象でもあります)。


 『あー夏休み』はノリの良い夏らしいバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. ああ より:

    ありがとうございます!サビの「あーなつやすみ」の「あー」なんかは割と気持ちよく出せるのですが、「み」がイ母音ということもあり個人的にブレやすいです。みの音階はなんでしょうか?

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      「み」についてはmid2F#ですね。結構高いです。

  2. 名無し より:

    この歌本当に大好きでよく歌うんですが、終盤が結構しんどくなりますよね。
    Aメロ、Bメロはサビに比べると高くないとはいえ、この時点でmid2F#やmid2G#が出てくるので割と油断できないと思います。

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      この曲は、かなり高いと思います。
      同じ時代にヒットした曲と比べても相当大変ですよ。

  3. てと より:

    夏を抱きしめて
    夏に向けてお願いいたします!

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます
      リクエストありがとうございます
      TUBEは他に1曲リクエストがあるので
      そちらが先に上がるかもしれません
      「夏を抱きしめて」もなるべく早く記事にしたいです