J-POPの音域を詳しく調べる

J-POPを中心にボーカルの音域(キー)をそこそこ詳しく、細かく調べていきます。最高音や最低音以外も表記してます。楽曲の感想なども述べています。

J-POPを中心に歌メロディーの音域を調べます。カラオケや歌ってみたなどに役立てて頂ければ幸いです。

『うっせぇわ』(Ado)の音域

 こんにちは。今回はAdoさんの『うっせぇわ』(2020)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は私自身もピックアップしていたのですが、リクエストも頂戴しました。
 当ブログでは、Adoさんが関わった作品として、以前にくじらさんの作品である『金木犀 feat.Ado』(過去記事)を取り上げております。興味を持たれた方はこちらもどうぞ。
 
 なお、『うっせぇわ』は、私が確認する限り、11月初旬にはカラオケ配信が開始されるようです。

『うっせぇわ』(Ado)、Usseewa(Ado)
『うっせぇわ』(Ado)









【地声最低音】mid2A(A3)  

m2A[気]づいた[ら][と][に]なっ[てい]た(Aメロ)

m2A#[最新の]流行は[当然の]把握(Bメロ)


【地声最高音】hiD#(D#5)  ※ラストのサビ(転調+1)で登場

★あhiC[な][が]hiD[お]hiD#[も]D[う][よ]り健康C[です](ラストサビ)
★何回聞hiC[か]hiD#[せ]hiD[る][ん]C[そ]のメモリー

※通常のサビではhiDが最高音になります。


【補足】hiAhiC辺りの注意点

★それが何かhiB[見せつけ]hiA#[てや]B[る](イントロ)
★困っちまうこれはhiA[だ]れかのせい(Bメロ)

★うっhiC[せぇ]うっ[せぇ]うっ[せぇ]わ (ラストサビ[転調+1])
★あなたじゃ分からないhiC[か]hiA#[も]C[ね]
hiC[ア]タシも大概だけど 
★どうだってhiC[いい]ぜ問題はC[ナシ]

※☆の部分は一瞬声が裏返って、hihiCになっているのですが、今回はhiCとしておきます。


 まず、『うっせぇわ』についてです。この楽曲は、2020年に女性歌手のAdo(あど)さんによりリリースされたシングル曲です。ダウンロード・ストリーミング配信となります。Adoさんは現在18歳であり、17歳最後の日にユニバーサルミュージックよりメジャーデビューしました。『うっせぇわ』はAdoさん初のメジャーデビュー作となります。

 『うっせぇわ』はアップテンポのナンバーで、作詞作曲編曲はsyudou(しゅどう)さんが務めております。syudouさんはボカロPとしても活躍されており、『ビターチョコデコレーション』などが知られております。
 同曲の歌メロについてですが、ラストのサビで転調が行われ、キーが1つ上がります。カラオケなどでは注意したいところです。

 『うっせぇわ』はサウンドも歌唱も素晴らしいのですが、個人的に面白いと思ったのは歌詞です。
 同曲は、1番Aメロ歌詞が、1980年代を中心に活躍したバンド・チェッカーズの『ギザギザハートの子守唄』(1983)をオマージュして作られております。冒頭の【ちっちゃな頃からワルガキで(優等生)】などがそうです。
 70~80年代は、学校では管理教育が強く薦められ、今と比べ荒れた状態でもありました。その中で、「不良(ヤンキー)」、「ツッパリ」など非行に走る青少年が多く見られました。
 一方、40年が過ぎた現在は、目に見える形の非行は少なくなっているように感じられます。ただ、若者の社会や大人に対する不満が消えたわけではなく、そうしたものが『うっせぇわ』の歌詞にも表出されているように私には感じられました。syudouさんは後者の時代に学生時代を過ごされたと思うのですが、非常によく練られた歌詞だと思います。
 
 ※『うっせぇわ』は、『ギザギザハートの子守唄』との歌詞の比較だけで記事が書けたり、議論ができたりするのではないかと思います。教育学や社会学などから見ても凄く面白い視点です。



 さて、『うっせぇわ』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiD#はラストのサビで2回登場します。同曲はラストのサビで転調しますので、通常のサビではhiDが登場します。この辺りは女性の音域としては少し高めであります。原曲キーから2つ程度下げて、歌唱しても良いと思います。

 『うっせぇわ』は音域自体が広めでありますが、低音部分に少し余裕があり、キー調整は可能です。歌い慣れた人であれば合いやすい部分が見つかりやすいです。
 一方で、歌い慣れていない人向けの調整も可能だとは思いますが、人によっては一部が歌いにくいかもしれません。また、Adoさんのドスの効いた声色なども特徴的です。キーを調整しても難しい場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。

 『うっせぇわ』は全体として中毒性があり、ハマると抜け出せなくような魅力があります。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。




『欲望の歌』(ゴールデンボンバー)の音域

こんにちは。今回はゴールデンボンバーの『欲望の歌』(2015)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。

 なお、同曲は、歌詞の一部にセリフの部分があります。そこは音域の調査の対象外とさせていただきます。その点はご了承ください。


『欲望の歌』(ゴールデンボンバー)、Yokubou no Uta(GOLDEN BOMBER)
『欲望の歌』(ゴールデンボンバー)










【地声最低音】mid2A#(A#3)  ※Aメロ

★どうやら僕は中の下のm2A#{よ]うだ(Aメロ)


【地声最高音】hiE(E5)  ※Bメロで登場

★おhiC#[やを恨]hiD#[む]hiE[つ]C#[も]D#[り]E[は]D#[無い]hiC[が]

※曲全体で3回登場


【補足】hiAhiC#の注意点

★実hiA[は]ファンhiA#[で]しかも(Aメロ)
☆お目当ては他のメンhiC[バ]hiC#[ーァァ]

hiC#[面白く]hiB[ねぇ] 想像と違うなぁ (Bメロ)

★こんなm2G#[僕]にhiA[最]G#[高]の歌声と素晴らしい才G#[能を] (サビ)
★そしてとm2G#[な]hiC#[り]hiA[に]G#[最]愛の美しき配偶者G#[を] 

※2つ☆のフレーズは連続しております。


 まず、『欲望の歌』についてです。この楽曲は、2015年に4人組エアーバンド・ゴールデンボンバーによりリリースされたアルバム『ノーミュージック・ノーウェポン』に初収録されております。同アルバムは、インディーズでありながら総合チャートで週間1位を獲得しました。
 『欲望の歌』はMVが制作されており、MALICE MIZER(マリスミゼル)などヴィジュアル系ロックバンドのパロディーになっております。また、同曲のサウンドもV系などをオマージュしたものです。

 『欲望の歌』はアップテンポのシンフォニーメタルです。ボーカルのニュアンスもヴィジュアル系などを想起させます。一方で、歌詞は主人公の劣等感がこれでもかと描かれており、鬼龍院さんっぽさが強く感じられます。2020年初頭に『ヒプノシスマイク』の楽曲として鬼龍院翔さんが提供した『パーティーを止めないで』[伊弉冉一二三(木島隆一)]というものがありますが、どこか対になったような世界観でもあります。

 『欲望の歌』は図にも示すように、キーが高いの曲であります。地声最低音が高めですので、高音域を歌いこなす力と同時に持久力が要求されます。

 ※リクエストの際には、「音域の広い曲」ということで紹介されました。今回はラストサビの前のセリフの部分を調査しておりませんが、セリフ部分まで原曲に忠実に歌唱すると、かなり音域の広い作品になります。



 さて、『欲望の歌』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A#(A#3)~【地声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりもかなり高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiEについては、Bメロで登場します。曲全体で3回登場します。この場面以外にもhiC#等高めの音が登場しますので、一般的な男性の音域よりも高いです。キーを下げた方が一般的には歌いやすいです。
 一方で、Bメロで登場する高音域の部分は、息漏れの少ない裏声で歌唱しても良いかもしれません。原曲のニュアンスとは少し変化しますが、Bメロを裏声で上手く対応できると、地声最高音がhiA#くらいでも形になりえます。地声最高音hiEなどが出なくても、原キーでチャレンジしてみる価値はあると思います。

 『欲望の歌』は高音域寄りで歌メロが作られており、低音部分に余裕があります。よって、キー調整などは可能です。ただ、視聴してみても実感できると思いますが、かなりアクの強い発声がなされております。そうしたことを考えると、キー調整するにしても歌い慣れた人向けの作品であるといえます。



『未完成交響曲』(ONE OK ROCK)の音域

 こんにちは。今回はONE OK ROCKの『未完成交響曲』(2010)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『未完成交響曲』(ONE OK ROCK)、Mikansei Koukyoukyoku
『未完成交響曲』(ONE OK ROCK)









【地声最低音】mid2A(A3)  

★100点じゃないこのぼm2A[く]に(サビ前)


【地声最高音】hiC(C5)  ※AメロとCメロで登場

★未未hIC[完]hiA[成]さ!!そう僕A[は] hIC[完]hiA[成]なんだ(Aメロ冒頭)

★まちhiC[がっ]たっていいじゃん!!(Cメロ)
★おのhiC[れの]hiA#[人]hiA[生]だ!!

※曲全体で7回登場します


【補足】hiAhiA#の注意点

★生きるm2G[か][り][々]ど[りょ]く[し][そ]hiA[の][た][に](Aメロ) 

hiA#[もし]も僕が明日死んでhiA]も](Bメロ)
★そんhiA[な]人間になりたいありたいって思いながら 日々hiA[生]きてる

★他hiA[で]もない僕A[自]A[だ!!](サビ)

※m2Gを入れると煩雑になるので今回は殆ど省略しておりますが、登場回数は多いです。


 まず、『未完成交響曲』についてです。この楽曲は、2010年にロックバンドONE OK ROCKによりリリースされたアルバム『Nicheシンドローム』(ニッチシンドローム)に収録されております。アルバムの終盤に収録されている人気曲です。

 『未完成交響曲』は疾走感のあるアップテンポのロックナンバーです。歌メロ音域の特徴についてですが、キーが高く、音域自体は広くありません。
 こうした「①キーが高め、②音域自体は狭い」という特徴を備えた曲は、原曲キーでは難易度が高いことが多く、持久力も要求されます。『未完成交響曲』でもこの傾向に強く当てはまります。
 AメロBメロでは、サビ直前を除いて、全てのフレーズでhiA以上の音階が登場します。サビでは、記載はしておりませんが、全てのフレーズでmid2G以上のフレーズが登場します。楽曲全体がほぼサビのような音域とテンションで駆け抜けます。



 さて、『未完成交響曲』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiCについてですが、AメロとCメロで登場します。回数は6回です。この場面も高いのですが、同曲は、hiAの登場回数が非常に多いです。よって、高音域を使いこなす力だけでなく、持久力も要求されます。これらは一般的な男性の音域よりも高いですので、キーを下げた方が歌いやすいです。原曲キーの難易度は高いです。

 さて、『未完成交響曲』は音域自体は広くなく、キー調整はしやすいです。歌い慣れていない人向けの調整も可能であると思います。ただ、ボーカルのTakaさんのニュアンスなどを考えると、キーを調整するにしてもエモーショナルに歌いこなす必要があります。歌い慣れていない人がキーを合わせても上手く歌いこなすのは難しいです。その点を留意して、練習を重ねたいところです。
 
 『未完成交響曲』は原キーでは難易度が高く、キー調整するにしてもしっかり歌い慣れておく必要があります。その点でハードルは高いですが、カラオケなどでは盛り上がりやすい作品です。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。



管理人プロフィール

もりっしー

北九州市近郊に在住するギター初心者。

「気になる歌の音域データ、感想」を述べていくブログです。

【好きなもの】音楽(特に80年代~のポストパンク、邦楽ロック)/漫画/地理/炭酸飲料

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