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『MR.ROLLING THUNDER』( B’z ) の 音域

こんにちは。今回はB’zの『MR.ROLLING THUNDER』(1992)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『MR.ROLLING THUNDER』(B’z)
『MR.ROLLING THUNDER』(B'z)の音域







【地声最低音】mid1F#(F#3) ※全体で1回のみ

★長いドライヴに疲れて m2E[そびえる岩のあい]だをか[け][った]m2A【Aメロ】
m2F#m2G[せ[いなる ワレ][の]な]かから 生まれm2A[た] きっ2A[と]
★切り取り値札をつける 盲もm2Am1F#[くなや[り]と]【2番Aメロ】


【地声最高音】hiC#(C#5) ※全体で1回のみ

hiB[Shout it] hiA[out] to m2G#[the] hiA#[sky] B[Burn] hiC#[me] B[out]【イントロ】


【補足】mid2F#hiBを含むフレーズ一覧

m2F#[太陽の]下で祈りを捧げ [ヴィジョン]を求め踊り続ける【Bメロ】

m2G#hiA[とが[った] m2F#[い][づ]まが 低いくG#[も]に]隠れて
★誰が泣いていm2Em2F#[るの[か] 教えてよ MR.[ROLL]IMG THUNDER【サビ】
★ぼm2F#m2E[くら何処に向かっ]てい][の]
★(踊る風の声を聞いてる) m2F#m2E[あ]め][ちF#[晴]m2A[だ]

m2F#m2E[あ]め][ちF#[晴れだと]【ラストサビ】
★ 愛する人が何処かm2F#[に] [消えないとわhiA[か]ら]ない
m2F#[た]ましい[が] hiB[燃える]

※イントロを除けば、hiA以上の音階は4回程度。アウトロのシャウトはhihiA。


 まず、『MR.ROLLING THUNDER』(ミスター・ローリング・サンダー)についてです。この楽曲は、1992年に音楽ユニットB’zによりリリースされたアルバム『RUN』に収録されております。同アルバムには、シングル『ZERO』やライブでは定番の人気リード曲『RUN』が収録されております。
 アルバム『RUN』は、200万枚を超える大きなCDセールスを記録し、その年に年間売上枚数で2位をランクインしました。また、B’zのフルアルバムの中でも『LOOSE』、『IN THE LIFE』に次ぐ3番目の売上枚数になっております。

 さて、『MR.ROLLING THUNDER』はアルバム10曲中7曲目に収められたアッパーチューンです。ロック色のある陽気なバンド曲ですが、トロンボーンやトランペットなどホーンセクションも導入されており、楽曲を盛り上げます。イントロは英語詞の歌メロで始まり、AメロBメロサビと展開します。
 同曲の1つの特徴は転調の多さにあります。全体的にノリがよく歌詞も特徴的なのですが、場面ごとに転調がなされてるため、慣れてないと音程迷子になりやすいです。原曲をしっかり聴き込んでおく必要がありそうです。


 『MR.ROLLING THUNDER』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高め、もしくは明確に「高い」のレンジで歌メロが作られております。低音域には余地が多いので、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすい思います。
 同曲は低音域が男性曲としては高く、相対的にmid2E~mid2F#辺りの中高音域が頻出します。反面、hiA,hiBなどの高音階はそこまで多くないので、B’zの曲としては狙い目かもしれません(それでも標準よりはかなり高いですが)。個人的には、楽曲もシングルに負けない普遍性があり、多くの人の耳に残るのではないかと思います。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合についてですが、音域だけを見ると、原曲キーがマッチしうるといえます。ただ詳細を見ると、今回はhiA以上は意外と少なく、mid2F#辺りが多いので、一般的な女性は少しキーを上げた方がより歌いやすいのではないかと私は推測しました。歌い慣れてない女性や、標準より低い音域の女性だと原曲キーでも合うかもしれません。



 最後に『MR.ROLLING THUNDER』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)~【地声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、「高め」もしくは明確に「高い」です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1F#は2番Aメロで登場します。登場回数は1回のみであり、個人的にはあまり厳密でなくてもよいのではないかとも感じました。
 このmid1F#に次ぐ低音としては、mid2Aが登場します。このmid2Aが低音の基準となる男性曲は、「一般的な男性にとってはキーが高い曲(スタミナも不可欠)」となりやすいです。今回の『MR.ROLLING THUNDER』についても、すべてのメロにmid2E,mid2F#辺りが含まれており、明確にそうした傾向が当てはまります。そのため、標準より高い声域の男性でも、それなりに体力が求められそうです。

 次に、地声最高音hiC#はイントロの歌メロで登場します。登場回数は1回のみです(今回のhiC#は厳密にいうと歌詞表記はされていない場面なので、最高音に含めるか迷いました)。このイントロを除くと、ラストサビでhiBが1回、BメロやラストサビでhiAが3回登場します。そのため、全体的に中高音寄りの作品ですが、hiA以上の回数はそこまで多くありません。
 今回の楽曲はmid2F#~hiB(hiC#)が含まれるため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください(♭2~3)。


 『MR.ROLLING THUNDER』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。上のピアノ画像を見ると音域は広く見えますが、基本的なメロを見るとそこまで音域は広くありません。そのため、キー調整の融通は比較的利きやすい方だと思います。そのため、歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると想定しました。
 一方、同曲は場面ごとに転調が多いです。そのため、音程を取るのが苦手な人だと難しく感じやすいと私は推測しました。キー調整などはしやすい作品ですが、ビギナーなどの練習曲には少し向きにくいと思います。

 『MR.ROLLING THUNDER』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiB(hiC#)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。先述のように、今回はhiA以上の場面はそこまで多くない反面、全体を通してmid2E~mid2F#辺りが超頻出です(人によってはスタミナを消耗しやすい)
 こうしたことを踏まえると、「標準より高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、女性だと「標準より低い音域の女性」などは合う可能性もありそうです(その辺りは、実際に歌唱してみてください)。


 『MR.ROLLING THUNDER』はノリの良いバンド曲であり、シングル曲に負けない魅力があります。個人的にはサウンドアレンジ、歌詞なども非常に耳に残りました(【僕は 真っ赤な大地の聖なるワレメの中から 生まれた きっと】というフレーズはなかなか書けないと思います)。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. 髭男ファン より:

    リクエストです。洋楽ですがブルーノマーズのJust The Way You Areお願いします。

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます。
      ブルーノマーズは久しぶりです。

  2. ああ より:

    B’zのLADY NAVIGATIONの音域調査お願いします!

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます。
      B’zは他にリクエストが数曲来ているので
      少し遅くなるかもしれません。ただ、なるべく早く記事にしたいです。