『あやめ色の夏に』(青山吉能)

【地声最低音】mid1F#(F#3)
★m2A[あ]め上がりの[が]い[路]樹 [静]け[さ]と【Aメロ】
★m2A[ここ]ろ[を]映すよう[な]しずくが[舞]う
☆ためいm2A–m1F#[き交じ[り]の]しんこ[きゅ]う【2番Aメロ】
★平行[線]m2A [も]どかし[い] [そ]の距離[を] [あ]るいてい[ただけ]
【地声最高音】hiB(B4) ※全体で16回程度
★雑踏の中 確かに見えhiA[た] A–hiB地[きら[め]き[ぃ])【Bメロ】
★(憧れた明日は)そhiA–hiB地–hiC#裏[の[さ[き][に]あ[る]【サビ】
★おhiA–hiB地[も[い]で[は]) B地–hiC#裏[あ[や][め]い[ろ]
★あhiB地[お]いなhiA[つを] あB地[お]いな[つを]【ラスサビ前の間奏】
【裏声最高音】hiD(D5) ※Bメロやサビで登場
★hiA地–B–C#–hiD裏^[染[ま[り[は]じ]め[る] [浮か]ぶ笑顔【Bメロ】
★(願いも痛みも) むhiA–hiB地–hiC#–hiD^[ね[に[す[す]む][よ]【サビ】
【補足】hiA~hiBを含むフレーズ一覧
★夕空と青hiB裏–A[の]あ]わ[い]【Bメロ】
★hiA地[変わ]らないはずhiB裏–A地[の]ま]ちがA地[ぁ]
★ きおm2G#–hiA[く[は]え]い画のように光るm2A[け]ど【サビ】
★hiA–m2G#[終]わ[ら]ないで ただ そっとつぶm2A[やく]
まず、『あやめ色の夏に』についてです。この楽曲は、2022年に女性声優・歌手の青山吉能さんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとして発表された後、2023年のフルアルバム『la valigia』に初収録されました。同アルバムには、デビューシングル『Page』(過去記事)や『My Tale』、ヒグチアイさん提供曲『透明人間』といった楽曲が収録されております。
『あやめ色の夏に』はスローテンポのバンド曲です。アコースティックギターなどが基調となった切なくも爽やかな作品です。歌メロはAメロBメロサビと展開します。2番以降は、AメロBメロから間奏を挟んでラストサビに展開します。こうした展開もあって、演奏時間は3分半程度とコンパクトです。作詞作曲編曲は永塚健登さんによりなされました。
『あやめ色の夏に』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域としては標準的(もしくはやや高め)なレンジで歌メロが作られています。一般的な音域の女性が原曲キーで歌唱しうる楽曲ですが、場合によっては少しキーを下げて歌うのもよいと思います。
今回の楽曲は、Aメロは中低音中心で、BメロサビではhiA~hiB(裏声はhiDまで)といった中高音がよく見られます。大よそ標準的な音域ですが、hiBの登場回数を考慮すると若干高い可能性(ロングトーンも含まれる)もあります。また、中高音は裏声と地声が使わけられており、器用な発声が不可欠になります。
男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから5~6つ程度下げてみてください。今回は地声最高音がhiBですが、発声が柔らかくクリアです。そのため、「高音域が非常に得意な男性」についてもいくらかキーを下げた方が歌いやすいと私は推定しています。
最後に『あやめ色の夏に』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内(orやや高め)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1F#は2番Aメロで登場します。このmid1F#は女性の音域の範囲内ですが、若干低音感があります。今回は準最低音としてmid2A辺りがかなり多いため、「高音域が得意な女性」などは少しキーを上げてもよいと思います。
次に、地声最高音hiBはBメロやサビ(および間奏)で登場します。登場回数は16回です。このhiBは女性の音域の範囲内ですが、登場回数が多く、またロングトーンも含まれます。そのため、一般的な女性の音域の範囲内であるものの、標準よりやや高めの可能性もあります。原曲キーで歌唱するのもよいですが、人によっては少しキーを下げることも選択肢に入れてみてください。
『あやめ色の夏に』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域がそれなりに広いため、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
今回の楽曲は歌メロは分かりやすく、リズムなども取りやすそうです。また、最近の曲としては歌メロの音数が少なく、息継ぎなどもしやすそうです。音域がマッチするのであれば練習曲によいと私は推定しています。
『あやめ色の夏に』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiB(裏声はhiA~hiDまで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はBメロやサビを中心にこれらが登場します。一方、Aメロではmid2A辺りがかなり多いです。
こうした点を考慮すると、「標準的(orやや高め)~ある程度高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が得意(or非常に得意)な女性」については、少しキーを上げてみるのもよいと思います。
【まとめ】
①Aメロは中低音中心、Bメロサビは中高音中心
②原キーだと「標準的(orやや高め)~ある程度高音域が得意な女性」に合いそう
③「高音域が得意(or非常に得意)な女性」は少しキーを上げてもよい
④Bメロサビは地声と裏声などの器用な発声が不可欠になる
⑤音域が広めだが、メロがよく練習曲向き
コメント
リプしてからめちゃくちゃ早くてビックリしました
サビの思い出はあやめ色の所はhiC#地声だと思いますが如何ですか
低音が多くメリハリがある印象です
自分は原キー行けましたが、hiBでも声を張らないのは難しいです
コメントありがとうございます
ここ迷ったんですが、ライブの映像だと裏声だったので、今回は裏声にしてます
低音はm2A辺りがかなり多いので、低音は見た目より低い印象ですよね
この曲を原キーで行けるのはぴたっくまさんならではと思います笑
下手な男性曲よりは歌いやすかったですね
音源で地声、ライブで裏声でやることは割とあるケースですが
調査の際は迷ったら後者扱いする事もあるんですね
女性曲は地声か裏声か判別しづらい人が多いので
ライブの歌唱とかはかなり参考にします
ロック系など地声感の強い歌手だと音源を参考にしますね