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『砂の塔』(THE YELLOW MONKEY)の音域と感想

 こんにちは。今回はTHE YELLOW MONKEYの『砂の塔』(2016)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。THE YELLOW MONKEY(イエモン)は当ブログでは今回が初登場です。

『砂の塔』(THE YELLOW MONKEY)、Suna no Tou

【地声最低音】mid1C#(C#3)  

★そこに住めば [ど]んな願いも 叶うと言われる 愛の城


【地声最高音】mid2G(G4)  ※Cメロ

mid2F#[く]もに太[陽][の]ナイ[フ]が刺さって



【補足】その他の象徴的な部分mid2Emid2F#

★さmid2E[が]しても さ[が]しても mid2F#[目][ま][は][な][ら]し(サビ冒頭)
★上に行くほど かた2F#[む]いた塔 安定はしない(サビ)
★あなたは今 どこにいて 私を見て2F#[い]るの(Bメロ)


『砂の塔』(THE YELLOW MONKEY)










 まず、THE YELLOW MONKEY(ザ・イエロー・モンキー)について説明します。THE YELLOW MONKEYは1988年に結成された4人組ロックバンドです。一般的には「イエモン」と略されることが多いです。ジャンルとしてはグラム・ロックに分類されることが多いと思います。代表曲として、『JAM』『楽園』『LOVE LOVE SHOW』『BURN』『バラ色の日々』などが挙げられます。サウンドもそうですが、メンバー全員が180㎝前後の身長で、ビジュアルも含め非常に精錬されています。2004年に解散したのですが、2016年に再結成されております。

 『砂の塔』についてです。この楽曲はTBS系金曜ドラマ『砂の塔〜知りすぎた隣人』のために書き下ろされた作品で、主題歌になっております。イエモン復帰後、初のシングルになります。この楽曲で特筆すべきことは、ストリングスアレンジを船山基紀さんが担当していることです。
 船山基紀さんは歌謡曲を含め、これまでに多くの楽曲のアレンジを担当されています。また、ジャニーズの作品でも多くのアレンジを担当され、最近ではKing & Princeの『シンデレラガール』などがそうです。
 『砂の塔』はイエモンのYouTube公式チャンネルで公開されており、2019年4月現在までに1100万回もの再生回数を記録しております。復帰シングルかつドラマタイアップということもあり、非常に注目され、人気の高い楽曲であると思います。
 

 サウンドについては、ストリングスアレンジが強調されており、そうした点はTHE YELLOW MONKEYのパブリックイメージとは少し異なるかもしれません。一方で、サスペンスドラマの主題歌ということもあり、全体としてダークなミディアムテンポの楽曲に仕上がっております。メロディーもマイナー調です。こうした側面はイエモンらしい楽曲だと思います。また、吉井和哉さんの艶っぽいボーカルも光ります。





 さて、『砂の塔』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3) ~【地声最高音】mid2G(G4) でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内であると思います。


 彼らの楽曲の多くに言えるのですが、THE YELLOW MONKEYの楽曲は、歌メロディーの最高音がmid2E~mid2Gの範囲内で作られることが多いです。これは、一般的な音域の男性にとって、努力すれば報われやすい作品群であることを示しています。こうした傾向はBUMP OF CHICKENなどにもみられるのですが、BUMP OF CHICKENなどと比較すると、音域も狭く、メロディーのテンポも緩やかです。
 THE YELLOW MONKEYの楽曲は最近ではYouTube公式チャンネルでもフル公開されておりますので、練習曲の選択肢として積極的に考えてみても良いと思います。

 『砂の塔』についても、mid2Gといった音階が見られるのですが、曲全体で1箇所のみです。サビではmid2E,mid2F#といった音階が頻出します。努力すれば、高い完成度で歌いこなせる可能性が高いです。

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