『萌』(離婚伝説)

【地声最低音】mid1F(F3)
★会いたいm1G#–m1F^-m2D#[と [ね]が[う]度 少し苦しくm1F#[なる]【Aメロ】
★花びらm1G#[が] m1F–G#–2D#–m2F地[落]とす)[か[げ]が
★m1F#–m1F^-1G#[に[お]い[を]と]ど]け[て]【Bメロ】
★m1F–G#[散]ら]かっm2D#[た] ゆ[めm2F[の]中【通常サビ】
【地声最高音】hiA(A4) ※ラストサビで計3回
★m2G#–hiA^-F#[肌[を]焦]が]G#[し]て] G#–A[揺れ[る]こ]の]胸【ラストサビ[転調₊3]】
★E–m2F#–G#–hiA[そ[っ[と[つ]よく抱[き]し[めて]
【補足】mid2F~mid2G#を含むフレーズ一覧
★南かm1G#[ぜ] m2D#–m2F地[日[々]の【Bメロ】
★目をm2F#地–F[ほ]そ]めた夏の日m1G#[ぃ]
★m2F–m2F#[あな[た]の]う[で]に[抱かF#[れ]て]る時
★あたm2F[たか]くて優し[い]なm2F#[み]を]【サビ】
★変わりゆm2D#–m2F[く日[々]を[ぉ]
★繋ぎと2D#[め]ら[れm2F[た]なら そ[っF–m2F#[と[つ]よく抱きしめて
★m2E[変わ]り[ゆF#–m2G#[く日[々]を[ぉ]【ラストサビ[転調₊3]】
★m2E[つ]なぎ[止m2F#[め] [らF#–m2G#[れ[た]な[ら]
まず、『萌』(もえ)についてです。この楽曲は、2023年に2人組ロックバンド・離婚伝説によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年に発売された『離婚伝説』に初収録されました。同アルバムには、『スパンコールの女』(過去記事)などの楽曲が収められております。アルバムは、2025年のCDショップ大賞の「青」の大賞を受賞しました。
『萌』はスローなバンド曲です。AORのような落ち着いたニュアンスのバラードであり、キーボードを軸としてサウンドが展開されます。メロも全体的にメロディアスで、歌のよさが活きた作品となっています。ラストサビでは転調が行われ、キーが3つ上がる(#3)ため、カラオケなどでは注意したいです。私自身は、1980年代~90年代辺りのJ-POPを想起させられました。作詞作曲編曲は離婚伝説によりなされました。
『萌』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲はAメロ~サビまで中高音寄りのメロで展開され、mid2D#~mid2F#辺りがよく登場します。また、ラストサビで転調しキーが3つ上がるため、mid2F#~hiA辺りの中高音が中心のメロになります。最近のJ-POPと比べると歌メロの音数が少ない分、1音1音が伸びやかであるため、見た目の音域以上に高音感のある曲ではないかと私は分析しています。低音もmid1Fと高めであり、中高音域が得意な男性の方がマッチしやすそうな曲です。発声は地声ベースのミックスボイスであり、裏声は少ないです(ただ、裏声を主体とした歌唱をマッチしそう)。
女性が同曲を歌唱する場合、通常は少しキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~5つ程度上げてみてください。ただ、今回の楽曲は最低音がmid1F程度であるため、「標準より低めの音域の女性」の中には、原キーがマッチする人もおられるかもしれません(割合としては少ないと推定しています)。
最後に『萌』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1FはAメロ~通常サビで登場します(Aメロがやや中低音寄り)。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、男性曲としてはやや高い印象です。ただ、mid1Fなどの登場回数を考慮すると、女性はいくらかキーを上げた方が歌いやすいと想定しています。
次に、地声最高音hiAはラストサビで計3回登場します。 このhiAに次ぐ地声高音としてはmid2G#がピークとなる場面が全体で5回、mid2F#が計12回、mid2Fが16回登場します。こうしたことから男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみて下さい。
『萌』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、ビギナーなどについては一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
今回の楽曲は歌メロが分かりやすく、リズムも覚えやすそうです。歌メロがゆったりして、1音1音が若干伸びやかであるため、慣れない人などは少しテンポを上げてもよいかもしれません。歌のよさが活きやすい作品であるため、歌いこなせると気持ちよさそうです。
『萌』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~hiAといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はAメロから通常サビではmid2F~mid2F#辺りがよく見られ、ラストサビではmid2G#~hiA辺りを含むようになります。低音もmid1Fでやや高く、全体的に中高音寄りです。また、同曲は間奏が無いため、その点でも体力的に辛くなりやすいです。
こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
【まとめ】
①Aメロ~サビまで中高音寄り(ラスサビではキーが3つ上がる)
②メロが伸びやかで、間奏も無い。見た目より高音感がある印象
③原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などに合いそう
④バラードで歌のよさが活きやすい(慣れないうちはテンポを上げてもよい)
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