『Hug feat. kojikoji』(空音)

【地声最低音】mid1B(B2)
★パンイチ小僧m1E[が]走[り]ま[わ]る[地]球は【1番ラップ】
★m1B[ただ]Loveが溢m1E–C#–B[れるよ[こ[ん夜]【サビ】
★m1B[てか]Loveで満たそうよm2B[今]夜
★m1E–m1C#[ド[レ]ミ[の]音符[Mi]lkに[溶]かし])て
★m1E–m1C#[あ[の]子[が]付[け]たKissmark[が]ドレスコード]) 【2番ラップ】
★m1C#–E[愛]し]てるは まだ言[わ]な[いC#[で]
【地声最高音】mid2E(E4) ※全体で1回(アルバムver.は聞き取りにくい)
★m1E–m2E–2D#[たださ[愛]の]力で救い1E[たいのさ]
【補足】その他の場面や女性ソロパート
★Res[taurantの]m1Eシェ[フがつ]m2C#–B[くっ]てたナ]ポリタンが踊り1E[出す]【1番ラップ】
★m2B–A[ア]ダ]ム[と]イブm1E[も く]B[び]を]か[し]げて1E[た]
★m2C#–B[Mu]sicは]世界[を]変えるよ【サビ】
★心臓 m2B–A[意]地張っ]てもさm2C#–B[むい]だけさ]【2番ラップ】
★m2B[ただ]Loveがm2G#[あ]ふれるよこm2B[んや]【ラストサビ[女性ソロ]】
★m2B[てか]Loveでm2G#[満]たそうよhiB裏[今]夜]ぁ
★hiC#裏–B[Mu]sicは]世界B裏[を]変えるよ
★hiB裏–hiA地[パ]ンにMe]llowのJamを塗ろう
★hiB裏-hiA地[お]菓子の]家でhiC#裏–B–A[Good] ni]ght b]aby
まず、『Hug feat. kojikoji』についてです。この楽曲は、2019年に男性ラッパーの空音さんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとしてリリースされました。アルバムとしては、同じ年に発表された『Fantasy club』に初収録されました。ちなみに、アルバムとシングルでは若干歌詞やメロ、声のエフェクトなどが異なっております。
※今回の音域調査はMVの公開されているFantasy club ver.(アルバム・バージョン)をベースに調査しています。ただ、アルバムバージョンは声にエフェクトがかかっており、若干聞き取りづらい場面もあるため、地声最高音についてはシングルの方も参考にしました。
『Hug feat. kojikoji』は、タイトルからも想起されるに、女性シンガー・kojikojiさんをフィーチャーしたラップ曲です。kojikojiさんは空音さんの1オクターブ上の声域を歌唱しており、ラストサビ(フック)ではソロで歌唱されています。作詞作曲は空音さん、編曲はRhymeTubeによりなされました。ちなみに、この楽曲をリリース時点で空音さんは18歳だったのですが、個人的には歌詞が非常に面白く感じました。
楽曲はTikTokなどでも話題になり、再生回数を大きく伸ばします。2022年にはストリーミングでの再生が1億回に到達し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。また、2025年3月現在、MVの再生回数も5000万回を超えており、大きな人気となっています。
『Hug feat. kojikoji』の音域的な特徴についてです。同曲は大よそ男性の音域の範囲内で歌メロが作られています。最近のJ-POPの中では中高音が控えめであるため、一般的な音域の男性が原曲キーで歌唱しやすい楽曲だと思います(ただ2番のラップパートなどはむずそう)。
同曲は、中低音としてはmid1E-mid1G#などが多く、サビの部分ではmid1Bなどが登場します。こうした点を考慮すると、中低音が得意な人の方がマッチしやすいです。中高音域についてもmid2B-mid2C#程度であり、ロック曲や歌謡的な楽曲と比べると控えめになっています。「高音域が得意な男性」などは若干キーを上げてもよいかもしれません。
女性が同曲を歌唱する場合、個人差はありますが、1オクターブ上のレンジを歌唱するとマッチしやすいです(【mid1B(B2)~mid2E(E4)】⇒【mid2B(B3)~hiE(E5)】)。今回は、コラボ相手のkojikojiさんが1オクターブ上のレンジで歌唱しているため、その辺りも参考になると思います。ただ、人によっては若干キーを下げた方が歌いやすい可能性もあるため、その辺りは実際に歌唱して微調整を加えてください。具体的には「1人で歌う女性」、「標準より低めの音域の女性」などは若干キーを下げた方が余裕を持ちやすいのではないかと私は推測しています。
最後に『Hug feat. kojikoji』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】mid2E(E4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内(女性パートは標準的orやや高め)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1Bはサビで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、「高音域が得意な男性」などは若干歌いにくい可能性もあるため、場合によってはキーを上げてください。
次に、地声最高音mid2Eは2番のラップで登場します。このmid2Eはシングルだと聞き取りやすいのですが、MVにもなっているアルバムバージョンの方はエフェクトがかかりかなり聞き取りにくいです。mid2Eの登場回数は1回のみであり、あとはmid2C#辺りが高音域のピークになります。こうした点を考慮すると、一般的なの音域の男性が原曲キーで歌唱しやすい楽曲です。
『Hug feat. kojikoji』は音域もそこまで広くないため、キー調整は比較的しやすいです。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は、原曲は男女によるツインボーカルになっています。他の男女デュエット曲もそうですが、男女一緒に歌唱する場合は、キー調整がしにくくなるため、その点は留意しておいてください。例えば、男声パートが低いので少しキーを上げると、女性のパートは高くなりすぎて、一般的な人だと歌いにくくなりえます。
今回の楽曲はメロディー自体は比較的わかりやすいです。私個人としては2番のラップなどはかなり速く、リズムも難しそうに感じました。歌詞などはしっかり覚えた上で取り組みたいです。
『Hug feat. kojikoji』を原曲キーで歌唱する場合、mid2A~mid2C#(一部でmid2E)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は要所でmid2C#等が登場し、男性の音域の範囲内です。一方、低音域としては最低音がmid1Bであり、回数としてはmid1E辺りが非常に多いです。
こうした点を考慮すると、「標準より低め~標準より高めの音域の男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が得意な男性」についても原キーが合う人は多いと思いますが、場合によっては少しキーを上げるのも選択肢としてあり得ると思います。
女性パートについては、「標準的~高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。ソロで歌う際は、もう少し高音域が得意な方がより歌いやすいと思います。
【まとめ】
①全体的にしっとりして中低音寄り
②原キーだと「標準より低め~標準より高めの音域の男性」などに合いそう
③女性パートは「標準的~高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすい
④2番のラップパートは難しそうなので注意