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『Ginger』(TOMOO)の音域

 こんにちは。今回はTOMOOさんの『Ginger』(20)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『Ginger』(TOMOO)
『Ginger』(TOMOO)の音域








【地声最低音】mid1D#(D#3) 

m1G#[た]とえばきみが m1D#[と]なりのレイディ[のお]皿にぶつかって【Aメロ】
★みたいな m1D#m1FG#[き]み]は]ぼくの[自慢のひ]
★コーヒーとm1Em1D#[か[蹴]散らして回る


【地声最高音】hiA(A4) ※ラストサビで15回程度

hiAm2F#[ねえ]Dar]ling AF#[like] a [gin]ger [cat!])【ラストサビ[転調₊1]】
★やhiA[ばんな][ま][いhiC#裏B[て]よ]


【裏声最高音】hiD(D5) ※ラストサビで登場

hiA地B裏C#hiDA地[ケー[ジ[の[な]か][に]【ラストサビ[転調₊1]】
hiA地hiD裏C#A地[閉じ[込]め]て] なん]かいられA地[ない]のさ


【補足】mid2F(一部略)mid2G#を含むフレーズ一覧

★きみは m2F裏[freeze!] “ごめんなさい” が【Aメロ】
★ぼくのm1G#[こ][ろ][か]わいいしm2F地m2G#裏[ま[も]よう]
★僕の心をいちばんあっm2G#地F[た]め][る]【2番Aメロ】

 まず、『Ginger』についてです。この楽曲は、2021年に女性シンガーソングライターのTOMOOさんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2023年の『TWO MOON』に初収録されました。同アルバムには、『Super Ball』、『オセロ』などの人気曲が収められています。

 さて、『Ginger』は配信限定のシングルとして発表されました。TOMOOさんのシングル曲の中では明るいニュアンスのミドルチューンであり、ラストサビでは転調し、キーが1つ上がります。サウンド面やボーカルの声質など耳を引く場面が多いのですが、個人的には歌詞についても強い個性を感じました。ちなみに、作中に登場する「Ginger Cat」とは茶トラ猫を意味するそうです。作詞作曲アレンジはTOMOOさん自身によりなされました。


 『Ginger』の音域的な特徴についてです。同曲は一般的な女性の音域としては低め~やや低めのレンジで歌メロが作られています。高音域にいくらか余地があるため、通常は少しキーを上げた方が歌いやすいです。
 同曲は、地声中高音についてはmid2F~hiAといった音階が登場します。これはJ-POPの女性曲としては高音がやや控えめですが、曲調は明るく高揚感なども強いです。こうした傾向を考えると、標準より低め~標準的な音域の女性などの方が合いやすいと私は推定しています。また、要所で裏声が登場するため、器用な裏声と地声の使い分けは不可欠です。
 今回は低音域についてもmid1D#やmid1Eなどが一部登場します。見た目ほど低音感はないと思いますが、それでも「高音域が非常に得意な女性」などはキーを上げた方がマッチするのではないかと思います。

 男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから3つ程度下げてみてください。今回は意外と中高音の頻度が高くないため、「高音域が非常に得意な男性」などは原キーでも歌えるかもしれません(ただしキーを下げた方がより安定はすると思います)。



 最後に『Ginger』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、低め~やや低めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1D#はAメロで登場します。この辺りは女性の音域としては低く、低音が得意な人向けの声域になります。そのため、通常は少しキーを上げた方が歌いやすいと思います。ただ、見た目の音域よりは低音感がないと私は想定しています。

 次に、地声最高音hiAはラストサビで登場します。登場回数は15回程度です。こうした点を考慮すると、女性の音域としては低め~やや低めであり、標準的な音域の女性なども原キーにマッチする可能性があります。逆に「高音域が非常に得意な女性」などについては少しキーを上げた方が歌いやすいのではないかと思います。


 『Ginger』は低音が低いため、キーを下げる余地はほとんどありません。ただ、今回の楽曲は女性の音域としてはやや低いため、キーを上げる余地は多く、一般的には少しキーを上げた方がより安定する可能性があります。ただ、音域自体は広めであるため、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その点は留意しておいてください。

 『Ginger』を原曲キーで歌唱する場合、地声でmid2F~hiA(裏声はmid2G#~hiD)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は通常サビではmid2G#程度、ラストサビでhiAなどが登場し、J-POPの女性曲としては高音がやや控えめです。反面、低音域についてはmid1D#などが登場します。
 こうした点を考慮すると、「標準より低め~標準的な音域の女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。

【まとめ】

①女性の音域としてはやや中低音に寄っている
②原キーだと「標準より低め~標準的な音域の女性」などに合いそう
③低音が一部低いため、人によってはキーを上げるのもよい
④要所で裏声が登場するため、器用な地声と裏声の使い分けは不可欠

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コメント

  1. かかい より:

    他にTOMOOさんの曲で取り上げる予定ありますか?

    • もりっしー より:

      以前から自選曲で1曲候補に入れてたんですが
      地声裏声の区別が難しくて調査が中断してます
      もしリクエストがあればそちらを優先します