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『劇上』(YOASOBI)の音域

今回はYOASOBIの『劇上』(2025)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。なお、今回は地声と裏声が見分けにくかったため、地声最高音は参考程度だと考えてください。


『劇上』(YOASOBI)
『劇上』(YOASOBI)の音域







【地声最低音】mid1G(G3) ※全体で1か所

★主役をえm1Gm2A[ん]じ]切る命であれ【ラストサビ[転調₋1]】


【地声最高音】hiE(E5) ※ラストサビで登場

★おhiBhiD-hiE[ど[れ [dance]【ラストサビ[転調₊1]】


【裏声最高音】hiF#(F#5) ※ラストサビで特に多い

★わhiD#裏hiF#裏FC#[ら[わ]れ]る]日々は【2番Aメロ】
hiBhiED^-hiF#裏[い[ま][の)[げ][き][で]【ラストサビ[転調₊1]】
★いhiDhiE[ま[は] EhiF#裏[れ[も]見]向きE[も]し]ない
★がhiED[む]しゃ]らに生きhiED#^-hiF#[る][ら)[は]


【補足】hiA#(一部略)hiEを含むフレーズ一覧

★おどれ hiA#[dance] [く][やhiD#裏C[み]の]なかで【イントロor頭サビ】
★やってhiA#[らん]ない[な] hiC#地[談]じゃ]ないわ【Aメロ】
★叫hiA#[び出し]てしまいhiB[そう]な]想いが
★ぼhiC#地hiD#裏[く[も]そうだ
★彷徨いあhiA#[る]けど 行[き]止まり
★はたhiA#[また]hiB地C#裏[め[は][か][と]なるか
m2A#[色]めき立つ喧騒hiA#[の]
★隙hiC#地hiD#裏[間に点る[ネ]オン灯
★ひhiA#[と]知れず動きhiB[出]す]舞台2A#[が]あった
★まhiA#[ば]らに人[と]人 閑[散hiC#裏[と]し]【Bメロ】
★なhiA#BhiC#地[が[れ[る]ミュージック
★誰もBhiC#地[が[着]込んC#地B[だ]ふ]BhiC#地hiD#裏[ん[ご[と]
★脱ぎ去る夜 まhiA#hiB[く[が][が]る])
★たhiA#[と]えば 拍手喝[采]【2番Aメロ】
hiA#地hiC#裏Bゆ[び]差]され
★こhiA#[の]ままhiD#裏[で]いい]のか いけC#裏[ない]のか
★物がたhiA#A[り]の] [ひC#hiD地[と[ま]く]だ]とした[ら]【ラストサビ[₋1]】
★こhiED[の]身]DC[と]つ]【ラストサビ[転調₊1]】
★明日も見hiCB[え]な]A[よ][に]hiE裏[え]
★そんな役hiCB[ま]わ]りでも知ったことか
hiA[う][くhiB地[し]【Ayase[男]パート】
★いつhiB[か] BA#^-hiDhiE裏[こ][ま)[く[が]降りるまで

 まず、『劇上』についてです。この楽曲は、2025年に音楽ユニットYOASOBIによりリリースされたシングル作品です。フジテレビ系ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』の主題歌として書き下ろされました。楽曲の質も相まって、同曲は、ストリーミングランキングでもチャートインしています。


 『劇上』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域としては高い(もしくは「かなり高い」)レンジで歌メロが作られています。低音域に若干余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。
 今回の楽曲は全体的に中高音寄りの曲であり、hiA~hiC#辺りが多く登場します。また、要所でhiD~hiF#辺りの裏声高音も多く見られ、女性曲としては高い印象です。低音もm2A#以下は多くないため、見た目よりは高いのではないかと私は考えました。これらを踏まえると、中高音域が得意な女性が原キーで歌いやすい楽曲だと想定しています。
 また、同曲は裏声の回数がかなり多いです。そのため、かなり器用な地声と裏声の使い分けが求められます。

 男性が同曲を歌唱する場合についてです。今回はコンポーザーのAyaseさんが1オクターブ下のレンジを歌唱しており、ツインボーカルのような側面が1つの特徴でもあります。そのため、人によってはAyaseさんのレンジ(lowG~mid2F#(終盤にhiBが登場する))で歌唱してみるのもよいと思います。ただ、「標準より高い音域の男性」などはいくらかキーを上げて歌ってみるのもいいかもしれません(当然オク下ですが)。



 最後に『劇上』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiE(E5)、【裏声最高音】hiF#(F#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Gはラストサビ(もしくはDメロ)で登場します。登場回数は1回程度です。このmid1Gに次ぐ低音としてはmid1G#辺りが数回程度です。そのため、見た目よりは低音感はありませんが、サビで最低音が登場するため、その点で上手く発声の切り替えが求められます。

 次に、地声最高音hiEはラストサビで登場します(もしかしたら裏声かもしれませんが)。また、今回はhiA~hiC#辺りが多く、裏声も非常に多いです。そのため、女性の音域としては高く、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです(ただ、今回は最低音もmid1Gであるため、あまりキーを下げる余地がない)。


 『劇上』は低音域に若干の余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回の楽曲は、音域が広いため、歌い慣れた人であっても一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。ただ、今回は低音より高音の頻度が高いため、「低音を少し歌いにくくしてでもキーを下げる」というのも選択肢としてあり得ると私は考えています。
 今回の楽曲はメロは比較的分かりやすいです。ただ、今回の楽曲は歌メロが速い場面がありリズムなども慣れが必要です(息継ぎなども少ししにくい可能性がある)。そのため、歌詞やリズムなどをしっかり覚えておきたいです。音域が合うのであれば、練習曲やカラオケによいと思いますが、難易度は高い印象です。

 『劇上』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiE(裏声はhiA#~hiF#辺り)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はhiA~hiA#辺りが多く、サビとその周辺でhiC~hiEなどが登場します。特にサビはボカロ曲のようなレンジが続きます。低音はmid1Gが最低音ですが、mid2A#以下はそこまで多くはありません。
 こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な女性」が原曲キーに合いやすいと私は考えました。

【まとめ】

①サビが得意に高いが、ABメロも低くはない
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な女性」向け
③裏声が多い。地声と裏声の器用な切り替えが不可欠
④歌メロが速い場面があり、リズムなども慣れが必要
⑤練習曲やカラオケにも悪くないが、歌い慣れた人向け

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