『桜、ひらり』(サザンオールスターズ)

【地声最低音】mid1C#(C#3) ※全体で3回
★m1C#–D–m1E[ど]れ]くらい]【Aメロ】
★1F#[ね]むれぬ夜をm1E[越]え]
★m1G#[止]まないm2C#[あ]め[に]打1F#–G#[た]れ]
【地声最高音】mid2F#(F#4) ※全体で12回
★なつm2D[か]しい[と]もあm2F#–E[い]す]る人は去き【Bメロ】
★さm2D–E–m2F#[く[ら希望に萌[えて]【サビ】
★ひらりぃぃm1F#[ぃ] か2D–E–m2F#[ぜ[に[舞っ][て]る
【裏声最高音】hiA(A4) ※サビで登場
★m2G#–hiA裏–G–F[わ[す]れえ]ぬ]おm2D地[も]かげ【サビ】
【補足】mid2D~mid2E辺りを含むフレーズ
★おとm2C#–m2E[な[に]なっ] m1E–1F#[たろ]う]【Aメロ】
★m2D[い]まも匂ってきm2E[ま]す【サビ】
★m2C[で]も[ね] あ[そびm2D[に]お]いで待っm1G[て]ます【Dメロ】
★みんなでここからm2C#[未]来m1F#[へ] 1F#[翔]ぼうよ
★おとm2C#–m2E[な[に]なっ] m1E–1F#[たろ]う]【Aメロ】
★m2D[い]まも匂ってきm2E[ま]す【サビ】
★m2C[で]も[ね] あ[そびm2D[に]お]いで待っm1G[て]ます【Dメロ】
★みんなでここからm2C#[未]来m1F#[へ] 1F#[翔]ぼうよ
まず、『桜、ひらり』についてです。この楽曲は、2025年にロックバンド・サザンオールスターズによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては同じ年にリリースされた『THANK YOU SO MUCH』に初収録されました。アルバムは30万枚以上の売上枚数を記録し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。
『桜、ひらり』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域の範囲内(体感的には「やや高い」かも)で歌メロが作られています。一般的な音域の男性が原曲キーでの歌唱が可能そうですが、場合によっては少しキーを下げて歌唱するのもよいと思います。
今回の楽曲は、中高音としてmid2C#~mid2F#がよく登場します。この辺りは男性の音域の範囲内とされます。ただ、低音域が少し高いレンジであり、全体的にやや中高音寄りであるため、見た目より高く感じやすいと想定しています。一般的な音域の男性が原キーで歌唱しうる作品ですが、人によっては体力的に辛くなる可能性もあります。その辺りは実際に歌唱して微調整を加えてください。発声は大部分が地声ベースですが、サビの見せ場で裏声が登場します。
女性が原曲キーで歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから4~7つ程度上げてみてください。今回は低音域が見た目よりは高いため、「低音域が非常に得意な女性」などは原キーで歌える可能性があります。ただ、そうした女性でも若干キーを上げた方がより安定するのではないかと私は想定しています。
最後に『桜、ひらり』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】mid2F#(F#4)、【裏声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内(体感的には「やや高め」な印象)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1C#はAメロで登場します。登場回数は3回程度です(いずれも歌い出し)。これに次ぐ低音としてはmid1E辺りが多いです。これらを考慮すると、男性の低音としてはやや高いと私は推測しています。
次に、地声最高音mid2F#はサビを中心に計12回程度登場します。このmid2F#に次ぐ地声高音としては、mid2Eがピークとなる場面が全体で9回、mid2Dが25回登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域の範囲内ですが、中高音が多い分、人によっては体力的に辛くなりやすいです。一般的な音域の男性は、原キーもしくは少しキーを下げるのがよいと私は分析しています。キーを下げる際は、原曲キーから1つ程度下げてみてください。
『桜、ひらり』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ビギナー向けの調整も可能だと思いますが、人によっては一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません(サビの裏声は少し音程がムズイ)。
今回の楽曲はメロやリズムは分かりやすいです。音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにもよいと思います。ただ、サビの裏声の場面については少し音程に迷う可能性があるため、注意したいです。全体的にメロがよく、歌のよさが活きた作品です。
『桜、ひらり』を原曲キーで歌唱する場合、mid2C#~mid2F#(裏声はhiAまで)といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はmid2C#やmid2D辺りが多く、サビなどでmid2F#もよく見られます。最低音はmid1C#ですが、頻度が低く、男性曲としてはやや高い低音です。
こうした点を考慮すると、「標準的(orやや高め)~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。
【まとめ】
①一般的な音域だが、やや中高音寄りで見た目より高く感じるかも
②原キーだと「標準的(orやや高め)~高音域が得意な男性」向け
③メロやリズムは分かりやすい。キー調整もしやすく、練習曲向き
④サビの裏声は音程に注意したい