『Relay〜杜の詩』(サザンオールスターズ)
【地声最低音】mid1D(D3)
★誰かがなm2D[げい]てた 美しい杜が消滅きえるのm1E{を] A[h]m1F#【Aメロ】
★身近な場所で何が起こってるんm1D[だ]【Bメロ】
【地声最高音】mid2G(G4) ※全体で3回
★m2E[Oh このわ]たし[に] m2F#[Oh] F#–m2G[明日をゆ[め]見る【サビ】
【裏声最高音】mid2G(G4) ※全体で1回程度
★Oh (それぞれの思い肌で感じて) m2G裏[Fu]【2番サビ終了後】
【補足】mid2D(一部略)~mid2F#を含むフレーズ一覧
★ここに集って音を紡いだ場m2D[所] [うE–m2F[た[が]あ]る]【Bメロ】
★m2D[C’mon] baby now [Oh] その理由わけを Answe[r]m1E【サビ】
★m2D[馬]鹿で×2 ごめんm1E[よ]
★m2D[い]つ[も] [い]つ[も] [思っm2E[て]た【Dメロ】
★m2E–m2D#[知]ら[ない]) E–D#[う]ち[に]) E–m2F–m2F#[決ま[っ[て]る
まず、『Relay〜杜の詩』(リレー〜もりのうた)についてです。この楽曲は、2023年にロックバンド・サザンオールスターズによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングル曲としてリリースされました。最新作であるため、アルバムには未収録です
ちなみに、サザンオールスターズは今年でデビュー45周年であり、それを記念して桑田佳祐さんの地元である茅ヶ崎でのライブが10年ぶりに開催される予定です。また、3か月連続の配信シングルのリリースされ、その第3弾が今回の『Relay〜杜の詩』になります(『盆ギリ恋歌』『歌えニッポンの空』に続く3曲目です)。
さて、『Relay〜杜の詩』は、サザンがレコーディングに使用しているスタジオに近い明治神宮外苑の再開発計画をテーマとした楽曲です。桑田さん自身はこの計画に対しては、「穏やかにコミュニケーションすること」や「議論を深めるきっかけ」になればよいと考え、楽曲を製作したそうです。私自身も、歌詞を読んで、具体的に賛否を表明しているわけではないと感じました。
ちなみに、同曲はユニクロのCMソングとしてタイアップが付いております。ユニクロは近年、『波乗りジョニー』、『悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)』など桑田さんの既存曲をタイアップに使用してきました。
『Relay〜杜の詩』はスローなバンド曲です。ピアノを基調としたクリーンなサウンドであり、多くの人に耳馴染みやすいメロディアスな作品です。歌メロもAメロBメロサビとJ-POPらしい展開をします。歌詞については、先述の明治神宮外苑の再開発をテーマに歌詞を製作しております。作詞作曲はボーカル&ギターの桑田佳祐さん、編曲はサザンオールスターズと片山敦夫さんによりなされました。片山さんはサザンの楽曲制作などで縁の深いキーボーディストです。
『Relay〜杜の詩』の音域的な特徴についてです。この楽曲は、大よそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。高音域が苦手な方などは少しキーを下げてもよいと思います。
同曲は、AメロBメロは大よそ中低音中心であり、Bメロ終盤~サビで中高音域の割合が増えます。各サビで1回ずつmid2F#,mid2Gのコンボが登場し、ここが高音の難所になります。最近のJ-POP男性曲としては取っつきやすい部類になるのではないかと私は判断しております。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから4つ程度上げてみてください。
最後に『Relay〜杜の詩』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】mid2G(G4)、【裏声最高音】mid2G(G4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内(一部やや高め)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1DはBメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、高音域が得意な男性だと若干歌いにくいかもしれません。そのため、高音域が得意な男性などはキーを上げるのも選択肢です。
次に、地声最高音mid2Gはサビで登場します。登場回数は3回程度で、いずれもmid2F#とのコンボになっております。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、mid2F#とのコンボになっており、人によってはやや歌いにくいかもしれません。ある程度克服しやすいレンジではありますが、場合によってはキーを下げることも選択肢です。
mid2F#~mid2Gといった音階は、歌い慣れていない男性だとスムーズな発声が損なわれやすいです。歌い慣れてくるとしっかり歌える人も多いかもしれませんが、慣れないうちはキーを下げるなどして、少しずつ練習を重ねてください。
『Relay〜杜の詩』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。一方、ビギナー向けの調整も可能そうですが、場合によっては一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。キー調整を加えても難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。
ちなみに、今回は全体にメロディアスですので、音域が合う人であれば練習曲には向きやすいといえます。一方、mid2F#,mid2G辺りが含まれる高音について、桑田さんは癖のある歌唱をされております。こうしたニュアンスまで表現するとなると、難易度がかなり上がります。その点は留意しておいてください。
『Relay〜杜の詩』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~mid2G辺りの中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はmid2F#,mid2G辺りが登場する場面は限られますが、各サビで1回ずつこうしたハードルがあります。
これらを踏まえると、「標準(or標準よりやや高め)~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。
【まとめ】
①一般的な男性の音域に近いレンジで歌われる(人によってはやや高いかも)
②原キーだと「標準(or標準よりやや高め)~ある程度高音域が得意な男性」に合いそう
③最近のJ-POP男性曲の中では取っつきやすそう
④メロディーもリズムも分かりやすく、練習曲向き
⑤桑田さんの特徴的な歌い方まで表現する場合は、難易度が高くなる
コメント
T-Pistonz+KMC「立ち上がリーヨ」「勝って泣こうゼッ!」サブスクで配信始まったので音域調査お願いします!
イナイレ曲ですね。
リストアップしておきます。
ラップパートが少し難しいかもですが、なるべく早く取り上げたいです。