『TSUNAMI』(サザンオールスターズ)
【地声最低音】mid1A(A2)
★m1A–D–E[か]ぜ]に]戸惑う弱気[な]僕 A–D[と]お]りすがるあの日の幻影【Aメロ】
★m1D[ほ]んとうは見たm2E[目]以上 な2D[み]だもろい過去があ1E[る]
★(あんなに好きな女性に 出逢う夏は)二度m1D–E[と]な[い])
★m1D[ひ]とは誰も愛求めて D–F[や]み]にさ[まE–D[よう[さ]だめ【Bメロ】
【地声最高音】hiA#(A#4) ※全体で3回程度
★かがみのm2E–m2F#[よ[お]う]な[ゆhiA#–F#[め]の]な]かで【サビ】
【裏声最高音】hiD(D5) ※ラストサビで1回
★死ぬまで好m2F#裏–G–hiA–hiD[き[と[言っ[て]【ラストサビ】
【補足】mid2E~hiAを含むフレーズ一覧
★そしてm2D[か]ぜまかせ m2E[Oh],My] destiny な1E–2D[み[だ]枯れるまで【Bメロ】
★見つE–m2G–F#[め[合]うと] F#[すな]おに]【サビ】
★m2E[おしゃ]べり出m2F#–E[来]な[あ]ぁ]い
★津波のm2E[よう]な[わm2F#[び]し]さに I know怯えてるhiA裏[Hoo]
★m2D–m2F#[お[も]い]出はいつの日[も] E[あ]め]
まず、『TSUNAMI』についてです。この楽曲は、2000年にロックバンド・サザンオールスターズによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発表されたバラードベストアルバム『バラッド3 〜the album of LOVE〜』に初収録されました。同アルバムには、1980年代後半~2000年までのバラード曲を中心に人気曲が網羅されております(当ブログで取り上げたこともある楽曲では『真夏の果実』(過去記事)、『希望の轍』(過去記事)が収録されています)。アルバムは、280万枚を超える大ヒットになり、日本レコード協会より2ミリオン認定がなされました。
さて、『TSUNAMI』はテレビ放送された恋愛リアリティーショーの『未来日記』の主題歌としてタイアップが付きました。同企画は、当時非常に大きな話題となり、福山雅治さんの「桜坂」(過去記事)、GLAYの「とまどい/SPECIAL THANKS」といったミリオンヒットも誕生しました。
楽曲の質も相まって、『TSUNAMI』はCDとしては300万枚近い爆発的なヒットを記録、またデジタル配信や、最近のストリーミングランキングなどでもチャートインするなどロングヒットにもなりました。同バンドの代表的な作品の1つであると同時に、2000年以降のJ-POPのヒット曲でも特に知られた作品の1つだと思います。
『TSUNAMI』はスローなバンド曲です。全体的に切なさが強調された楽曲であり、歌メロも全体的にメロディアスです。歌メロはAメロBメロサビと展開しますが、Bメロの途中で部分的に転調がなされいるため、慣れないうちは少し音程が難しく感じられるかもれません(Bメロの一部がFに転調し、その他はD)。作詞作曲はボーカル&ギターの桑田佳祐さん、編曲はサザンオールスターズと島健さんによりなされました。
『TSUNAMI』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはやや高めのレンジで歌メロが作られております。今回の曲は、低音域も一部低いのですが、一般的には少しキーを下げるのもよいと思います。
同曲はAメロやBメロ前半が中低音中心、Bメロ後半サビが中高音中心となります。また終盤では裏声も見られるため、音域がかなり広いです。ただ、低音域については、mid1D~mid1F辺りが多いため、滅茶苦茶に低いというわけではないと思います(低音域が苦手な男性だと少し辛くはある)。中高音についてはサビでmid2E~mid2Gなどが多く、体感的にやや高い人が多いのではないかと私は推測しております。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、キーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安として原曲キーから4~5つ程度上げてみてください。今回は音域が広いため、低音から高音まで力量が求められます。
最後に『TSUNAMI』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A(A2)~【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高め(全体でみると標準的な場面が多い)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1AはAメロで登場します。登場回数は全体で6回程度です。このmid1Aに次ぐ地声低音としてはmid1Dであり、ABメロでみるとmid1D-mid1E辺りが比較的多く見られます。こうしたことから、最低音はmid1Aですが、見た目よりは歌いやすいと私は分析しました。ただ、mid1D-mid1E辺りが多いため、「高音域が非常に得意な男性」などは少しキーを上げるのも選択肢であると考えております。
次に、地声最高音hiA#はサビで登場します。登場回数は3回(各サビ1回ずつ)です。このhiA#に次ぐ地声高音としては、mid2Gがピークとなる場面が全体で6回程度登場します(mid2F#が25回程度と多い)。こうしたことから、男性の音域としては「やや高い」と私は分析しました。今回はhiA#の回数がそこまで多くないため原曲キーが合う人も多いかもしれませんが、場合によっては少しキーを下げることも選択肢に入れてください。
『TSUNAMI』は音域がかなり広く、低音域もそれなりに低いです。そのため、男性がキーを下げる余地はあまり多くありません(女性などがキーを上げるのは可能)。そのため、歌い慣れた人は良いですが、ビギナー向けの練習曲としては、もしかしたら一部使いにくい部分出てくる可能性があります。
今回の楽曲は全体的にメロがよく、カラオケに向きやすい楽曲だと思います。一方、「Aメロ⇒Bメロ前半」、「Bメロ前半⇒Bメロ後半」にかけて転調が行われています。そのため、人によってはBメロで少し音程を取りにくいと感じるかもしれません(私も音域調査をする前にメロを間違って覚えいていました)。
『TSUNAMI』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiA#(終盤に裏声hiDなど)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はサビを中心にmid2E~mid2Gが多く登場します。一方、低音域ではmid1A~mid1Eが見られ、特にmid1Dなどが多いです。裏声については多くはないですが、hiA~hiDが見られます。
こうしたことを踏まえると、「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が非常に得意な男性」などは少しキーを上げるのもよいと思います。
【まとめ】
①AメロBメロは中低音中心で、サビは中高音中心
②原キーだと「標準よりやや高め~ある程度高音域が得意な男性」に合いそう
③メロがよくカラオケ向き。音域が広い分ビギナーには向きにくい
④Bメロは2回ずつ転調がある。慣れないうちは少し音程が取りにくいかも
コメント
この曲が来ましたか
サザンらしい音域の広い曲ですね…
個人的には震災の影響で歌われなくなったのが勿体無いと感じます。ただタイトルでトラウマを想起してしまう方がいるため仕方ないことなんですよね。
コメントありがとうございます。
何度も聴いた曲ですが、改めていい曲だと感じました。
何気にBメロとか滅茶苦茶凝ってますよね。
大震災は大きな悲劇でしたが、この曲がまた改めて歌われる日が来てほしいと感じます。
GReeeeNの栞の音域をお願いしたいです
リストアップしておきます。
リクエストありがとうございます。