『涙のキッス』(サザンオールスターズ)

【地声最低音】mid1E(E3)
★m2D[な]ぜ[に]だ[まっ]てm2E[こ]こ]ろ離れm1E–G[て]し]まうG[ぅ]【Aメロ】
★m1G[泣]かないm2D[で] 夜m2A[が]辛くm1E–2A[て]も]【Bメロ】
★m2E–D[だ]れ]よりも愛m1G–m1E[し[て]る1G[ぅ]【サビ】
【地声最高音】mid2G(G4) ※全体で5回程度
★m2D[見]つ[めm2E–m2G[る[素]振]り]を[しE[てみ]m1G[ても]【Aメロ】
★ふm2G[られた]つG[もりで]【Dメロ】
【補足】mid2D~mid2Fを含むフレーズ一覧
★m2D–E–m2F[あ[め[に]打]た]れたm1G[は]な[の2E[よ]う]に【Bメロ】
★m2E–D[な]み]だ2A[の]キッスもう[一E[度]【サビ】
★m2E–D[さ]い]ごのキッスもう[い]ち[度]だE[け]で]も
★生E–m2F[き[て]ゆ]く[には]1G[ぁ]【Dメロ】
★駄目に2D–E–m2F[な[り[そ]う]な]
★ほm2E[ど] 2D[か]な[し2E–1G[みが]ぁ] 1G[消]えない
★m2A[き]みを2D–E–m2F[抱[い[て] いたい
★m2D–E–m2F[あ[め[に]打]た]れたm1G[は]な[の2E[よ]う]に【Bメロ】
★m2E–D[な]み]だ2A[の]キッスもう[一E[度]【サビ】
★m2E–D[さ]い]ごのキッスもう[い]ち[度]だE[け]で]も
★生E–m2F[き[て]ゆ]く[には]1G[ぁ]【Dメロ】
★駄目に2D–E–m2F[な[り[そ]う]な]
★ほm2E[ど] 2D[か]な[し2E–1G[みが]ぁ] 1G[消]えない
★m2A[き]みを2D–E–m2F[抱[い[て] いたい
まず、『涙のキッス』についてです。この楽曲は、1992年にロックバンド・サザンオールスターズによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発売された『世に万葉の花が咲くなり』に初収録されました。アルバムは、200万枚を超えるヒットとなり、日本レコード協会より2ミリオン認定がなされました。サザンのオリジナルアルバムとしては、『Young Love』に次ぐセールスとなっています。
『涙のキッス』はスローなバンド曲で、ドラマ『ずっとあなたが好きだった』の主題歌として書き下ろされました。楽曲の質も相まって、同曲は150万枚以上のCDセールスを記録しました。また、2023年にはストリーミングでも5000万再生を記録し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされています。こうしたロングヒット傾向から、サザンの人気曲の1つといえます。作詞作曲は桑田佳祐さん、編曲はサザンと小林武史さんの共同でなされました。
『涙のキッス』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては標準的~やや高めのレンジで歌メロが作られています。原曲キーがマッチする人も多いかもしれませんが、場合によっては少しキーを下げた方が歌いやすいと私は想定しています。
今回の楽曲は最高音がmid2Gであり、その点では一般的な音域の男性の音域の範囲内といえます。ただ、低音がmid1Eでやや高いため、人によっては高音が辛くなる可能性があります(mid2E辺りが多いため)。原キーがマッチする人も多いかもしれませんが、場合によっては少しキーを下げることも選択肢に入れてみてください。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。同曲は、女性歌手のBENIさんが原キーよりも6つ高いキーでカバーしています(m2A#~hiC#)。この辺りが一つの目安になると思います。mid1Eの回数がかなり多いため、「低音域が得意な女性」であっても原キーはかなり厳しいと想定しています。
最後に『涙のキッス』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】mid2G(G4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内(もしくはやや高め)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1EはAメロ~サビまで広く登場します。そのため、mid1Eが最低音の楽曲としては、若干低音感があると思います。そのため、「女声域に近いレンジの高音男性」などは少しキーを上げてもよいかもしれません。
次に、地声最高音mid2GはAメロやDメロで計5回登場します。このmid2Gに次ぐ地声高音としては、mid2Fがピークとなる場面が全体で6回、mid2Eが28回登場します。こうした点を考慮すると男性の音域の範囲、もしくは若干高めであると私は想定しました。原キーがマッチする人も多いかもしれませんが、場合によっては1~2つ程度キーを下げてみてください。
『涙のキッス』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。また、ビギナー向けの調整も可能ですが、もしかしたら低音が少し歌いにくくなるかもしれません。
今回の楽曲はメロやリズムは比較的分かりやすいです。音域がマッチするのであれば、練習曲やカラオケにもおススメです。ただ、原曲の桑田佳祐さんのようなブルージーなニュアンスで歌唱するには力量が求められます。そのため、最初は桑田さんの歌唱に寄せずに、歌いやすいように歌うのがよいと思います。
『涙のキッス』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~mid2Gといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は全体的にmid2D~mid2F辺りが多いです。また、低音としてはmid1Eが多いです。
こうした点を考慮すると、「標準的~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。
【まとめ】
①標準的な音域だが、やや中高音が多い印象
②原キーだと「標準的~高音域が得意な男性」向け
③メロはリズムは分かりやすい。キー調整も可能
④音域が合うのであれば練習曲やカラオケにおすすめ