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『たしかなこと』(小田和正)の音域

 こんにちは。今回は小田和正さんの『たしかなこと』(2005)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『たしかなこと』(小田和正)
『たしかなこと』(小田和正)の音域







【地声最低音】mid1F(F3) ※全体で12回程度

m2D[あ][上m2F[が]m1FG[り]の]【Aメロ】
m2A[空]を見m1F[て]m2D#D[い]た]
m1F[気]m2D#D[づ]か]ないんだろ
★伝1Gm1F[え[て]F[い]m2FD#[と]が]あるんだ【ラストAメロ】


【地声最高音】hiA#(A#4) ※サビで17回と多い

hiA#Am2G[わ]す]れ] m2GF^[ない][どん]な])時も【サビ】
m2GF^[そ][に] hiA#A[い]る][か]
★同Fm2G[じ[ときを生き]hiA#G[て]るん]だ]【ラスサビ】


【補足】mid2D#mid2G辺りを含むフレーズ一覧

★とm2A[お]り過ぎてm2D[ゆ]m1G[人]2D{の]中で【Aメロ】
★哀しm2GF[み]は] m2D#[絶][なF[い]から
★小さな幸Dm2F[せ[に]
2Dm2D#[そのた[め]に] [ら]は こ[の][所]【Bメロ】
m1G[お]m2D[じ]風に1Gm2D[吹か[れ]
★同m2Fm2G[じ[時]を] F{生き]G[るん]だ]
Dm2F[この[場]所]m2G[で]【ラスサビ】

 まず、『たしかなこと』についてです。この楽曲は、2005年に男性シンガーソングライターの小田和正さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2007年の『そうかな』に初収録されました。アルバムは50万枚以上のCDセールスを記録し、日本レコード協会よりダブル・プラチナ認定がなされました。
 『たしかなこと』は明治安田生命の企業CMソングとしてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、同曲は大きなヒットを記録。CDだけでなく、配信でも75万ダウンロードを達成し、日本レコード協会よりトリプル・プラチナ認定がなされています(ランキングデータブログBillion Hits!より引用)。また、2024年にはストリーミング部門でも5000万再生を達成しました。こうしたロングヒット傾向から、小田和正さんの代表的な楽曲の1つに数えられます。


 『たしかなこと』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
 今回の楽曲は、全体的に中高音が多い楽曲であり、mid2D~mid2G辺りがよく登場します(サビはhiA#中心)。低音域も男性曲としては高いため、「中高音寄りの声域の男性」の方がマッチしやすいと思います。ただ、最低音mid1F辺りが多いため、「女声域に近似するような高音男性」については若干キーを上げてもよいかもしれません。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。同曲は過去にも多くの歌手がカバーしており、女性歌手だと一青窈さん(原キー+1)、絢香さんや辛島美登里さん(原キー+2)、Little Glee MonsterやSuperfly(原キー+3)などがカバーしております。この辺りは女性が歌唱するレンジとして参考になると思います。



 最後に『たしかなこと』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1FはAメロやBメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、男性曲としては高めの低音であるため、中低音が得意な男性だと原キーで歌いにくい可能性があります。

 次に、地声最高音hiA#はサビを中心に17回程度登場します。このhiA#に次ぐ地声高音としてはmid2Gがピークとなる場面が全体で34回、mid2Fが17回程度登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~4つ程度下げてみてください。ちなみに、同曲はスキマスイッチのボーカル大橋卓弥さんが、小田和正さんとのデュエットによるカバーをしています(原キーから3つ低いキー)。この辺りが1つの参考になると思います。


 『たしかなこと』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。音域の広さを考慮すると、ビギナー向けの調整も可能だと思いますが、人によっては一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
 今回の楽曲はメロやリズムは比較的わかりやすいです。音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにもおススメです。小田和正さんは少年のような透き通った声が特徴的ですが、サビでは要所要所でブレスを入れていると私は分析しています。息継ぎをしっかり意識することで高音も発声しやすいため、そうした部分にも注意を払いたいです。歌のよさが活きており、歌いこなせると映えそうです。

 『たしかなこと』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~hiA#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は全体的にmid2Dが頻出であり、mid2F~mid2G辺りも要所で見られます。サビはhiA#辺りが中心であり、男性としては高めです。低音も男性曲としては高い部類です。
 こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。ただ、「女声域に近似するような高音男性」については若干キーを上げてもよいかもしれません。

【まとめ】

①男性曲としては中高音寄り(女性曲ほどは高くない)
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」向け
③メロがよい。キー調整も可能であり、練習曲によい
④サビでは頻繁に息継ぎがされている。そうした点も意識したい
⑤歌が活きた作品。歌いこなせると気持ちよさそう

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