『愛で溢れたい』(HIMARI feat. せいや)の音域

★そのとhiE[き]hiD#[を] hiC#–hiB[待]ち[焦]が]れた【Bメロ】

★m2B[分]かり[合]える時をねhiE裏[が]hiD#[う]hiB[こ]とは【サビ】

★hiA–hiB[目には迷][を]蜂蜜(ハニー)は歯B[に]A[デン]ジャラス【Cメロ】

★人のhiA[手]は人の[手]でしかあhiB[たためられ][な]い[こ]B[と]【ラストサビ前】

　まず、『愛で溢れたい』（あいであふれたい）についてです。この楽曲は、2021年に女性歌手のHIMARI （ヒマリ）さんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングル曲です。新曲ですので、アルバムやシングルCDでのリリースは現在確認できません。
　『愛で溢れたい』はテレビ朝日のYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、現在15万回程度の再生回数を記録しております（MVは歌の一部が省略されております）。

　『愛で溢れたい』は、深夜に放送されているテレビ番組『霜降りバラエティ』で行われた企画をきっかけに制作されました。2人組お笑い芸人・霜降り明星のせいやさんが、「令和のアグネス・チャンを探せ」というアイドルオーディションを企画。結果、高校生の一ノ瀬陽鞠（いちのせひまり）さんが抜擢され、楽曲をリリースする運びになりました。せいやさん自身も同曲の作詞に関わっております。

　ちなみに、霜降り明星は、せいやさんの相方、粗品さんがボカロPとしても活躍されており、『ビームが撃てたらいいのに』、『ぷっすんきゅう』が殿堂入りを果たしております。アーティストとしてCDもリリースし、楽曲提供なども行っております。


　さて、『愛で溢れたい』は打ち込み主体のポップナンバーです。印象的な頭サビ【メソポタミアよりはマシ】で楽曲が始まり、AメロBメロサビと展開していきます。最近の楽曲の一つの特徴ですが、2番以降の展開が早く、演奏時間は3分半程度になっております。サビはヨナ抜きの音階で作られ、全体としてポップ感があり、親しみやすいと思います。
　同曲の作詞は霜降り明星のせいやさんが関わっており、作詞作曲編曲は、緑黄色社会の小林壱誓さん、穴見真吾さん、soundbreakersがクレジットされております。
　ちなみに、歌詞の「メソポタミアよりはマシ」についてですが、古代メソポタミア文明の「ハンムラビ法典」がモチーフいなっております。「目には目を、歯には歯を」の訳語が有名であり、歌詞中でも【目には迷を歯には蜂蜜（ハニー）】とオマージュされております。

　『愛で溢れたい』の音域的な特徴についてです。同曲は女声としてはやや高めのレンジで歌メロが作られております。高音域がある程度得意な方などは楽しく歌えると思いますが、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと思います。メロディーなどは非常に親しみやすいですので、自分の歌いやすいキーに合わせて練習曲などにしてもよいかもです。


　最後に『愛で溢れたい』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)～【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域よりやや高いです。以下、見ていきます。

　まず、地声最高音hiC#については特にサビで頻出します。このhiC#は女声の声域の範囲内といえますが、今回の場合は、登場回数が非常に多いです。よって、キーを少し下げた方が歌いやすいと思います。原曲キーから１～２程度を目安に下げてみてください(♭１～２)。

　『愛で溢れたい』は低音部分に余裕があり、キー調整はしやすいです。裏声などが求められる場面もありますが、歌い慣れていない人向けの調整も可能なのではないかと思います。同曲は、歌メロのリズム自体もそこまで難しいわけではないですので、練習曲などにも使いやすいと私は分析しております。
　一方で、先に述べたように、原曲キーの場合は一般的な女性の声域よりもやや高いです。そのため、高音域を歌いこなす力ととともに持久力が求められます。そうしたことを踏まえた上で練習に励んでください。

　『愛で溢れたい』はアップテンポなポップナンバーであり、演奏時間も短めです。よって、カラオケなどでも歌いやすいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。