『ハプニング』(Nissy(西島隆弘))
【地声最低音】mid1G(G3)
★m2A[か]えり道を急ぐ [雑]踏を抜m1G[けて] G[2]つ]目の交[差点]【Aメロ】
★m2A[作]りえがm1G[おで]
★m1G–m2A[か]わ]そうとは1G–hiA裏–2G[した[けど]ぉ]
★未m2E[体]験ゾーンへm2A[い]ざm1G–2A[なう]の]【Bメロ】
【地声最高音】hiA#(A#4) ※終盤の1場面(2回)
★m2G#–hiA#[この世[界の]せいにし[て]【ラストサビ[転調₊1]】
【裏声最高音】hiC(C5) ※Dメロで登場
★F–m2G[未[体]験[ゾー]ンへいhiA#裏–hiC[ざな[おう]【Dメロ】
【補足】mid2F~hiA#を含むフレーズ一覧
★m2E[What] is happening? F[Wo]w] F[wo]w] m2G[wow] [ye]ah【イントロ】
★悟られm2G裏–m2F[た]く]なくて【Aメロ】
★m2E[な]にも[か]も見透かされていたm1G[み]たい【Bメロ】
★m1G[ど]んなE–m2F地[セ[リ]フ]で
★誰hiA#裏–2G#–m2G地[に]も]邪]魔されないF–G地[場[所]で]【Dメロ】
★ありふれた明日をつF–G–m2G#地–hiA#裏–G地[く[り[変え[た]ら]ぁ]ぁ
★hiA裏–m2G[シ]ナ]リオを君だm2F[け]にさ[さm2F#–m2G#地[げ[よう]
★m2G#–F^-hiA地[君]と[の[ハプ]ニング]【ラストサビ[転調₊1]】
★m2G#–F#–F[ね]が]っ]てF#[た]なん]て言えなくF#[て]ぇ]
★F–m2F#–m2G#地–hiA#裏[こ[こ[ろのこ[え]だ]けマス[キング]
★hiA#裏–m2G#–F[理由]が]欲]しいのなら
まず、『ハプニング』についてです。この楽曲は、2016年にリリースされたシングル『まだ君は知らない MY PRETTIEST GIRL』(過去記事)のカップリング曲です。アルバムとしては、2017年の『HOCUS POCUS 2』(ホーカス ポーカス ツー)に初収録されました。
『ハプニング』はカップリング曲ですが、ミュージックビデオも制作されており、人気が高い楽曲の1つです。YouTube公式チャンネルでの再生回数も1300万回に達しており、2019年に発表されたベストアルバム『Nissy Entertainment 5th Anniversary BEST』にも収録されました。ちなみに、ベストアルバムは、出荷ベースで10万枚を超えるヒットを記録し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされております。
さて、『ハプニング』はミドルテンポのR&B、ダンスポップです。歌メロはAメロBメロサビと展開、ラストサビでは転調が行われ、キーが1つ上がります。全体的に親しみやすい作品であり、多くの人に届きうる普遍的なラブソングです。
同曲の作詞作曲はTaiki Kudo(工藤大輝)さん(作曲はIkki Hatanakaさんとの共同)でなされました。工藤大輝さんはダンス&ボーカルグループのDa-iCEのリーダーとしても活躍されており、スターマイン(過去記事)の作詞作曲なども担当されてます。
『ハプニング』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲は最低音がmid1Gと高いです。そのため、相対的にmid2E~mid2G#などの中高音域が多く登場します(サビが特に多い)。体感的に高く、高音域が得意な男性の方がマッチしやすそうです。また、要所で裏声が多用されていますので、器用な発声が不可欠になります。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は最低音がmid1Gであるため、理論上は原曲キーでの歌唱も可能ですが、女性の得意な音域などを考慮するといくらかキーを上げた方がよい声質が活きやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度上げてみてください。
最後に『ハプニング』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高め(体感的には明確に「高い」でもよいかも)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1GはAメロやBメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、mid1Gが最低音となる男性曲は、高い確率で「一般的な男性にとってはキーの高いが曲」となります。今回の『ハプニング』についても明確にこの傾向が当てはまります。一方、今回はmid1Gの登場回数が多いため、女性が原曲キーで歌うと少し低く感じるかもしれません。
次に、地声最高音hiA#はラストサビで登場します。登場回数は1場面(2回)です。このhiA#に次ぐ地声高音としては、hiAがピークとなる場面が全体で5回、mid2G#が8回登場します。こうしたことから男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『ハプニング』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回の楽曲は音域自体はそこまで広くないため、キー調整の融通は利きやすく、ビギナー向けの調整も可能そうです。ただ、ビギナー向けに調整をするためには大きなキー下げが必要になるため、違和感などを感じる人も多いかもしれません。また、キー調整をしたからといって、すぐに西島さんのような歌唱が出来るわけではないので、しっかりとした練習が必要になります。
同曲はメロディー自体は比較的わかりやすいです。一方、Bメロ⇒サビ等転調が行われるため、人によっては少し音程に迷う場面もあるかもしれません。原曲をしっかり聴き込んでおきたいです。音域が合うのであれば、練習曲には向きやすいです。
『ハプニング』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~hiA#といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。これらは特にサビやDメロで多く、後半は体力が要求されます。今回は低音がそこまで低くないため、相対的に中高音の頻度が高いです。
こうしたことを踏まえると、「ある程度(or非常に)高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。女性だと「標準より低い音域の女性」などは原キーが合う可能性もあります(女性は通常はキー上げを推奨します)。
【まとめ】
①ABメロ⇒サビと盛り上がるが、全体的に中高音が多い
②原キーだと「ある程度(or非常に)高音域が得意な男性」などに合いそう
③女性だと通常はキー上げ推奨(「標準より低い音域の女性」は原キーでも合うかも)
④キー調整はしやすい