『タイムファクター』(神はサイコロを振らない)

【地声最低音】mid1B(B3) ※かなり聞き取りにくい
★m1G[何より大切なもの]ほど【Aメロ】
☆m1B[う]しないたくないと願う1F#–m1D[ほ[ど]
★m1D–m1G[か]がみの中暗く寂]し[ぃくて]【Bメロ】
★m1D–m1G[引]き]金をm2D[引いて]
★m1D–1G[背]負]う幾千m2D–1G–F#^[のねが](いが]あっ[て])【サビ前半】
★m1G[ぼ]くら[の] [過]去[と] m1D–E[現]在]を]【サビ後半】
【地声最高音】mid2G(G4) ※全体で33回
★m2F#–m2G[去っ[て]ゆくG–F#[す]が[た]) m1G[を]眺1G[めて]【Bメロ】
★m2D–m2G–F#[ま[も]る]べき] [も]のがE[あっ]て]【サビ前半】
★m2G–F#–D[つ]な]ぐお]もい[が]【サビ後半】
★重なったm2F#–m2G[ヒス[ト]リー G–F#[を]い[だき])
★放つm2G–F#[ひ]か[り]
★かm2D–E–m2G地–F#[た[り[継]が][れ]てゆくm1G[のは]【Dメロ】
★えm2G–F#[が]お]となF#–G[み[だぁ]
★m1D–G[ち]か]い合った やm2G–F#–D[く]そ]くの]果E[て]に]【ラスサビ】
【補足】その他の中高音
★(悪戯に掌をすり抜けてゆく)m2D–1F#–G[さ]だ[め]【Aメロ】
★笑い合える日まで uh hiB–A–2G[wo]w wo]w]【ラストサビのフェイク】
まず、『タイムファクター』についてです。この楽曲は、2021年にロックバンド・神はサイコロを振らないによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2023年に『事象の地平線』に初収録されました。同アルバムには、『泡沫花火』(過去記事)、『未来永劫』などを楽曲が収められています。アルバムは20曲入りの2枚組であり、そうした点でも話題を呼びました。
『タイムファクター』は葦原大介さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『ワールドトリガー』の3rdシーズンオープニングテーマとして書き下ろされました。楽曲の質も相まって、神サイのYouTubeチャンネルで公開されているMV・リリックビデオは、合計で400万回を超える再生回数を獲得しています。作詞・作曲は柳田周作さん、編曲は小山寿さんによりなされました。
『タイムファクター』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域の範囲内で歌メロが作られています。一般的な音域の男性が原キーでの歌唱がしやすい曲です。
今回の楽曲は中高音として、Bメロやサビ辺りでmid2Gが多く登場します。ただ、低音としてmid1D~mid1G辺りが全体的に多いため、安定した低音域の歌唱も不可欠になります。大よそ標準的な音域の男性などが原キーで歌いやすい曲ですが、人によっては少しキーを下げてもよいかもしれません(mid2Gの回数が多いため)。個人的には中低音がかなり強調されており、少年漫画原作のアニメOP曲としては珍しいのではないかと感じました。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです(低音域としてmid1D辺りが多いため)。一つの目安ですが、原曲キーから2~4つ程度上げてみてください。今回は低音も多いため、ダウナーな歌唱が得意な人の方が合いやすいと思います。低音域が非常に得意な女性だと原キーで歌える可能性もありますが、割合としてはかなり少ないと想定しています。
最後に『タイムファクター』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B3)~【地声最高音】mid2G(G4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1BはAメロで登場します。ただ、今回は歌い出しの瞬間的な音であるため、聞き取りにくいかもしれません。低音域としては大体mid1D辺りがしっかり歌えると形になりやすいです。mid1D~mid1Gの登場回数を考えると、「高音域が非常に得意な男性」の一部は少しキーを上げてもよいかもしれません。
次に、地声最高音mid2GはBメロやサビを中心に計33回登場します。このmid2Gに次ぐ地声高音としては、mid2Eがピークとなる場面が全体で4回登場します。mid2Gが多いですが、その次がmid2Eであるため、見た目よりは高音感はないと私は想定しています。ただ、mid2Gのロングトーンが含まれるため、中高音域をしっかり歌い慣れておく必要はありそうです。一般的な音域の男性が原曲キーで歌いやすいですが、場合によっては少しキーを下げてもよいと思います(「標準より低めの音域の男性」などには歌いにくいかも)。
『タイムファクター』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌いなれた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回は低音の回数がかなり多いため、低音~高音まで安定した歌唱が不可欠になり、力量が問われます。
今回の楽曲は、メロ自体は分かりやすく、リズムも取りやすいです。そのため、音域がマッチするのであれば、練習曲におススメです。低音と高音が混在しており、メロの上下が激しいため、低音と高音を使い分ける練習によい思います。
『タイムファクター』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~mid2Gといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はmid2Gが多いですが、mid2Eとmid2F#がピークとなる場面がそこまで多くない点が特徴的です。反面、低音としてはmid1D~mid1Gが全体を通して多いです。
こうした点を考慮すると、「標準的~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。
【まとめ】
①Bメロサビで中高音が多い。低音も全体的に多い
②低音と中高音が混在する。発声の切り替えが求められる
③原キーだと「標準的~高音域が得意な男性」などに合いそう
④メロやリズムは分かりやすい。練習曲向き
⑤低音と高音の歌い分けがカギを握る曲
コメント
最高音の登場回数的に高いのかなと思いきやそうでもないんですね
ちょっと意外
最高音が多いんですが、それに次ぐ高音がm2Eであり
mid1D~mid1G辺りがかなり多いんです
その点で、若干高音感が無いのではないかと考えました
ただその分、低音~高音まで安定した歌唱が不可欠になります
「低音での歌い方、高音での歌い方」を上手く切り替えてメリハリのある歌唱をしたいですね
リクエストよろしいでしょうか!
キタニタツヤさんの「まなざしは光」をお願いしたいですm(_ _)m
リストアップしておきます
リクエストありがとうございます