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『夜永唄』(神はサイコロを振らない)の音域

こんにちは。今回は神様はサイコロを振らないの『夜永唄』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は私自身もピックアップしていた作品なのですが、最近リクエストが届いた曲でもあります。


『夜永唄』(神はサイコロを振らない)、Yonagauta(Kami ha Saikoro wo Furanai)

『夜永唄』(神はサイコロを振らない)











【地声最低音】mid1B(B2) 

★秋が終わりm1B[消]えていったあなた(アウトロ)

※ここはmid1D#でも違和感が少ないです
※曲全体ではmid1D#が多いです(【補足】参照)


【地声最高音】mid2G#(G#4)  

m2F#[あ]なた[に逢]m2G#地[え][ば]G#[ぁ](サビ) 
★鮮明に覚えてm2G#[る]m2F#[ぅ](2番Bメロ)

※サビで多く登場します


【裏声最高音】hiC#(C#5) ※サビで登場

★たB[だ]hiC#[よ]hiB-hiA#[ぉい][が][ぁ](サビ)

※曲全体で2回


【補足】mid2F#hiB辺りの注意点

★冷たいあなたを抱m2G#裏[き]m2F#[寄せ]たいよ(Aメロ)
★金木犀の香りがうm2G#[す]m2F#[れてゆ]G#[く]ように
★秋が終わりぃm1D#[ぃ 消]えていったあなた

m2F#[ふた]m2G#地[り]hiB裏[は]hiA#[もう](サビ)
m2F#[と]もだちm1D#[にも]どれないと分かっていた
m1D#[ひと]m2F#[み]に映るF#[す]べてを

m2F#[す]m2E[べ]てはあなたの為にあるように(Cメロ)



 まず、”神はサイコロを振らない”について少し説明します。神はサイコロを振らないは2015年に結成された4人組のロックバンドです。独特なバンド名ですが、これは物理学者アインシュタインの言葉から来ております。バンドが「型にはまらない音楽をリリースし続ける」という法則に従い活動していきたいとの決意が込められております。
 私自身いくつかの作品を視聴してみたのですが、ギターロック色が強いです。ただ、打ち込みっぽい作品などそれだけに留まらないアプローチがあります。また、『夜永唄』のようにボーカルが際立つような作品もあります。個人的にはバンドのサウンドの幅広さが非常に耳に残りました。男性性の強い表情が豊かなボーカルも良いです。今後の活躍が益々期待されるバンドです。
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 さて、『夜永唄』についてです。この楽曲は、2019年にリリースされたミニアルバム『ラムダに対する見解』に収録されています。夜永唄(よながうた)というタイトルにあるように、秋の終わり頃を歌った恋人との別れの曲です。
 『夜永唄』はゆったりとしたテンポのバンド曲です。神はサイコロを振らないの作品の中ではボーカルが目立つ作品です。歌メロについてはアウトロでAメロを持ってくるところが少し独特だと思います。




 さて、『夜永唄』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】mid2G#(G#4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。地声については一般的な男性の音域の範囲内、もしくは少し高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音mid2G#はサビを中心に登場します。登場回数も少なくないです。この辺りは平均的な男性の音域のボーダーになる音階です。『夜永唄』では裏声なども伴って登場します。場合によってはキーを下げるなどしても良いと思います。

 『夜永唄』は図で見ると、音域が広めであります。ただ最低音mid1Bよりも、サビの途中で登場するmid1D#辺りが歌いにくいのではないかと思います。m2F#[と]もだちm1D#[にも]どれないと分かっていた】辺りです。
 キーの調整は可能ですが、歌い慣れた人向けの作品といえるのではないかと思います。高音域はそこまで高くないですが、音程のアップダウンも激しく、またボーカルの表現も豊かです。バンド曲ですが、歌い慣れた人が表現力を向上させるのに良い作品だと思います。

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