『どうしようもない僕に天使が降りてきた』(槇原敬之)

【地声最低音】mid1D(D3)
★m1D–2D[舞]いあがっ]た枕の羽【Aメロ】
★m1F[飛]び出m1G–F[し[た]彼[女F{の]手の中m2D[で]【Bメロ】
★チクタm1F[ク]まるで時m2G–F–D[限]ば]く]だん
【地声最高音】hiA#(A#4) ※ラストサビで1回
★m2D#–D[い]っ]しょm1G[に]帰ろhiA#地–A[おおお]ぉぉ]ぉぉ【ラストサビ】
【裏声最高音】hiC(C5) ※サビで登場
★揺2F[れ]るたm2G地–hiC裏–A–G–G地[くさんの[し]ろ]い=は]ね]【サビ】
【補足】mid2D~mid2Gを含むフレーズ一覧
★いm2D[きおい良]くしまったドアで【Aメロ】
★近くの空き地にm2D–m2G[違[い]ない]【Bメロ】
★m2D[い]ますぐ追いかけ[よう]
★はm2F[し]るm2G–F–D#[君のか]み]で]シャm1G[ツで]【サビ】
★本m2D–m2D#[当[は]さ[が]し[て]ほ]しい
★いm2D[きおい良]くしまったドアで【Aメロ】
★近くの空き地にm2D–m2G[違[い]ない]【Bメロ】
★m2D[い]ますぐ追いかけ[よう]
★はm2F[し]るm2G–F–D#[君のか]み]で]シャm1G[ツで]【サビ】
★本m2D–m2D#[当[は]さ[が]し[て]ほ]しい
まず、『どうしようもない僕に天使が降りてきた』についてです。この楽曲は、1996年に男性シンガーソングライターの槇原敬之さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発売された『UNDERWEAR』に初収録されました。アルバムは、75万枚を超えるCDヒットを記録し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。
『どうしようもない僕に天使が降りてきた』はアップテンポのバンド曲です。全体的にノリのよいのに加え、槇原さんらしいメロのよさも兼ね備えた作品です。CDとしては35万枚を超えるヒットとなりました。
『どうしようもない僕に天使が降りてきた』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。
今回の楽曲は地声最高音hiA#は1回のみですが、歌メロが全体的に中高音に寄っており、mid2D~mid2G辺りが全体的に多く登場します。また、低音も男性曲としては高いため、男性曲としては高めです。見た目よりも高い曲です。発声は地声ベースですが、一部で裏声が用いられています。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~4つ程度上げてみてください。今回は見た目よりの低音が高いため、「標準より低めの音域の女性」などは原キーが合う可能性もあります。その辺りは実際に歌唱して微調整を加えてください。
最後に『どうしようもない僕に天使が降りてきた』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1DはAメロで登場します。ただ、このmid1Dは歌い出しの瞬間的な音であるため、やや聞き取りにくいです。そのため、低音域としては、大体mid1F~mid1G辺りが安定して歌えると形になりやすいです。男性曲の低音としては高めです。
次に、地声最高音hiA#はラストサビで1回登場します。このhiA#はhiAとのコンボとなったロングトーンです。hiA#に次ぐ地声高音としては、mid2Gがピークとなる場面が全体で29回、mid2Fが19回登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『どうしようもない僕に天使が降りてきた』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。今回は基本的な音域がそこまで広くないため、ビギナー向けの調整も可能だと私は想定しています。ただ、サビで裏声が登場するため、その辺りは若干歌いにくいかもしれません。
今回の楽曲はメロやリズムは比較的分かりやすいです。音域がマッチするのであれば、練習曲やカラオケによいと思います。一方、同曲はメロとメロの間隔が短く、若干息継ぎがしにくそうにも感じました。そのため、意識的にブレスを入れていきたいです。全体的にメロがよく、歌っていて気持ちがよいのではないかと思います。
『どうしようもない僕に天使が降りてきた』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~hiA#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。hiA#が登場するのは終盤ですが、mid2D~mid2G辺りが全体的多いため、体感的に高く感じやすいと私は想定しています(息継ぎも少ししにくい)。低音も男性曲としては高めです。
こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。
【まとめ】
①見た目より中高音寄りの曲
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」向け
③メロやリズムは分かりやすい。練習曲やカラオケ向き
④息継ぎがしにくい可能性がある。意識的にブレスを入れたい