カテゴリー

『北風 〜君にとどきますように〜』(槇原敬之)の音域

こんにちは。今回は槇原敬之さんの『北風 ~君にとどきますように~』(1992)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。なお、記事後半にはmiwaさんのカバーバージョン音域なども記述しております。


『北風 〜君にとどきますように〜』(槇原敬之),Kitakaze ~Kimi ni Todokimasu Youni(Noriyuki Makihara)


『北風 〜君にとどきますように〜』(槇原敬之)






【地声最低音】mid1E(E3) 

m1E[小さ]なストm2D[ー]ブじゃまm2D[ど]も 曇らないような夜(Aメロ)
★毛布を鼻m2E[ま]で上げてm1E[き]みのことをかんm2D[が]えるよ


【地声最高音】mid2F#(F#4)  ※転調後のサビ

★歩道の錆びm2F[つ]いた自転車がこm2F[ごえ]m2F#[て]F[い]
★誰より早く教えたい ここm2F[ろ]m2F#[か]ら思った<


【裏声最高音】hiA(A4) Bメロ

m2E[さ][き][り]ひどく窓がないてhiA裏[る]
hiA裏[カ]m2G#[ー]m2F#[テ]ンそっF#[と]開けて僕は言葉なくす


【補足】その他の注意箇所(mid2F,mid2E等)

★今 君がm2D[こ]m2E[の]雪に気付いてm2D[な]いなら(冒頭サビ)
★誰より早く教えたい ここm2E[ろ]m2F[か]ら思った

★きたかm2D#[ぜ]m2F[が]この街に雪D#[を]降らす


 まず、槇原敬之(まきはらのりゆき)さんについて少し説明します。槇原敬之さんは1990年にデビューしたシンガーソングライターです。
 『どんなときも』、『もう恋なんてしない』、『僕が一番欲しかったもの』、『遠く遠く』など自身のヒット曲も多いですが、SMAPに提供した『世界に一つだけの花』といった他者への提供曲も多く、J-POPを代表するメロディーメイカーとして知られています。また、カバー曲の評価も高く、歌手としての力量も評価されています。

 さて、『北風 ~君にとどきますように~』についてです。この楽曲は1992年に槇原敬之さんによりリリースされたシングル作品です。もともとは、カップリング曲としてリリースされた作品ですが、その後アレンジを変えてシングル作品としてリリースされた珍しい楽曲です。

 『北風 ~君にとどきますように~』はタイトルにあるように冬や雪をモチーフとして書かれたラブバラードです。この時期にはよい楽曲ではないかと考え、今回取り上げることにしました。アレンジの中でストリングス、ホーンなどに加え、ジングルベルのコーラスも加わっており、クリスマスソングのような趣向も凝らされております。

 『北風』の音域的な特徴についてです。比較的広くない音域でメロディーが作られており、キーの調整などは行いやすいです。また、地声音域については一般的な男性の音域の範囲内で作られております。個人的には練習曲として非常に向いているのではないかと考えております。



 さて、『北風 〜君にとどきますように〜』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】、【裏声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されています。一般的な男性の音域の範囲内であると言えます。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音mid2F#は転調後のサビで登場します。転調前はmid2Fになります。この辺りは一般的な男性の音域の範囲内であります。ただ、見た目以上にキーは高く感じるのではないかと思います。歌い慣れていない人がスムーズに歌唱するのは難しいと私自身は考えております。キーが高いと感じた方は迷わずにキーを下げてください。また、高音域が得意な方は少しキーを上げた方が、気持ちよく歌唱できると思います。<

 『北風 〜君にとどきますように〜』は先にも述べましたように、音域自体は広くありません。よって、キーを下げて調整したりすることもできます。普段歌い慣れていない人はキーを下げて練習を重ねてください。ボーカルが難しいテクニックを多用しているという作品でもないですので、手を付けやすいと言えます。個人的には練習曲として使いやすいと考えております。


 ちなみに、『北風 〜君にとどきますように〜』は女性シンガーソングライターのmiwaさんによりカバーされております。槇原敬之さんのトリビュートアルバムに収録されております。その中では地声音域【mid2B~hiC#】,裏声最高音【hiE】に設定されております。原曲より7つ上のキーになります。このあたりを一つの目安としてください。普段歌い慣れていない人はもう少しキーを下げてもよいと思います。同曲はメロディーも美しく、女性の方が合いやすいかもしれません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする