『ただ声一つ』(ロクデナシ)
【地声最低音】mid2A#(A#3)
★m2A#[つ]づ[く] m2G[時]間の[かhiC裏–hiA#[け]ら]を]集[め]ている【Aメロ】
【地声最高音】hiB(B4) ※全体で4回程度
★hiC#裏[今日]だってhiA#–hiD#裏–C#[わ[ら]う]わhiB地[ら]う]【ラストサビ[転調₊3]】
【裏声最高音】hiF#(F#5) ※終盤で登場
★hiD#–hiF–hiF#^^-C#[って[お[もえ]た]ら]か]るくhiA#地[な]れA#[る]のかな【ラストサビ[t転調₊3]】
【補足】hiA#~hiD#を含むフレーズ一覧
★ほんのり小さm2G#–hiA#[な[か]んじょうへ【Aメロ】
★hiA#[愛]をひとつm2G–hiC裏–A#[ま[た]ね]まm2G#[た]ね]【サビ】
★m2G[よ]るに[咲hiC裏–hiA#[く]お]んどと[とA#[も]るまで
★hiC–D–hiD#裏^^-A#[や[さ[しい]日]々]の]横で泣かぬように 嗚呼
★hiA#地[泣]いちゃう[ぼhiD#–hiC#[く]を]隠す[たhiC#裏[め]に笑う【ラストサビ[転調₊3]】
★でも生きるの難易度m2G#–hiA#[高すぎ[て]
★どうにm2G#–hiA#地[も[解]けなhiD#裏–hiC#[い]問]いだ[ら]け [嗚]呼
まず、『ただ声一つ』についてです。この楽曲は、2021年に音楽プロジェクト・ロクデナシによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとしてリリースされました。この記事を執筆時点ではアルバムに未収録ですが、12月末に発売予定の1枚目のアルバム『愛ニ咲花』に収録される予定です。
『ただ声一つ』はロクデナシとしては3曲目のオリジナル楽曲です。同曲は、日本のみならず、アジアでも大きな人気を獲得し、YouTube公式チャンネルでは1億回に迫る再生回数を記録しました(2023年11月現在)。
ロクデナシはこれまでに多くの配信シングルをリリースし、大きな話題を獲得してきました。2023年12月には、初のフルアルバム『愛ニ咲花』のリリースが見込まれております。発売元がビクターエンタテインメントですので、メジャーデビューということになり、今後はドラマなどのタイアップなどで楽曲を耳にすることが増えるかもしれません。
『ただ声一つ』はピアノを基調としたミドルナンバーです。しっとりしたクリーンなサウンドであり、歌もメロディアスです。歌メロはAメロサビと展開します。2番Aメロの後に間奏が挟まれ、そこで転調がなされます。そのため、終盤のサビは1番のサビと比べ、キーが3つ上がります。作詞作曲アレンジはボカロPのMIMIさんによりなされました。
『ただ声一つ』の音域的な特徴についてです。同曲はおおよそ一般的な女性の音域で歌メロが作られております(裏声が少し高い可能性もある)。個人差はありますが、一般的な音域の女性でも原曲キーでの歌唱が可能なのではないかと私は推測しました。
同曲は、地声レンジはそこまで高くなく標準的です。反面、同曲は裏声が多く使われており、器用な地声と裏声の使い分けが求められます。そうしたこともあるため、人によっては歌いにくく感じられるかもしれません。
最後に『ただ声一つ』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A#(A#3)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiF#(F#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内(裏声は少し高いかも)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2A#はAメロで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。このmid2A#辺りであれば、高音域が得意な女性なども歌唱可能だと思います。
次に、地声最高音hiBはラストサビで登場します。登場回数は4回程度です。このhiB辺りは女性の音域の範囲内です。歌い慣れていない人だとスムーズな発声が損なわれうる音階ですが、比較的克服しやすいですので、少しずつ練習を重ねてください。場合によっては少しキーを調整するのも選択肢だと思います。
『ただ声一つ』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。今回の楽曲は裏声なども含めると音域が広い作品です。ただ、地声レンジについては1オクターブちょっとで作られているため、比較的キー調整はしやすいと思います。
同曲はメロディーが分かりやすく、テンポについても難しい部分は少ないです。その点で練習曲などには使いやすいと思います。ただ、先述のように、同曲は裏声がかなり多く使われております。そうした地声と裏声の器用な使い分けが不可欠であり、裏声が苦手な人などは歌いにくく感じられるかもしれません。
『ただ声一つ』を原曲キーで歌唱する場合、地声についてはhiA#,hiBといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。一方、同曲は裏声が多用されており、器用な裏声表現が不可欠になります。
こうしたことなどを踏まえると、「標準的~高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が得意な女性」については、裏声を使いにくい部分は地声で歌唱してもよいと思います。
【まとめ】
①メロは中高音寄りだが、高音域は裏声が多用される
②原キーだと「標準的~高音域が得意な女性」などが合いやすそう
③裏声と地声の使い分けが多く、その辺りが成否の分かれ目になる
④メロは分かりやすく、リズムも取りやすそう