『愛が灯る』(ロクデナシ)、Ai ga Tomoru(Rokudenashi)
【地声最低音】mid1G#(G#3)
★ぽつりぽつりm1G#–m2A#[こ]ぼれ]るA#–G#[こ[とば]【Aメロ】
【地声最高音】hiD(D5) ※ラストサビで1回
★hiE–hiF#[や[さし]く] とhiD地–C#[も]る]【ラストサビ[転調₊1]】
【裏声最高音】hihiA(A5) ※ラストサビで1回
★今日hiE[は]hiF#–hiG#–hihiA[きょ[う[は] わhiB地[らえ]るように【ラストサビ[転調₊1]】
【補足】hiC~hiF#を含むフレーズ一覧
★そうやhiA#地[っ]て過ごしたhiC#裏–C[日]々に]【Bメロ】
★C–C#–hiD#[い[つ[か]D#–hiF[い[つ]か] 意A#–hiC地[味は[で]き]るの?
★hiC#地–hiB[嗚]呼] やがてhiF#裏–hiE[来]る]【ラストサビ[転調₊1]】
★hiE–hiF#裏[あ[し]たの]まhiD裏–hiC#[え]で]
★hiC地#–hiB[い]ま]え[がC#–hiE–hiF#^[く[過[去]の]夜[もゆC#地[め]の]中
★たhiD[だhiE–hiF#[愛が[と]もる]
★hiA[心]に[ちょっぴ]り[隠しhiF#裏–hiE[て]た]【大サビ】
★しんどい感情それすらhiC#裏[も]hiF#裏-F[抱]き]hiC#地[し]めるの
★怖くhiF#–hiE[な]い]ってhiC#地–hiB[言]え] るのなら B[今日]は
まず、『愛が灯る』についてです。この楽曲は、音楽プロジェクト・ロクデナシによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルです。
ロクデナシはTik tokなどを通じて歌手活動をしていたにんじんさんを中心とした音楽プロジェクトで、40mPさんや一二三さん、MIMIさんらボカロPを中心に楽曲提供を受けております。2021年にリリースした『ただ声一つ』が日本のみならず、アジアでも大きな人気を獲得し、YouTube公式チャンネルでは7000万回を超える再生回数を記録しました(2023年5月現在)。活動間もないプロジェクトですが、既に多くの人気を獲得していおります。
さて、『愛が灯る』はピアノが基調となったスローナンバーです。歌メロはAメロBメロサビと展開し、ラストサビでは転調し、キーが1つ上がります。全体としてしっとりしたシンプルなアレンジであり、ボーカルの良さが際立ちやすいです。
同曲は『ただ声一つ』と同じく、ボカロPのMIMIさんが楽曲提供されました。そうした注目度と楽曲の質が相まって、既に400万回を超える再生回数を記録しております。
『愛が灯る』の音域的な特徴についてです。同曲の地声レンジは女性の音域としては「やや高め~高め」、裏声音域は「高い」レンジで歌メロが作られております。一般的な女性は少しキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲は、サビ等を中心に「裏声」が多用されております。そのため、器用な裏声の発声が不可欠です。裏声の音域については地声よりも広がりやすいですので、毎日少しずつ練習を重ねてください。また、無理な練習は禁物ですので、違和感などを感じたらすぐに休むようにした方がよいです。
ちなみに、男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。男性が歌唱する場合でも器用な裏声の発声は不可欠です。裏声の練習には非常によい作品だと思います。
最後に『愛が灯る』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【地声最高音】hiD(D5)、【裏声最高音】hihiA(A5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べると、地声音域は「やや高め~高め」、裏声音域は「高い」です。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiDはラストサビで登場します。登場回数は1回程度です。この場面以外ではhiC#,hiC等が複数回登場します。今回は裏声も多く登場することなどを考慮すると、一般的な女性は少しキーを下げた方が歌いやすいのではないかと私は推測しました。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
『愛が灯る』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。そのため、地声レンジに関しては、キー調整である程度マッチしやすいレンジに合わせることが可能だと思います。一方、同曲はサビを中心に裏声が多く登場します。そのため、器用な裏声発声ができるか否かが非常に重要になります。その点を踏まえて練習に励んでください。私個人としては、裏声がかなり多い分、ビギナーには向きにくいと感じました。
同曲は、裏声が非常に大変な作品ですが、メロディー自体は分かりやすく、また息継ぎなどもそこまで大変ではありません。そのため、音域がある程度マッチするのであれば、練習曲としては悪くないと思います。とりわけ裏声の練習には良さそうです。
『愛が灯る』を原曲キーで歌唱する場合、裏声でのhiF~hihiAといったレンジをしっかり歌いこなせることが求められます。この辺りは女性曲としてはかなり高いです。裏声でhihiAが登場した女性歌手については、当ブログでは以前にずっと真夜中でいいのに。やCo shu Nie、美波さんなどを取り上げました。いずれも女性としては高いレンジですので、「標準より高め~高音域が得意な女性」が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
一方、裏声発声が非常に得意な人であれば、「標準的な音域の女性」であってもマッチする可能性はあると思います。
『愛が灯る』はしっとりしたスローナンバーであり、ボーカルの良さが活きやすいです。裏声が多い分、裏声の練習などにもよいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。