こんにちは。今回はindigo la Endの『夏夜のマジック』(2015)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。indigo la Endは『瞳に映らない』以来、2回目の登場です。


『夏夜のマジック』(indigo la End)、Natsuyo no Magic


【地声最低音】mid1D(D3)  

[弱い]まま大人になった(Aメロ)
[記]憶に蓋をするのは勿体無いよ(Cメロ)
[時間]が流れて少しは綺麗な言葉になって


【地声最高音】hiA(A4)  ※ラストサビで3回

★なmid2F[つ]hiA[が]mid2G[終わ][る][ま][えに]
mid2F{ラララう]たわせて m2F[ラララう]mid2G[た]hiA[わ][て]


【裏声最高音】hiC(C5) 

★僕より夏が好きhiC裏[だっ]hiA[た]mid2G[ね](Aメロ)
★歌わせmid2F[て 今ならき]みのhiC裏[こと]hiA#[がわ]hiA[かる]F[ような気]mid2G[が][する](サビ)

★夏mid2F[に]なると思いhiC裏[出]hiA[す]F地[別れのう]mid2G[た][も](Cメロ)
mid2F[ラララう]mid2G裏[た]hiA[わ]hiC[せ][て](ラスト)


【補足】mid2FhiA辺りの注意点

mid2F裏[よ]mid2G[る][が][か][さ][な]hiA[りあっ][た][~] (Aメロ)
★今日だけは夏の夜hiA裏[のマ]mid2G[ジッ]mid2F[クで][~](サビ)
★身を任mid2F[す 夜明けがな]がれる[まで]

mid2G[い]mid2F[ま][ら 僕をす]くう気が[する](Cメロ)
mid2G[こ]mid2F[ぼれる]2人を見守るから

『夏夜のマジック』(indigo la End)









 まず、『夏夜のマジック』(ナツヨノマジック)についてです。この楽曲は、2015年に4人組バンドindigo la Endによりリリースされたシングル『悲しくなる前に』の3曲目に収録されている楽曲です。カップリング曲に当たります。その後、2016年にリリースされたアルバム『藍色ミュージック』にも収録されています。タイアップなどはありませんが、楽曲が好評であり、MVも制作されております。インディゴのYouTube公式チャンネルで公開されているMVは2019年8月現在、600万回近い再生回数を記録しています。これは今現在、indigo la Endの楽曲の中で最も多い再生回数であります。カップリングの楽曲では異例だと思います。

 『夏夜のマジック』のサウンドについてです。まず、イントロの女性のコーラスが印象的です。サポートメンバーである佐々木みおさんとえつこさんが担当しています。少し暑さが和らいだ夏の夜が想起させられます。また、ピアノやクリーンなギターの音色も非常に夏夜らしいです。歌詞の中には登場しませんが、海辺や夜のプールなどを想起させられます。個人的にはサビや終盤にかけてのベースギター、ドラムの音色も非常に耳に残ります。
 
 歌メロディーについてです。詳細は後述しますが、ファルセット(裏声)が多く使われております。高音域で声を張り過ぎないというのも夏の夜のロマンティックな雰囲気を演出しています。
 メロディーの構成自体は長めのAメロ、サビで成っており、これにCメロやラストのサビが加わります。最後のサビでは通常のサビとは異なる別のメロディーが付加されており、楽曲の終盤を盛り上げてきます。


 『夏夜のマジック』の歌詞についてです。ラブソングなのですが、「寄りを戻す」「復縁を求める」ようなニュアンスもあると思います。「今なら君のことがわかるような気がする」や「時間が流れて少しは綺麗な言葉になって 夏になると思い出す別れの歌も 今なら僕を救う気がする」などのフレーズからそのように感じました。 





 さて、最後に『夏夜のマジック』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiC(C5)でメロディーが構成されております。全体として一般男性の音域の範囲内なのですが、楽曲の終盤にかけては、一般的な男性の音域よりやや高めになります

 まず、高音部分全体についてですが、裏声が多用されています。故に裏声に慣れておく必要があります。息漏れさせるタイプの裏声は、マンションなど日本の住宅事情でも練習しやすいと思います。高音域が苦手な方は、裏声が上手く使えるようになると表現の幅が広がると思います。
 
 地声最高音のhiAについてですが、ラストのサビで3回登場します。もし、この音階が苦手で出しにくい場合は、このhiA部分のみ裏声にするといった対応を取っても良いと思います。楽曲全体が静かでロマンティックなニュアンスを持っていますので、こうしたアレンジもあり得ると思います。

 一方で、mid2F,mid2Gといった音階は楽曲全体で多く見られます。この辺りは確実に地声で歌えるようにしておきたいです。この辺りは一般的な男性の音域の範囲内です。歌い慣れていない男性の場合、スムーズな発声が損なわれやすいですので、少しずつ練習をしてください。場合によっては、少しキーを下げるなどしても良いと思います。

 『夏夜のマジック』は一般的に知名度が滅茶苦茶高い楽曲というわけではないと思います。ただ今後、注目されるような普遍性がある作品でもあると私は考えています。もしかしたら誰か別の人がカバーしてヒットするといったこともあり得るかもしれません。興味を持たれた方は、カラオケなどで是非ともチャレンジしていただきたい楽曲です。