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『情熱の薔薇』(THE BLUE HEARTS)の音域

こんにちは。今回はTHE BLUE HEARTSの『情熱の薔薇』(1990)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。


『情熱の薔薇』(THE BLUE HEARTS)
『情熱の薔薇』(THE BLUE HEARTS)の音域








【地声最低音】mid1F(F3) 

m2D[時のな][れ]m1G[つ]づくG[のか]【Aメロ】
m2D[そんなも]のあるだm1Gm1F[ろう[か]


【地声最高音】mid2G(G4) ※全体で2回程度

m2FE[心の]ずっと] Fm2G[奥のほ[う]【Bメロ】


【補足】mid2Dmid2Fを含むフレーズ一覧

★永遠なのかm2DEm2F^[ほ[ん[とう]か]【Aメロ】
m2FE[答えは]きっと] m2D[お]くの[ほ]【Bメロ】
★じょうm2D[ね]つの真っ赤なEm2FD[薔[薇]を]【Cメロ】
★胸m2D[に] Dm2FE[咲[か]せ]よ]

 まず、『情熱の薔薇』についてです。この楽曲は、1990年にTHE BLUE HEARTSによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発売された『BUST WASTE HIP』に初収録されました。アルバムは、35万枚を超えるヒットになり、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。


 さて、『情熱の薔薇』はドラマ『はいすくーる落書2』主題歌としてタイアップが付きました。バンドとしては唯一週間1位を獲得した楽曲です。フィジカルでは50万枚を超えるヒットを記録し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。また、CMソングやカバーなどでもよく耳にする楽曲で、2020年以降もそうした傾向が続いています。『リンダリンダ』、『TRAIN-TRAIN』などとともにバンドを代表する楽曲の1つだといえます。
 『情熱の薔薇』はアップテンポのパンクロックで、AメロBメロCメロから歌メロが作られています。3分弱の演奏時間でAメロとBメロが繰り返され、終盤に1度だけCメロが登場します。その点で、楽曲の展開が特徴的といえます。作詞作曲は甲本ヒロトさん、編曲はTHE BLUE HEARTSによりなされました。
  
 『情熱の薔薇』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域の範囲内(体感的にはやや高め)のレンジで歌メロが作られています。一般的な音域の男性が原曲キーで歌唱可能だと思いますが、人によっては少しキーを下げた方が歌いやすそうです。
 同曲はAメロ~Cメロを通して中高音寄りで歌メロが展開します。最高音がそこまで高くないため、「標準的な音域の男性」なども歌唱しうる楽曲ですが、低音域が比較的高い分「中高音域が得意な男性」の方がマッチしやすいと私は分析しています。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから4~6つ程度上げてみてください。同曲は女性からも多くカバーされており、例えば和田アキ子さんは原キーから2つ高いm1G-hiAで歌唱されています。この辺りもキー調整の参考になると思います(和田さんの声域は女性曲としては低めな印象です)。



 最後に『情熱の薔薇』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】mid2G(G4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内orやや高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1FはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、男性曲としては低音が高めであるため、相対的に中高音域が多く登場する曲です。

 次に、地声最高音mid2GはBメロで登場します。登場回数は2回です。このmid2Gに次ぐ地声高音としてはmid2Fがピークとなる場面が全体で13回程度登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域の範囲内といえますが、今回はその他にmid2D~mid2E辺りも多いです。そのため、体感的には男性曲としてはやや高い可能性があると私は分析しています。一般的な音域の男性が原キーで歌唱可能だとも思いますが、場合によっては1~2つ程度キーを下げるのも選択肢です。また、歌い慣れていない人などについてもキーを下げた方が安定すると思います。


 『情熱の薔薇』は低音域に余地があるため、キー下げはしやすいです。今回の楽曲は、音域自体がそこまで広くないため、キー調整の融通は利きやすく、ビギナー向けの調整も可能だと私は想定しています。ただ、キー調整をしたからといって、すぐに甲本ヒロトさんのような歌唱が出来るわけではないので、弛まぬ練習を重ねてください。
 今回の楽曲は、メロディー自体は比較的わかりやすく、リズムなども取りやすそうです。音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケによいと私は考えています。ただ、甲本ヒロトさんの独特な抑揚などを表現するのは力量が必要であり、生来の声質なども影響するため注意が必要です(私自身もブルーハーツのような歌唱表現は不得手)。

 『情熱の薔薇』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~mid2Gといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はmid2D~mid2F辺りが全体的に多く、一部でmid2G辺りが見られます。大よそ男性の音域の範囲内ですが、登場回数などを考慮すると、中高音域が得意な人の方が合いやすいです。また、低音も比較的高いです。
 こうした点を考慮すると、「標準(orやや高め)~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。女性についても理論上は原キーで歌えなくもないですが、通常はいくらかキーを上げた方が安定しそうです。


【まとめ】

①最高音自体はそこまで高くないが、全体としてやや中高音寄りの曲
②原キーだと「標準(orやや高め)~高音域が得意な男性」などに合いそう
③女性はキーを上げた方がより安定する
④メロやリズムは覚えやすく、練習曲向き
⑤ただ、原曲のように歌いこなすには力量が必要


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コメント

  1. 名無し より:

    おお!!これ楽しみにしてました

    ブルーハーツ(というか甲本さんボーカル曲)は歌いやすいバンドのイメージが定着してますが歌うと案外低いところがないんですよね。リンダリンダとかも中高音寄りですし。他バンドに比べるとそこまで高音は使われてないので歌いやすいのは事実かもしれませんが…

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます
      アップテンポの曲は何気に高いですよね
      高音寄りの私が比較的歌いやすいと感じます
      声質は全然違いますが

  2. Fu〜 より:

    ミセスのクスシキお願いします!

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます
      リクエストありがとうございます