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『青空』( THE BLUE HEARTS ) の 音域

こんにちは。今回はTHE BLUE HEARTSの『青空』(1988)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。当ブログでTHE BLUE HEARTSの楽曲を取り上げるのは今回が初となります。

 ちなみに、『青空』は元々【あおいそら】と読むというのが正式だという話があります。ただ、世間的には【あおぞら】という呼び方が浸透おり、JASRAC(日本音楽著作権協会)のデータベースでもそのように認知されているようですので、今回は【あおぞら】としております。

『青空』(THE BLUE HEARTS)、Aozora(THE BLUE HEARTS)
『青空』(THE BLUE HEARTS)の音域







【地声最低音】mid1E(E3) 

★出来れば 僕の憂うつを 撃m2D[ち]倒してく2D[れ]ればよかm1F#m1E[っ[た]のに【Aメロ】


【地声最高音】mid2F#(F#4) ※全体で4回

★生まれたとm2F#m2E[こ]ろ]や皮膚や目の色で【サビ[Bメロ]】
★いったいこm2F#m2E[のぼ]く]の何がわかm1F#[る]というのだろう

 まず、『青空』(あおぞら)についてです。この楽曲は、1989年に4人組ロックバンドTHE BLUE HEARTSによりリリースされたシングル作品です。同曲は元々は1989年にリリースされたアルバム『TRAIN-TRAIN』に収録されており、そこからシングルカットされました。同アルバムには、『TRAIN-TRAIN』、『ラブレター』といったシングル曲が収められております。バンドとしては初の週間3位を記録し、約9万枚を売上げました。

 『青空』はアルバム曲でありましたが、のちにシングルとしてリリースされます。私自身は当時の背景というものは分かりませんが、恐らく楽曲の評判が高く、シングル化されたのではないかと推測されます。最近はストリーミングや配信が当たり前になったので、アルバムからのリカットシングルは少なくなった気がします。
 『青空』はAメロとサビ(もしくはBメロ)からなるシンプルなバンド曲です。THE BLUE HEARTSはパンクロックで知られる伝説的なバンドですが、同作はゆったりとしたテンポが印象的です。
 同曲は、作詞作曲をギター担当の真島昌利さんがなさっておりますが、メッセージ性の強い歌詞が印象的です。歌詞では、植民地化やそれに伴う人種差別、宗教と金品の問題といった点に焦点が当てられております。そうした点がより多くの共感を呼んでいるのではないかと思います。CMでのタイアップも含めこれまでに多くのカバーがされておりますが、比較的最近だとWANIMAや菅田将暉さん、上白石萌音さんなどに歌われました。

 『青空』の音域的な特徴についてです。同曲は大よそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。そのため、多くの方が原曲キーでの歌唱にチャレンジしやすそうです。また、低音域に余地もあり、キー下げも可能です。
 ちなみに、同曲を女性が歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、女優の上白石萌音さんは原曲より4つ高い(#4)キー【mid1G#~hiA#】で歌唱されております。この辺りが1つの目安になるのではないかと思います。


 最後に『青空』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】mid2F#(F#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音mid2F#はサビで登場します。登場回数は4回程度です。このmid2F#辺りは一般的な男性の音域の範囲内です。ただ、慣れていないとスムーズな発声が損なわれやすい音階でもあります。そのため、しっかりとした練習に励みたいところです。高音域が苦手な方は少しキーを下げるのもよいと思います。


 『青空』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。同曲は音域自体もそこまで広くなく、キー調整の融通は利きやすい方です。そのため、多くの人にとっては練習曲に向いていると私は判断しました。同曲はメロディー自体も分かりやすく、難しいリズムなども多くありません。その点でも歌いやすい作品です。

 『青空』を原曲キーで歌唱する場合、高音についてはmid2D~mid2F#といった音域をしっかりと歌いこなせることが求められます。この辺りは男性の音域の範囲内であります。登場回数もそこまで多くありません。そのため「標準よりやや低め~標準よりやや高めの音域の男性」辺りが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
 同曲は音域自体は広くなく、キー調整もしやすいです。女性や高音域が得意な男性はキーを上げてもよいと思います(女性は原曲キーから4つ程度上げてみてください)。


 『青空』は親しみやすいメロディーと誠実さを持った歌詞が印象的です。30年以上前の作品ですが、今も多くのアーティストにカバーされ続けております。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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