※なお、当ブログがこれまでに取り上げたミセスの作品については、以下をご参照ください。『Mrs. GREEN APPLE』の音域一覧(まとめ)。
『夏の影』(Mrs. GREEN APPLE)

【地声最低音】mid1B(B2) ※聞き取りにくい
★m2E{伸びた] か1F#[げ]が m1C#[か]ぎり1F#[を]知らせm2D[る]の【Aメロ】
★m1E–D–m1C#[夏[の[あ]つ]さの]せいにして【1番サビ】
☆日に焼けた 肌が m1B[く]もを動かすの【2番Aメロ】
【地声最高音】hiA(A4) ※後半で1回
★あのかm2G–hiA地–F[ぜは[ど]こ]かで【Cメロ】
【裏声最高音】mid2G(G5) ※Aメロで登場
★ゆっm2Ew[く]りと×2 見えm2G裏–F[ない]速]さで] 進んで2D[ゆ]く【Aメロ】
【補足】その他の中高音域(mid2D#~mid2G辺り)
★m2Ew[吹いた] 2D[そ]よ[風E[が] なm2F#裏–E[つを]揺]らす]の【Aメロ】
★ただ m2D#–D[所]為]にし[て]【ラストサビ[転調₊1]】
★胸m2D–m2F地^-D#[に[つかえ]た)[言]葉]はか[く]れる
★まだまm2F[だ] m2G地–F–D#[溶]け]な]い[で]
★過m2D[ご]していた あの夏[のおm2D#[も]い]出[は]【Cメロ】
★今でもm2G地–F[ま]ぶ]たの裏でm2D#[生]きてる
★あm2D#[な]たに吹いm1F[てい]れ[ばm2F地[い]いな
★m2Ew[吹いた] 2D[そ]よ[風E[が] なm2F#裏–E[つを]揺]らす]の【Aメロ】
★ただ m2D#–D[所]為]にし[て]【ラストサビ[転調₊1]】
★胸m2D–m2F地^-D#[に[つかえ]た)[言]葉]はか[く]れる
★まだまm2F[だ] m2G地–F–D#[溶]け]な]い[で]
★過m2D[ご]していた あの夏[のおm2D#[も]い]出[は]【Cメロ】
★今でもm2G地–F[ま]ぶ]たの裏でm2D#[生]きてる
★あm2D#[な]たに吹いm1F[てい]れ[ばm2F地[い]いな
まず、『夏の影』についてです。この楽曲は、2025年にロックバンド・Mrs. GREEN APPLEによりリリースされたシングル作品です。この記事を執筆時点で最も新しいシングル曲であり、アルバムには未収録です。
同曲は、キリンビバレッジ「午後の紅茶」のCMソングとして書き下ろされました。楽曲の質も相まって、ストリーミングランキングなどでも上位にランクインしており、多くの人気を集めています。
『夏の影』はスローなバンド曲です。バンドサウンドを基調としながらストリングなどが用いられたしっとり感のある作品です。歌メロはAメロサビCメロから成り、ミセスの作品としてはシンプルな構成です。2番サビ以降は転調でキーが1つ上がり、Cメロを経て、終盤を迎えます。作詞作曲は大森元貴さんによりなされました。
『夏の影』の音域的な特徴についてです。男性の音域としてはやや高めのレンジで歌メロが作られています。低音域に若干余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと私は想定しています(人によっては原キーでも良い)。
今回の楽曲はAメロではウィスパーボイスや裏声がメイン、サビは地声ベースでの歌唱となっています(サビで低音が多い点も特徴的)。ミセスの作品としては地声感のある中高音は少なめですが、終盤でhiAが1回見られるため、「標準よりやや高め」であると私は判断しました。ただ、「標準的な音域の男性」なども原キーでチャレンジしてみるのもよいと思います。個人的にはAメロ辺りが特に難しそうに感じました(裏声と地声の器用な使い分けが重要になる)。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです(低音としてmid1C#などが登場し、女性にはかなり低いため)。一つの目安ですが、原曲キーから3~6つ程度上げてみてください。音域がそれなりに広いため、その点が一つのハードルになるかもしれません(ビギナーなどには不向き)。
最後に『夏の影』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】mid2G(G5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1Bは2番Aメロで登場します。ただ、mid1Bは歌い出しの瞬間的な音であるため、かなり聞き取りにくいです。今回は低音域としてはmid1C#辺りが安定して歌えると形になりやすいです。男性の音域としては標準的ですが、「高音域が非常に得意な男性」の一部は少しキーを上げた方が歌いやすいかもしれません。
次に、地声最高音hiAは終盤で1回登場します。このhiAに次ぐ地声高音としては、mid2Gがピークとなる場面が全体で2回、mid2F#が1回、mid2Fが3回登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としてはやや高く、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすい可能性があります。原曲キーでも良いですが、場合によっては原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
『夏の影』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域自体が広めですので、ビギナーについては一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
今回の楽曲は、メロやリズムなどは比較的分かりやすいです。ただ、Aメロについては地声と裏声の器用な発声が不可欠です。男性曲としてはやや低いレンジでの裏声であるため、その点で少し歌いにくい可能性があります。とはいえ、ミセスの作品としてはシンプルであり、比較的取っつきやすいと私は分析しています。歌唱表現が繊細であり難易度は低くないですが、練習曲やカラオケとしてもよいのではないかと思います。
『夏の影』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~hiAといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はmid2F以上の中高音が登場する場面が少なめです。低音についてはmid1C#辺りが登場し、大よそ標準的です。
こうした点を考慮すると、「標準的(or やや高め)~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。
【まとめ】
①サビで低音が見られる点が珍しい。Aメロは裏声やウィスパーボイスが多い
②原キーだと「標準的(or やや高め)~高音域が得意な男性」に合いそう
③ミセスとしては地声高音が控えめ。「高音域が得意でない人」にもチャンスがあるかも
④メロやリズムは分かりやすい。音域が合うのであれば練習曲向き
※なお、当ブログがこれまでに取り上げたミセスの作品については、以下をご参照ください。『Mrs. GREEN APPLE』の音域一覧(まとめ)。