※当ブログがこれまでに取り上げたミセスの作品については、以下をご参照ください。
『君を知らない』(Mrs. GREEN APPLE)、Kimi wo Shiranai(Mrs. GREEN APPLE)
【地声最低音】mid1A#(A#2)
★m1A#[分]かり合える事はない そうm1C[気]づいてしまったよ 【Aメロ】
★m1C[分]かち合うのなm1A#{ら]とm1A#[お]よぐ
★m1D#[わかった気に]なってた m1C–D#[わ]かった気に]m1D[さ]せて]【ラストサビ始め】
【地声最高音】hiC(C5) ※ラストサビで4回
★僕hiC地–hiA#–G#[を]知らな]い君]と[どう]か 【ラストサビ】
★全て繰り返しで出hiA#–hiC地[来て[る]ぅ]
【裏声最高音】hiD(D5) ※サビで多い
★君を知っhiD裏–hiA#[てい]る] わhiC裏–A#[る]いのは]A#地–G#[僕]の]ほ[う]だ 【サビ】
★でも僕を知っhiD裏–hiA#–hiC[て欲]し[い]い]ぃ手を
【補足】mid2G~hiCを含むフレーズ一覧
★誰かがしてる縄跳m2F裏–m2G[びの[な]か[に]【Aメロ】
★わかった気にhiA#裏–m2G[なっ]てた]【サビ】
★君のいm2G#地–G–F[ち]ぶを]全]部として
★時間が経てばhiA#裏–hiC[忘[れる]ぅ] m2G–G#地[そうお[もっ]て ]
★大体そうさ、 みんな良い人でも無いm2G裏[し] 【2番Aメロ】
★m2G–m2G#裏[う[し]ろ]から刺されてしまうのをお[そG#[れ]て]る
★いい加減無m2G–G#裏[理[を]ぉ]するのを辞めたい
★愛されていたいだけだから m2G–G#地[そ[れ]だ]け[だ]から
★その日々のふかけhiA#地–m2G[つで]在り]G#[た]い] いG#[た]い]
★m2G–G#地[泣けてし[まう]け]ど 悔G#[しい]け]ど 君を[お]もっていたい 【ラストサビ】
まず、『君を知らない』についてです。この楽曲は、2022年にロックバンドMrs. GREEN APPLEによりリリースされたミニアルバム『Unity』(ユニティー)に収録されております。同アルバムには、同アルバムには当ブログでも取り上げた『ニュー・マイ・ノーマル』(過去記事)、『ダンスホール』(過去記事)、『ブルーアンビエンス (feat. asmi)』(過去記事)といった楽曲が収められております。とりわけ、『ダンスホール』は、2023年6月現在でもストリーミングランキングのトップにランクインする大ヒット曲になっています。
さて、『君を知らない』はアルバムの1曲で、ゆったりめのバンド曲です。『Unity』には、同じくバラード曲で、『Part of me』(過去記事)という楽曲が収められておりますが、こちらはクラシカルな印象がある反面、『君を知らない』はバンド曲としてのテイストが強いです。歌メロは【Aメロ⇒サビ⇒2番Aメロ(Bメロ)⇒サビ⇒ラストサビ】と展開します。
同曲の作詞作曲はボーカル&ギターの大森元貴さん、編曲は大森さんと花井諒さんによりなされました。花井さんは『Unity』の楽曲のみならず、『ケセラセラ』(過去記事)などのストリングスアレンジにも関わっており、近年ミセスと特に縁の深いアレンジャーです。
『君を知らない』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいのですが、同曲は音域自体が広いため、キー調整はしにくく、その点で少し取っ付きにくいかもしれません。
同曲の地声高音はラストサビより前ではmid2F~hiA#辺りが見られ、ラストサビではhiCが地声レンジで登場します。そのため、地声レンジとしては高音域が得意な男性向けになります。一方、同曲では裏声も多用されているため、器用な裏声発声も不可欠です。この辺りはミセスの作品ではお馴染みかもしれませんが。
ちなみに、同曲を女性が歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回の『君を知らない』は低音域がかなり低く、女性にとっても大きなハードルになります。登場回数こそそこまで多くないですが、低音域が得意な女性であってもキーを上げた方が歌いやすいです。ただ、今回は音域自体がかなり広いため、歌唱可能な人は限られるかもしれません(男性も同様ですが)。
最後に『君を知らない』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#2)~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の恩威と比べ、高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1A#はAメロで登場します。この辺りは男性の音域としても低く、適性のある人でもしっかり歌い慣れておく必要があります。高音域が非常に得意な人だと少しキーを上げてもよいかもしれません。また、女性にとっては極めて低いレンジですので、キー上げを推奨します。
次に、地声最高音hiCはラストサビで登場します。登場回数は4回程度です。この辺りは男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。ただ、同曲は音域自体が広いため、人によってはキーを下げると低音域が歌えなくなるかもしれません。その点で、キー調整をしにくい楽曲です。
『君を知らない』は低音域が低く、キーを下げる余地はあまりありません。少しの調整ならば可能ですが、大きなキー下げには通常向きにくい曲といえます。そのため、歌い慣れた人であってももしかしたら一部で歌いにくい部分が出てくる可能性があります。キー調整を考量しても、ある程度高音域が得意である必要があります。
『君を知らない』を原曲キーで歌唱する場合、地声レンジはmid2F~hiCといったレンジをしっかり歌いこなせる力が求められます。一方、同曲は裏声も多く、器用な発声が不可欠です。また、低音域もmid1A#が登場するなど低く、低音域~高音域までしっかりとした力量が要求されます。
こうしたことを踏まえると、「高音域が得意な男性(低音域もしっかり歌える)」が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。今回は音域自体がかなり広いため、歌える人が限定されそうです。ただ、歌いこなせた時に達成感もひとしおだと思います。
『君を知らない』はスローなバンド曲ですが、シングル曲に負けないクオリティを持った作品だと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
※当ブログがこれまでに取り上げたミセスの作品については、以下をご参照ください。
コメント
いつもわかりやすいまとめお世話になっております!
お時間ありましたら先程配信されたばかりのMrs. GREEN APPLEさんの『Magic』(https://youtu.be/mLBe332PrQ0)の解説を頂きたいです。
リストアップしておきます。
まだ聴けてないので、楽しみです。