なお、今回はボカロ曲ということもあり、地声と裏声の区別は行っておりません。歌唱する際は、各々の声域などに応じて、地声と裏声など発声を工夫してください。
『花降らし』(初音ミク[n-buna])、Hana Furashi(Hatsune Miku[n-buna])
【地声最低音】mid1G#(G#3)
★春先の空気が澄んでいたm2A#[から あ]かいサンダA#–m1G#[ル[を]履い[て]【Aメロ】
★あなたから聞いm2G#[てい]た m2A#[さ]くらが並ぶ[ら]m1G#[しい]
【最高音】hiE(E5) ※ラストサビ[転調+1]で登場
★あなhiD[たごとちゅ]うに消hiE[え]D[て]【ラストサビ[転調+1]】
★hiB[行っ]hiD[てし]hiC[まえ][た]D[ら]hiE[わ][た]しは
★hiE–hiD[は]ら[は]ら[は]ら] (一人で踊ってるだけ)
※今回は地声と裏声の区別をしてません。各々の声域に合わせて、たとえば「hiEなどを裏声で」歌唱してもよいと思います。
【補足】hiA#~hiDを含むフレーズ一覧
★そしたら飛んでいた桜が切に愉快に見hiA#[え]m2G#[た]から【Aメロ】
★この道で踊っhiA#[てや]m2G#[ろう]と思った
★hiA#[タッタラ]m2G#[タ]、A#[ラッ]G#[タッ]タ あ[し[を]は[こ[ぶ]【Bメロ】
★はhiA#[な]hiB[びら]A#[の]落ちか[たに]だって【Cメロ】
★(うるさいくらいに私を覆うそれを)、あm2G#–hiA#[な[た]に]教え[ない]と
★はhiA[な]hiD[びらがちゅ]うに浮いD[た] 舞っhiB–hiA[たひ]とあ[しの]サン]ダル【ラストサビ[転調+1]】
まず、『花降らし』(はなふらし)についてです。この楽曲は、ヨルシカのメンバーとしても活躍されているn-bunaさんがボカロPとしてリリースされた楽曲であります。2016年に発表され、アルバム『月を歩いている』に収められました。使用ボカロは初音ミクであります。同曲は、ニコニコ動画で130万回、YouTubeでも200万回を超える再生回数を記録しております。
n-bunaさんは、現在はヨルシカの作詞作曲編曲およびギタリストとして活躍されておりますが、それ以前はボカロPとしても活動されておりました。近年は高校生ボカロPなども話題になっておりますが、n-bunaさん自身も2012年に『アリストラスト』の投稿を開始、当時17歳だったそうです。
さて、『花降らし』はミドルからスローテンポのバンドナンバーです。頭サビでメロが始まり、AメロBメロサビへと展開していきます。ラストサビでは転調が行われており、キーが1つ上がります(#1)。私自身は、間奏のギターサウンド等が非常に耳に残りました。
『花降らし』はヨルシカ活動以前の作品でありますが、どことなく現在の作品とも通じるような歌詞世界があるように感じます。作中では大切な人との死別が示唆されておりますが、全体として情景描写が美しいです。私自身はサウンドだけなく、頭の中に想像された歌詞世界まで印象に残りました。アンデルセンの『赤い靴』をモチーフとしているそうです。
『花降らし』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の声域としては高めのレンジで歌メロが作られております。ただ、今回は、ボカロ曲ということもあり、高音については裏声と地声を区別しておりません。そのため、たとえば、「hiE,hiD辺りを裏声にして、それより低めの音は地声感を強める」といった工夫をしてもよいと思います。キー下げは少しであれば可能です。
最後に『花降らし』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の声域より高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1G#についてです。このmid1G#は女性としては単独で見ると滅茶苦茶には低くないです。ただ、この回の場合は、mid2A#とのコンボになっており、多く登場します。そのため、意外と低さを感じるかもしれません。高音が得意な方は少しキーを上げてもよいと思います。
一方、最高音hiEについては、ラストのサビで登場します。同曲はラストのサビで転調し、キーが1つ上がります。よって、通常サビではhiD#が最高音となります。このhiE,hiD#辺りは、地声歌唱すると、女声としては高めのレンジになります。高音域があまり得意でない人は、「キーを下げる」か、もしくは「hiE,hiD#などを裏声で歌唱する」等を行ってもよいと思います。
『花降らし』は先にも述べたように、意外と低音も低いです。ただ、少しのキー下げであれば可能なのではないかと私は分析しております。よって、歌い慣れた人であれば、ある程度自身の歌唱しやすいレンジに調整することができるのではないかと思います。一方で、ビギナーなどはキーを下げたとしても少し歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その点は、留意しておいてください。
キー調整しても難しいと感じた場合は、他の易しめの曲と並行して練習するとよいです。ヨルシカの作品は比較的ビギナーでもアプローチしやすいものも見られますので、その辺りも選択肢に入れてよいと思います。
『花降らし』はボカロ系の人気曲と比較すると、メロはゆったりめであり、メロディーそのものもJ-POPなどに通じるものがあります。音域面でやや難しい部分もありますが、リズムやメロの面では比較的アプローチしやすいと私は分析しております。歌詞なども非常によいですので、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
★hiA#[タッタラ]hiC#[タ]、hiB[ラッ]A#[タッ]タ (音を鳴らす)
★はhiA#[な]hiB[びら]A#[の]落ちか[たに]だって【Cメロ】
★(うるさいくらいに私を覆うそれを)、あm2G#–hiA#[な[た]に]教え[ない]と
★はhiA[な]hiD[びらがちゅ]うに浮いD[た] 舞っhiB–hiA[たひ]とあ[しの]サン]ダル【ラストサビ[転調+1]】
n-bunaさんは、現在はヨルシカの作詞作曲編曲およびギタリストとして活躍されておりますが、それ以前はボカロPとしても活動されておりました。近年は高校生ボカロPなども話題になっておりますが、n-bunaさん自身も2012年に『アリストラスト』の投稿を開始、当時17歳だったそうです。
さて、『花降らし』はミドルからスローテンポのバンドナンバーです。頭サビでメロが始まり、AメロBメロサビへと展開していきます。ラストサビでは転調が行われており、キーが1つ上がります(#1)。私自身は、間奏のギターサウンド等が非常に耳に残りました。
『花降らし』はヨルシカ活動以前の作品でありますが、どことなく現在の作品とも通じるような歌詞世界があるように感じます。作中では大切な人との死別が示唆されておりますが、全体として情景描写が美しいです。私自身はサウンドだけなく、頭の中に想像された歌詞世界まで印象に残りました。アンデルセンの『赤い靴』をモチーフとしているそうです。
『花降らし』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の声域としては高めのレンジで歌メロが作られております。ただ、今回は、ボカロ曲ということもあり、高音については裏声と地声を区別しておりません。そのため、たとえば、「hiE,hiD辺りを裏声にして、それより低めの音は地声感を強める」といった工夫をしてもよいと思います。キー下げは少しであれば可能です。
最後に『花降らし』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の声域より高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1G#についてです。このmid1G#は女性としては単独で見ると滅茶苦茶には低くないです。ただ、この回の場合は、mid2A#とのコンボになっており、多く登場します。そのため、意外と低さを感じるかもしれません。高音が得意な方は少しキーを上げてもよいと思います。
一方、最高音hiEについては、ラストのサビで登場します。同曲はラストのサビで転調し、キーが1つ上がります。よって、通常サビではhiD#が最高音となります。このhiE,hiD#辺りは、地声歌唱すると、女声としては高めのレンジになります。高音域があまり得意でない人は、「キーを下げる」か、もしくは「hiE,hiD#などを裏声で歌唱する」等を行ってもよいと思います。
『花降らし』は先にも述べたように、意外と低音も低いです。ただ、少しのキー下げであれば可能なのではないかと私は分析しております。よって、歌い慣れた人であれば、ある程度自身の歌唱しやすいレンジに調整することができるのではないかと思います。一方で、ビギナーなどはキーを下げたとしても少し歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その点は、留意しておいてください。
キー調整しても難しいと感じた場合は、他の易しめの曲と並行して練習するとよいです。ヨルシカの作品は比較的ビギナーでもアプローチしやすいものも見られますので、その辺りも選択肢に入れてよいと思います。
『花降らし』はボカロ系の人気曲と比較すると、メロはゆったりめであり、メロディーそのものもJ-POPなどに通じるものがあります。音域面でやや難しい部分もありますが、リズムやメロの面では比較的アプローチしやすいと私は分析しております。歌詞なども非常によいですので、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。