当ブログで、みきとPの作品について取り上げるのは、『少女レイ』以来2回目です。
『ロキ』(鏡音リン・みきとP)、Roki(Rin Kagamine・mikitoP)
【地声最低音】mid2B(B3) ※みきとP[男パート]の最低音はmid1B
★hiB[さあ] m2B[眠眠]B[打]B[破] 昼m1B[夜逆]転(冒頭)
★m2B[テレ]キャスター背負ったサブカルボーイが
★B[バンドな]かまにやっほー
【地声最高音】hiE(E5) ※曲全体で1回
★実は昨夜からhiD[風邪で声]hiB[が]D[出ま]hiE[せん](Cメロ)
※サビではhiB中心
【補足】hiA~hiB辺りの注意箇所
★勘違いすんな きょhiA[う]そA[は]オA[マエ]hiB[だ](サビ前)
★hiB[ロキロキの]hiA[ロッ]クンA[ロッ]クンB[ロール](サビ)
★かhiB[き]hiA[鳴]らすエレクトリックギターは
★hiB[Don’t] A[Stop!]Don’t Stop!
★hiB[安]hiA[心]不[安][心] プB[レッ]A[シャー]でA[いっ]B[ぱい](Cメロ)
まず、『ロキ』についてです。この楽曲は、2018年にボカロPのみきとPにより発表されました。アルバム『DAISAN WAVE』に収録されております。
『ロキ』はオリジナルの原曲が、2020年6月現在、3700万回もの再生回数を記録しており、また歌い手のまふまふさん・そらるさんなど多くの人にカバーされております。カラオケランキングでも上位にランクインする等、最近のボカロ作品の中でも代表的な楽曲の1つなのではないかと思います。
『ロキ』の女性パートの音域的な特徴についてです。図にも示すように女性の音域よりやや高めに作られております。ただ、サビメロを含め、大部分がmid2B~hiBで作られているため、図で示すほど高音域ではありません(とはいえ、難易度が低いわけではありません[後述参照])。同曲の難しい点は、早いテンポの歌メロや、息継ぎのポイントが少ない点だと思います。
さて、『ロキ』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)~【地声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域よりやや高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiEはCメロで1か所登場します。 【実は昨夜からhiD[風邪で声]hiB[が]D[出ま]hiE[せん]】のところです。ここだけは一般的な女性の音域より高いです。ただ、一か所のみですので、頑張ってみるのも良いと思います。高音域が苦手な方は裏声で歌っても良いです。
このhiEの場面を除くと、hiBが最高音になります。このhiBはサビを中心に多く登場します。この辺りの音階は一般的な女性の音域なのですが、場合によってはキーを下げても良いと思います。『ロキ』は楽曲全体で息継ぎのポイントが少なく、歌メロも速いため、hiBでも余裕がなくなる人もいるかもしれません。
『ロキ』の難しい点は、①速い歌メロ、②息継ぎのポイントが少ない、③女性にとってはかなり低い男性パートが入ってくるところだと思います。
まず、①についてはしっかり歌詞やメロディーを覚えることも重要なのではないかと思います。基本的なことなのですが、頭に入れておいてください。
②の息継ぎについてですが、私なりの対策ですが、「歌詞の一部を落としても良い」のではないかと思います。例えば、私自身は2番の【さあ 日進月歩 いい曲書いてる? 動員ふえてる?「知名度あるけど人気はそんなにないから色々大変ですね。」】辺りが一人で歌うのが大変のではないかと感じました。この場面では、【いい曲書いてる】or【動員増えてる】を省略しても良いかもしれません。
ただ、歌詞の一部を省略して歌唱するとしても、目立つ部分や美味しい部分は頑張って全部歌唱した方がよいです。楽曲の中で、重要な部分と、重要でない部分を見極めて、妥協できる部分を探すのも手ではないかと思います。
③の男性パートについてです。ここは、女性が歌唱する場合は1オクターブ上を歌った方が良いと思います。『ロキ』の男性単独パートを1オクターブ上げると、ちょうど女性パートの声域の範囲に収まります。この方法だと、少しメリハリが無くなるかもしれませんが、ある程度違和感なく歌唱することが出来ると思います。ある程度慣れてきたら、男性パート向けに少し低めのメロをアドリブで歌ってもよいです。
『ロキ』は難しい部分もある作品ですが、音域的には対処しやすい場面が多いです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。2人でデュエットするのも良いです。(終わり)
コメント
ミセスの曲に何でもいいので取り上げてほしいです!